#神性メカニクス — 判定·戦闘·消尽·再臨
目次
Canon — fc01 神性メカニクス。 判定は本編の2d10体系の上に乗る。ドメイン外の判定はそのまま本編ルール、ドメイン内の判定にのみ本文書が適用される。
#香 — 神が手を差し伸べる瞬間
ダイス二つが転がる。刀を伸ばす瞬間、祈りが終わる瞬間、結界を引く最後の一画の瞬間。その短い呼吸の中で神が見守っているなら — 転がるダイスが止まる目が変わる。
神の助けは奇跡ではない。ハチマンが矢を探して的へ連れて行くのではない。ただもともと当たり得た矢が、必ず当たるようになるだけだ。 神は可能な事の完全性を保証するのであって、不可能を可能に覆しはしない。
「祈りは矢を曲げない。ただ手を震えさせないだけだ。」
#法 — ドメイン内判定の恩恵 (3種)
ドメインがかかった判定で、神は三つのうち一つを選択して使用する。使えば消尽し、再臨周期まで回復しない。
#恩恵 1 — 一目固定 (Pin the Eye)
2d10判定で一方のダイスの目を任意指定 (0~9)。もう一方のダイスは通常通り振る。
- 宣言時点: 振る前。
- 制限: d10で「10」の指定は不可(本編の0=10の慣行に従う;d100判定は例外)。
- 用途: 会心(ゾロ目)の誘導、最低保証。
#恩恵 2 — 会心範囲の拡張 (Extended Critical)
ドメイン内判定はゾロ目のほか「隣接目」も会心として判定。
- 例:
4-5→ 本来は非会心。ドメイン内では会心。
#恩恵 3 — 権能使用 (Power Invocation)
ドメインごとに割り当てられた特殊権能1個を発動。
基本類型:
- 自動成功 — ドメイン内判定1回を振らずに成功扱い。会心ではない。
- 広域効果 — 区域1個にドメイン効果を解き放つ。
- 封印·解除 — ドメインにかかった障害を解消(門·結界·呪いなど)。
権能は「可能な事の完全遂行」であって「何でも可能」ではない。 ドメイン外の結果は指定不可。
#法 — 恩恵の使用回数
| 神性 | ドメインごと日次使用 | 大きな権能の周期 |
|---|---|---|
| 1 微神 | 1回 | — |
| 2 小神 | 2回 | — |
| 3 中神 | 2回 | 週1回の中権能 |
| 4 大神 | 3回 | 月1回の大権能 |
| 5 皇神 | 4回 | 年1回の根源権能 |
- 「日次使用」は恩恵 1·2·3 のいずれかをドメインごとに合計N回。
- 「大きな権能」は中·大·皇神が持つより強力な単発権能。ドメインごとに別計算。
例: ハチマン(大神、ドメイン4)→ 日次 3回 × 4ドメイン = 12回 の一般恩恵 + 月 1回 × 4ドメイン = 4回 の大権能。
#香 — 神社と祭礼が休みの軸
神の力は人々が貸し与えたものである。祀る者が絶えれば、返ってもらうものもない。
小さな竈神は朝の水一杯で回復する。ハチマンは四半期ごとに宇佐の大祭を待つ。アマテラスは伊勢の本祭 — 年1回、国家規模の行事があってこそ完全に戻る。
神社がある間だけ神がいる。敵が神社を壊すことがそのまま神を弱らせることであり、廃墟となった神社を復元することがそのまま神を目覚めさせることだ。これが政治と信仰が分かれない理由である。
「火の消えた灯火の前で、神は静かに息を整える。」
#法 — 再臨周期
| 神性 | 日次回復条件 | 大きな権能の回復条件 |
|---|---|---|
| 1 微神 | 毎日の夜明け(奉献一種) | — |
| 2 小神 | 毎日の夜明け + 月1回の村祭り | — |
| 3 中神 | 神社の月祭 | 四半期大祭 |
| 4 大神 | 四半期大祭 | 年大祭 |
| 5 皇神 | 四半期大祭 | 年本祭(国家級) |
奉献·祭礼が絶えれば回復しない。 この点がキャンペーンのフック。
本編の活力(co-03-04-action-points.md)·小康との関係: 神性の消尽·再臨は本編の活力とは独立した別の軸。活力が満ちていても権能が消尽した状態なら使えない。
#香 — 戦場の神
戦闘判定は速い。刀が出て、弓が弾け、マヌーバが決まる。神性が乗る瞬間はそのうちの一呼吸だけだ。
神は自らのドメインがかかった瞬間にのみ介入する。ハチマンは弓を引く者に宿るが、その次の呼吸で刀を抜く同じ者に再び宿りはしない。弓術の神だからだ — 剣術は彼の仕事ではない。
だから「神性がいつ開かれるか」がキャンペーンのリズムを作る。一場面に一度、決定的な瞬間に。それが日本の神性の呼吸である。
#法 — 戦闘ルール (co 継承 + 神性介入)
#先攻
- 神性は先攻補正にボーナスを与えない。本編の先攻ルールのまま。
#攻撃·防御 (ドメイン内)
- 武器·甲冑·技能ボーナスが先に算定される。
- 判定が神のドメインにかかれば、上記の恩恵のうち一つを適用。
- 例: ハチマンの「弓術」ドメイン → 弓の攻撃判定に恩恵を使用可能。
- 神性は被害ロールに介入しない(本編に被害ロールそのものがない)。
#マヌーバ連動 (co 継承)
- 本編のマヌーバ体系の上に乗る。
- ドメイン内のマヌーバは恩恵を適用可能。ドメイン外のマヌーバは本編のまま。
#戦力·防備 (co 継承)
- 神性は戦力·防備に直接のボーナスなし。
- 例外: ドメインに回復権能を持つ神(例: オオクニヌシの「治癒」)。
#法 — 神と神の対決 (Deity vs Deity)
#ドメインが重なるとき
- 双方とも恩恵を使用可能。本編判定に双方のボーナスを反映後、2d10で解消。
- 神性等級の差があれば、等級差のぶんだけロール上の優位。(等級1の差 = 有利なダイス1個を追加、d10をもう一度振って高い目を取る。)
#ドメインが重ならないとき
- 互いの神性効果は相互作用しない。
- 対決は本編判定(職業·技能ベース)で解消。
#奉献の役割
- 現在地で誰の神社がより大きいか — 距離·規模·活性度の3軸タイブレーカー。GM判断。
#法 — 禁止事項 (Canon)
以下は許されない:
- ドメイン外判定への神性付与 — アマテラスが黄泉で太陽の権能を使っても無益。
- 権能による判定そのものの無効化 — 相手の判定を振り直させることは禁止。(ドメイン内の自動成功は可能だが、相手の判定を直接いじることはできない。)
- 複数ドメイン恩恵の1判定への重複 — 一つの判定に一つの恩恵。
- 奉献なしの再臨短縮 — キャンペーン時間が経過しても祭礼がなかったなら回復不可。
#香 — 一文
「神は自らの呼吸の中でのみ神である。その呼吸が終われば再び休む。」
#法 — 一目でわかる要約
- ドメイン内判定: 目の指定 / 会心拡張 / 権能 のうち1個を選択、ドメインごと日次N回。
- ドメイン外: 本編のまま、神性は無視。
- 消尽したら祭礼で再臨。神社がなければ回復しない。
- 神同士はドメインが重なれば神性等級 + 神社規模で解消。