#自分の兵隊を揃える
刹那には足軽五人が配属される。ミナには式神一体がいる。
#香 — 槍の持ち方
カフェの代わりに、クロの一人暮らしの部屋。テーブルの上には紙の兵士トークンが置かれていた。小さな四角い紙に「槍兵」「弓兵」「式神」と書かれていた。
「今日は兵隊の話だ」クロが言った。
ハナがトークンを手に取った。「槍兵 卒 x5」と書かれていた。
「刹那には兵士がいるんですか?」
「いる。カグラ藩から配属された足軽五人。槍を持った歩兵だ。戦闘経験はない」
ハナはトークンを置いた。五人。五人の命が刹那の命令にかかっている。
「名前はありますか? この人たち」
クロは少し止まった。「望むならつけてもいい。でも — この人たちは卒だ。刃の一撃で死ぬこともある。名前をつけると — 死ぬときにもっと痛い」
ハナは静かにトークンを見つめた。5という数字。その中に五人の人生。
「……ダイチ、ジロウ、サブロウ、シロウ、ゴロウ。一番目から五番目まで」
クロが鉛筆でトークンの裏に名前を書いた。
メイが尋ねた。「ミナの式神は?」
「式神は違う。紙人形に呪術をかけて動かすものだ。兵士ではなく術式だ」
メイがうなずいた。「名前は……『カミ』(紙)にします。紙だから」
クロが笑った。「直球だね」
「兵士を指揮するのは簡単だ」クロが言った。「君が命令を出せば、兵士たちは動く。『前へ進め』『矢を放て』『盾を上げろ』みたいに。でも — 命令を出すには君の力を使わなければならない」
「どういう意味ですか?」
「戦闘中、君が刃を振るうことも、兵士に命令を出すことも、すべて同じ資源を使う。刃を振りすぎれば兵士へ命令する力が残らない。逆に命令だけ出していれば、君が戦う時間がない」
ハナは理解した。「刃か、指揮か。選択ですね」
「そう。そして君が指揮のうまい人なら — 命令に必要な力が減る。頭がよければ、少ない言葉でも部下が理解するから」
「兵士たちの士気もある」クロが言った。「基本3だ。敵に打たれたり、大将が倒れたり、恐ろしいことが起きたりすると減る。0になれば — 逃げる」
「逃げたら戻ってきますか?」
「戻らない。部隊が崩れたんだ。前列に隙ができて、敵が押し込んでくる」
ハナはトークンを強く握った。「崩させません」
クロがうなずいた。「いい指揮官になりたければ — 兵士を無理に使ってはいけない」
五枚の紙トークン。ダイチ、ジロウ、サブロウ、シロウ、ゴロウ。名前を持つ兵士たちが紙の上で待っている。次の週、初めて槍を握る。
#法 — セッション実録
クロ: 「分隊システム」
#分隊編成
クロ: 「分隊 = 同じ種類の兵士のまとまり。3~6人。基本編成点数10点」
| ユニット | 点数 | 装備 |
|---|---|---|
| 卒槍兵 | 1 | 槍 |
| 卒弓兵 | 1.5 | 弓 |
| 卒鉄砲兵 | 2 | 種子島 |
| 卒僧兵 | 1.5 | 金剛杵/棒 |
| 練槍兵 | 3 | 槍 + 軽甲 |
| 練騎馬 | 4 | 槍 + 馬上 |
ハナ: 「刹那が侍1段なら……卒槍兵5人(5点) + 卒弓兵3人(4.5点) = 9.5点? 10点以内」
クロ: 「そう。それが基本編成だ。槍兵分隊1つ + 弓兵分隊1つ。刹那が率いる小部隊」
メイ: 「ミナには分隊がないんですか?」
クロ: 「陰陽師は式神が分隊を代替する。1段式神は1体。戦闘力は弱いが、射程が広く、GMが直接操らなくてもいい。後で式神をさらに強化したり、数を増やしたりできる」
#分隊命令
クロ: 「指揮官(PC)が分隊に命令を下す。費用: 2活力。智 +2以上なら1活力に割引」
ハナ: 「刹那は智が0だから……2活力ですね」
メイ: 「ミナは智が+2だから1活力?」
クロ: 「そう。メイの陰陽師は智が高いから指揮が安い。でもミナは式神操作が主業務だから分隊がないね」
| 命令 | 効果 |
|---|---|
| 前進 | 分隊区域移動 |
| 一斉射撃 | 弓/銃分隊全員攻撃 |
| 盾壁 | 区域制圧力 x1.5 |
| 後退 | 安全に離脱 |
| 心府突入 | 心府進入 (結束 -1) |
#結束力
クロ: 「分隊の士気。基本3。0になれば崩壊(逃走)」
| 結束変動 | 原因 |
|---|---|
| -1 | 敵から被害を受ける、味方大将戦闘不能 |
| -2 | 旗手隊奪取、味方主級戦闘不能 |
| +1 | 軍楽隊/芸人効果、大将の鼓舞 |
ハナ: 「結束3なら三回打たれたら逃げる……きついですね」
クロ: 「だから浄土僧や芸人が重要だ。結束維持が彼らの役割だ。刹那が前で止め、後ろで誰かが士気を上げなければならない」
#命中強度表
クロ: 「分隊が敵を攻撃するときは命中強度表を使う。個人戦闘と同じではない」
| 合計 | 卒対象 | 練+対象 | 将/主対象 |
|---|---|---|---|
| 命中 | 1人除去 | 結束 -1 | 1戦力 |
| 13+ | 2人除去 | 結束 -1 + 1戦力 | 1戦力 |
| 17+ | 3人除去 | 結束 -2 + 1戦力 | 1戦力 + 無防備 |
| 会心 | 3人除去 | 結束 -2 + 1戦力 | 2戦力 |
| 天命 | 全員 | 結束 -3 + 2戦力 | 即死/3戦力 |
メイ: 「卒に命中すれば1人即死……足軽の命は本当に軽いんですね」
クロ: 「戦国時代だからね。だから指揮官が重要だ。兵士を無理に押し込めば全滅する」
クロ: 「整理。
- 分隊編成: 点数10点以内で卒/練を組み合わせる
- 命令費用: 2活力 (智+2 → 1活力)
- 結束力: 基本3、0なら崩壊
- 命中強度: 分隊攻撃時、合計に応じて効果分岐
刹那は槍兵5 + 弓兵3を指揮。ミナは式神1体。次の週 — この部隊が初めて戦闘に出る」
五つのトークン。一枚の式神。これが刹那とミナの戦力だ。敵が十倍多くても — 指揮官が賢ければ勝てる。
