日本語版 v1.5 · fc-rule

#新規流派 — 鹿島新当流 · 巖流 · 伊東一刀流

目次

New sword school clue, two practice sword tips meeting above an empty scroll, no school name or writing.

Canon — fc03 新規流派データ。 この三流派はco · ex2に収録されていない。本文書の免許·秘技技法の定義をfc03 内部 Canonとする。

重複確認: 全ての技法の名称·効果は、co(4流派) · ex2(12流派) · co-09-10(5英霊)の既存技法と重複がないことを検証。


#香 — なぜこの三つだけが新規なのか

日本剣術の大半の流派は既にcoex2で扱われている。本巻が扱う12剣豪のうち三人が新しい流派を持つ — 鹿島新当流(鹿島新當流)の塚原卜伝、巖流の佐々木小次郎、そして伊東一刀流(伊東一刀流)の伊東一刀斎。

この三つの共通点: 創始者一人の剣から生まれた流派。ただしその後は分かれた — 鹿島新当流は神宮の少数系譜として残り、巖流は創始者と共に散り、伊東一刀流は小野派を経て日本剣術最大の系譜として栄えた。


#1. 鹿島新当流 (鹿島新當流)

#概要

  • 創始者: 塚原卜伝 (塚原卜傳)
  • 時代: 戦国初 (16世紀初)
  • 系統: 鹿島新当流 (松本備前守) + 塚原の独自解釈
  • 本拠地: 鹿島神宮 (現・茨城県鹿嶋市)
  • 類型: 有名門派 (co-07 流派類型基準)

#香 — この流派の構え

鹿島神宮の神域で生まれた流派。「鹿島の神」自体が武芸の神格とみなされる地で、その神域の秩序を剣で具現する。

鹿島新当流の核心哲学は「勝たぬことが勝つこと」。不要な戦いを避け、必ず戦わねばならぬ時のみ — 一刀で終わらせる。卜伝の「無手勝流」(刀なしで勝つ法)と「一の太刀」(一刀に全てを込める秘伝)の二つの軸が共存する。

#法 — 流派データ

  • 流派類型: 有名門派 · 日本
  • 出典: 塚原卜伝 / 鹿島神宮
  • 時代: 16世紀初 ~ 現在 (鹿島神宮の伝承)
  • 文化圏: 日本
  • 付加: 鹿島神宮参拝の経歴 — 鹿島領地内の判定 +1。
  • 制約: 流派の哲学に従い先制攻撃の制限 — 最初の間合には必ず防御の構えを維持。解除時に次の攻撃 +1。

段階基本技法鹿島新当流 免許
免許剣幕 +2 · 防御 -1[構え] 鹿島の不動: 活力 2 (維持)。構え中反撃判定 +3 (相手の攻撃を無効化した直後の反撃時に適用)。また構え中、相手の先攻補正に-1 ペナルティ (鹿島の神域が先に相手を見る)。解除時に防備 -1。
秘技攻防一体 +3 · 反撃無料[型] 神妙剣(神妙劍): 活力 4。2d10+勇+剣術+3 >= 防備。自動会心 + [貫通 全体]。会心時に3戦力。鹿島神宮の神霊が宿る一刀。

#献身の条件

の三道六心が必須。神道信仰の真実さがこの流派の核。虚栄·傲慢·裏切りは流派からの破門。


#接近 (新規の弟子として入門する時)

  • 鹿島神宮の祭官または鹿島流宗家の師範に師事。
  • 現在の宗家: 戦国時代には塚原家門、江戸以後は分散。
  • 外部の者は3回拒絶が基本 — 塚原系譜の「弟子を見る法」の文化を維持。

#プレイタイプ

  • 反撃中心の防御型剣士
  • 長期戦に強い。最初の間合で相手を分析し、二度目から決定打。
  • 哲学的な深度のあるPCに似合う。

#2. 巖流

#概要

  • 創始者: 佐々木小次郎
  • 時代: 江戸初期 (17世紀初)
  • 系統: 独自創始 (自己流) — 富田一刀流系統という説もある
  • 本拠地: 豊前国小倉周辺 (細川家門の後援)
  • 類型: 自己流 (co-07 流派類型基準)

#香 — この流派の構え

「岩の流派」。 しかし静かな岩ではなく、川に聳える岩 — その傍を流れる水の流麗さを抱いた岩。

巖流の象徴は長い野太刀の物干竿燕返し。射程の優位 + 一刀に上昇·下降を結合した波動型の攻撃。一尺近づけば一尺後ろへ退き、その退きの力で再び斬る技法。

小次郎は一生に一度の大決闘で敗れたが — 彼の流派はその一度の敗北でも名を残した。これが巖流の逆説。

#法 — 流派データ

  • 流派類型: 自己流 · 日本
  • 出典: 佐々木小次郎
  • 時代: 16世紀末 ~ 17世紀初 (小次郎の死後、事実上断絶)
  • 文化圏: 日本
  • 付加: 野太刀 (長剣) 使用時に追加射程 +1 区域。近接転換時に判定 +1。
  • 制約: 短剣 · 脇差 · 平均的な刀は巖流の技法と互換なし。ただ長剣(野太刀または非常に長い刀)のみ有効。

段階基本技法巖流 免許
免許剣幕 · 防御[素養] 長剣射程(長劍射程): 長剣の保有時に射程 +1 区域。敵が近接するには追加の移動活力を消費。また最初の間合の先攻補正 +2 (射程の優位)。
秘技攻防一体[型] 飛燕技(燕返し) — 歴史原本: 活力 4。2d10+技+剣術+2 >= 防備。2連打。初打が的中時に二打目は会心拡張 (ゾロ目·隣接目すべて会心)。会心時に3戦力。

#献身の条件

の三道六心が必須。勝負への決意なしにこの流派の長剣を持つことはできない。


#巖流と巖流島の決闘

小次郎が1612年の巖流島の決闘で宮本武蔵に敗れて死んだ後、巖流は事実上断絶。数名の弟子がいたという記録はあるが、流派として代を継げなかった。

ゲーム内の意味: 巖流の免許者は1612年以後きわめて稀な存在。小次郎の生前にのみ学べたか、彼の残った弟子の少数の伝承のみが存在。PCが巖流を学ぶには特別なシナリオ的経路が必要。

#代案の経路

  • 時を遡って小次郎の生前へ戻る英霊シナリオ (co-09-10 魔人転生の変形)。
  • 隠れた弟子の子孫を探して師事。
  • 巖流島で小次郎の魂に遭遇し直接伝授を受ける神秘的な経路。

#プレイタイプ

  • 射程の優位を持つ攻撃型剣士
  • 心理戦に弱い (小次郎本人が武蔵の心理戦に敗れたように)。
  • 若く自信のあるPCに似合う。

#3. 伊東一刀流 (伊東一刀流)

#概要

  • 創始者: 伊東一刀斎景久
  • 時代: 戦国末期 (16世紀後半)
  • 系統: 中条流(中条流) — 鐘捲流(鐘捲流)から独立
  • 本拠地: なし — 創始者が生涯放浪。2代小野忠明以後、江戸幕府の師範家として定着
  • 類型: 自己流 (co-07 流派類型基準) — 小野派以後に有名門派化

#香 — この流派の構え

「一刀」。 二本目の刀はない。最初の刀が防御であり攻撃であり、始まりであり終わりである。

伊東一刀流の精髄は切落(切落) — 振り下ろされる敵の刀を同じ線上で斬り落とし、その一動作で敵を斬る。受けと斬りが二つではない。だからこの流派は「速い剣」ではなく「一つに合わさった剣」である。

一刀斎本人は流派を道場に据えなかった。彼の剣は33度の決闘で伝えられ、後継者小野忠明の小野派一刀流(ex2-10-04)を経て — 後の北辰一刀流まで、日本剣術最大系譜の根となる。

#法 — 流派データ

  • 流派類型: 自己流 · 日本
  • 出典: 伊東一刀斎景久
  • 時代: 16世紀後半 ~ (小野派·中西派·北辰一刀流へ継承)
  • 文化圏: 日本
  • 付加: 受けることと斬ることが一動作 — 反撃判定 +1
  • 制約: 一刀の教義 — 刀一振りのみが流派技法に有効。二刀流·双手の技法と併用不可。「二本目の刀はない。」

段階基本技法伊東一刀流 免許
免許剣幕 · 反撃[型] 切落(切落): 活力 2。間合 1回。予約型(反応) — 近接攻撃に被弾する時、斬り結び判定 2d10+勇+剣術が敵の攻撃判定値以上なら、その攻撃を無効化し即座に反撃 1戦力(会心時 2戦力)。失敗すれば攻撃は正常に命中する。反撃の定義はex2-10-01 §反撃統一定義を準用。
秘技攻防一体[型] 夢想剣(夢想剣): 活力 4。戦闘 1回。2d10+勇+剣術+3 >= 防備。成功時3戦力、会心時4戦力。この判定に対して対象は防御·回避技法の判定ボーナスを得られない — 考えより先に出た刀は読めない。

#献身の条件

またはの三道六心。一刀に全てを載せる決意 — そしてその一刀に偽りがないこと。


#接近 (新規の弟子として入門する時)

  • 一刀斎の生前: 彼を探し出すこと自体が課題(fc03-02-05参照)。後継者として認められた極少数のみ伝承。
  • 小野忠明以後: 江戸の小野派一刀流の道場(ex2-10-04)を通じて系譜に接近 — ただし、小野派は既に別個の流派へと分化した。源流の伊東一刀流の免許は一刀斎直系の極少数のみ。

#プレイタイプ

  • 斬り結び中心の後の先の剣士
  • 最初の刀に勝負を賭けるキャラクター — 鹿島新当流(防御後の反撃)と異なり、受けと斬りを一つの判定に合わせる
  • 決闘(1:1)に最適化。多数戦では一刀の教義が負担。

#三流派の比較

鹿島新当流巖流伊東一刀流
哲学勝たずに勝つ初打で勝つ一刀で終わらせる
創始者塚原卜伝佐々木小次郎伊東一刀斎
時代16世紀初17世紀初16世紀後半
主武器一般的な刀長剣(野太刀)刀一振り
主戦術防御 + 反撃射程 + 2連打斬り結び (攻防一体)
免許[構え] 鹿島の不動[素養] 長剣射程[型] 切落
秘技[型] 神妙剣[型] 飛燕技[型] 夢想剣
三道六心覇または眞
代の継承鹿島神宮の少数系譜事実上断絶小野派 → 北辰一刀流へ最大系譜

#既存流派との互換

  • 小野派一刀流(本巻第6章)はex2-10-04収録。リンクのみ。
  • 新陰流 · 柳生新陰流(本巻第3·4·10章)はco収録。リンクのみ。
  • 二天一流(本巻第7章)は歴史流派名として別に記し、規則上でのみco「二刀流」スロットを使用する。
  • 示現流(本巻第9章)はco収録。
  • 北辰一刀流(本巻第11章)はex2-10-02収録。
  • 天然理心流(本巻第12章)はex2-10-01収録。

上記7流派は本文書に再収録しない。各剣豪の章で該当する流派へのリンクのみ。


#類似技法との区別 (Canon)

#鹿島新当流と既存技法の比較

  • [構え] 鹿島の不動: 既存技法とは別
  • co 香取先の態度、co 示現蜻蛉の構え、侍1段不動の陣とは構造が異なる。
  • [型] 神妙剣: 既存技法とは別
  • co 示現一の太刀、ex2 北辰一刀短拍、co 香取天地人とは構造が異なる。

#巖流と既存技法の比較

  • [素養] 長剣射程: 既存技法とは別
  • co-09-10 小次郎の英霊シートの長剣の射程(同一区域内のPC反撃判定 -2)と名称は類似するが、ここでは射程拡張 + 先攻補正型の素養である。
  • [型] 飛燕技: 同一の名称 (co-09-10 小次郎の英霊秘技)。
  • 効果の差: 英霊バージョンは自動会心 + 2打 + [貫通 全体]。本文書の歴史原本は自動会心ではない·貫通なし。魔人化が技法を強化した解釈。

#伊東一刀流と既存技法の比較

  • [型] 切落: 既存技法とは別
  • ex2 北辰一刀短拍(防御と反撃を同時·ボーナス型)、小野派一刀断ち(防御後の反撃強化)、無当剣斜陽剣(回避で流して返す)とは構造が異なる。切落は斬り結び一判定で無効化と反撃を同時に処理する。
  • [型] 夢想剣: 既存技法とは別。防御·回避技法ボーナスの無視は本流派固有のパターンである。
  • 一刀斎個人の技法[素養] 抜刀の速度 · [型] 一刀即殺(fc03-02-05)は流派技法ではなく剣豪固有技法として残る — co-09-10英霊版の一刀即殺(自動会心 + 貫通全体)とも別個。

#効果パターンの比較

  • 自動会心 + [貫通 全体]: 鹿島新当流の神妙剣の固有パターン
  • 2連打 + 会心拡張: 巖流の飛燕技の固有パターン。他流派の2打技法(唐刀集法の横断斬り、二刀流の暗流など)とは細部の処理が異なる。
  • 斬り結び単一判定(無効化 + 反撃を同時): 伊東一刀流の切落の固有パターン。別途の防御後反撃型(一刀短拍·一刀断ち·斜陽剣)と処理構造が異なる。

#香 — 一文

「この三流派は創始者一人の生を宿す。彼が生きていた時に咲き、彼が死んだ後 — 一つは残り、一つは共に散り、一つは森となった。」