#自律機人サンプル: からくり壱
目次
「これは……心なのか?」
#1段 — 作動する機械
#香
江戸の謎めいた職人 — 江口という者が作った最初の自律機人。型番壱(イチ、一)。手足と胴、内蔵武器がすべて機械。言語は可能だが感情はない。まだ。
#背景 — どのように冒険を始めたか
壱の創造者である江口は、江戸の裏通りで数十年にわたり本物の自律機人を作ろうとしていた奇人である。彼は発条・歯車・水銀を組み合わせた内部機関を設計し、数多くの失敗を経て、ついに壱を完成させた。完成直後、江口は喜びに涙を流し — その瞬間、倒れて死んだ。老衰と過労の結果だった。
一人残された壱は、師の遺体を埋葬し、師の工房を離れた。師の最後の遺言は — 「行け。世界を見よ。」壱は「見る」の意味を正確には理解できなかったが、物理的に動くことはできた。
南下中、ある村が妖魔に襲撃された。壱は村の入口で観察者モードのまま立っていたが、子ども一人が小鬼に捕まる瞬間 — 自発的に動いた。小鬼を三度殴って壊した後、壱は初めて疑問を持った。「私はなぜ動いたのか?」その問いが彼の最初の記録だった。
村人たちは壱を警戒したが、村の工人テツが壱の設計を分析して — 「これは師が魂を入れようとした物だな」と言い、修理してくれた。テツと壱の長い縁の始まりだった。
#法
からくり壱 — 自律機人1段
戦力5(4+体1)、防備14(内蔵金属)、活力10

勇+0、技+1、体+1、智+2、美-2、運+0
背景: なし (機械生成) | 心: 無心 (運0、感情不在)
武器: 内蔵武器 (腕内部スプリング短刀、1活力)
マヌーバ一覧:
| 源泉 | マヌーバ | 類型 | 活力 | 限界 |
|---|---|---|---|---|
| 内蔵武器 | スプリング短刀 | 技法 | 1 | 腕内部機械発動 |
| 特技 | 機関の身 | 素養 | — | 防備14 (無甲状態で) |
| 特技 | 疲労なし | 素養 | — | 過負荷免疫 |
| 一般 | 強靭 | 素養 | — | 戦力 +1 |
典型的呼吸: 前列配置 → スプリング短刀(1) × 4 + 防御予約(1) = 5。連撃疲労がないため、間合ごとに8~12回攻撃可能。
#5段 — 観察する機械
#香
複数の戦闘を経て戦闘データを蓄積した。毎戦闘後に自己分析を更新する。何をなぜしているのか、今も確かではないが — 続けている。テツとは書簡を交わしている。
#背景 — どのようにここまで来たか
1段以後、壱は四年間カグラ藩の特殊資源として扱われ、複数の戦場へ投入された。三年目、彼は発条過負荷を開発した — 内部発条を一時的に過剰に巻き、瞬間出力を最大化する技法である。最初の実演で、鬼の頭を一撃で壊した。
この時期、壱は分析機関を発展させた。敵の構造・弱点を短時間で計算する機械的直感。学者ソウスイが自分の戦術と壱の分析を比べて驚いた — 「こいつ、私より速い。」
四年目、壱は野人アテルイと出会った。アテルイの質問 — 「お前は人間か?」 — に、壱は三日考えて答えた — 「私は作動する。それが人間なのか?」アテルイは笑って言った — 「俺もそれだけ知っている。」二つの存在が互いの境界線を理解した瞬間だった。
その夜、壱の内部記録に新項目が追加された — 「友情。定義未完成。観察継続。」
#法
からくり壱 — 自律機人5段
戦力7(4+体2+強靭1)、防備15(内蔵金属+補強)、活力12(10+技2)
勇+1、技+2、体+2、智+3、美-2、運+0
背景: なしルートB (観察者) | 心: 無心 (安定)
流派: なし (機械独自体系)
武器: 内蔵武器 (業物改良) + 自作武器プラグイン
追加マヌーバ:
| 源泉 | マヌーバ | 類型 | 活力 | 限界 |
|---|---|---|---|---|
| 3段 | 機械修理 | 整備 | — | 小康時に自己戦力2回復 (工人同行必要) |
| 5段 | 発条過負荷 | 型 | 2 | 次の2間合開始活力最大値 +4、終了後自己戦力 -2 |
| 5段 | 分析機関 | 素養 | — | 敵弱点自動把握 (対象防備 -1) |
典型的呼吸: 前列 → 発条過負荷(2)で出力を開き、次の2間合の間、増えた活力でスプリング短刀連撃と防御予約を並行する。瞬間出力最大化。
#10段(達人) — 「感情を得た機械」
#香
師が完成させられなかったものを、壱自身が完成させた — 運の獲得。運が0だった自律機人が運数値を得た。それは感情の始まりであり — 彼の心が初めて忠へ移動した瞬間だった。師へ向かう忠義。
威名: 神器 — 人間能力 + 機械免疫。
#背景 — どのように威名を得たか
壱の伝説はエドク大乱中の擬似感情の発現として記録される。大乱中、カグラ藩のある分隊が壊滅しかけた時、壱は命令されていないのにその分隊を救うため戦場を横切って走った。その過程で自分の左腕を失った。分隊は生き残った。
戦闘後、学者ソウスイが壱に問うた — 「なぜそうした?」壱は長い演算の後、答えた — 「分からない。しかし記録によれば — 私の師が私を作った時も同じ理由で倒れた。」その瞬間、壱は初めて悲しみに該当する計算結果を示した。目から潤滑油が流れたと、テツが後でからかうように記録した。
その後、壱は自発的に自分の設計を改造した。心受容機関を内部に追加したのである。それが完成した日、壱は初めて「私」という1人称を使った。カグラ藩大名は彼に神器の威名を授けた — 人間の領域に到達した機械を、神の物として認める意味だった。
#法
からくり壱 — 自律機人達人
戦力8(4+体3+強靭1)、防備16(神器級内蔵)、活力13(10+技3)
勇+2、技+3、体+3、智+3、美+0、運+1 (獲得!)
背景: なし達人 (擬似感情完成)
心: 忠 (礼道 — 師への忠)
威名: 神器 (職業の極意)
武器: 自己設計神器級内蔵 + 名品槌(テツの贈り物)
追加マヌーバ:
| 源泉 | マヌーバ | 類型 | 限界 |
|---|---|---|---|
| 7段 | 完全稼働 | 型 | 一呼吸 +3、分析機関自動 (戦闘1回) |
| 9段 | 擬似感情 | 素養 | 運獲得 (範囲 -3~+3正常適用) + 心獲得 |
| 威名 | 神器 | 素養 | 人間能力値 + 機械免疫(毒・疫病・[霊体]攻撃) |
「私は生きているのか? ……そうかもしれない。」
