日本語版 v1.3.3 · fc-doc

#出典バッジとモジュールOn/Off表記

目次

Summary. 出典バッジは、co-99-01 権威体系co-99-03 fc規格の出典・自足性原則をNPCカードの横に見せる表記である。NPC作成・昇段点検手順が数値と選択順序を確認するなら、本文書は非coデータをどんな文字で書くかを定める。


#香 — この効果はどこから来たのか

NPCカード一枚に、流派特技一行が出典なしで置かれているとしよう。その行を読んだGMの卓がその流派モジュールをOnにしていなかったなら — カード全体がその場で止まる。何をOnにすればこの人物が動くのか、カードは語っていなかった。

出典バッジはその沈黙を埋める。一つの項目がどの巻から来たのか、それが数値なのか解説なのか、ex2ならどのモジュールをOnにすれば動作するのかを、項目のすぐ横で知らせる。「名を一つ取り出せば、その人物はすでに一つの時代を生きていなければならない」 — その約束はデータ整合の次元でこう受け止める。出典バッジは使用条件の表面である。

バッジの実際の形は、卓や編集形式に合わせてもよい。ただし出典コードは項目のすぐ横になければならない。


#法 1 — 何にバッジを付けるか

co以外の出典(ex1ex2fcMM)から来た機械効果項目にバッジを付ける。

対象: マヌーバ・特技・呪術/スペル・流派・修行法・装備/小道具・名品/神器・生業・民衆クラス・代替背景・代替規則。

付けないもの:

  • co正本項目。 無表記 = coが基本規約である。能力値・判定式・間合・戦力のような骨格用語にバッジを付けない。
  • Fiction-Only叙述。 バックストーリー・関係フックのような雰囲気叙述には出典バッジを付けない(叙述出典は§法4が別に扱う)。

無表記が正本である。 すべての行に[co]を付ける過剰表記は禁止する。無表記を正本として置くことで、非co依存が視覚的に目立ち、カードの可読性が生きる。


#法 2 — バッジ表記様式

表記文法は項目名 [出典コード]。出典コードはできるだけ文書識別子単位ex1-99-06fc05-05-02)まで書き、後からその項目がどの文書から来たのか追跡できるようにする。バッジは項目のすぐ横に付ける。

民衆5段 [ex1-99-06]
生業: 鍛冶仕事 職人 [ex1-99-05]
代替特技: 応急再研磨 [fc05-05-02]
呪術: ソシキ符 [ex2-35 On]
流派: 天然理心流 [ex2-10 On]
装備: 漂流貴物 [fc10-03-05]
名品: 童子切 [co-07-02] (逸話・所有系譜解説 fc05-02-02)

上のコードブロックが、カードが文字どおり従う標準である。読み方:

  • ex2項目はコードの後ろにモジュールOn/Off状態を付ける(§法3)。
  • 最後の行は、一つの項目が二つの出典を重ねて使うときの表記である — 数値は[co-07-02](角括弧)、解説は(... fc05-02-02)(括弧別記)で分ける(§法4)。
  • 名品はco正本なので原則として無表記だが、所有条件・呪い・代価を別記しなければならないため、出典をあわせて書くことを推奨する(§法5)。

参考文献はバッジを代替できない。 文書末尾に出典をまとめて書くだけでは足りない — バッジは必ず項目のにインラインで付く。

新規ルール禁止。 例示に新規技能名・新規資源・新規ダイスが登場しないようにする(36技能・2d10/d100・戦力/活力規約遵守)。遠距離射撃例が必要なら弓術と書く — 銃術のような流派固有名は使っても、その技能名は弓術である。


#法 3 — ex2モジュールOn/Off併記

ex2ex2-00-00が宣言するように、セクション別独立On/Off選択資料である。選択していないセクションは「卓に存在しないもの」と見る。したがってex2出典項目にはモジュール番号 + On/Offをあわせて書く — [ex2-35 On][ex2-10 On]

  • モジュール単位はex2二桁セクション(010203102125303540455055608099)基準。細部を特定する必要があれば、[ex2-19-06 On]のように文書識別子まで下げる。
  • 一人のNPCがex2モジュールを使うなら、カード§出典節の頭に「必要モジュール一覧」一行を置く。例: 必要ex2モジュール: 10(剣術流派) On, 35(スペル) On。GMがカードを開いた瞬間、「この人物をそのまま使うには何をOnにすればよいか」がわかるようにする。

#ex2自足代案(義務)

ex2依存項目は「そのモジュールをOffにしたらどうなるか」を一行で併記する。三つの枝のうち一つ:

  • (a) co正本項目で代替、
  • (b) その選択肢を省略(人物はcoだけで成立)、
  • (c) GMが同等のco効果へ置換。

この自足規約は、co-99-03 fc規格「exがないときの代案明示義務」co-99-02 核心原則の出典独立原則に従うものである。ex2項目をOffにした卓でもカードが壊れないとき、fc11の自足性が成立する。


#法 4 — 数値出典 vs 解説出典

一つの項目が複数の出典を重ねて使うとき、実際の機械効果(数値・判定・スロット)を定義する数値出典と、背景・逸話を与える解説出典を分けて表記する。

  • 文法: 数値出典を前の角括弧、解説出典を後ろの括弧に。例: 名品: 童子切 [co-07-02] (逸話・所有系譜解説 fc05-02-02)
  • Fiction-Only・RP Guide・Reference Only文書は数値出典になれない。 co-99-01 権威体系co-99-03 fc規格上、Fiction-Onlyは「演出参考のみ」、RP Guideは機械効果非保証、Reference Onlyは「世界観・歴史・逸話解説」なので、この三つは解説出典欄にのみ置ける。
  • 数値出典欄には、実際の数値・メカニズムを定義した等級 — Canon · Summary · Campaign Module · Scene Tool · Data Catalog · Variant — だけが来る。

同じ人物の同じ行で「どこからルールが来て、どこから物語が来るのか」を分けなければ、Fiction-Only短編の演出数値が機械効果として誤用されるドリフトが生じる。本節はその境界を表記段階で断つ。


#法 5 — 出典表記失敗条件

次のどれか一つにでも該当すれば出典表記失敗と見る。カードを使う前に表記を直す。

  1. 非co機械効果にバッジがない。
  2. ex2項目にOn/Off表記がない。
  3. ex2依存なのに自足代案一行がない。
  4. Fiction-Only / RP Guideが数値出典欄にある。
  5. 重なった出典を数値/解説に分けていない。
  6. 文書末尾の参考文献だけでインラインバッジを代替している。

#名品・神器はco正本でも別記する

名品・神器はco正本なので原則として無表記だが、所有条件・呪い・代価・出典を必ず別記する(NPC作成・昇段点検手順 §法5連動)。単純な無償ボーナス装備は非最適化基準で止める。

出典規則は「守るとよい勧告」ではなくカード使用要件である。この6条件がそのまま出典別NPC索引の分類キーになる。


#香 — 一文

「バッジ一つは小さいが、それがなければ卓一つが人物一人を開けない。」