日本語版 v1.3.3

#第2話: 心府の経文

#香 -- 蜘蛛の井戸

日が傾いていた。崩れた村には、人の痕跡だけが残っていた。壊れた戸板、倒れた甕、干上がった田。そして村の中央――石を積んだ井戸が一つ。井戸の周囲の石畳には白い糸が敷かれていた。蜘蛛の糸だった。糸は井戸の内側から伸び、周囲の柱と屋根を絡め取っていた。風が吹いても糸は切れなかった。普通の蜘蛛の巣ではなかった。

エンクウは井戸の前に立ち、手を合わせて経文を唱えた。短い真言だった。空気がかすかに震えた。井戸の中で何かが反応した――闇が蠢いた。エンクウは経文を止め、目を開いた。彼の背後には棒を持った僧兵五人が立っていた。顔は青ざめていた。

「中にいる。」エンクウが言った。

アテルイが井戸の縁に腰かけ、中を覗き込んでいた。闇だけだった。だが匂いが上がってきた。血と毒の匂い。アテルイは鼻をしかめた。

「でかい。」彼が言った。「一匹じゃない。」

レンゲが僧兵たちの間から一歩前へ出た。金剛杵を両手で握っていた。彼女の顔は穏やかだった。恐怖がないという意味ではなかった。恐怖を呑み込んでいるという意味だった。彼女は僧兵たちを振り返った。

「私がここにいるかぎり、崩れない。」レンゲが言った。「それだけ覚えていればいい。」

僧兵たちの棒がかたかたと鳴った。だが一人も後ろへ退かなかった。レンゲが立っていたからだ。彼女の存在が見えない壁だった。経文がまだ空気の中に残っているかのように――彼女が立つ場所では、揺らぎが止まった。

エンクウがカタナを抜いた。刃には経文が刻まれていた。彼は井戸の縁に片足をかけた。アテルイが向かい側で立ち上がった。二人は無言で目を合わせた。言葉は要らなかった。

エンクウが先に飛び降りた。闇が彼を呑んだ。蜘蛛糸が衣の裾をかすめた。刃が閃いた――狭い井戸の中で蜘蛛糸を斬りながら落ちていった。着地した場所は地面ではなかった。蜘蛛糸で作られた床だった。糸が足首まで絡みついた。そして闇の中で目が光った。八つ。蜘蛛の目だった。

大蜘蛛が壁を伝って降りてきた。三匹。人の腰ほどの高さの蜘蛛たちが毒牙を剥き、エンクウへ迫った。狭い空間だった。大きな動作はできなかった。エンクウはカタナを短く持ち、前へ突いた。蜘蛛一匹の目を貫いた。そいつは悲鳴を――悲鳴と呼べるなら――上げて後ずさった。残り二匹が左右から飛びかかった。

そのとき上から影が落ちた。アテルイだった。彼は蜘蛛糸をつかまなかった。素手で落ちながら、蜘蛛一匹の背に着地した。脚が折れる音がした。アテルイは着地の反動そのままに拳を振り下ろした。蜘蛛の甲殻が割れた。そいつは床に平たく押し潰された。アテルイは死んだ蜘蛛の背から降り、残る一匹へ体を向けた。素手だった。武器はなかった。だが彼の手が武器だった。蜘蛛が毒牙を立てて襲いかかった。アテルイは片足で毒牙を踏み、もう一方の手で蜘蛛の頭をつかんだ。力が入った。蜘蛛の頭が潰れた。

井戸の上では別の戦闘が起きていた。井戸の周囲の蜘蛛糸から小さな蜘蛛が這い出し始めた。大きさは小さかったが、数が多かった。僧兵たちは棒を振るって蜘蛛を叩いた。だが闇から絶え間なく這い上がるものたちに、恐怖が広がり始めた。一人の僧兵が棒を落とした。足の力が抜けたのだ。

レンゲが経文を唱え始めた。低く深い声だった。経文が空気に乗って広がった。僧兵たちの耳に届いた。落とした棒を拾い直す手があった。レンゲの声が止まらないかぎり――彼らの心も砕けなかった。蜘蛛が這い上がっても、毒牙が閃いても、レンゲの経文がその場を支えていた。

井戸の下で地面が揺れた。エンクウとアテルイが同時に後ろを振り返った。蜘蛛糸の床の下から――本当の地面から――何かが上がってきていた。蜘蛛糸が張り詰めた。大蜘蛛より大きいもの。脚がさらに多いもの。クモボス。井戸の主だった。人の背丈の二倍ほどある蜘蛛が、蜘蛛糸を伝ってゆっくり上がってきた。毒牙から毒液がぽたぽたと落ちた。床の蜘蛛糸が毒で溶け始めた。

エンクウはカタナを握る手にもう一度力を込めた。アテルイは拳を握った。狭い井戸の中。逃げ場はなかった。上からレンゲの経文がかすかに聞こえた。エンクウは経文の律動に合わせて呼吸を整えた。修羅の印を結んだ。

そして闇の中へ一歩踏み出した。


#法 -- セッション実録

クロ(GM) / ハナ(エンクウ + アテルイ) / メイ(レンゲ)


クロ: 第2話だ。今回は心府規則を本格的に扱う。戦場を説明するね。崩れた村だ。区域構造はこう。

[外郭: 屋根/木] --- [味方前列: 村の入口] --- [敵前列: 村の奥] --- [心府: 井戸の中]

ハナ: 心府が井戸の中なんだ。地下区域?

クロ: そう。井戸の中は蜘蛛糸でいっぱいになっている。狭くて暗い空間。心府規則が適用される。

メイ: 心府規則を整理して。前回は心府がなかったから。

クロ: OK、整理しよう。心府規則:

[心府規則]
1. 構え制圧力無効: 心府内では構えで得る制圧力ボーナスはすべて無効。
2. その他ボーナス無効: 地形ボーナス、分隊制圧力ボーナスは全部適用されない。
3. 両側相殺: 両側の制圧力を比較せず、両側とも0として扱う。
4. 短兵(カタナなど) -1: 短い武器は狭い空間で不利、攻撃判定 -1。
5. 長兵(ヤリなど) +1: 長い武器は突きに有利、攻撃判定 +1...
   でもこれは誤解の余地があるね。正確には、心府で長兵は+1、短兵は-1だ。

ハナ: ちょっと待って、カタナが-1ならエンクウ不利じゃない?

クロ: そう。だから修羅の印がある。修羅の印の効果:

[修羅の印]
- 心府自由進入: 移動活力の追加費用なしで心府へ進入/離脱可能。
- 心府近接技法活力 -1 (最小1): 心府内で近接技法を使う時、活力消費 -1。

メイ: つまり心府には誰でも入れるわけじゃないの?

クロ: 心府への進入自体は誰でもできる。ただし普通は進入に追加活力2がかかる。自由進入能力があれば、この追加費用が免除される。自由進入できるのは密教僧(修羅の印)と野人(カムイの手)だ。

ハナ: アテルイは野人だからカムイの手。素手1活力で、心府自由進入?

クロ: そう。カムイの手を整理すると:

[カムイの手]
- 素手攻撃活力1: 武器なしで1活力で攻撃可能。
- 心府自由進入: 心府進入/離脱の追加費用なし。

ハナ: でも素手だとダメージ弱くない?

クロ: 卒相手なら命中 = 即死だから武器は関係ない。練以上だとダメージ量が重要になるけど、アテルイは体+1だから素手ダメージ1+1 = 2。カタナダメージ2+0 = 2と同じ。1段では差が出ない。

メイ: ああ、素手は体ボーナスがダメージに入り、武器は武器自体のダメージがあるってことね。

クロ: そう。だから体が高い野人は素手が効率的だ。さて、キャラクターを確認しよう。

[味方]
エンクウ (密教僧1段): 勇+1、體+2、活力10、戦力5(3+2)、防備10(無甲)。
  修羅の印: 心府自由進入、心府近接 -1活力(最小1)。カタナ。
アテルイ (野人1段): 勇+2、體+1、技+1、活力11、戦力4。
  カムイの手: 素手1活力、心府自由進入。体術。
レンゲ (浄土僧1段): 美+2、體+1、活力10、戦力4。
  阿弥陀の盾: 同じ区域の分隊結束が0になっても崩壊防止。金剛杵。
僧兵分隊 (卒5名、棒): 結束3。

[敵]
大蜘蛛 x3 (練3体): 戦力3、防備13、蜘蛛糸+毒牙。
クモボス x1 (将): 戦力4、防備14、活力10。

ハナ: エンクウ防備10? 無甲だからだよね?

クロ: そう。密教僧は鎧を着ない。防備8 + 體+2 = 10。斬られたら大変だ。

メイ: レンゲの阿弥陀の盾をもう少し説明して。

クロ: 阿弥陀の盾:

[阿弥陀の盾]
- 同じ区域にいる味方分隊の結束が0になっても崩壊しない。
- レンゲがその区域を離れると即座に効果消滅。
- 結束は回復しない。崩壊"だけ"防止する。

メイ: 結束が0なのに崩れないってこと?

クロ: そう。普通は結束0 = 分隊崩壊。兵たちが逃げたり戦闘不能状態になったりするんだ。でも阿弥陀の盾があれば、結束0でもその場に残る。戦闘力はほとんどないけど、陣形が維持される。

ハナ: 実質的に生きている壁になるのか。

クロ: 表現いいね。そう。その代わりレンゲ自身の戦闘力は低い。金剛杵が主武器だけど、ダメージは大きくない。レンゲは戦うんじゃなく、守る役割だ。

メイ: よし。理解した。レンゲは味方前列に僧兵たちと一緒に配置。

クロ: OK。エンクウとアテルイの配置は?

ハナ: エンクウは敵前列に配置。井戸の近くから始める。アテルイも同じ場所。

クロ: 敵前列配置は可能。ただし敵の大蜘蛛3体が敵前列にいて、クモボスは心府(井戸の中)にいる。

ハナ: じゃあ最初に外にいる大蜘蛛を片づけて、心府へ入るわけだね。

クロ: そう。あるいは大蜘蛛を無視してすぐ心府へ入ってもいい。エンクウもアテルイも心府自由進入だから、追加費用なしで入れる。ただし大蜘蛛を残しておくと、後ろのレンゲと僧兵分隊が危険になる。

ハナ: レンゲの阿弥陀の盾があるから、僧兵分隊はすぐには崩れないよね?

クロ: そう。でも結束3だから、三回打撃を受けたら0だ。阿弥陀の盾で崩壊は防げるけど、戦闘力は消える。

メイ: とりあえず私は僧兵と耐える。エンクウとアテルイが心府へ入って。

ハナ: OK。じゃあ戦略整理。1間合で大蜘蛛をできるだけ処理して、2間合の小康後に心府へ入る。

クロ: よし。間合開始。カウント整理。

アテルイ: 活力11 (技+1)
エンクウ: 活力10 (技+0)
レンゲ:   活力10 (技+0、同値は味方優先で敵より先)
大蜘蛛:   活力10 (全員同じ、同値だがレンゲの後)
クモボス: 活力10 (心府で待機)

メイ: クモボスは心府から出てこないの?

クロ: まだ出てこない。シナリオ条件だ。誰かが心府へ進入すると覚醒して行動開始。それまでは待機。

ハナ: アテルイ、カウント11。先に行動。大蜘蛛Aに素手攻撃。カムイの手だから素手1活力。

クロ: 素手攻撃。2d10 + 勇(+2) >= 防備13?

ハナ: 2d10... 7、5 = 合計12。+2で14。命中!

クロ: 命中。基本1戦力ダメージ。大蜘蛛Aは練個体だ。練個体戦力2。2 → 1。

ハナ: もう一回殴れば倒せるね。二回目の攻撃。素手1活力。活力11 -> 9。2d10... 14。また命中!

クロ: 命中。1戦力追加。大蜘蛛A戦力1 → 0。撃破!

クロ: カウント10。エンクウ、レンゲ、大蜘蛛が同時。味方優先だからエンクウから。

ハナ: エンクウ、カタナ攻撃 x2。4活力。活力10 -> 6。両方命中!

クロ: 大蜘蛛Bに2回命中。戦力2 → 0。撃破! 練1体残り。

メイ: レンゲも金剛杵で攻撃。活力10 -> 8。レンゲは勇+0だから不利だけど... 2d10 = 14。命中!

クロ: ダイス運いいね。1戦力。大蜘蛛C戦力2 → 1。もう一回当てれば倒せる。

メイ: これからは分隊支援に集中する。

クロ: 大蜘蛛Cの反撃。エンクウへ蜘蛛糸 + 毒牙。2d10 = 11。防備10 -- 命中!

ハナ: 防備10だと当たりすぎる。

クロ: 無甲の代償だ。1戦力 + 毒。エンクウ戦力5 → 4、次の小康まで毎間合毒1戦力追加(體>=13で解除)。それから僧兵の結束判定――2d10 = 7、失敗。結束3 -> 2。

メイ: もう2まで落ちた。阿弥陀の盾がなかったらすぐ崩れそう。

クロ: カウント9。アテルイ。残った大蜘蛛Cに素手1活力。2d10 = 16。命中! 大蜘蛛C戦力1 → 0。撃破。大蜘蛛全滅!

メイ: 外は片づいた。

クロ: 敵前列クリア。ただしクモボスはまだ心府にいる。それとエンクウの毒効果を忘れないで。間合終了時の1戦力追加は小康で処理する。今は戦力4維持。

ハナ: 小康に行こう。敵前列に敵がいないから小康条件は満たしてるよね?

クロ: うん、クモボスは心府にいるけど、交戦中の敵がいないから小康可能。小康処理しよう。

[小康処理]
- 活力リセット: エンクウ10、アテルイ11、レンゲ10。
- 無防備解除: 該当なし。
- 毒効果解除: 小康時、持続効果解除。エンクウの毒解除。
- 整備マヌーバ: 各自1回。

メイ: 整備マヌーバって何?

クロ: 小康の時に各PCができる行動だ。選択肢がある:

[整備マヌーバ]
1. 武器交換: 別の所持武器に交換。
2. 分隊再編: 結束+1 (上限まで)。
3. 位置再配置: 隣接区域へ移動。
4. 治療: 仲間1名に、その間合の活力+2を付与 (1間合1回)。
5. 偵察: 隣接区域情報を獲得。

ハナ: エンクウは3番、位置再配置。敵前列から心府(井戸の中)へ移動。

クロ: エンクウは心府自由進入だから追加費用なしで移動。OK。

ハナ: アテルイも3番。心府へ移動。

クロ: アテルイも心府自由進入。OK。二人とも心府に配置。

メイ: レンゲは2番、分隊再編。結束2 -> 3に回復。

クロ: OK。僧兵分隊、結束3に回復。

ハナ: よし。ここから心府戦だ。

クロ: 小康終了、2間合開始。心府にエンクウとアテルイが進入。クモボス覚醒。カウント整理。

アテルイ: 活力11 (技+1)
エンクウ: 活力10
レンゲ:   活力10 (味方前列で待機)
クモボス: 活力10 (心府で覚醒)

クロ: ここで心府規則が本格適用される。

[心府戦闘条件]
- 両側制圧力相殺 → 0 vs 0。制圧力ボーナスなし。
- 構え制圧力無効。
- 短兵(カタナ)攻撃判定 -1。
- 素手は短兵でも長兵でもない。修正なし。

ハナ: カタナが-1なら、エンクウは勇+1だから実質+0だね。

クロ: そう。でも修羅の印があるだろう。心府では近接技法活力 -1。カタナ攻撃は本来2活力だけど、心府では1活力で使える。最小1だから1。

ハナ: ああ、そうか。カタナ攻撃が1活力。素手と同じコストだね。

クロ: その代わり判定に-1が付く。素手には判定修正がない。アテルイの素手は心府でも平常どおりだ。

メイ: アテルイのほうが心府では有利なんだね。

クロ: 野人が心府に強い理由がこれだ。カムイの手 = 素手1活力 + 心府自由 + 判定修正なし。心府戦闘の専門家だね。

ハナ: カウント11。アテルイ。クモボスに素手2回。2活力。活力11 -> 9。

クロ: クモボス防備14。2d10 + 勇(+2) >= 14。一回目15 -- 命中。二回目14 -- ちょうど命中。クモボスは将だから戦力4。1戦力ずつ累積。4 → 3 → 2。

クロ: カウント10。エンクウ。

ハナ: エンクウ、カタナ攻撃。修羅の印で1活力。心府でカタナ判定-1だから勇+1 -1 = +0。

クロ: 2d10 + 0 >= 14。一回目16 -- 命中! 1戦力。クモボス2 → 1。二回目8 -- 外れ。判定ボーナスがないから下限が高い。

クロ: クモボス反撃。毒牙。2d10 + 勇(+2) >= エンクウ防備10。14 -- 命中。

ハナ: 防備10だと将級の敵にはほぼ毎回当たる...

クロ: 毒牙1戦力 + 毒。エンクウ戦力4 → 3。次の間合から毒持続ダメージ。

ハナ: エンクウが柔らかすぎる。早く終わらせないと。

クロ: 心府の無甲密教僧はもともとこうだ。火力で早く終わらせるしかない。

メイ: 上からレンゲが何かできる?

クロ: レンゲは味方前列にいる。心府に直接介入はできない。ただし僧兵分隊の維持は重要だ。クモボスが死ぬ前に、心府から追加の蜘蛛が出ることがあるから。

クロ: 実際に――クモボスの特殊行動。蜘蛛糸召喚。大蜘蛛の残余1体が心府から敵前列へ這い上がってくる。

メイ: 外にも出るの?!

クロ: クモボスが心府にいるかぎり、毎間合の小康で1体ずつ補充される。早く終わらせなきゃいけない理由だ。

メイ: 結束判定する?

クロ: まだだ。小康時の補充だから、今は交戦中。次のカウントに進もう。

ハナ: カウント9。アテルイ、三度目の呼吸。素手2回。活力9 -> 7。

クロ: 一回目15 -- 命中。1戦力。クモボス1 → 0。撃破!

ハナ: 一発だね。二回目は使う必要ない。

クロ: 活力はもう消費しているけど(2活力)、二撃目は不要。合計残り活力7で計算。クモボス撃破で戦闘終了局面。

メイ: アテルイがやった!

クロ: クモボス撃破! 井戸の中で蜘蛛糸がほどけ始める。心府の主が死んだからだ。

ハナ: エンクウの毒は?

クロ: 戦闘終了時に毒解除。正確には小康が来れば解除だけど、戦闘終了だからすぐ解除してあげる。

[戦闘終了整理]
- クモボス撃破。心府クリア。
- 大蜘蛛全滅 (外3体 + 補充予定1体はボス死亡で消滅)。
- エンクウ戦力3 (最大5、毒効果は戦闘終了で解除)。残り活力6。
- アテルイ戦力4。残り活力7。レンゲ戦力4。残り活力8。
- 僧兵分隊結束3。崩壊なし。

メイ: 阿弥陀の盾を使う場面はあまりなかったね。

クロ: 今回は外の大蜘蛛を素早く処理したからだ。大蜘蛛が僧兵を集中攻撃していたら、結束0まで行ったかもしれない。その時レンゲがいなければ、崩壊 -> 僧兵戦闘不能 -> 味方前列無防備だったはずだ。

ハナ: 心府戦は確かに違うね。エンクウのカタナが-1を受けるから、命中が不安定になる。

クロ: 密教僧が心府で強い理由は火力じゃなくて持続力だ。修羅の印で活力1で攻撃するから、たくさん殴れる。命中率が低くても回数でカバーするわけだ。

メイ: アテルイは逆だね。命中率が高くて、活力も安い。

クロ: 野人は心府の王だ。その代わり心府の外では鎧がなく、分隊指揮もできず、構えボーナスも受けられない。心府に特化したクラスだ。

ハナ: レンゲは戦闘力は低いけど、僧兵維持が核心なんだね。阿弥陀の盾がなかったら結束管理がずっと厳しかったはず。

クロ: 浄土僧の本分がそれだ。戦うことではなく、戦う者たちが倒れないようにすること。

メイ: いい言葉だね。経文が途切れないかぎり、崩れない。

クロ: よし。規則を整理しよう。

[第2話で確認した規則]
1. 心府: 構え制圧力無効。ボーナス全部無効。両側相殺 → 0 vs 0。
2. 心府短兵 -1、長兵 +1 (判定修正)。
3. 心府自由進入: 密教僧(修羅の印)、野人(カムイの手)。追加活力なしで進入/離脱。
4. 修羅の印: 心府近接技法活力 -1 (最小1)。カタナ2活力 → 1活力。
5. カムイの手: 素手1活力、心府自由進入。素手は短/長兵ではない → 判定修正なし。
6. 阿弥陀の盾: 同じ区域の分隊結束0でも崩壊防止。レンゲ離脱時、即時消滅。
7. 結束崩壊: 結束0 = 分隊崩壊 (逃走/戦闘不能)。阿弥陀の盾だけが例外。
8. 小康: 活力リセット、無防備解除、持続効果解除、整備マヌーバ1回。
9. 整備マヌーバ: 武器交換/分隊再編/位置再配置/治療/偵察から1つ選択。
10. 練個体: 戦力2 (分隊ではない独立個体)。将: 戦力3~4。主: 戦力3+體。すべての攻撃は基本1戦力 (会心2)。

ハナ: 次の話では、心府の外の戦闘ももっと複雑になる?

クロ: 3話は外部区域が核心だ。潜入と鉄砲。まったく違う雰囲気になる。

メイ: 次は私も直接戦闘したい。

クロ: 6話でレンゲがまた出るよ。非戦闘シナリオだけど。

メイ: ...また戦闘じゃないの?

クロ: 浄土僧はそういうクラスだ。


「経文が途切れないかぎり、崩れない。彼女が立つ場所こそ城壁である。」