#神性5段 — 微・小・中・大・皇
目次
Canon — fc01神性等級。 いかなる神もこの5段階のうち一つに割り当てられる。等級を行き来する存在はいない — 上昇・下降は叙事的事件であって判定ではない。
#香 — 五つの屋根
日本の神は屋根の下にいる。台所の柱に貼られた手のひらほどの小さな神棚にも屋根があり、伊勢神宮の奥深い宮にも屋根がある。小さな屋根は一部屋を覆い、大きな屋根は一国を覆う。その屋根の大きさがすなわち神の大きさである。
一呼吸の中で吐く小さな息遣いが台所神であり、一山全体を覆う雲が大神であり、空全体に渡る陽光が皇神である。大きさが異なるゆえに期待できることも異なる。台所神に戦争を問う者は、すでに間違った門を叩いたのである。
五つの屋根の原則 — 「微は座、小は村、中は地方、大は国、皇は根源。」
#法 — 5段表
| 神性 | 名 | 漢字 | ドメイン数 | 典型 | 再臨周期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 微神 | 微神 | 0〜1 | 台所神・門神・道祖神 | 日単位 |
| 2 | 小神 | 小神 | 1〜2 | 村の氏神・小さな山の主神 | 日〜週 |
| 3 | 中神 | 中神 | 2〜3 | 地方の大河・有名神社の主神 | 週〜月 |
| 4 | 大神 | 大神 | 3〜4 | 国家級・領域の主神 | 季節 |
| 5 | 皇神 | 皇神 | 4〜5 | 根源・創造・皇室守護 | 年 |
「ドメイン数」は上限である。大神(神性4)はドメインを1個だけ持つこともある — 4個を超えられないだけである。狭い大神は存在する。
#神性1 — 微神
#香
この部屋にだけ留まる神。この石、この木、この台所の竈。家を離れたことがなく、これからも離れない神々。
朝に水一杯を供えれば満足する大きさ。名があっても呼ばれることは稀で、なくても不在が目立たない。しかしいる間だけは、その狭い座に穢れが宿れない。
「家は人が建て、屋根は神が守る。」 — 民間の諺
#法
- 神性: 1
- ドメイン数: 0〜1(ないこともある。あっても極めて狭い: 「この台所の火」「この門の境界」。)
- ベース職業: おおむね無(純粋神格)。あれば民衆1〜3段。
- 再臨: 毎日の早暁、水一杯・米一握りほどの奉献さえあれば権能回復。
- 戦闘力の期待値: ゼロ。戦闘判定に神性の介入不可。
例: 台所神(三宝荒神)、門神、道祖神、井戸神、古い器物に宿った器物神。
#神性2 — 小神
#香
一村の長老。一山の主。村人が名を呼び、名に応える大きさの神。
彼がいるゆえに村が凶年を知らず、彼が眠る季節に村は少しずつ衰えていく。氏族の祭祀を断てば衰えて忘れられ、氏族が再び集って祭祀を上げれば気が戻る。村が崩れれば共に翳む神。
「水を飲む者は泉の神を知る。」 — 産土信仰
#法
- 神性: 2
- ドメイン数: 1〜2(地域名1 + 地域特産1の形式が多い)
- ベース職業: 民衆3〜5段 / 巫女2〜4段 / 僧侶2〜3段。
- 再臨: 毎日の小規模奉献 + 月1回の村祭祀。
- 消耗権限: ドメインあたり日2回。
例: 鳥川氏神(特定の村の土地神)、山城氏神、小さな山の主神。
#神性3 — 中神
#香
地方が彼の名を知る。大きな神社が彼の座である。一つの地方が彼に収穫を頼み、二つの地方が彼の仲裁に寄りかかる。
民間信仰の太い取っ手。侍は出陣前に彼に祈り、商人は商売前に彼の門前に金を投げる。祭祀の規模は小神より大きく、それに比例して影響も広い。ただし一国全体ではない — その座は大神の分。
「中神は地方の顔である。地方が揺れれば彼の名も揺れる。」
#法
- 神性: 3
- ドメイン数: 2〜3
- ベース職業: 現人神・天人3〜6段 / 僧侶5〜7段。
- 再臨: 神社の月祭・四半期の大祭で大きな権能回復。
- 消耗権限: ドメインあたり日2回 + 週1回の中権能。
例: 七福神の主要(弁財天・恵比寿・大黒・毘沙門)、天神(菅原道真)、熊野三山、山王大神。
#神性4 — 大神
#香
国が彼の名を知る。彼の本社は国の城に等しく、彼の名を持たぬ侍の家門は稀である。
嵐の言語、穀物の言語、戦争の言語 — 領域ごとに異なる言葉で語るが、その言葉が天地に及ぶ。スサノオの怒りが一夏の間ずっと雨を降らせ、ハチマンの名が一人の侍の命を救う。大神は国家の運を分け持つ。
「大神は地の名であり、その地を守る名である。」 — 『神祇百篇』より
#法
- 神性: 4
- ドメイン数: 3〜4
- ベース職業: 現人神・天人8〜10段(主経路)。欠片・代理の際は任意の段 + ドメイン1個縮小。
- 再臨: 季節の大祭。そのうち一つは本社で必須。
- 消耗権限: ドメインあたり日3回 + 月1回の大権能。
例: スサノオ・オオクニヌシ・イナリ・ハチマン・タケミカヅチ・ツクヨミ・ニニギ・コノハナサクヤ。
#神性5 — 皇神
#香
根源。その名の前で他の神々が身を低くする。彼の領域が終わるところで世界が終わり、彼の領域が始まった時が世界の始まりである。
数はもとより少ない。三柱 — イザナギ・イザナミ・アマテラス。世を創った夫婦と、世を照らす日。その下にすべての叙事が懸かる。
しかし皇神もまた全能ではない。イザナギは妻を黄泉から連れ戻せず、イザナミは夫と永遠に別れた。アマテラスは兄のために一度洞に隠れた。皇神の物語はできなかったことで書かれる。
「根源だからといってすべての道を知るわけではない。根源は一つの道の始まりにすぎない。」 — 記紀解説
#法
- 神性: 5
- ドメイン数: 4〜5(上限)
- ベース職業: 現人神・天人10段(主経路)。それ以下は「皇神の欠片・代理」としてのみ表現。
- 再臨: 年1回の本祭。国家の大祭でのみ。
- 消耗権限: ドメインあたり日4回 + 年1回の根源権能。
例: アマテラスオオミカミ・イザナギ・イザナミ。
#法 — 等級間の移動
神性等級は判定で上下しない。 上昇・下降は叙事的事件としてのみ起こる:
| 事件 | 方向 | 条件 |
|---|---|---|
| 祭神化 | 英霊 → 中神 | 民間・朝廷の実質的奉献・神社建立 |
| 大祭の復興 | 小 → 中 ・ 中 → 大 | 村・地方の復興、奉献規模の急増 |
| 祟りへの転換 | 等級維持(性格が裏返る) | 怨み・裏切り・奉献の欠如 |
| 本社の消滅 | 大 → 中 ・ 中 → 小 | 本社崩壊・奉献の断絶 |
| 根源の封印 | 大 ・ 皇 → 眠り(等級維持) | 特殊神社の封印式 |
すべての移動はGM裁量であり、それ自体がキャンペーンフックとなる。
#香 — ひと文の整理
「微は座、小は村、中は地方、大は国、皇は根源。」
この五つの屋根が日本のすべての神を覆う。
