日本語版 v1.3.3

#装備と消耗品 (裝備, Equipment)

目次

武器以外の装備、甲冑、盾、道具、消耗品一覧。


#甲冑

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戦国時代の甲冑は実用性と威厳を兼ね備える。足軽の軽い革甲から大名の華やかな大鎧まで、甲冑は武士の身分であり命綱である。

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甲冑防備活力ペナルティ潜入ペナルティ備考
なし10密教僧、芸人の基本
胴丸 (軽甲)12足軽標準。革+鉄片。
当世具足 (重甲)14-1 活力潜入 -2侍標準。體で相殺。
大鎧 (重装甲)16-2 活力潜入 -4騎馬武将用。體+2以上推奨。
南蛮甲冑 (特殊軽甲)13-1外人専用。鉄砲類[貫通]攻撃に防備 +1抵抗。
僧服結界 (特殊)11密教僧/浄土僧。妖魔攻撃に防備 +2。

重甲活力ペナルティ: 最大活力から減少。修正値で1:1相殺。

  • 例: 重甲(-1) + 體+1 = ペナルティ0。大鎧(-2) + 體+2 = ペナルティ0。

#特殊甲冑: 速戦速決甲冑 (速戰速決)

革と布で作った超軽量甲冑。防御を捨てる代わりに行動が速くなる。

項目
防備11 (軽甲より低い)
活力ペナルティなし
特殊一呼吸上限 +1 (→6)
価格金貨 4

「防御など必要ない。当たる前に終わらせればいいのだから。」

#名品甲冑3種

#名品 1: 本丸の大甲 — 牽制の甲冑

カグラ藩初代当主が着用したという伝説の大鎧。肩甲が特に厚く、敵の刀を肩で受ける肩受け技法を使用可能。

項目
防備17
活力ペナルティ-2 (體で相殺)
防御技法肩受け: 予約 1/即興 2。2d10+體 >= 敵攻撃。成功時、被撃無効 + 敵無防備(1呼吸)。 「甲冑で受け返す反撃。」
名人条件闘志名人(4点)
価格シナリオ報酬

#名品 2: 黒鉄の忍甲 (黑鐵の忍甲) — 隠密の甲冑

忍び職人が作った漆黒の軽甲。夜に溶ける色。潜入維持が可能な唯一の甲冑。

項目
防備13
活力ペナルティなし
隠身技法潜入維持 (潛入維持): [素養]。この甲冑を着用中、潜入判定ペナルティなし (一般甲冑は潜入 -2~-4)。夜間潜入 +1。
価格金貨 15またはシナリオ

#名品 3: アラハバキの熊皮 (荒脛巾の熊皮) — 野人の甲冑

エミシの大カムイ、アラハバキに捧げられた熊皮。甲冑というより神物に近い。

項目
防備10 + 體 + 勇 (カムイの加護強化)
活力ペナルティなし
特殊妖魔攻撃に防備 +3追加。小康時、戦力 1自動回復。
防御技法カムイ障壁: 予約 2/即興 3。被撃無効 + 区域全員(味方)恐怖免疫(1呼吸)。
条件野人専用
価格シナリオ報酬 (アラハバキ試練通過)

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種類防備ボーナス条件
小型盾 (手盾)+1片手武器のみ併用可能。
大型盾 (大盾)+2盾だけ使用可能 (攻撃不可)。分隊盾壁専用。

#荷物と過積載

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戦場に立つPCが直接背負うのは武器と甲冑だけではない。食料、毛布、調理道具、予備の矢、縄、野営物資、雑多な生活道具が一緒に動く。だが、そうした荷物を毎回秤にかけるわけではない。英雄のそばには分隊と従者、荷運び、馬、荷車があり、戦争はそうした手が共に動く時に可能となる。

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  • 一般荷物: 直接装備する武具類、携帯用消耗品、工具を除いた食料・生活道具・野営物資などは、基本的にPCが帯同した分隊が分担して運搬する。明確に大量の荷物でなければ、別途の重量制限は適用しない。
  • 大量運搬: 分隊がいない、または乗り物なしで大量の荷物を直接運搬しなければならない時、GMは運搬者を過積載状態として扱ってよい。生活物資だけでなく、大きな箱、封印された遺物、重い石材、負傷者、大型戦利品のように明らかに重い物を一人で運ぶ時も同じ。
  • 過積載: 重い甲冑を着たものとして処理する。最大活力 -1、潜入 -2。すでに重甲以上を着用中なら、GMは長距離移動・追跡・潜入判定に追加の不利を与えてよい。
  • 資源管理基準: 食料と旅装が重要なキャンペーンでは、10日分の食料および旅装を1人が直接背負う瞬間から過積載として扱う。

#道具と消耗品

道具価格効果
薬草袋金貨 1戦闘外で戦力 2回復 (1人)。
解毒薬金貨 1毒状態を即時解除。
霊薬 (靈藥)金貨 3戦闘中1活力。戦力 3回復。1回用。
煙幕弾金貨 11活力。その区域の遠距離攻撃は自動失敗 (1間合)。
火薬樽金貨 22活力。区域指定。全ユニット1戦力 (広域)。1回用。
築城用木材金貨 2工人専用。バリケード耐久 +3。
式神札金貨 2陰陽師専用。式神召喚回数 +1。
鉄砲弾薬金貨 1/3発鉄砲射撃に必要。基本所持6発。
縄 (10間)軽功判定補助。高さ移動 +2ボーナス。
灯火夜間戦闘時、隣接区域の視界確保。
護符金貨 1妖魔恐怖抵抗 +2 (1回消耗)。
伝書鳩 (傳書鳩)金貨 1戦闘外。遠距離メッセージ伝達。

#金貨経済

項目基準
戦闘ごとの基本所持5金貨 (PC共通基準、作成時基本値)
背景ボーナス商人の子弟 +3など (詳細はco-08-05-balance.md §6参照)
戦闘後戦利品戦利品表参照
セッション間収入背景/職業によりGMが決定


#戦術書と秘伝書 (戰術書·秘傳書)

#香 — 人間の戦法

神器にはカミの力が宿り、名品武器には職人の魂がこもる。だが戦術書と秘伝書に入っているのは人間の知恵だけである。神の祝福も、妖魔の呪いもない — ただ戦場で血と汗により積み上げた戦法(戰法)だけだ。だからこそ、戦術は人間のものである。

戦術書は分隊に新しい戦術を与える。指揮官が書物を読み、分隊を訓練すれば — 分隊が新しい戦法を身につける。

#法 — 規則

種別定義入手写本
戦術書 (戰術書)分隊に[戦術:型]1個を永続追加金貨 10~20、市場購入写本可能 (学者判定>=13、金貨 5)
秘伝書 (秘傳書)分隊に[戦術:構え]または[戦術:素養]1個を永続追加シナリオ報酬限定写本不可 (唯一品)
  • 制限: 一つの分隊が保有できる戦術書/秘伝書の合計: 2個まで
  • 神器不在: 戦術書/秘伝書には神器がない。戦術は人間が作ったものだからである。
  • 適用: 戦術書を分隊に適用するには、指揮官が非戦闘時間1日を投資して分隊を訓練しなければならない。

#一般戦術書 (5種) — 市場で購入可能


#1. 孫子兵法 火攻篇写本 (孫子兵法 火攻篇)

: 明から伝来した孫子兵法十三篇のうち火攻篇の日本語訳本。原本はサカイ座の秘密書庫に保管。写本が戦国の学者と将の間を回っている。「敵の補給を焼き払うことが最善の戦術」という教えが込められている。

サカイ座の学者が初めて翻訳した時、カグラ藩の将たちは競って写本を求めた。比叡連は「異教の書物」だと警戒したが、僧兵たちも密かに読んでいるという噂。

項目
付与戦術[戦術:型] 火攻
追加費用+1
判定2d10 >= 11
効果対象区域に「火炎」環境ギミックを付与 (各小康、区域全員1戦力、2~3間合後に消滅)。卒/雑分隊は即時結束 -2 (火災恐怖)。
限界戦闘1回
価格金貨 12

#2. 六韜三略 抄録 (六韜三略 抄錄)

: 太公望呂尚が周の武王に伝えたという伝説の兵法書六韜三略の抜粋本。陣法の源流。前列で槍を立てて敵を防ぐ「槍壁」の原型がこの書にある。

関東の武家で代々伝えられていたが、写本が流出して市場に出回り始めた。高価だが、読むだけで分隊の防御力が目に見えて上がる。

項目
付与戦術[戦術:構え] 三段槍壁
追加費用基本
効果分隊の制圧力寄与x1.5 (四捨五入)。移動不可。敵突破目標値 +1。
限界維持 (解除/移動時解除)
価格金貨 15

#3. 呉子兵法 抄録 (吳子兵法 抄錄)

: 呉起(吳起)が書いた兵法書。進撃より退却の技術を教える希少な書物。「退却は敗北ではない — 次の前進のための準備だ。」一向一揆の農民指導者たちはこの書を読み、崩れてから再び立ち上がる戦法を身につけた。

項目
付与戦術[戦術:型] 組織的後退
追加費用基本
効果分隊が後方へ移動する時、結束力減少なし (通常退却は結束 -1)。移動後すぐ[戦術:構え]1個を追加宣言可能。
限界
価格金貨 10

#4. 闘兵書 (鬪兵書)

: 関東の武家で口伝されていた実戦弓術教範を書物にまとめたもの。弓を射る技術ではなく、弓兵分隊を指揮する法が中核。「一斉射撃の角度」、「風を読むタイミング」、「標的優先順位」 — 分隊弓術のすべて。

小笠原流の弓術家はこの書を「低級な戦場技術」と軽蔑したが、実戦ではこの書の通りに訓練した弓兵隊が小笠原流の儀礼弓より多くの敵を倒した。

項目
付与戦術[戦術:型] 一斉射撃強化 (一齊射擊 强化)
追加費用基本
判定2d10 >= 対象防備
効果弓分隊専用。命中強度表を一段階上昇 (命中 → 合13+、合13+ → 合17+、合17+ → 会心)。最大卒4名まで除去可能。練以上は結束追加 -1。
限界
価格金貨 10

#5. 南蛮戦術論 (南蠻戰術論)

: ポルトガル軍人が書いた火器運用教範をサカイ座の通訳が翻訳した書物。「三段射撃」の原理 — 第1列が射撃する間に第2列が装填し、第3列が待機する連続射撃法。鉄砲分隊の戦闘力を劇的に引き上げる。

カグラ・ノブツナがこの書を手に入れた後、カグラ藩の鉄砲隊は戦国最強となった。サカイ座はこの書の写本を作り、他勢力にも売っている — もちろん、カグラ藩には秘密である。

項目
付与戦術[戦術:型] 三段射撃 (三段射擊)
追加費用+1
判定2d10 >= 対象防備 (3回判定)
効果銃/弓分隊専用。3交代連続射撃。各判定ごとに卒1~3名除去 / 練+ 1戦力。間合1回。
限界間合1回
価格金貨 20

#名品秘伝書 (7種) — 唯一品、シナリオ報酬

秘伝書は世界に一つだけの書物。写本を作れない。失えば終わりである。それぞれ固有の歴史と物語を持つ。


#1. 太平記秘本 (太平記 秘本) — 「楠木の翼」

: 元弘の乱で楠木正成が使用した陣法の原本記録。正史太平記には簡略にしか記されていない鶴翼陣の詳細運用法が収められている。正成の直系子孫が保管していたものが戦乱の中で流失 — サカイ座の秘密金庫で発見された。

この書を手にした者は戦場の支配者となる。鶴のように翼を広げて敵を抱き込む陣形 — 一つの分隊が二つの区域を同時に支配する。

項目
付与戦術[戦術:構え] 鶴翼陣
追加費用基本
効果分隊が2区域にまたがって配置。両区域に制圧力それぞれ +2寄与。移動不可。解除時、片方の区域を選択して集結。
限界維持
習得条件学者または智+2以上の指揮官

#2. 武経総要 抜粋本 (武經總要 拔萃本) — 「大陸の騎馬術」

: 中国北宋の軍事百科事典武経総要から騎馬戦部分だけを抜粋した密輸品。原文は漢文なので、策謀免許(3点)以上または軍学免許(3点)以上でなければ解読不可。この書に記された騎馬突撃戦法は戦国の騎馬運用を一段階引き上げる。

クニトモ座の学者が大陸商人から入手したが、解読に失敗して放置。学者PCが解読すれば — 戦国で最も強力な騎馬突撃戦法が開かれる。

項目
付与戦術[戦術:型] 騎馬突撃 (騎馬突擊)
追加費用+1
判定2d10+2 >= 対象防備
効果騎馬分隊専用。移動+攻撃同時。突撃判定 +2。卒1~4名除去 (命中強度 +1段階) / 練+ 2戦力。区域突破自動成功。
限界間合1回
習得条件策謀免許(3点)+ または軍学免許(3点)+ (漢文解読)

#3. 熊野僧兵秘伝書 (熊野僧兵秘傳書) — 「山の結界」

: 熊野山中で僧兵たちが代々口伝していた霊的陣法を初めて書物に記録したもの。比叡連の公式教義にはない、山岳修験道特有の護法結界展開法。比叡連の大僧正でさえこの書の存在を知らない。

熊野の老僧が臨終前に信頼する弟子へ残した。「これを比叡の手に渡すな。山の結界は山から出た者だけが使える。」

項目
付与戦術[戦術:構え] 護法結界
追加費用+1
効果分隊配置区域に結界展開。妖魔進入時2戦力 / 進入判定(智>=11)。結界内分隊は恐怖免疫。
限界維持
習得条件密教僧/修験者または退魔習得(2点)+

#4. 風魔忍法帖 — 「風の奇襲」

: 風魔小太郎本人が直接記録した忍法書。風のように動き、影のように消え、敵が気づく前に終わらせる奇襲戦法の集大成。風魔衆以外でこの書を読んだ者は生きて帰れなかった — 今までは。

この書を手に入れたこと自体が風魔衆への挑戦である。風魔衆はこの書を取り戻すため忍びを送るだろう。シナリオフックそのもの。

項目
付与戦術[戦術:型] 外郭迂回奇襲 (外廓迂回奇襲)
追加費用+1
判定2d10+3 >= 対象防備
効果分隊が外郭を経由して敵後列に出現 + 奇襲攻撃。判定 +3。卒1~4名除去 (命中強度 +1段階) / 練+ 2戦力。奇襲後、潜入解除。
限界戦闘1回
習得条件忍びまたは忍術習得+

#5. 一向一揆血書 (一向一揆 血書) — 「不退転の誓い」

: 農民たちが自分の血で書いた誓書。一枚の紙に、数百人の親指の血判が押されている。「一度立てば退かない。南無阿弥陀仏。」これは戦術書ではなく信仰の証明である。

一向一揆の最前線でこの血書を広げれば — 農民分隊が鉄の意志を持つ戦士に変わる。結束は崩れない。死を恐れないためである。

項目
付与戦術[戦術:素養] 不退転 (不退轉)
効果結束力0になっても崩壊しない。小康時、結束1に自動復帰。戦闘ごと3回限定。
限界常時 (素養)
習得条件なし (字を読む必要はない — 血で書いたものだから)

#6. クニトモ砲術教範 (國友砲術敎範) — 「百挺の雷」

: クニトモ座の機密文書。鉄砲100挺の一斉射撃を指揮する法が記録されている。三段射撃の上位戦法 — 連環砲撃(連環砲擊)。最初の列が射撃すれば次の列がすぐ射撃し、その次の列が続き、最初の列が装填を終えればまた射撃する。途切れない火力。

この教範が流出すれば、戦国の戦術地図が変わる。クニトモ・ゼンベエはこの教範を自分の作業場の金庫に入れ、鍵を飲み込んだ。

項目
付与戦術[戦術:型] 連環砲撃 (連環砲擊)
追加費用+2
判定2d10+3 >= 対象防備
効果銃分隊専用。対象区域の敵全員に判定。各成功時: 卒1~3名除去 / 練+ 2戦力。
限界戦闘1回
習得条件弓術習得+ またはクニトモ座所属

#7. エミシ戦法口伝 (蝦夷戰法口傳) — 「大地の狩り」

: 文字で記録されたことがない。エミシの長老が口述し、野人の戦士が記憶する。この「書物」は野人の言語で書かれた最初の記録 — エミシの若い戦士が「後世に伝えるため」初めて文字化したものである。

ヤマト(大和)の文字ではなく、エミシ固有の文字で書かれている。野人またはエンリョ館の学者でなければ解読不可。内容はカムイと共に狩る法 — 大地を鳴らして獣を追い、崖へ落とす原始的だが効果的な戦法。

項目
付与戦術[戦術:型] 野獣突撃 (野獸突擊)
追加費用+1
判定自動
効果同じ区域の敵全員精神耐性(勇>=11)。失敗時、恐怖 + 区域内の全敵ユニットを強制移動(隣接区域)。卒/雑は移動中、1体ごとにd100、01~30なら戦力 1 (混乱の中の落伍)。
限界戦闘1回
習得条件野人またはエミシ言語解読可能

戦術書には神器がない。戦術は人間のものだからである。神が教えてくれなかったものを — 人間が自ら作り出した。