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#巡行・街道・藩キャンペーン

目次

Campaign Module + Scene Tool. 江戸時代の移動型キャンペーンと藩事件を運用するガイド。


#香 ── 道が事件を記憶する

街道には同じ宿場、同じ関所、同じ渡し場が繰り返される。しかし同じ道を歩いても、毎回違う藩の目が見ており、違う噂が先に届いており、違う荷が通る。道は人を移動させると同時に、秘密を積み重ねる。

#法 ── 移動キャンペーン

  • 各訪問地は表の問題、隠れた霊界、地域権力、次の手がかりで構成する。
  • 参勤交代、巡行、護衛、巡礼はPCに移動権限と監視を同時に与える。
  • 長期キャンペーンでは繰り返しの場所を維持し、背後の勢力の痕跡だけを少しずつ鮮明にしていく。

#場面解説 ── 繰り返す道、変わる秘密

巡行と街道キャンペーンの力は反復にある。同じ宿場、同じ関所、同じ渡し場が再び登場すると、プレイヤーは世界がつながっていると感じる。大切なのは繰り返しの場所ごとに異なる秘密が明かされるようにすることだ。最初は単純な通行確認だった関所が、後には黒札房の文書回収地点になることもある。

藩キャンペーンは外部人の権限が制限されるほど面白い。PCが正しい答えを知っていても藩の体面のために直接言えず、妖魔を捕らえても後継争いに触れればより大きな問題になる。移動は自由ではなく、権限を持って他人の領地に入ることだ。

移動型セッションの基本セット:

  • 到着した場所の表面の問題。
  • 地域権力者が隠している事情。
  • 次の場所へとつながる小さな手がかり。

#セッション適用 ── 同じ道をもう一度歩く

  • 最初の場面: 最初の訪問地では平凡な検問と宿場の噂だけを見せる。
  • 捻り: 二度目の訪問時に同じ場所の人物が消えていたり、同じ印が別の事件にも残っていたりする。
  • 最後の問い: 道はPCを目的地へ運ぶのか、それとも事件がPCを追って道の上へ広がるのか。

#キャンペーンの圧力

  • 道の上では身分が露わになる。
  • 藩の中では外部人の権限が制限される。
  • 事件の解決より事件をどう記録するかの方が難しい。

#巡行型キャンペーン

巡行型キャンペーンは江戸異聞録の基本フレームの一つだ。PCは正体を隠した権力者、幕府監察、カグラ藩派遣隊、道場の巡礼者、商団護衛、寺院代理人のうちの一人として旅に出る。各シナリオは異なる村、異なる藩、異なる宿場で始まるが、背後には同じ勢力の痕跡が続いている。


#訪問地の構造

段階内容
到着宿場、港、城下、山村、寺院に到着
表面の問題腐敗した役人、失踪、道場紛争、怪談、密輸
隠れた原因霊界門、妖魔の物品、百物会、暗躍勢力
地域権力大名、家老、寺院、商団、道場主
結末権威の公開、秘密の処理、封印、決闘、取引

#藩キャンペーン

藩内部の事件は外部人が容易に解決できない。藩は自分の体面を守らなければならず、幕府に報告すれば処罰を受けることもある。そのため藩はPCをこっそり呼ぶか、あるいはPCを追い払おうとする。

藩事件の中心には次の問題が置かれる。

  • 大名や後継者への憑依。
  • 家老の記録操作。
  • 道場と藩武士の派閥戦。
  • 移転した社と切れた封印。
  • 倉庫に隠された妖魔の物品。
  • 参勤交代の行列の失踪。

#街道キャンペーン

街道は移動する舞台だ。PCが道に沿って動けば噂も共に動く。今日聞いた怪談が次の宿場では別の名で呼ばれ、一度見逃した密輸品が大坂の倉庫に再び現れる。

街道キャンペーンの強みは反復と変奏だ。同じ橋、同じ関所、同じ宿場の構造が繰り返されるが、毎回異なる勢力と異なる妖魔が潜んでいる。


#移動の意味

江戸における移動は権限の移動だ。どの藩の領地を通っているか、誰の通行証を持っているか、どんな荷を積んでいるか、誰と同行しているかがすべて事件になる。道の上では戦闘より先に検問が来て、検問より先に噂が来る。


「道とはすなわち許可だ。許可なく動く秘密は必ず関所に出会う。」