日本語版 v1.3.3 · fc-rule

#ドメイン — できることとできないこと

目次

Canon — fc01 ドメインルール。 神性のほぼすべての効果は「ドメイン」を通じて作動する。ドメインがかかっていない領域では、神性は作動しない


#香 — 神は自らの領域の中でのみ神である

アマテラスは太陽である。ゆえに日が昇り沈む事において、彼女の言葉はそのまま法である。しかし彼女が黄泉に足を踏み入れた瞬間、彼女は太陽ではない — そこはイザナミの座だ。その暗い地では、光がかえって消える。

スサノオは嵐である。雷と雨は彼のものだ。しかし米を育てるのはイナリの仕事であり、病を癒やすのはオオクニヌシの仕事だ。それぞれに座がある。

この「座」をドメイン(domain)と呼ぶ。ドメインは神の名であり、限界であり、約束である。

「神をその座の外で呼ぶ者は、不在を答えとして受け取る。」


#法 — ドメインとは

ドメインとは、その神が司る具体的な領域である。

#表記ルール

  • 名詞句ひとつで書く。
  • 具体的でなければならない。

#良いドメイン(具体)

  • 太陽
  • 嵐 · 海
  • 穀物 · 狐
  • 戦 · 弓術
  • 黄泉(死者の国)
  • 鍛冶場の火

#悪いドメイン(抽象 · 禁止)

  • 自然(広すぎる → 細分化が必要)
  • 生(意味が事実上の全能)
  • 善/ 悪(惡)(道徳の抽象)
  • 勝つ力(結果指定 — あらゆる判定に割り込む)
  • すべて(そもそもドメインではない)

#法 — ドメイン数の上限 (Canon)

神性ドメイン数の上限
1 微神0~1
2 小神1~2
3 中神2~3
4 大神3~4
5 皇神4~5

上限を超えるドメインは許されない。 皇神とて5個までだ。これが全能防止の第1の装置である。


#香 — ドメインの境界

「我は太陽である。されど日の昇らぬ所で、我は誰なのか。」 — アマテラスが天岩戸に入る前に発した言葉と伝わる。

ドメインの外で、神性はボーナスを与えない。この限界こそが日本神話の情緒である — 各々が自らのものを守りつつ、他者のものにみだりに足を踏み入れない。

神々の争いさえ、ドメインの境界線上でしか起こらない。スサノオはアマテラスに乱暴を働くが、彼が太陽を消すことはできなかった。ただ彼女を洞窟へ押し込んだだけである。

#法 — ドメイン外の規定

ドメイン外の判定に神性効果は適用されない。例外なし。

例:

  • アマテラス(太陽·皇室の権威·祖先神格·織物·米)→ 黄泉の判定に神性は適用されない。イザナミの領域。
  • スサノオ(嵐·海·英雄·儀礼的な剣)→ 穀物に関わる判定に神性は適用されない。イナリの領域。
  • 竈神(竈の火)→ 野火の判定に神性は適用されない。竈の外は彼の座ではない。

「近接する領域」の判断: アマテラスの「太陽」は海岸の陽光にも及ぶのか。オオクニヌシの「出雲」領域に該当するのか。こうしたグレーゾーンはGMが一度定めればセッション内で一貫させ — 変更しない。


#法 — 神と神のドメイン衝突

二柱の神のドメインが重なるとき:

  1. より高い神性が優先。(神性 5 > 4 > 3 > ...)
  2. 同じ神性ならより狭いドメインがその場面で優先。
  • 例: 双方とも神性 4。一方は「海全般」、一方は「対馬海峡」。→ 対馬海峡の中では後者が優先
  1. 同じ神性 · 同じ広さなら奉献を受ける神社の距離·規模でタイブレーカー。近く大きい方が優先。

ドメインが重ならない場合は互いに相互作用がない。スサノオの嵐はオオクニヌシの治癒を打ち消せない。


#香 — 判定がドメインの中に入るとき

「刀を抜いた瞬間、どの神の座に立ったのか。」

プレイヤーが判定を振る直前、GMは一度立ち止まって考える。この判定は今、どの神の地で行われているのか。 平凡な野原なら野の小神。海辺なら海神。神社の中ならその神社の主神。

神がその判定に関心を持つとき、神性が開かれる。関心のない事に神は介入しない。

#法 — ドメイン内判定の判断順序

  1. プレイヤー/GMが判定の核心となる課題を一文で述べる。
  • 例: 「この陽光で霧を払う。」
  1. その課題が神のドメイン一覧のいずれかに明確にかかるか
  • 例: アマテラスのドメイン「太陽」→ かかる ✓
  1. 曖昧ならかかっていないものとして処理。(全能防止の第2の装置。)

一つの判定に一つのドメインだけを乗せる。複数のドメインが同時に関与しても、GMが最も核心に近いものを一つ選ぶ。


#法 — ドメイン間の干渉禁止 (Canon)

いかなる神も、自らのドメイン外の判定に神性効果を乗せられない。例外なし。

「関連はあるがドメイン外」である場合の例:

  • アマテラスが黄泉に介入するには、ドメインの中に「イザナミの領域」がなければならない — なければ不可。
  • ハチマンが穀物の豊穣に介入するには、ドメインに「農耕」がなければならない — なければ不可(実際の神話においてハチマンは農耕神ではない)。

#香 — ドメインの拡張と縮小

神の領域は固定ではない。人々がより多く祀ればその領域は膨らみ、人々が忘れれば縮む。神社の灯が消え祭官が死ねば、数年のうちにその神はその分だけ小さくなっている

#法 — ドメイン変動ルール

ドメイン一覧は基本的に固定値である。ただし叙事的事件によって変わりうる:

変化条件
拡張(ドメイン追加)奉献の範囲が広がり神格が大きくなる。上限は神性等級。
縮小(ドメイン削除)奉献の断絶、ドメイン核の破壊(例: 本社の焼失)。
置換(ドメインの反転)「タタリ汚染」。例: 「穀物」→「穀物の腐り」。

すべての変化は叙事的事件によってのみ。判定では不可。


#法 — 要約

  1. ドメイン = 具体的な名詞句ひとつ
  2. ドメイン数は神性等級の上限以内。
  3. ドメインの外では神ではない
  4. ドメインが重なれば高い神性が優先、同じなら狭い方が優先。
  5. 曖昧ならかかっていないものとして処理。

#香 — 一文

「ドメインは神の名であり、限界であり、約束である。」