日本語版 v1.3.3

#戦闘一般特技 (戰鬪一般特技)

目次

#§ 香 — 刀の上に乗せる癖

本編の一般特技目録には 強靭・神速・二刀流・盾術 のように戦闘の骨格となる特技がある。この文書が追加するのは骨格ではなく 刀の上に乗せる癖 である。ちょうど一度避けた後のもう一度、初撃が当たった後の二撃目、会心(會心)の敷居を一段下げる感覚。こうしたものは「先天的な才能」というより 反復された戦場が体に刻んだ条件反射 に近い。

それゆえこれらの特技の取得条件は、ほとんどが 「実際の戦場経験」 あるいは 「特定の武器・分野の免許保有」 のような事後的な叙事である。1段で持って始めるより、3段以降に得る場合が多いだろう。

#§ 法 — 新規一般特技5種

#逆襲 (逆襲) [型]

  • 効果: 一間合内で 回避に成功した直後、即座に1活力を支払い、回避した攻撃の攻撃者を対象に反撃判定を1回実施 (使用中の近接武器の攻撃A公式)。機会攻撃とは別個に作動。
  • 判定: 既存の武器攻撃A公式そのまま (2d10 + 勇 + 熟練度 >= 防備)
  • 取得条件: 近接武器技能1種の 免許(3点)以上 + 回避の達人 素養の保有を推奨 (なくても可能)
  • 反復可能: 不可
  • 魔人・外人制約: 本編規約を遵守。外人の適応スロットで借用する場合、活力 +1 (本編の外部職業規約)。
  • 推奨プレイタイプ: カウンター剣士、対立中心の決闘型
  • 設計ノート: 本編「回避の達人」(インタラプト回避コスト -1)とは異なる。回避の達人が防御側のコスト削減なら、逆襲は 防御後の攻勢転換。ただし本編の一閃のような 被撃時自動反撃 系統ではなく、回避成功 がトリガーである。受け止め成功や単なる被撃だけでは発動しない。機会攻撃の追加判定とは重複しない — 同じ間合に逆襲と機会攻撃を同時使用不可 (どちらか一方)。

#受け止め (擋) [型]

  • 効果: 敵の近接攻撃判定が宣言されたとき、即座に1活力を支払い 防御判定 を実施。2d10 + 體 + (近接武器技能の熟練度) >= 攻撃判定値で成功時に被害を無効。盾がなくても使用可能。
  • 判定: 2d10 + 體 + 熟練度 >= 攻撃判定値 (対立判定)
  • 取得条件: 近接武器技能1種の 習得(2点)以上
  • 反復可能: 不可
  • 魔人・外人制約: 本編規約を遵守。
  • 推奨プレイタイプ: 素手・軽装の防御型、武器一つで攻守を兼ねる
  • 設計ノート: 本編 盾術 [素養] は盾装備が前提の常時防備 +2。本特技は武器を問わず常時ではない 1活力消費型のアクティブ防御。重複可能 — 盾を持つ者が受け止めを使えば、防備 +2 + アクティブ防御判定の両方を適用。

#連撃 (連擊) [技法]

  • 効果: 一間合内で 初撃が命中 した直後、同じ対象に追加で1活力を支払い、2次打撃を1回。2次打撃は1次と同一の武器・公式。2次打撃に限り制圧力・位置補正なし (同じ区域を維持する前提)。
  • 判定: 1次と同一の公式
  • 取得条件: 武器技能1種の 免許(3点)以上
  • 反復可能: 不可
  • 魔人・外人制約: 本編規約を遵守。
  • 推奨プレイタイプ: 一ターゲット集中処理型、猛攻剣士
  • 設計ノート: 本編 二刀流の合撃 [型] とは異なる。二刀流の合撃は 両手同時打撃(二武器、二判定)。連撃は 片手の連続打撃(一武器、順次判定)。二刀流の合撃と重複可能 — 両手それぞれに連撃を適用可能 (活力が爆発的、高段専用)。

#急所感覚 (急所感覺) [素養]

  • 効果: 自身の近接・遠隔の攻撃判定に 本拡張 §15 会心拡張 を適用 (隣接目を認める、ダブル + 隣接目 ±1 = 会心)。本編の会心 = ダブル + 成功 (10%) → 本特技保有時に会心確率28% (10 ダブル + 18 隣接目)。
  • 判定: 別途なし (パッシブ)
  • 取得条件: 武器技能1種の 名人(4点)以上 または感知(感知)の 免許以上
  • 反復可能: 不可
  • 魔人・外人制約: 本編規約を遵守。策謀・感知の専用技能の代替ではない — 策謀(策謀の奇襲看破)・感知(霊眼)とは別個に作動。
  • 推奨プレイタイプ: 一撃必殺、狙撃手、暗殺者
  • 設計ノート: 本編の策謀 奇襲看破 [素養] は 奇襲側の会心拡張を防御 する効果。本特技は 自己の攻撃の会心拡張。方向が正反対。両方を一人のPCが保有するのは高段戦闘専門型でのみ可能。

#対妖魔覚悟 (對妖魔覺悟) [素養]

  • 効果: 将・主級 の妖魔を対象とする 恐怖・威圧・狂気の判定 で自動成功。練(練)級以下の妖魔に対しては本特技の恩恵なし (一般規則のまま)。妖魔でない敵(人間・異邦人)に対しても恩恵なし。
  • 判定: 別途なし (パッシブ)
  • 取得条件: 妖魔知識 [素養] の保有 + 退魔免許(3点)または呪術免許(3点) 以上
  • 反復可能: 不可
  • 魔人・外人制約: 魔人12職は本特技を 取得不可 (魔人自体が妖魔範疇との相互作用が複雑、本編 04-19-villain-guide 参照)
  • 推奨プレイタイプ: 妖魔ハンター、大型ボス専門
  • 設計ノート: 本編 妖魔知識 [素養] は妖魔対象の攻撃 +1 + 弱点公開。本特技は 心理耐性の自動成功。役割分離。本編 不屈 [素養] は戦闘不能判定時に體 +3。本特技は戦闘中の心理状態の防御。両者は別個。

#§ 設計観点 — なぜこの5種なのか

本拡張が戦闘一般特技を追加する際に自ら守った原則:

  1. 本編18種と役割を重ねない。数値が重なる場合なし (逆襲 ↔ 回避の達人、受け止め ↔ 盾術、連撃 ↔ 二刀流の合撃、急所感覚 ↔ 奇襲看破、対妖魔覚悟 ↔ 妖魔知識+不屈をそれぞれ検証済み)。
  2. 極端なパワースパイクの回避。各特技は活力コストまたは免許条件でバランスを維持。
  3. 一人のPCに全て集中させることは不可。取得条件(免許・習得)が互いに異なる技能を要求するため、自然な分散。
  4. 魔人制約の明示。対妖魔覚悟は魔人不可。

「一度避けた者は、二度目の剣がどこへ来るかを知るようになる。癖とはそれゆえに恐ろしい。」