日本語版 v1.3.3 · zn-doc

#手にした物 — 野人の小道具

目次

手にした物 — 野人の小道具 挿絵

本文書は front に属する。以下の小道具はすべて co-99-01変形(Variant) であり、卓が採用するときにのみ使う。本号は 武器を新たに加えない — 野人の主武器マキリ(小刀)は正本にすでにあるので 引用のみ とし、再び載せない。ここに載せたものは武器ではなく 暮らしと意匠、すなわち人の肌理を見せる小さな物たちである。

文化的文脈を優先する。 これらの物は「戦闘アイテム」である前に、一つの文化の暮らしである。ゲーム効果は軽く置き、その物が何であるか を先に書く。効果を強くしたければ名品等級をGMが自ら練ればよいが(co-07 名品フォーマット)、本号は基本の肌理だけを示す。


#資料 — 正本引用(再掲載なし)

小道具どこに備考
マキリ — 蝦夷の小刀co-07-01 武器カタログ野人の主武器。狩猟斬り・皮剝ぎ・野生の勘 などの技法はすべて正本に収録。本号は再び載せない。 マキリは武器であると同時に、皮を剝ぎ木を削り食べ物を作る 生活道具 であることを忘れぬこと。
拳・体術co 野人 · 技能一覧野人のもう一つの本体。正本そのまま。

マキリの分類について。 マキリは本来アイヌの生活刀の名称であり、正本がこれを「蝦夷の小刀」に分類したのはゲーム内の便宜上のまとめである — 本号 01 の「蝦夷≠アイヌ」の区分とあわせて読むこと。


#資料 — 意匠と暮らし

以下は武器ではない。戦闘ボーナスは小さいか無く、ほとんどが 物語・雰囲気・非戦闘判定 に触れる。価格は野人の暮らしの規模にあわせて概ね低く置く(技能一覧 の基準は正本に従う)。

#文樣意匠 — 防ぐ文様

アイヌのモレウ・アユㇱのような(01)文様を刻んだ衣服・鉢巻・道具。装飾ではなく 悪しきものが身に染み込まぬようにする 約束である。

項目
分類意匠(非武装)
効果妖魔の 精神・呪い系統 効果に対する耐性判定 +1強健闘志 で振るときに適用、GM裁量。数値よりも 物語的な印 — 「あれは護られた者だ」を敵・NPCが見て取る。
価格金貨 0.5(自ら作れば無価、時間を要する)

これを「魔法の符」として扱わぬこと(01)。文様の本領は人とカムイの間の約束であり、ボーナスはその約束の小さな影にすぎない。文様は みだりに模してはならない ものだという肌理も活かせる — 他人の家・村の文様を盗用するのは無礼である。

#イナウ — 削った祈り

柳などの枝を薄く削って縮れた房を出した、カムイに捧げる 祈りの媒介 である。神と人の間の伝令に近い。

項目
分類儀式具(非武装・消耗性)
効果整備・小康にイナウを立てて酒を捧げれば、その場で次の イヨマンテ送り還し02)系統の行動に 物語的正当性 を与える(GM裁量 +1、または自動成功演出)。作った者だけが正しく立てられる。
価格無価(自ら削る。刀と時間)

イナウは売り買いする物ではない。削る行為そのものが祈り であるから、野人PCが自ら削る場面を一拍置くとよい。

#皮裝 — 第二の皮膚

熊・鹿の皮で仕立てた衣と履物。鎧ではなく 酷寒を凌ぐ暮らし である。正本の野人は鎧を着ない(co 野人)— 皮裝がその座を埋める。

項目
分類衣服(非鎧)
効果防備補正 (鎧ではない)。代わりに酷寒・風雪環境で 生存 判定 +1、寒さ持続ペナルティ1段階無視。潜入・移動ペナルティなし。
価格金貨 0.5(または自ら狩猟・なめし)

野人の真の鎧は カムイの加護co 野人 5段)であって皮ではない。皮裝は 寒さを防ぐが、刀を防がない — その区分を活かすこと。

#骨石具 — 忘れられた手技

骨針、石刀、黒曜石の欠片、白樺の皮の器。鉄が貴い土地で 鉄なしでも生きる 手技の産物である(奥羽の特産:黒曜石)。

項目
分類道具まとめ(非武装)
効果野営・修繕・炊事など 生存 の補助判定で道具不足ペナルティなし。鉄のない環境(捕虜・遭難・深山)でも野人は 素手から一段良い 状態を保つ。
価格無価(土地から得て手で作る)

このまとめの真の価値は数値ではなく 状況免疫 である。武装解除・遭難・監禁シナリオで、野人を「何も奪われていない」人として残す。


#資料 — 一行まとめ表

小道具分類核心の肌理価格
マキリ(正本武器)武器であり生活道具。co-07-01 引用[co-07-01 参照]
文樣意匠意匠呪い・精神耐性 +1、物語的な印金貨 0.5
イナウ儀式具送る儀式の正当性無価
皮裝衣服寒さは防ぐが刀は防げぬ金貨 0.5
骨石具道具鉄のない所でも自立無価

手にした物まで見た。人を知り、別の道を知り、暮らしを知ったのだから — いまや野人は一マスの単語ではなく、一人の人である。

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