#異国出身背景 (異國出身背景)
目次
#§ 香 — 海を越えて来たPC
本編背景の大半は日本国内の出身を前提とする。本編 アウトサイダー職業3種(現代人・英霊・天人)は「時間・世界を超越した者」を扱うが、本セクションはその間に置かれる 地理的に遠い国から来た平凡な人間 のPCのための5種の異国出身背景である。
これらの背景は本編 異国適応 [素養]と03-04の異文化一般特技と強いシナジーを成す。本編の職業はどれでも選択可能 — ただし日本国内特有の職業(忍び・陰陽師など)は叙事上「日本定着後の現地習得」として処理する。
#§ 法 — 異国出身背景5種
#朝鮮出身 (朝鮮出身)
香: 朝鮮王朝から来たPC。戦争捕虜・外交使節・商人・学者・亡命両班など多様な経路。
法:
- 技能特典 (3個中2個): 智基盤の知識判定、弓関連の技能、医術
- 1段特技 — 朝鮮の教育 [素養]: 通訳 [素養] (朝鮮文化圏) が自動。智基盤の知識判定・医術判定 +1。儒教の礼法の体得により風格関連 +1。
5段の分かれ道:
| ルート | 名前 | 5段特技 | 方向 |
|---|---|---|---|
| A | 帰国の道 | 朝鮮復帰準備: 朝鮮朝廷との連絡線を構築。朝鮮神器への接近権。 | 帰還 |
| B | 日本定着 | 帰化朝鮮人: 日本の武家から信任を獲得。朝鮮系の村の運営権限。 | 定着 |
9段深化:
- A 帰国 → 朝鮮使節: 朝鮮王朝から正式な使節の職責を下賜される。
- B 定着 → 朝鮮系大名の臣下: 朝鮮系移民共同体の指導者。
達人キャップストーン:
- A → 王宮の証人 (王宮の證人): 朝鮮王と日本の将軍の両方を見た唯一の人物。
- B → 二国の架け橋 (二國の架け橋): 両国の公式外交官の役割。
追加背景特技: 外交術 [素養] (朝鮮) 自動。
#明出身 (明出身)
香: 明王朝から来たPC。士大夫・武官・僧侶・商人・道士・医員など。大概は高等教育を受けた場合が多いが、放浪者・傭兵も珍しくない。
法:
- 技能特典 (3個中2個): 智基盤の知識判定、地理、交渉
- 1段特技 — 中華の学問 [素養]: 通訳 [素養] (明文化圏) が自動。智基盤の知識判定 +2。中華医学・道教の常識を保有。
5段の分かれ道:
| ルート | 名前 | 5段特技 | 方向 |
|---|---|---|---|
| A | 明のための者 | 朝廷の代理人: 明朝廷の指示に従い活動。時に日本の利益と衝突。 | 本国忠誠 |
| B | 自由学者 | 亡命知識人: 明朝廷に縛られない。日本学界への接近。 | 知的自由 |
9段深化:
- A 本国 → 明大使館の首長: 公式外交ポジション。
- B 自由 → 超国家的学者: 日本・朝鮮・明の学界の連結者。
達人キャップストーン:
- A → 大明使節 (大明使節): 両国の公式大使。戦争防止または開戦の軸。
- B → 三国の文筆 (三國の文筆): 日本・朝鮮・明のすべてで尊敬される著述家。
追加背景特技: 宗教知識 [素養] (明) 自動または通訳の2重取得。
#南蛮出身 (南蠻出身)
香: ポルトガル・スペイン・オランダから来たPC。宣教師・商人・傭兵・船員・技術者。日本では髪色・容貌から際立つ。
法:
- 技能特典 (3個中2個): 交渉、弓術、航海
- 1段特技 — 南蛮出身 [素養]: 通訳 [素養] (南蛮文化圏) が自動。弓術 +1 (南蛮銃器への親熟 — 鉄砲限定)。南蛮神器への接近権。
5段の分かれ道:
| ルート | 名前 | 5段特技 | 方向 |
|---|---|---|---|
| A | 宣教の道 | キリスト教の伝道師: 信仰共同体の構築。迫害時に地下組織を運営。 | 宗教 |
| B | 交易の道 | 南蛮商館(商館): 長崎など開港地の拠点。南蛮交易を独占。 | 経済 |
9段深化:
- A 宣教 → 地下司教: 迫害時代のキリスト教指導者。バチカンとの連絡。
- B 交易 → 大交易官: 南蛮の複数の商団の日本代表。
達人キャップストーン:
- A → 殉教拒否の司教: 迫害にも生き残った伝説的な宗教人。
- B → 貿易王 (貿易王): 東西洋貿易の巨匠。
追加背景特技: 宗教知識 [素養] (キリスト教) または外交術 [素養] (南蛮)。
#北方遊牧 (北方遊牧)
香: モンゴル・オイラト・女真など北方遊牧民から来たPC。騎馬・弓・遊牧生活に熟達。普通は朝鮮・明を経て日本に渡ってきた経路。
法:
- 技能特典 (3個中2個): 馬術、弓術、生存
- 1段特技 — 遊牧の子 [素養]: 馬術・弓術 +1。騎馬戦闘 [素養] 保有時に追加移動の活力1減少。酷寒・乾燥環境のペナルティ免疫。
5段の分かれ道:
| ルート | 名前 | 5段特技 | 方向 |
|---|---|---|---|
| A | 部族の道 | 遊牧の仲間召喚: 戦闘時に遊牧卒分隊1個(騎馬)を無料配置。 | 部族連帯 |
| B | 個人騎士 | 不帰騎馬: 長距離移動・脱出の達人。追跡免疫。 | 個人機動 |
9段深化:
- A 部族 → 汗(汗) 候補: 部族会議で次期指導者が論議される。
- B 個人 → 部族なき勇者: いかなる部族にも属さない単独戦士。
達人キャップストーン:
- A → 新汗(新汗): 小規模部族の首長となる。
- B → 草原なき勇士 (無草原の勇士): 日本に定着した伝説的な騎馬武者。
追加背景特技: 猛悍 [素養] (03-03) 自動取得。
#霊界移住民 (靈界移住民)
香: 霊界から現世へ渡ってきた者。第1次拡張霊界漂流記と互換だが、第1次なしでも使用可能。魂に霊界の気運が染み込んでおり、完全な人間でも完全な妖魔でもない。
法:
- 技能特典 (3個中2個): 呪術、退魔、感知
- 1段特技 — 境界の子 [素養]: 妖魔感知が自動 (同じ区域)。霊界関連判定 +2。ただし神社・寺院への出入り時にGM裁量で拒否可能。
5段の分かれ道:
| ルート | 名前 | 5段特技 | 方向 |
|---|---|---|---|
| A | 人間化の道 | 霊気希釈: 妖魔感知の特性が弱化、代わりに人間社会への同化に成功。 | 同化 |
| B | 仲裁者の道 | 霊境通訳: 現世の妖魔・霊との交渉が可能。第1次拡張の霊界NPCと対話可能。 | 霊界仲裁 |
9段深化:
- A 人間化 → 完全帰化: 霊界の起源を完全に忘却。霊界への接近不可。
- B 仲裁 → 両界の代弁人: 人間と妖魔の双方の会談を仲裁。
達人キャップストーン:
- A → 新たな人間 (新たな人間): 霊界出身であったという事実すら忘れられる。
- B → 境界の調停者 (境界の調停者): 両界の緊張解消の伝説的人物。
追加背景特技: 妖魔知識 [素養] (本編) または野生本能 [素養] (03-03)。
#§ 設計観点
- アウトサイダー職業との重複に注意: 本背景は 一般の人間PCの異国出身 を前提とする。アウトサイダー職業(現代人・英霊・天人)が本背景を取得することは叙事的に重複 — GM裁量で許可の可否を決定。
- 異国適応との連携: 1段特技での 通訳 [素養] 自動取得が核心。これは本編の異国適応 [素養]の 文化圏理解レイヤー と完全に互換。
- 神器への接近経路: すべての異国出身背景は、当該文化圏の異国神器(45-foreign-relics)への接近条件を自動的に満たす。
- GM拡張の余地: インド・ペルシア・アラブ出身などは、本5種のフレーム拡張でGMが直接追加可能。
「遠い国の星明かりで育った者がこの島で刀を抜くとき、刀の重さが変わる。」