#分隊制限 — この領地の人手の現実
目次
新規ルール。 本編の分隊ルールの上に載せる、このキャンペーン固有の制約。小さな田舎領地の人手不足を定量化する。
本編参照
- 必須: 分隊
[新規ルール] 分隊2スロット制限 + 補助分隊の遠征禁止
本編 分隊ルール は雇用費・維持費・可用人手をあわせて考慮し、分隊を運用する。鏡山領は800人規模の小さな国人領地であり、武力人口の大半が結界維持・領地防衛に縛られている。その中でも可用人手の上限が特に厳しい事例である。本ルールは、その現実を追加で定量化する。
#香 — 頭数の重み
夕方の庭に呼び集められた者たちがいる。十人に満たない。老兵三人、若い武士二人、農民でありながら槍を取れる者三人、鍛冶屋の息子一人、そして領主本人。それが鏡山が「動かせる」すべてだ。
結界内に残らねばならない者: 警備交代組、農民、鍛冶屋、医者、薬草採り、子どもを世話する母たち。そして結界維持に必要な祈祷の周囲で陰陽師に仕える者たち。動かせば結界が揺らぐ。 文字通り、数値として。
アキヒサ領主は地図を広げる。指で領地の外を指す。あそこまで行って戻れる者は、この部屋にいる十人がすべてだ。
「今日、誰が行くのか。」
#法 — 人手構造
#領地総人口800人の分布
| 分類 | 人員 | 活用可能性 |
|---|---|---|
| 老弱者・子ども | 250 | 戦闘不可 |
| 農業・生計人手 | 380 | 非戦闘労働専用 |
| 結界維持祈祷組 | 40 | 常時領地固定 |
| 警備隊(城門・巡察) | 60 | 領地防衛固定 |
| 鍛冶場・診療所など専門職 | 30 | 領地支援 |
| 家臣・武士 | 20 | 戦闘可能、ただし8名のみPC動員可能 |
| 動かせる者 | 20 → 実動員8 | 分隊1スロット相当 |
中核数値: 領地外部遠征へ投入できる最大人数は、PC + 卒級分隊1個(5名) + 練級最大3名。それ以上は領地崩壊リスク。
#分隊スロット — 基本2スロット
この領地が運用できる分隊は合計2スロット。
| スロット | 用途 | 配置 | 移動 |
|---|---|---|---|
| スロットA(領地防衛) | 城門・結界警備 | 領地常時 | 遠征不可 |
| スロットB(遠征) | PC同行 | 領地または遠征 | 移動可能 |
スロットAが移動すると領地防衛空白 → 結界HP -3即時 + 次の週間イベントd100で不利イベント加重。
#スロット別初期構成
スロットA — 領地防衛分隊
- 卒5名 · 結束力3 · 防備12 · 槍装備
- 指揮: 領主アキヒサ(智+1)
- 分隊命令 活力2(割引なし)
- 構成: 老兵3 + 若い武士2
スロットB — 遠征分隊
- 卒4名 · 結束力2 · 防備11 · 槍+弓装備
- 指揮: PC 1名を選定(領主が任命)
- 分隊命令 活力2~1(智ステータスに応じて)
- 構成: 若い農民槍兵3 + 鍛冶屋の息子1(雑役兼弓兵)
#練級分隊解禁 — 3章以後
- 第3章「叫喚」クライマックス成功時に解禁
- 遠征成果により領地へ外部人手の帰順が可能(海軍漁村民など)
- 条件を満たすとスロットBを練級へアップグレード
#将級分隊は不可
このキャンペーンで将級分隊は運用不可能である。将級は個人ユニットのみ(PC自身が9段に到達した場合)。将級分隊を回す人手がない。
#補助分隊 — 領地固定
本編 補助分隊4種 はすべて領地固定・遠征同行不可。
| 補助分隊 | 領地効果 | 解禁条件 |
|---|---|---|
| 補給隊 | 領地週間小康回復 +1 | 第1章2幕後(領地基本提供) |
| 軍楽隊 | 領地士気減少抵抗 -1 | 施設アップグレード後 |
| 医療隊 | 戦闘不能PC復帰 +20%確率 | 診療所NPC好感度5+時 |
| 旗手隊 | 領地防衛分隊の支配力 +1 | 神社アップグレード後 |
遠征同行禁止の根拠: 彼らは施設・儀式・旗に縛られた存在である。移動させると機能を失う。
#例外 — 1回性同行
第5章4幕(クライマックス)に限り、領主の決断で補助分隊1個を遠征同行可能。一回性。
- 補給隊同行: 長距離遠征で核保存時間2倍
- 軍楽隊同行: 次の間合、PC活力 +1 / 小康
- 医療隊同行: 戦闘不能PCの即時復帰判定
- 旗手隊同行: 領主の認可が遠征隊に含まれる象徴性(交渉 +3)
#遠征編成ルール
#基本遠征編成
| 構成要素 | 数 | 備考 |
|---|---|---|
| PC | 3~5 | キャンペーン固定 |
| スロットB分隊 | 1(卒4~5名) | 基本装備、結束2~3 |
| 追加支援NPC | 0~2 | 家臣1~2名(条件付き) |
#追加支援 — 家臣個人同行
家臣の一部は個人資格で遠征同行可能。ただし、彼らは分隊ではなくユニット。
| 家臣 | 段数 | 同行条件 | 頻度 |
|---|---|---|---|
| 家臣1 — 老武士トマ | 2段 | アキヒサの特別許可 | キャンペーン3回以下 |
| 家臣2 — 若い侍カゲミツ | 1段 | 志願 | 2~3章から可能 |
| 家臣3 — 忍びコマチ | 3段 | サイド任務完了時 | 常時可能(解禁後) |
家臣6人参照。
#遠征中の分隊死傷
遠征分隊の卒が戦死した場合:
- 即時結束 -1
- 領地士気 -1(知らせが届く週)
- 補充困難: 新しい卒は2週後に領地内部で訓練完了(結束1から開始)
- 連続2回全滅時、スロットB分隊は解体危機(3週間再編不可)
#分隊運用サイクル(週間)
[月曜朝]
- 分隊結束確認
- 領地防衛分隊点呼
- 遠征分隊編成
[月~金]
- 遠征分隊PC同行
- 領地防衛分隊は結界巡察
[金曜夜]
- 遠征分隊帰還(条件達成時)
- 死傷者報告
[土曜]
- 回復小康
- 訓練判定(分隊昇級可能性)
[日曜]
- 結界注入儀式(核消費)
- 結界維持判定
- 住民慰労(領主RP)
#分隊昇級(制限ルール)
本編の分隊昇級ルールに従うが、次の制約を追加する。
| 昇級 | 基本ルール | このキャンペーン修正 |
|---|---|---|
| 卒 → 練 | 戦闘3回完走 + 精鋭卒獲得 | 戦闘5回 + 外部人手吸収が必要 |
| 練 → 将 | 戦闘5回完走 + 結束5 | このキャンペーンでは不可 |
理由: 将級分隊維持に必要な資源(結束維持金貨・専門指揮官)がこの領地にはない。
#遠征隊解散
遠征分隊はクライマックスエンディングまで維持、または再編を繰り返す。第5章エンディング分岐に応じて:
- 帰還エンディング: 本編世界復帰後、解散または家臣団へ昇格
- 定住エンディング: 霊界領地の常備分隊として存続
- 変容エンディング: 分隊員の大半が生存していれば領地防衛専任
#GM運用指針
#人手不足の実感演出
- 「この家には息子が二人いた。一人は月曜に、もう一人は木曜に出た。二人とも戻らなかった。」
- 「警備交代はもう6時間ではなく10時間だ。交代する者がいないから。」
- 「昨日死んだヤエボの槍があちらの壁に掛けられている。使う者はまだ決まっていない。」
#プレイヤーが避けるべき罠
- 「もっと多く連れていこう」: スロットBだけが遠征可能。さらに3人連れていけば結界崩壊圧力。
- 「分隊を二つ編成しよう」: スロットA移動時、領地防衛空白 → 危機。
- 「補助分隊を連れていこう」: 1回性例外以外は不可。理由を演出する。
#推奨ペース
- 1~2章: 分隊死傷率低め(1~2名/章)
- 3章: 死傷増加(3~5名/章)
- 4章: 死傷深刻化 + 練級解禁
- 5章: 最悪。大量死傷の可能性(エンディングに反映)
#装備補給
領地の装備生産能力も限定的である。
| 等級 | 在庫(開始) | 週間生産 |
|---|---|---|
| 槍 | 8 | 1 |
| 弓 | 4 | 0.5(隔週1) |
| 打刀 | 3 | 0(鍛冶場アップグレード前) |
| 軽甲 | 5 | 0.5 |
| 重甲 | 2 | 0(鍛冶場アップグレード後) |
| 種子島(鉄砲) | 0 | 0(外人NPC関与時のみ) |
#名品武器
- 領地開始時点: なし
- 獲得経路: 霊界遺物(99-02)、交渉可能妖魔の贈り物、以前の漂流者の遺品
- このキャンペーンでは名品1~2個の獲得が正常(本編以上の希少性)
#シート書式 — GM追跡用
[分隊状態シート]
スロットA — 領地防衛:
構成: 卒 __名(開始5)
結束力: __/5
死傷累計: __名
補充待機: __名
スロットB — 遠征:
構成: 卒 __名(開始4)
結束力: __/5
死傷累計: __名
補充待機: __名
指揮PC: ___
補助分隊:
[ ] 補給隊 — 解禁済み
[ ] 軍楽隊 — 条件: ___
[ ] 医療隊 — 条件: ___
[ ] 旗手隊 — 条件: ___
家臣個人同行可否:
トマ: [ ] 許可 ___回使用
カゲミツ: [ ] 志願待機
コマチ: [ ] 解禁済み
専用シートは 80-04-domain-sheet.md 参照。
#接続される新規ルール
「八人が出れば五人が戻る。それが戦国の法だ。霊界はそれよりなお厳しい。」 — 家臣トマ、第1章最初の遠征出発直前。