日本語版 v1.3.3 · fc-doc

#妖魔の仲間と帯同分隊

目次

Yokai companion squad, small mixed silhouettes of fox, tengu feather, oni club, and spirit lantern following a human traveler, friendly but uncanny, no details.

妖魔の仲間は、命令に従うから共にあるのではない。名、餌、禁忌、場所がまだ断ち切れていないから共にある。


#導入小品 — 小さな足音たち

山道を登るあいだ、小さな足音がずっとついてきた。

最初は落ち葉を踏む音だと思った。次は子どもたちが隠れてついてくるのだと思った。日が傾くと、道端の石ごとに小さな目が一つずつ開いた。

先を歩いていた女が立ち止まり、懐から乾いた栗を取り出した。彼女は栗を三粒だけ置いた。四粒置けば道がもう一本生まれるのだという。

小さな目たちが栗を食べた。それ以降、山道は一度も分かれなかった。

だが女は峠ごとに三粒を数えた。二粒なら道が消え、四粒ならついてくるものが増えるからである。


#香 — 結束力の理由を別に記す

妖魔の帯同分隊も戦闘数値の上ではcoの分隊規則に従う。ただし、人間分隊の結束力が軍律、忠誠、士気であるなら、妖魔分隊の結束力は縛りから来る。

縛りは新しい能力値ではない。結束力がなぜ維持されるのかを記す物語的条件である。


#法 — 妖魔の仲間の等級

等級運用制限
装飾、兆候、小さな助力。戦闘ユニットとして数えないのが普通。
帯同分隊。独立判断が弱く、餌条件が単純。
帯同分隊または特殊偵察隊。禁忌と場所制限が重要。
主要NPCの仲間。GM統制推奨。長期的な代償が必要。
後援者、勢力、災厄。直接帯同の禁止を推奨。

#縛りの源

縛り
名を正確に呼んでくれた者に従う。
毎晩、栗三粒、血の一滴、物語一つが必要。
禁忌振り返らなければ道を案内する。
場所山道、川辺、倉の外へ長く出られない。
契約特定の敵を探し出すまでだけ共にある。

#運用 — 離脱と反作用

縛りが破れたからといって即座に敵対する必要はない。以下のいずれかを選ぶ。

d10反応
1-2静かに姿を消す。
3-4次の場面で誤った道へ導く。
5-6餌を要求して行動を拒む。
7-8本来の欲望を優先する。
9同じ種類の妖魔を呼び寄せる。
10敵対はしないが、約束を改めて要求する。

#サンプル帯同分隊

妖魔の帯同分隊はcoの分隊様式に従う。自律行動なし指揮官の分隊命令でのみ戦術発動一斉攻撃は命中強度表を使用が基本である。以下の「妖魔固有特性」は陣営基盤を代替する物語的・種族的特性であって、別個の行動権ではない。

戦術発動費用は常に分隊命令費用 + 戦術追加費用である。指揮官の智が +2 以上なら分隊命令費用は1活力、そうでなければ2活力である。追加費用基本は、分隊命令費用以外に追加活力がないという意味である。

#名札狐たち — 卒分隊

妖狐の下位分隊。coの妖狐卒級データを帯同分隊用に整理したものである。

項目
等級卒3体
戦力1
防備12
武器爪(2活力)
結束力3
制圧力+2
陣営基盤
帯同条件名札を首にかけてやり、虚言の名で呼ばない。
妖魔固有特性名札の縛り

戦術:

戦術類型追加費用判定効果限界
爪裂き[戦術:型]基本2d10 >= 防備標準分隊攻撃。命中強度表適用。
小さな変装[戦術:素養]基本同じ区域の味方1体の正体隠蔽・偽装判定 +1。名札狐たちが正常状態で名札を保持するときのみ適用。常時
  • 縛り: 名札を首にかけてやった者に従う。
  • 反作用: 名札を失うと結束力 -1。結束力 0 になると最も近い噂を追って姿を消す。

#山道のコダマ — 雑補助の群れ

コダマはco基準で雑級である。平時には戦闘分隊ではなく、制圧力寄与と攻撃戦術を持たない。帯同するときは山道案内用の補助の群れとしてのみ用いる。

項目
等級雑5〜10体
戦力0
防備
武器
結束力3 (戦闘結束ではなく縛りの安定度)
制圧力0
陣営基盤
帯同条件峠ごとに定められた供物を置く。
妖魔固有特性古木の縛り、火攻め反応

戦術:

戦術類型追加費用判定効果限界
道の記憶[戦術:素養]基本山道・森・峠で次の移動の待ち伏せ・道迷い判定 +2。場面1回
木の警告[戦術:素養]基本同じ区域で火攻め、伐採、霊界の門の開放が起これば即座に知らせる。常時
  • 縛り: 峠ごとに定められた供物を置かねばならない。
  • 反作用: 供物が違えば同じ道を二度歩かせる。
  • 戦闘例外: 火攻めや神木の損壊が起これば、コダマの群れは敵対的な練級存在へ変身しうる。この場合もはや帯同分隊ではなく、coのコダマ変身後の効果に従う。

#小さな河童の群れ — 練分隊

河川戦闘の補助。coの河童練級データを分隊運用に合わせて整理したものである。

項目
等級練3体
戦力2
防備12
武器爪・掴み(1活力)
結束力4 (水辺の外では最大3)
制圧力+3、水中では +4
陣営基盤
帯同条件水辺を長く離れず、約束した胡瓜を支給する。
妖魔固有特性頭の皿、胡瓜の縛り

戦術:

戦術類型追加費用判定効果限界
腕伸ばし[戦術:型]基本2d10 >= 防備標準分隊攻撃。命中時、被害の代わりに対象1体を捕縛状態に置ける。
足取り[戦術:型]基本2d10 >= 対象の防備命中時、被害の代わりに対象1体を移動不可1呼吸。将以上は體目標値13成功で無効。水辺・水中なら次の移動費用 +1活力。間合1回
頭の皿[戦術:素養]基本水中・水辺で制圧力 +1。乾燥区域または火攻め場面では小康ごとに結束力 -1。常時
  • 縛り: 水辺の外では結束力の最大値3。胡瓜を約束されると次の交渉判定 +2。
  • 反作用: 胡瓜を約束されて受け取れないと結束力 -1。結束力 0 になると物を盗んで川へ帰る。

#付喪の道具勢 — 練分隊

倉・工房の補助。coの付喪神卒級の群れを古い物の束で強化した練分隊である。

項目
等級練5体
戦力2
防備12
武器物攻撃(1活力)
結束力4
制圧力+3
陣営基盤
帯同条件捨てずに修理するという約束を守る。
妖魔固有特性道具破壊の弱点、修理の縛り

戦術:

戦術類型追加費用判定効果限界
物攻撃[戦術:型]基本2d10 >= 防備標準分隊攻撃。命中強度表適用。
道具妨害[戦術:型]基本2d10 >= 対象の防備命中時、被害の代わりに対象1体の装備使用判定 -1。名品・神器は適用前に別途の解除または交渉場面が必要。呼吸1回
ポルターガイスト[戦術:構え]基本維持中、同じ区域の非固定の物体が飛び回る。敵の移動費用 +1活力、遠距離攻撃 -1。分隊が移動すると解除。構え維持
  • 縛り: 捨てずに修理するという約束。
  • 弱点: 原型の道具の束を焼くか壊すと、戦力の代わりに結束力 -2。重要な道具がすべて破壊されると潰滅する。
  • 反作用: 約束を破ると毎晩荷を別の場所へ移す。結束力 0 になると倉や工房へ散る。

#将級の仲間の例

将級妖魔は分隊ではなく主要NPCである。戦闘で毎呼吸操作させるよりは、場面ごとに一度助けを与え、自分の禁忌と領域を要求させる。

#境界天狗 — 将級の仲間

The "경계 텐구" companion: a single black wing and one feathered hand at a mountain-pass threshold, a torii post edge, ridge mist; a stern guide not a mount; face blank

戦力4、防備15、活力8。山道・峠・偵察に強い将級妖魔。

  • 縛り: 自分の山門の名を取り戻すまで同行する。
  • 助力: 場面1回、山道・高地・風のある場所で感知または追跡判定 +2。
  • 戦闘介入: 戦闘1回、対象1体を隣接区域へ押し出す。対象は2d10 + 體か技のうち高い能力値 >= 13で抵抗できる。
  • 禁忌: 山門の内側の名をみだりに口にしない。
  • 反作用: 禁忌を破ると次の山道場面で最も短い道の代わりに最も厳格な道を案内する。

境界天狗は便利な飛行用の乗り物ではない。道を知る判官として扱うべきである。主人公が速い道だけを要求すれば敵となり、山の規則を守れば強力な案内者となる。

#倉の化け猫 — 将級の仲間

戦力3、防備13、活力9。倉・商家・夜の見張りに強い将級妖魔。

  • 縛り: 捨てられた物をみだりに売らないという約束。
  • 助力: 場面1回、建物内の潜入・隠匿・盗難痕跡の感知 +2。
  • 戦闘介入: 戦闘1回、同じ区域の敵1体の装備使用判定 -2。名品・神器は適用前に別途の条件が必要。
  • 禁忌: 飯椀を蹴らない。主人の物を許可なく燃やさない。
  • 反作用: 約束を破ると重要な物を隠す。敵に渡しはしないが、探すには一晩交渉せねばならない。

倉の化け猫は「可愛い助っ人」というより、家の古い権利者である。物の記憶を知っているので情報は多いが、人間の所有権を絶対的とは認めない。


#霊界の門

妖魔の帯同分隊は小さな門を携えて回る。その門は実際の亀裂ではなく、習慣、餌、名、場所の紐である。あまり遠くへ連れて行けば紐が伸び、切れれば分隊は元の場所へ帰ろうとする。


#ファクション対応

勢力妖魔の仲間への反応
カグラ藩監視と登録を要求する。戦場では有用性を認めうる。
比叡連浄化可能か、危険な契約かをまず問う。
エンリョ館最も友好的である。仲間の妖魔を共存の証と見る。
尾羽山妖魔の仲間を自陣営へ懐柔しようとする。
堺座仲間の妖魔の能力を取引や運送に用いようとする。

#結びの言葉

妖魔の仲間は道を照らしてはくれない。ただ、どの禁忌を踏めば道が消えるのかを先に知っているだけである。