日本語版 v1.3.3 · fc-appendix
#範囲外 — 神話級妖魔除外宣言
目次
Canon — fc01範囲宣言。 本補足は以下の部類の存在を意図的に扱わない。これは設計原則であり、将来の
fcNNでもこの原則を継ぐ。
#宣言文
神話級妖魔(神話級妖魔)は本補足のデータ化対象ではない。
- 彼らは一つ一つがスタットブロック + シナリオ設計 + 環境規則 が丸ごと一塊でなければ扱えない存在だ。
- 単一のデータカードに要約しようとする試みは彼らの本質を裏切る。
- これらは「どれほど強いか」 ではなく「どんな物語の一部か」 で扱うべきだ。
#対象一覧
#日本神話
- ヤマタノオロチ (八岐大蛇) — 八つの頭 · 八つの尾の大蛇。スサノオに退治された存在。スサノオの英雄叙事そのものがシナリオ。
- 鵺 — 複数の動物が合わさった怪物。源頼政の説話。
- ウシオニ (牛鬼) — 海辺の巨大な牛頭の怪物。
#北欧神話
- ヨルムンガンド (Jörmungandr) — 世界を取り囲む巨大な海蛇。ラグナロクでトールを殺す。
- フェンリル (Fenrir) — オーディンを殺す巨大な狼。
- ニーズヘッグ (Níðhöggr) — ユグドラシルの根を齧る竜。
#メソポタミア · ユダヤ · イスラム
- ティアマト (Tiamat) — バビロニアの原初の海の女神 · 竜。
- レヴィアタン (Leviathan) — 旧約の巨大な海獣。
- ベヒモス (Behemoth) — 旧約の巨大な陸獣。
#ギリシャ
- テュポン (Τυφών) — ゼウスと戦った台風の巨人。
- ピュトン (Πύθων) — アポロンに殺された巨大な蛇。
- ヒドラ · ケルベロス — 大きさ · 叙事によっては「神話級」分類が可能。
#東洋 (中国・インド)
- 妖龍 (四海龍王系列の中の最上位) — 海の龍王。
- バハムート (インド・ペルシア伝承) — 大地を支える巨大な魚。
#ラヴクラフト
- ハスター · ヨグ=ソトース · ニャルラトホテプ — クトゥルフ以外の外宇宙神。
- (クトゥルフのみ本補足に収録。他の外神は除外。)
#除外理由 (Canon)
#理由1 — データ単独で扱えない
ヤマタノオロチを例に挙げると:
- 単なる戦闘相手ではない。退治の条件が酒樽八つ · クシナダヒメ姫の危機 · スサノオの介入 という叙事構造で絡み合っている。
- 「大蛇のスタットブロック」 を与えることに意味はない。スサノオではないPCがスタットで勝てる相手でもない。
- これらをデータ化すれば「どう勝つか」 は解けるが、「なぜこの物語が重要か」 は解けない。
#理由2 — これらは「一セッションの主役」になれない
- 神話級妖魔はキャンペーンのクライマックス またはキャンペーンそのものだ。一セッションの遭遇対象として片付けてしまうと物語の大きさが崩れる。
- これらを扱うには数セッション分の事前準備 · 伏線 · 環境規則 が必要だ。
#理由3 — 規模に比して単一の権能が不足する
- 神性記の5段体系は「ドメイン内で確実なこと」 に焦点。神話級妖魔はドメインを超え世界そのものを変える規模 の存在だ。
- この規模を5段階の中に押し込めば「神性10」 のような拡張が必要になる。その瞬間、体系が崩れる。
#では、どう扱うのか
#co の既存規則
coが既に神話級妖魔を一部扱っているなら、その規則が優先。- 本補足はこれを拡張も、修正もしない。
#将来の fcNN シナリオフォーカス
本補足(fc01 神性記) 以降のfc の中で、神話級妖魔を扱うシナリオパッケージ として別途発行予定:
- 候補1 — 『大蛇闘記 (大蛇鬪記)』 — ヤマタノオロチ退治の再現 · 変奏。
- 候補2 — 『終末の物語 (終末譚)』 — ラグナロク · ヨルムンガンドなど北欧の終末叙事。
- 候補3 — 『深海の眠り』 — クトゥルフ系列以外の外宇宙神との遭遇。
これらのfcNN はそれぞれ一つの神話級妖魔に完全に焦点を置き、セッション運営 · 環境規則 · NPC · 展開まで一セットで提供する予定。
注意:上の候補題名 · 計画は確定ではない。本文書は「神性記から外したものをどう埋めるか」の方向性のみ提示。
#似て見える存在との区別
#神話級妖魔 vs 大神
- 大神:ドメインがあり限界がある存在。データ可能。(例:スサノオ、オオクニヌシ)
- 神話級妖魔:ドメインで限定されない「叙事的災厄」。データ不可能。(例:ヤマタノオロチ)
#神話級妖魔 vs 高級妖魔
coで扱う強い妖魔 (例:大型の鬼 · 上位の付喪神) は依然としてデータで扱う。これらは神話級ではない。- 神話級妖魔は有名な固有の名 · 固有の叙事 を持つ単一の存在。
#神話級妖魔 vs 皇神
- 皇神 (アマテラス · イザナギ · イザナミ) は叙事的規模が大きいが、神性記の5段の中に収まる。ドメインが明確なため。
- 神話級妖魔は同じ叙事規模でもドメインではなく事件そのものであるため体系の外。
#一文整理
「一つのスタットブロックに収められないものは収めない。大蛇はデータではなく夜である。」