#第4幕 — クライマックス · 焦熱の大法王 ★ 第4章の頂点
目次
1セッション分量。 第4章第4セッション。この章の最後。鏡の最も深い場所。そして閻魔童子の封印の最初の明示的露出。
本編参照
- 必須: 第4章概要 · 第3幕 · 10段威名 · 閻魔童子の封印
- 参考: 妖魔図鑑 · 区域ギミック · 聖火 · 設計ノート · 10段境界
- この補充内: NPC 焦熱の大法王 · NPC 漂流混血ウタ · 怪物 大法王・業火兵・煉首 · 報酬・接続
#香 — 天守閣上昇
#GM朗読ボックス (セッション開始)
「夜が終わり、夜がまた来た。焦熱の都市は時間が薄い — 朝という概念が一瞬来て、消える。君たちは屋敷を出て、天守閣へ向かって歩く。」
「灰火が先を歩く。彼は無言だ。200年ぶりにこの道を歩いている。200年前、彼はこの道を主君の後ろで歩いた。今日は君たちの前を歩く。」
「通りは静かだ。戦いの音も消えた。都市全体が君たちを見ている。待っている。」
「天守閣が見える。7階。炎の柱。その頂に — 動かない影が座っている。」
#演出核心四つ
- 上昇の重み。 天守閣は7階。各階ごとに異なる試練。段階的上昇が4幕の主構造。
- 大法王の第一印象。 彼はキタミ・マサノブだった。しかし今はその名をほとんど忘れている。彼は焦熱の大法王である — 主級妖魔級。だが彼は、自分が妖魔である事実さえ知らない。
- 熱さの初出現。 この章全体を通じて「熱くない」が強調されてきた。4幕後半 — 熱さが初めて現れる。それが大法王の本当の姿である。
- 真実の一部公開。 閻魔童子の封印の存在が初めて明示される。地図の2軸が明らかになる。
#法 — 4幕の構造
| 段階 | 場面 | 所要 | 核心 |
|---|---|---|---|
| 4.1 | 天守閣下層 — 業火の廊下 | 40分 | 環境判定、業火兵遭遇 |
| 4.2 | 中層 — 灰の煉首戦闘 | 60分 | 本格ボス戦の前哨。煉首 2~3体 |
| 4.3 | 4階書斎 — 閻魔童子地図発見 | 50分 | 帰還手がかり2・3獲得。地図解読。 |
| 4.4 | 5階ウタの部屋 — 生き残った漂流混血 | 40分 | 漂流混血の子。道徳的ジレンマ |
| 4.5 | 天守閣頂上 — 焦熱の大法王対面 | 90分 | ボス戦。3段階。勝利条件 = 解放 |
| 4.6 | 大法王の最後の言葉 — 真実の一部 | 30分 | 「この漂流は偶然ではない」 |
| 4.7 | 下山 · 都市の変化 | 20分 | 都市が灰へ崩壊。PC帰還。 |
#4.1 天守閣下層 — 業火の廊下
場所: 天守閣1階。広い廊下。両側の壁に、炎が壁画のように生きている。
#環境判定
廊下の炎がPCを追うように動く。PC一人の動きに反応して「追いかける炎」が生じる。この炎は実際には燃えない。しかし当たると還元残滓 +1間合。
- 回避判定: 技 目標値 13 (2d10+技)
- 成功時: 炎を避けて移動。還元蓄積なし。
- 失敗時: 還元 +1間合。装備一つ弱化。
#業火兵遭遇
廊下の中ほどに業火兵 3~5体が待機している。彼らはキタミヤマの変容派軍士 — 領主を守る最後の防衛線。
- 戦闘数値: 業火兵卒級3体 + 練級1体 (13-06 妖魔図鑑参照)
- 戦闘ギミック: 業火兵は退魔攻撃を反射する。PCが符・呪文を使うと、その力が反射されてPCへ戻る。
- 解決: 退魔ではない物理攻撃で解決。あるいは業火兵の名前を呼ぶ — 200年前の本名を推測して叫ぶと抵抗が弱まる (智 目標値 15で名前推定)。
#イザナギ技法発動
3幕でイザナギの技法を伝授されたPCがいるなら、この戦闘で初めて発動できる。技法名: 「泣の剣」 — 一度振るうたび、斬られる者の名前が浮かぶ。業火兵の一人がイザナギの旧友だった場合、その戦闘はPCにとって重い。
#4.2 中層 — 灰の煉首戦闘
場所: 天守閣2~3階。螺旋階段。戦闘は階段で行う。
煉首: キタミヤマの将帥級変容体。領主の近衛。かつて人間だった。
- 戦闘数値: 煉首練級2体 + 卒級4体 (13-06参照)
- 戦闘ギミック: 煉首は還元加速。PCの近くに立つと、PCの還元間合が2倍に増加。
- 特殊能力: 煉首の一人は忠臣・灰火の旧友。灰火が同行していれば、彼は煉首に気づく。煉首も灰火に気づく。灰火は言う: 「兄弟よ。私は選んだ。お前はまだ選べていない。」
#交渉機会
煉首との交渉可能。目標値 15 (交渉+灰火同行補正 +2):
- 成功: 煉首のうち1~2体が脇へ退く。戦闘数値減少。
- 失敗: フル戦闘。
#勝利後
煉首が消滅し、核1個を提供する。その核を握った瞬間、PCは一場面を見る — 煉首の生前最後の記憶。変容される直前の瞬間。
#4.3 4階書斎 — 閻魔童子地図発見 ★ 帰還手がかり2・3獲得
場所: 天守閣4階。書斎。数千冊の本。大半は灰になっている。数冊だけが生き残った。
#書斎の構造
- 中央机: 大法王が「研究」に使う席。地図一枚が広げられている。
- 左側書架: 日本地理書、200年前の記録
- 右側書架: 閻魔童子関連研究 — 大法王が200年間集めたもの
- 奥の壁: 封印地図 — 全体3軸の位置が描かれている (2軸確定、1軸推測)
#判定 — 地図解読
- 基本解読: 歴史・地理に関する智判定 目標値 15。成功時、地図の基本構造を把握。
- 深層解読: 智+呪術/結界 目標値 18。成功時、3軸中2軸の正確な位置を獲得。
- 完全解読: 目標値 20。成功時、3軸中1軸に関する推測手がかりも獲得 (疑問符領域の地形特徴)。
#地図の情報
- 軸1 (記録) — カガミヤマ鏡ヶ池。すでに知っている。
- 軸2 — 飛騨のある山。正確な座標。ここがすでに解けた軸である。カガミヤマ漂流の原因。
- 軸3 — 本編世界南西部のどこか。具体的位置不明。ただし「三角形の頂点」関係と記録されている。軸1と軸2の位置を結べば、軸3のおおよその位置を推定可能。
#大法王の研究ノート (ハンドアウト)
書斎机の上に、大法王が200年間書いたノート。その最後の一節:
応永20年代のある日。私は知った。
我らがここへ落ちたのは偶然ではなかった。封印の一軸が解け、
その場所に我らの領地があった。我らは封印の副作用だった。
あの夜以来、私はこの都市を研究してきた。私の領地を生かすために
何が可能か。そして知った —
封印を再び閉ざす者が来れば、我らは解放され得る。
しかしその者は200年間来なかった。
私はこの都市の王になった。私は私の住民を燃やす。
私はこの役割が嫌いだ。だが私は止まれない。
私は彼らの領主である。
来る者よ。君たちが誰であれ。この本を読むなら —
私を止めてくれ。
プレイヤー衝撃点:
- 大法王が自分の役割を自覚している
- 彼は解放を望んでいる
- 「この漂流は偶然ではない」が明示される
#10段昇段猶予演出
書斎解読中、PC一人(特に学問・霊力系)に10段へ到達しようとする兆しが見える。この瞬間、GMは:
「君はさらに一歩進める。知識が君を持ち上げる。しかし — 君の中の何かが止まる。まだだ。その境地は別の場所で君を待っている。君はそれを知っている。」
設計ノートの10段境界線。昇段猶予。PCは9段維持。
#4.4 5階ウタの部屋 — 生き残った漂流混血
場所: 天守閣5階。小さな部屋。畳。いくつかの玩具。そしてその中に — 一人の子ども。
#ウタの紹介
子どもの名前はウタ(唄)。年齢は7~8歳に見える。しかし話し方はずっと成熟している。服はキタミ家のものではない — 現代的(=PC時代)な子ども服。都市の灰で擦り切れている。
- 彼女は200年前のキタミヤマの人間ではない
- 大法王が最近(数年前)この部屋に置いた
- ウタは別の漂流領地の生存者 — ごく小さな領地一つが最近ここに落ち、ウタだけが生き残った
#ウタの言葉
「あなたたちは新しく来た人たちでしょう。私みたいに。私はこの部屋でとても長く暮らした。最初は私ももう少し大きかったのに、この都市では時間がおかしいから、私は大きくならない。」
「王は私を娘みたいに扱う。怖くないよ。私を燃やさない。私に本を読んでくれる。そして時々泣く。」
「あなたたちは王に会いに来たんでしょう。王を止めに来たんでしょう。止めてあげて。王が泣かなくてすむように。」
#PCのジレンマ
ウタは漂流混血である — 霊界に数年間留まり、彼女の身体は半ば霊界存在に近づいた。彼女を本編世界へ連れていけるのか? 彼女の家族はいない。
PCの選択:
| 選択 | 効果 |
|---|---|
| ウタを領地へ連れていくと約束 | 5章で後続物語。領地住民 +1 (子ども)。ただし彼女の霊界反応管理が必要。 |
| ウタをこの部屋に置いて行く | 大法王消滅後、ウタは都市の灰に吸収される危険。ただし彼女の選択を尊重したことになる。 |
| ウタに選択権を与える | ウタは「王を止めたら私が決める」と答える — 5幕まで猶予 |
| ウタを無視する | この部屋で遭遇失敗。4.5ボス戦開始。 |
#4.5 天守閣頂上 — 焦熱の大法王対面 ★ ボス戦
場所: 天守閣7階。頂上ホール。玉座。その上に大法王。
#場面進入描写
「階段を上がり、最後の扉を押す。ホールが開く。広い。果てが見えないほど。その果てに — 玉座。玉座の上に — 彼が座っている。」
「彼は人の形だ。しかしその身体は生きた炎である。彼の王冠は七つの炎の舌。彼の目は — 彼自身の領地だ。その目の中に、君たちはキタミヤマが燃えるのを見る。永遠に。」
「彼が君たちを見る。そして言う。」
> 「君たちが来たのだな。私は200年、君たちを待っていた。私を休ませてくれ。」
#ボス戦 — 3段階
大法王の数値: 主級妖魔。詳細は13-06。
#1段階 — 王の試験
大法王は最初は戦わない。代わりにPCへ質問を投げる。この質問にPCが答えられなければ、2段階へ即時移行 (大法王の怒り)。
「君たちも選択の前に立ったのか。君たちの領地はどんな決断をした。言え。私が聞こう。」
PCは三つの通りで見たことをもとに答える。3幕の派閥の鏡がこの場面で反映される。
- 憐れみの答え (帰還・定住を肯定): 大法王が膝をついて泣く。「私の決断は間違っていたのか。」1段階省略、3段階直行(解放場面)。
- 断固とした答え (変容拒否・領主非難): 大法王が怒る。2段階突入。
- 中立・探求の答え (判断保留・より多くの情報要求): 大法王が知恵の試験。閻魔童子に関する質問をPCへ返す。PCが書斎の知識を活用して答えれば、平和的会話が続く。
#2段階 — 王の怒り
大法王が立ち上がる。彼のすべての炎がPCへ降り注ぐ。この瞬間 — 初めて焦熱が熱くなる。
GM朗読:
「君たちはこの章の間ずっと『熱くない』と感じていた。今 — それが変わる。大法王の炎が君たちの肌を焼く。本当に焼く。君たちは火傷を負う。」
- 戦闘ギミック: 大法王の攻撃は物理+霊的複合被害。退魔反射を持つ — PCの呪文が戻ってくる。
- 弱点: 自分自身の領地名 (キタミヤマ)を呼ぶ者の攻撃に防御 -3。
- 弱点2: 3幕で三つの通りをすべて見たPCは「鏡烙印」を持ち、大法王の攻撃への抵抗 +2。
#3段階 — 王の解放
戦力7以下、またはPCが特定の台詞(「もう休んでもよい」など)を叫ぶと3段階。大法王が動きを止める。彼は崩れるように座り込む。
「私は……私は疲れた。200年間この都市を守った。守るとは何だったのか忘れた。私は王だ。私は人間だった。私は — 誰だったのか。」
PCの選択:
- 殺害 — 大法王を斬って消滅させる。彼の核を獲得 (主級1個)。ただし領地の魂は解放されない。
- 解放 — 大法王に「あなたは十分にやった」と宣言し、彼を手放す。大法王が自ら灰になる。キタミヤマの魂全体が解放。核 + 都市全体の残存気を獲得。
GM推奨: 解放が物語上正しい結末。ただしプレイヤー選択を尊重する。
#4.6 大法王の最後の言葉 — 真実の一部公開
大法王が灰になる直前 (または殺害直前)、彼は最後の言葉を残す。
「君たちは知らねばならない。この漂流は偶然ではない。」
「封印が解ける場所ごとに領地が落ちる。私の領地がそうだった。君たちの領地もそうだった。そして — 他の領地もそうなるだろう。」
「閻魔童子の三軸。一つは解けた。二つが残っている。もしもう一つが解ければ — それが目覚める。その名を私は知らない。だが私はそれを感じていた。200年間。」
「私は王だった。私はもう王ではない。君たちは — 君たちは選べる。私より賢く。」
「私の本を読め。地図を持っていけ。そして — 覚えておけ。私は私の領地を愛していた。それが私の罪だった。」
彼の身体が最後にまばゆく光る。そして灰になる。
核心情報公開:
- 漂流は偶然ではない — 封印とつながった現象
- 閻魔童子3軸のうちすでに1軸解放 — カガミヤマ漂流の原因
- もう1軸が解ければ — 「それ」が目覚める (封印対象)
- 地図を持っていけ — 書斎の地図はPC帰還手がかり
この情報が第5章無間の門へ向かう直接動機になる。
#4.7 下山 · 都市の変化
大法王が消滅した瞬間、都市が揺れる。炎が弱まる。灰の落下方向が正常化する (上から下へ)。
#都市の灰変化
- 変容住民たちが最後の踊りを止める。彼らの笑いが本当の笑いへ変わる。そして — 彼らは灰になる。平和に。
- イザナギが東の城門で剣を下ろす。彼の顔が200年ぶりに休む表情になる。彼は灰になる。
- 半灰者たちが最後につぶやく — 「ありがとう」 — そして灰になる。
- 忠臣・灰火がPCへ最後の挨拶: 「私はもう休める。ありがとう。」彼は灰になる。
#アトベ・レイカの灰
神社のレイカの灰が最後に話す:
「200年ぶりに、私の犠牲が意味になった。君たちがその意味だ。覚えておけ — 永遠は救いではない。短い命は尊い。君たちの領地を守りなさい。私のように失敗せずに。」
彼女の灰が散る。
#ウタの選択
ウタがPCへ決定を明かす:
- 「あなたたちと行く」 — 領地定住 (5章演出材料)
- 「ここに残る」 — ウタがこの都市の最後の市民になる。灰になった都市で唯一の人間。(悲しいが美しいエンディング)
- 「別の領地へ送って」 — PCが閻魔童子地図を活用し、別の漂流領地へ移動させる約束 (5章サイドクエスト材料)
#法 — 判定とルール
#主要判定表
| 場面 | 判定 | 目標値 | 効果 |
|---|---|---|---|
| 4.1 炎回避 | 技+歩法/軽功 | 14 | 失敗時、還元 +1間合 |
| 4.1 業火兵の名前推定 | 智 | 15 | 成功時、抵抗弱化 |
| 4.2 煉首交渉 | 交渉 | 16 | 成功時、戦闘縮小 |
| 4.3 地図基本解読 | 歴史・地理に関する智判定 | 15 | 地図構造 |
| 4.3 地図深層解読 | 智+呪術/結界 | 18 | 2軸正確位置 |
| 4.3 地図完全解読 | 智+呪術/結界 | 20 | 3軸推測 |
| 4.4 ウタとの会話 | 交渉または感知 | 13 | ウタの本心 |
| 4.5 大法王質問回答 | 精神耐性 | 回答に応じる | 1~3段階分岐 |
| 4.5 大法王戦闘 | 本編戦闘ルール | — | 主級難易度 |
| 4.5 解放宣言 | 精神耐性 | 18 | 成功時、解放結末 |
#ボス戦ルール — 焦熱の大法王
#大法王プロフィール (要約)
- 種類: 主級妖魔 (変容最終形)
- 戦力: 18 (3段階分割: 1段階戦闘なし、2段階戦力11、3段階戦力7または交渉終結)
- 防御: 物理 -2抵抗、霊力 -5抵抗 (退魔反射)
- 攻撃:
- 業火の洪水 (範囲攻撃、2d10+8 >= 防備、命中時1戦力
[霊体]) - 王の視線 (単一対象、精神 目標値 18失敗時、恐怖状態)
- 玉座の召喚 (3間合ごと、業火兵1体召喚)
- 弱点:
- 名前 — 「キタミ・マサノブ」と叫ぶと防御 -3、1間合
- 鏡烙印 — 三つの通りをすべて見たPCの攻撃に追加被害 +2
- 解放宣言 — 3段階進入条件。「もう休んでもよい」または類似台詞
#戦闘の物語構造
このボス戦は数値的勝利ではなく物語的完結を目標にする。PCは:
- 大法王を理解する
- 大法王を解放する
- 大法王の最後の言葉を聞く
数値上、戦力が0になってもPCが解放宣言をしなければ、大法王は最後の言葉なしに消滅する。この場合、閻魔童子情報の一部が失われる (3軸推測不可)。
#退魔反射ルール [この幕全域]
焦熱のすべての変容妖魔は退魔攻撃を反射する。
- PCが退魔符・呪文を使用した時、判定失敗時にその被害の50%がPCへ。
- 例外: アトベ・レイカの灰を所持したPCは反射免疫。レイカの霊力が守る。
#書斎の閻魔童子地図獲得 — 正式ルール
| 解読水準 | 獲得物 |
|---|---|
| 基本 (目標値 15成功) | 地図の外形 · 3軸構造理解 |
| 深層 (目標値 18成功) | 軸2: 飛騨地域正確座標 · 軸1: カガミヤマ再確認 |
| 完全 (目標値 20成功) | 軸3: 本編南西部領域 · 「三角形頂点」関係手がかり |
地図の実物をPCが持っていく。第5章無間進入時の核心手がかり。
#10段昇段遮断ルール [この幕厳守]
- 判定結果が10段昇段条件を満たした時 → 「猶予」として処理
- GM朗読: 「君はさらに一歩進めた。だがその足は今ではない。」
- 昇段を逃したPCは「ほとんど届きかけた何か」を感じる — 第5章4幕直前に解禁
#演出 — セッション管理
#セッション開始 — 5分
- 天守閣上昇朗読ボックス。忠臣・灰火の沈黙を強調。
- 各PCの現在状態確認 (還元値、軸移動、露出度)。
#中盤3時間 — 1階から5階
- 各階ごとに分量管理。時間超過防止。
- 書斎(4.3)場面は最低40分確保。この場面が帰還手がかり2・3の唯一の獲得地点。
- ウタ(4.4)場面は感情的強度を高く運用。プレイヤーが子どもへ感情移入するように。
#ボス戦 — 90分
- 1段階質問時点でプレイヤー時間を確保。ゆっくり答えさせる。
- 2段階戦闘中、GMは大法王の苦痛を演じる。彼は戦いながら語る — 自分の住民について、自分の娘について。
- 3段階解放場面は長い沈黙と共に。プレイヤーの一人が「もう休んでもよい」と言う瞬間が最高潮。
#セッション終了 — 20分
- 下山・都市崩壊朗読。
- ウタの選択場面。
- フック文: 「君たちは地図を握っている。三つの点が描かれている。そのうち一つは君たちの領地だ。他の二つは — 君たちがまだ見つけていない場所だ。」
#GM用分岐表
#4幕終了時点チェックリスト
- [ ] 業火兵・煉首戦闘完了
- [ ] 書斎で閻魔童子地図獲得 (解読水準記録)
- [ ] ウタとの遭遇・選択
- [ ] 大法王対面結果 (殺害/解放)
- [ ] 大法王の最後の言葉受領
- [ ] 都市崩壊演出
- [ ] 各PCの最終状態 (段数・還元・軸)
- [ ] 10段昇段猶予処理有無
#大法王対面結果分岐表
| 結末 | 5章影響 |
|---|---|
| 解放 (3段階会話終結) | 閻魔童子情報完全。5章無間の門前で「すでに一度解放した者」の補正 +2 |
| 殺害 (3段階戦闘終結) | 閻魔童子情報一部。5章補正なし。大法王核は強い。 |
| 敗北 (PC全滅または退却) | 領地帰還後に再挑戦必要。還元累積が大きい場合、PC精神耐性補正 -1 |
#演出Tipsボックス
#Tips 1 — 「熱くない」の転換
4.5 2段階で「熱さが初めて現れる」ことをプレイヤーへ明確に伝える。「今まで君たちが感じていたこの地獄は偽りだった。本当の火が今始まる。」
#Tips 2 — 大法王の人間性演出
大法王は悪党ではない。彼は自分の領地を愛しすぎてこうなった者だ。GMは彼を悲痛に演じる。彼のすべての行動は「領地のため」だ。その狂気が憐れみを呼ばねばならない。
#Tips 3 — ウタの演出
ウタはあまり賢すぎるように演じない。彼女は子どもだ。単純な言葉を使う。しかし彼女の言葉がプレイヤーの心を動かす。GMは彼女を実際の7歳児の声で演じることを試みる。
#Tips 4 — 閻魔童子地図の実物
地図を実物の紙で用意して卓に置く。日本地図の絵に三点。二点は赤いインク、一つはぼんやりした金色。プレイヤーが実際に触れられる地図が、この章の記念品になる。
#Tips 5 — 解放場面の沈黙
大法王が「もう休んでもよい」を聞く瞬間、GMは1分以上沈黙する。部屋のすべての音を止める。大法王がゆっくり灰になる描写では、言葉を惜しむ。
#アキヒサの反応 (4幕全体)
領主アキヒサが4幕に同行した場合、彼の反応がこの章のクライマックスを決める。
#アキヒサの三つの選択肢
大法王対面中、アキヒサは前へ出る。大法王は彼を見分ける — 同じ場所に立った領主の顔。
| アキヒサの行動 | 効果 |
|---|---|
| 大法王に膝をつき「あなたの失敗は私の祖先の失敗でもあります」と宣言 | アキヒサ心軸「義・眞」確定。帰還エンディング有利。PCパーティに道補正 +2。 |
| 大法王に剣を向け、「私はあなたにはならない」と宣言 | アキヒサ心軸「血」確定。帰還エンディング有利。ただしアキヒサが大法王の最初の攻撃対象になる。 |
| 大法王に「あなたを解放いたします」と宣言 | アキヒサ心軸「情・縁」確定。解放結末保証。PC全員の鏡烙印強化。 |
アキヒサの選択がこの章の最も強い瞬間の一つ。GMはプレイヤー(領主操作担当または領主NPC運用担当)に十分な時間を与える。
#アキヒサの変化
4幕終了時、アキヒサの外見が微妙に変わる。彼はもはや「幼い」領主ではない。口調が固くなる。あるPCはこれにすぐ気づく。
#4幕完了チェックリスト
- [ ] 天守閣7階をすべて通過した
- [ ] 業火兵・煉首戦闘が行われた
- [ ] 書斎で閻魔童子地図を解読した (基本以上)
- [ ] ウタとの遭遇が行われた
- [ ] 大法王対面 — 質問に答えた
- [ ] 大法王の最後の言葉が伝えられた (「この漂流は偶然ではない」)
- [ ] 都市崩壊演出が行われた
- [ ] 9段昇段 (該当PC)確定
- [ ] 10段昇段は猶予処理された
- [ ] 第5章フック (地図三点)が伝えられた
#接続
- 前: 第3幕 — 三派閥の鏡
- 次章: 第5章 — 無間
- 報酬・領地変化: 13-07 報酬と接続
- NPC: 焦熱の大法王 · ウタ
- 怪物: 大法王 · 業火兵 · 灰の煉首
- 本編参照: 10段威名 · 閻魔童子の封印 · 妖魔図鑑
「私は王だった。私はもう王ではない。君たちは — 君たちは選べる。私より賢く。」 — 焦熱の大法王、最後の言葉。
「この漂流は偶然ではない。封印が解ける場所ごとに領地が落ちる。」 — 大法王が消滅直前に伝えた真実。閻魔童子の封印の最初の明示。
「200年ぶりに、私の犠牲が意味になった。君たちがその意味だ。」 — アトベ・レイカの灰、最後の言葉。
「私を休ませてくれ。」 — 焦熱の大法王、玉座の上でPCへかけた最初の言葉。
「王は泣かなくなった。ありがとう。」 — ウタ、下山直前の言葉。