日本語版 v1.3.3 · ex-doc

#基本18職 江戸適用ガイド

目次

RP Guide. 基本18職を江戸時代に配置する解説だ。新しい職業は作らない。


#香 — 同じ職業、異なる名前

戦国の戦場に立っていた者たちは、江戸で消えることはない。彼らは旗本となり、食客となり、記録官となり、劇場の職人となる。職業の骨格はそのままだが、時代は彼らに別の戸籍と別の衣を与える。

#法 — 職業翻訳

  • 基本18職の特技と数値は変えない。
  • 各職業には公式の顔、裏の顔、事件進入権限をひとつずつ与える。
  • 時代に合わないように見える職業は禁止せず、所属と役割を変えて翻訳する。

#場面解説 — 禁止ではなく翻訳

江戸の背景で基本18職を扱う際に最もよくある間違いは、「この職業は時代に合わない」と弾いてしまうことだ。しかしex3の目標は禁止ではなく翻訳だ。戦場の言語を都市と街道と帳簿の言語に変えれば、ほとんどの職業は生きてくる。

例えば外人は出島と蘭学の目撃者となり、傀儡師は文楽とからくり職人の顔を得る。現人神は公開神格ではなく、地域信仰と幕府秩序の間に縛られた存在となる。重要なのは職業の機能を隠すことではなく、その機能が江戸社会でどのような疑いと権限をもたらすかを定めることだ。

職業翻訳の基準:

  • 戦闘機能はそのままにして社会的な顔を変える。
  • 公式所属と裏所属を分離する。
  • 時代に合わないように見える能力ほど、目撃者と記録の余波を強くする。

#セッション適用 — 職業別の最初の質問

  • 最初の場面:各プレイヤーに「江戸であなたはどんな名前で紹介されるか」を尋ねる。
  • ひねり:キャラクターの真の能力と公式の顔が衝突する。芸人は情報員であり、工人は封印兵器を隠しており、外人は目撃者であると同時に疑われる者だ。
  • 最後の質問:このキャラクターは江戸社会の中に潜むのか、それとも江戸社会が受け止められない力を露わにするのか。

#作成標準

各職業は以下の形式で作成する。

項目内容
江戸版の顔社会的にどのような存在か
所属例幕府、藩、道場、寺院、商団、百物会など
活躍場面戦闘・調査・交渉・隠蔽で担う役割
注意時代錯誤や過剰拡大を防ぐ基準

#現代の読者が混乱しやすい点

江戸時代の職業の顔は現代の職業名とは異なる。「侍」は戦闘員であると同時に官僚であり、「商人」は低い身分とみなされながらも都市経済を動かし、「僧侶」は信仰者であると同時に葬儀と登録と封印の行政窓口となる。だからPCの職業は戦闘役割と社会的な顔を共に持たなければならない。

初めて読むプレイヤーには以下のように説明するとわかりやすい。

プレイヤーが知っている機能江戸で見える顔
前に出て戦う戦士旗本の従者、道場の食客、藩の護衛
魔法と封印を扱う者陰陽記録官、寺院結界担当、山岳修行者
情報と潜入担当御庭番式情報員、遊廓の連絡役、商団の密偵
製作と装置担当からくり職人、刀工、封印道具修理工
社会と交渉担当商団代理人、芸人、講談師、巡行団従者

この翻訳は数値を変えない。同じキャラクターがどの扉を開けられるか、どの扉の前で疑われるかを定めるだけだ。侍は官庁の扉を開けやすいが下層民の本音を聞くのは難しく、芸人は噂を得やすいが公式尋問では軽く扱われる。この違いが江戸パーティの役割分担だ。


#基本18職 要約表

職業江戸版の顔所属例活躍
旗本、藩士、監察従者幕府、藩、カグラ藩逮捕戦、護衛、公式決闘
浪人道場の食客、雇われ剣客、復讐者道場、商団、黒札組、非公式依頼決闘、追跡、危険な武力解決
忍び風魔残党、御庭番式情報員幕府裏組織、風魔系列、暗躍勢力潜入、目撃者回収、文書奪取
陰陽師衰えた官職の裏の記録官陰陽記録官、幕府文書庫、寺院霊界門解読、式神、封印分析
密教僧寺院の結界と儀式担当寺院、山寺、秘密退魔網怨霊鎮圧、封印、儀式防衛
浄土僧葬儀と民間救済の僧侶寺院、村、巡行団怨念解消、民草保護、怪談調査
修験者山岳の霊界門と天狗境界の案内人山寺、カグラ藩、独立修行者山道、廃村、霊界の接面
風水師都市と屋敷の凶地を読む者幕府普請、商団、藩井戸、橋、道路、屋敷調査
学者朱子学官僚、蘭学者、文書解読者幕府、藩校、出島、黒札房記録照合、論理、禁書解釈
商人大坂の資金と物流の主商団、堺系列、黒札組情報、補給、闇市場追跡
工人刀工、からくり職人、修理工職人組合、カグラ藩、裏般若装置解体、名刀鑑定、封印道具
芸人歌舞伎、講談、浄瑠璃、遊廓芸能劇場、遊廓、百物会接点噂流通、偽装、怪談拡散
外人出島関連の外部目撃者長崎、商団、蘭学者外部観察、異国物品、言語障壁
野人山間、島、蝦夷、治安外の境界人独立、カグラ藩、修験者奥地案内、生存、追跡
半妖戸籍と身分制の間に潜む者百物会、寺院、カグラ藩境界交渉、妖魔感知、正体隠蔽
現人神地域信仰と幕府秩序の間の生ける神格神社、村、古い家門神域防衛、呪いと祝福の判断
自律機人からくりと霊界技術の遺産職人組合、幕府倉庫、裏般若非人間証拠、機械装置、封印兵器
傀儡師文楽、人形劇、戦闘傀儡の操り手劇場、職人組合、百物会接点舞台と戦闘の境界、遠隔操作

#時代適用の核心

江戸の職業解釈は「可能か」よりも「どんな名前で存在するか」を問う。陰陽師は依然として霊界門を見る。しかし戦国の戦場術師としてではなく、古い官職と文書庫の陰に潜む顧問として現れることができる。工人は依然として機械を作る。しかし戦場の兵器ではなく、からくり、封印装置、名刀修理、劇場装置として登場する。

各職業は一つ以上の公式の顔と一つ以上の裏の顔を持たなければならない。公式の顔があってこそ江戸社会の中で動くことができ、裏の顔があってこそ妖魔事件に入ることができる。


#禁止せずに翻訳せよ

江戸時代に合わないように見える職業も禁止しない。代わりに時代の言語で翻訳する。

  • 戦場指揮官は監察従者や道場主となる。
  • 山岳妖魔ハンターは街道と廃村の案内人となる。
  • 霊界技術者はからくりと封印装置の職人となる。
  • 妖魔の血統は戸籍と身分制の間に潜んで生きる存在となる。

「職業は変わらない。ただ江戸は、その職業に新しい名札をつけてくれる。」