#魔人装備 — 武器と防具
目次
悪役の物は、強いから恐ろしいのではない。その物がどこから来たのかを皆が知るとき恐ろしい。
#導入断片 — 戦利品ではなく証拠
雑貨商が黒い布をめくった。
最初の物は刀だった。鞘には数十の名前が小さな文字で刻まれていた。二つ目は弓だった。弦には古い処刑場の土がついていた。三つ目は鎧だった。内側には着ていた者の名前が消されていた。
「全部、名品ですか?」修羅道が問うた。
「名品と呼べば値が上がる。」雑貨商が言った。「だが正確に言えば証拠品だ。誰が何をしたかをまだ覚えている物さ。」
毒虫師が病毒懐剣を手に取った。「これはどこで手に入れたんです?」
雑貨商は笑った。「その質問をしないことにして、この値段なのです。」
その日、魔人たちは戦利品を分けたのではなかった。それぞれ、どんな罪の形を持っていくかを選んだのだ。
#使用原則
本文書は fc07 内部装備データである。co の装備スロット、武器カテゴリ、防御回避タグに従う。
- 新たな魔人職、新たな呪術、新たな流派を作らない。
- 武器の類型は
武器図鑑の既存の類型を基盤とする。 - 防具と装身具は
装備と消耗品のスロット感覚に従う。 [貫通 N]、[直撃 N]、[霊体]、防備 -N、[破壊]の表記はcoの防御回避タグと補助表記に従う。- 本装備は魔人PC、魔人NPC、悪役勢力、呪いの報酬、回収すべき証拠物として用いる。
本文書のアイテムは、実際の歴史と怪談、処刑道具、戦争犯罪の証拠物、残酷な創作物の呪い物品のモチーフを参考にする。ただし手順を再現する説明ではなく、セッションで用いる装備データとシナリオフックとして整理する。
#等級と入手
| 等級 | 取り扱い |
|---|---|
| 悪名品 | co 名品と同じ構造。基本武器技法 + 名品技法。大半はシナリオ報酬または戦利品。 |
| 暗面神物 | 妖魔、邪教、怨霊、大悪行に由来する神器級の物品。祝福/呪いと献身技法を持つ。 |
| 証拠装備 | 数値よりシナリオの痕跡が重要な防具・装身具。装備スロットを占める。 |
価格が書かれていても、公開市場で買う物ではない。悪役勢力の帳簿、闇市場、邪教の保管所、処刑場の遺物、霊界の残骸から出る。
#1. 血名刀 (血名刀) — 名前を斬る刀
処刑人の刀、殺生簿、名前で殺す呪い刀のモチーフ。鞘に記された名前が増えるほど刀は軽くなる。
武器類型: 打刀 等級: 悪名品 推奨魔人: 修羅道、血花、雑貨商、鉄身
基本技法: 打刀と同一。
| 技法 | 類型 | 活力 | 判定 | 効果 | 限界 |
|---|---|---|---|---|---|
| [名品] 名斬り (名斬り) | 形 | 3 | 2d10+勇+剣術+2 >= 防備 | 2戦力。同じシナリオで対象の本名・官職名・家門名を知り得ていれば追加1戦力。対象が戦闘不能時、同じ区域の敵分隊の結束 -1。 | 間合1回 |
素養 — 殺生簿の重み: 所持者は名前を知り得た敵を攻撃するとき威圧判定 +2。名前を知らない敵と交渉するとき -1。
呪い — 空の名前欄: セッション終了時、鞘に新しい名前を一つも刻まなかった場合、次のセッション最初の戦闘で先攻補正 -2。
入手フック: 処刑場を占拠した魔人勢力が刀を儀式用の宝剣として用いる。鞘の名前の一つがPCの昔の仲間だ。
#2. 梟示弓 (梟示弓) — 見せしめの弓
公開処刑、戦場の梟示、恐怖政治のモチーフ。遠くから殺す武器ではなく、皆に見せる武器だ。
武器類型: 大弓 等級: 悪名品 推奨魔人: 祟り神、血花、天狗師、雑貨商
基本技法: 大弓と同一。
| 技法 | 類型 | 活力 | 判定 | 効果 | 限界 |
|---|---|---|---|---|---|
| [名品] 見せしめ射撃 (見せしめ矢) | 形 | 3 | 2d10+技+弓術+2 >= 防備 | 2戦力。この攻撃で対象が戦闘不能なら対象の属する分隊の結束 -2。単独の敵なら同じ区域の敵全員が精神耐性(勇>=13)。 | 戦闘1回 |
素養 — 高い杭の視界: 高所または城壁の区域で弓術攻撃 +1。
呪い — 皆が見なければならない: 潜入状態でこの弓の名品技法を使うと潜入が即時解除され、戦場の全員が所持者の位置を知る。
入手フック: 覇の大名が反乱の指導者を梟示した後、弓が自ら新しい主を選んだ。
#3. 病毒懐剣 (病毒懷劍) — 病を宿す短刀
毒殺の指輪、汚れた短剣、病んだ聖物のモチーフ。刃は小さいが、傷より噂が先に広がる。
武器類型: 懐剣 等級: 悪名品 推奨魔人: 毒虫師、イタコ、雑貨商、妖理人
基本技法: 懐剣と同一。
| 技法 | 類型 | 活力 | 判定 | 効果 | 限界 |
|---|---|---|---|---|---|
| [名品] 疫刺し (疫刺し) | 形 | 2 | 2d10+技+毒術+2 >= 防備 | [貫通 2]。1戦力 + 毒(2間合、小康ごとに1戦力)。すでに毒状態の対象なら追加1戦力。 | 間合1回 |
素養 — 無症状の鞘: 所持者は毒の感知・解毒判定 +2。
呪い — 指先の熱: セッションごとに初めて戦力被害を受けると、同じ間合の間、毒術以外の判定 -1。刀が主の体も試す。
入手フック: ある薬房の金庫から発見された。帳簿には治療費を払えなかった人々の名前が記されている。
#4. 白骨金棒 (白骨金棒) — 骨を打つ金棒
鬼の金棒、戦場の鈍器、戦利品で飾った棍棒のモチーフ。砕くために作られた物だ。
武器類型: 鉄棒 等級: 悪名品 推奨魔人: 修羅道、食人鬼、鉄身
基本技法: 鉄棒と同一。
| 技法 | 類型 | 活力 | 判定 | 効果 | 限界 |
|---|---|---|---|---|---|
| [名品] 白骨粉砕 (白骨粉碎) | 形 | 4 | 2d10+體+体術+2 >= 防備 | [貫通 2] + [破壊]。3戦力。防具着用の対象なら次の呼吸の防備 -1。 | 戦闘1回 |
素養 — 鬼の重量: 前列で威圧 +2。同じ区域の味方分隊も最初の小康に結束 -1。
呪い — 軽い敵を見つけられない: 戦闘中、戦力1以下の敵を攻撃するとき攻撃判定 -2。刀ではなく恐怖の杭だからだ。
入手フック: 鬼が使っていた金棒を人間の大きさに縮めた。縮める過程で、金棒の中の骨の飾りが話し始めた。
#5. 問招十文字槍 (問招十文字槍) — 告白を引き出す槍
鉤槍、捕縛道具、尋問室の武器化のモチーフ。敵を殺すことより引き出すことに特化している。
武器類型: 十文字槍 等級: 悪名品 推奨魔人: 祟り神、鉄身、雑貨商、醜女の使い
基本技法: 十文字槍と同一。
| 技法 | 類型 | 活力 | 判定 | 効果 | 限界 |
|---|---|---|---|---|---|
| [名品] 告白の鉤 (告白の鉤) | 形 | 2 | 2d10+技+槍術 vs 敵 2d10+體 | 被害なし。成功時に捕縛(1間合)+ 次の交渉または威圧判定 +2。対象がすでに捕縛状態なら1戦力。 | 間合1回 |
素養 — 引き出された言葉: 戦闘後、同じ場面で捕縛した対象に情報を問う交渉・威圧判定 +1。
呪い — 返答を待たない: 交渉で戦闘を避けようとするとき、最初の交渉判定 -1。
入手フック: 反乱鎮圧の道具だったが、ある日、捕虜ではなく領主の秘密を引き出した。
#6. 無名処刑斧 (無名處刑斧) — 名前を消す大斧
処刑斧、斬首台、名もなき墓のモチーフ。刃より記録を断つ力が恐ろしい。
武器類型: 斬馬刀 等級: 悪名品 推奨魔人: 修羅道、祟り神、鉄身
基本技法: 斬馬刀と同一。
| 技法 | 類型 | 活力 | 判定 | 効果 | 限界 |
|---|---|---|---|---|---|
| [名品] 記録断ち (記錄斷ち) | 形 | 4 | 2d10+勇+剣術+2 >= 防備 | 3戦力。対象が戦闘不能なら、その場面の間、対象の指揮・扇動・戦術効果の一つを即座に終了する。 | 戦闘1回 |
素養 — 名もなき墓: 戦闘後、敵分隊が降伏するとき威圧 +2。
呪い — 名誉の空白: 所持者は名声報酬や公開の称賛を受けるとき拒否感を覚える。当該場面の交渉判定 -2。
入手フック: 処刑された英雄たちの名前がすべて消された記録所の下から出た。
#7. 黒僧衣結界 (黑僧衣結界) — 黒い僧衣
破戒僧、汚された袈裟、寺院結界の逆転のモチーフ。保護衣だが、保護される者が誰かは問わない。
防具: 特殊僧衣 等級: 証拠装備 推奨魔人: 怪仏、醜女の使い、祟り神、イタコ
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 防備 | 12 |
| 活力ペナルティ | なし |
| 潜入ペナルティ | なし |
| 特殊 | 妖魔・怨霊・死霊技法に対する防備 +2。退魔技法を使う人間には防備 -1。 |
| 価格 | 寺院の廃墟または邪教の報酬 |
防御技法 — 黒衣障壁 (黑衣障壁): 予約1/即興2。2d10+智+結界 >= 敵の攻撃。成功時に被弾無効。攻撃者が妖魔・怨霊なら追加で防備 -1(次の呼吸)。
呪い — 経文が逆に回る: 正式な寺院や神社で交渉判定 -2。
入手フック: 捨てられた寺院の本尊仏の裏に掛かっていた。元の主は消えたが、僧衣はまだ主の名前を覚えている。
#8. 鉄心甲冑 (鐵心甲冑) — 心を覆う鎧
鉄仮面、全身甲冑、感情除去実験のモチーフ。防具というより感情の棺だ。
防具: 重甲 等級: 証拠装備 推奨魔人: 鉄身、修羅道、祟り神
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 防備 | 15 |
| 活力ペナルティ | -1(體で相殺) |
| 潜入ペナルティ | -3 |
| 特殊 | 恐怖免疫。扇動・風格で受ける有利な効果も受けられない。 |
| 価格 | シナリオ報酬 |
防御技法 — 無感覚装甲 (無感覺裝甲): 予約2/即興3。被弾時に防備 +4。成功の可否と無関係に次の呼吸の交渉・風格判定 -2。
呪い — 表情の不在: 家族、昔の仲間、追従者との感情場面で最初の判定 -2。
入手フック: 感情を除去すれば裏切りも消えると信じた職人が作った甲冑。職人は最後に、甲冑を着た者に殺された。
#9. 血舞面 (血舞面) — 赤い舞台の仮面
血のついた能楽の面、殺人劇、観客を求める悪役のモチーフ。見る者がいてこそ力を得る。
装身具: 仮面 等級: 証拠装備 推奨魔人: 血花、雑貨商、祟り神
| 項目 | 値 |
|---|---|
| スロット | 装身具 |
| 特殊 | 戦場に敵分隊が1個以上あれば風格・威圧 +1。敵が一つだけなら効果なし。 |
| 価格 | 闇市場の金貨20またはシナリオ報酬 |
名品技法 — 観客の悲鳴 (觀客の悲鳴): 活力3、戦闘1回。同じ区域の敵全員と威圧の対立。成功した対象は無防備(1呼吸)。血舞または芸人系のキャラクターが使うと判定 +2。
反作用 — 拍手喝采の飢え: この技法の使用後、同じ区域の味方分隊の結束 -1。この技法で無防備になった対象のうち誰も次の小康の前まで戦闘不能にならなければ、使用者は戦力1減少 + 次の場面の最初の威圧判定 -2。仮面は観客に結末を見せろと囁く。
呪い — 舞台依存: 観客のいない場面では、自己紹介、宣言、脅迫がすべて空虚に感じられる。当該場面の最初の威圧判定 -2。
入手フック: 公演ごとに観客一人が消えていた劇団の最後の仮面。
#10. 獄門盾 (獄門盾) — 門となった盾
牢の門、処刑場の扉、盾壁の残酷な象徴化のモチーフ。防ぐ物ではなく、閉じ込める物だ。
盾: 大型盾 等級: 証拠装備 推奨魔人: 覇系の悪役、鉄身、祟り神
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 防備ボーナス | +2 |
| 条件 | 盾のみ使用可能。攻撃不可。 |
| 特殊 | 同じ区域の味方分隊の結束 +1。同じ区域の捕虜・民間人NPCは離脱判定 -2。 |
| 価格 | シナリオ報酬 |
防御技法 — 閉門 (閉門): 予約2/即興3。突破または強制移動を無効化する。成功時に対象は次の呼吸、移動不可。
呪い — 門番の罪: 逃げる味方を助けようとするとき、最初の行動の活力 +1。盾が門を閉じようとする。
入手フック: 反乱軍を閉じ込めた牢の門を外して盾にした。内側には引っ掻かれた名前が残っている。
#GM配置助言
| 状況 | 適した装備 |
|---|---|
| 恐怖政治の象徴 | 血名刀、梟示弓、獄門盾 |
| 毒と侵食 | 病毒懐剣、黒僧衣結界 |
| 戦争型魔人の報酬 | 白骨金棒、無名処刑斧、鉄心甲冑 |
| 公演・邪教・群衆の場面 | 血舞面、梟示弓 |
| 捕縛と情報戦 | 問招十文字槍、獄門盾 |
一つのキャンペーンにすべての装備を入れない。悪役集団の大きな目的に合わせて2〜4個だけ選び、繰り返し登場させるほうが強い。
悪役の武器は、被害量より出所が先に語る。
