#2段 — 一度くぐった人々
目次
2段使用基準。 2段は
co-04-02上、1段作成 + 最初の偶数段(能力値 +1 / 技能 +2点)を1回だけ経た段階である。二重構成(3段+)はまだなく、名品もない。2段は免許以上を2つまで持てるが、この六名は習得までの単一職業構成で免許以上を取っていない(六人目は民衆)。
#香 — 一度の現場を過ぎて
1段が初めて何かを手に取った人々なら、2段は一度それを使ってみた人々である。初実戦を終え、初めての現場を通過し、自分の仕事で小さな事件を一つ自力で解いた人。まだ英雄ではない — しかし駆け出しでもない。
六名は、それぞれ一度何かをくぐった顔として登場する。諜報一件を終えた影、妖魔一体を追ってみた行脚僧、木柵一つを立てた工兵、村一つの噂を運ぶ芸人、借りた銃で一度引き金を引いた異邦人、そして街道の荷を十年背負った馬方。
| # | 名前 | 職業 / 生業 | 役割 | 出身 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 黒助 | 忍び (機動・暗殺) | 情報屋 — 山中雑波の末弟 | 紀伊 |
| 2 | 宗運 | 密教僧 (心府・格闘) | 助力者 — 流浪の行脚僧 | 奥羽 |
| 3 | 金蔵 | 工人 (制御・地形) | 依頼人 — 従軍工兵 | 関東 |
| 4 | 梅若 | 芸人 (支援・回復) | 地域人物 — 流浪の演者 | 西海 |
| 5 | マノエル「鉄砲源八」 | 外人 (遠距離・砲撃) | 敵手 — 借金持ちの鉄砲射手 | 畿内 |
| 6 | 俵の甚兵衛 | 民衆 — 生業:牧畜 | 地域人物 — 街道馬方 | 東海 |
#法 — この章の人物配分
五名の一般NPCを五つの役割群(機動・暗殺 / 心府・格闘 / 制御・地形 / 支援・回復 / 遠距離・砲撃)から一人ずつ連れてきた — 1段が埋めなかった役割群を補う。出身はfc09十地方から互いに異なる五つを選んだ(表記は圏域交差表標準)。
| # | 職業 (役割群) | 地域 | 1次目的 | テーブル役割 | 非戦闘用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 忍び (機動・暗殺) | 紀伊 | 任務遂行 | 情報屋 | 諜報・偽装 |
| 2 | 密教僧 (心府・格闘) | 奥羽 | 修行 | 助力者 | 退魔・治癒 |
| 3 | 工人 (制御・地形) | 関東 | 立身 | 依頼人 | 制作・築城 |
| 4 | 芸人 (支援・回復) | 西海 | 使い走り・連絡 | 地域人物 | 噂・交渉 |
| 5 | 外人 (遠距離・砲撃) | 畿内 | 生計(借金) | 敵手 | 通訳・買収 |
| 6 | (民衆スロット、別軸) 民衆 (生業:牧畜) | 東海 | 生計 | 地域人物 | 牧畜・道案内 |
五名の一般NPCの役割・目的・役割群・地方は互いに重ならない。民衆スロット(6番)は上の五名とは別軸(
ex1-99-06)である。基本6職のうち二つ(忍び・密教僧)と拡張職三つ(工人・芸人・外人)を混ぜ、1段章の基本職四つと合わせて8職が1・2段で全て登場するようにした。
#1. 黒助 (黒助) — 忍び2段
大きな任務はまだ彼のものではない — だが一度、誰かの塀を越えた。
紀伊の山中を拠点とする雑波(雜波)の末弟。戦場で親を失い、拾われて諜報を学んだ。最初の任務 — ある商家の帳簿を写してくる仕事 — を終えて戻ったばかりである。正面の戦いはまだ怖い。だが塀を越え、影に入ることなら、彼はもう一人前である。
黒助 (黒助) — 忍び2段 · 情報屋(山中雑波の末弟)
副職業: 該当なし (二重構成は3段以上で宣言 — co-04-02)
戦力 3, 防備 12(暗い軽甲), 活力 13. 技+3, 勇+1, 運+1, 體0, 智0, 美-1.
背景: 戦場孤児 | 道・心: 無心(無心)
技能: 忍術習得 · 潜入習得 · 軽功/変装入門 (自動+2段) / 闘志・強健入門 (背景) / 感知・虚言・偵察入門 (自由+成長)
特技: 影渡り [素養] (自動) / 生存者の本能 [素養] (背景) / 危機感知 [素養] (一般)
装備: 忍者刀 · 懐剣 · 手裏剣いくつか · 変装道具(行商荷物偽装) · 鉤縄 · 暗い軽甲. 金貨 2.
出典: co正本 — 出典バッジ不要.
- 運用。 外部↔どこへでも0活力潜入(影渡り、心府自由進入は忍び1段自動)。偵察・潜入・変装・噂集め。弱点: 正面戦闘に弱い(戦力3)、雇い主に縛られている。
- バックストーリー。 雑波の末弟なので、大きな仕事は任されない。「黒助(黒い助け)」は通称にすぎず、本名は彼自身もよく知らない。
- 関係フック。 依頼でPC一行を偵察するか、同じ標的を追って鉢合わせる(情報屋)。一度信頼を得れば、塀の向こうのものを持ってくる。
- PC変換。 忍び1段→2段。最初の偶数段優先順位: 技 +1(→3) / 潜入を習得へ。(免許は1段から可能だが〈1段1個・偶数段の昇段ごとに+1〉、主技能を習得から始めたため、この変換は習得に留める。)
#2. 宗運 (宗運) — 密教僧2段
村ごとに立ち寄って妖魔を追う — 一体は、もう追ってみた。
奥羽境目の山寺で育った若い行脚僧。村々を巡って妖魔を追い、病人を診る。最初の退魔 — 納屋に宿った小さな怪異一つ — を片づけてから、人々は彼を呼ぶようになった。持つものは棒一本と数珠だけだが、心府に入って妖魔と向き合う術を知っている。
宗運 (宗運) — 密教僧2段 · 助力者(流浪の行脚僧)
副職業: 該当なし (二重構成は3段以上で宣言 — co-04-02)
戦力 5, 防備 10(僧服), 活力 10. 勇+2, 體+2, 智+1, 技0, 美0, 運-1.
背景: 寺院出身 | 道・心: 空道 / 慈 (銘心)
技能: 体術習得 · 闘志/強健習得 · 退魔習得 · 医術/生存/感知入門 (自動+背景+成長)
特技: 修羅の印 [素養] (自動) / 経典の力 [素養] (背景) / 強靭 [素養] (一般)
装備: 六尺棒 · 短刀 · 僧服 · 数珠・金剛鈴・香 · 符束. 金貨 1.
出典: co正本 — 出典バッジ不要.
- 運用。 心府内で近接技法活力 -1(修羅の印、心府自由進入は密教僧1段自動)。近接退魔、妖魔前での恐怖抵抗(経典の力)。非戦闘: 退魔祈祷・治癒(医術)・山岳生存。弱点: 防備が低い(僧服10)、貧しい(金貨1)。
- バックストーリー。 山寺を離れて村を巡る。金剛杵はまだ彼のものではない(高級武具は5段以後)。
- 関係フック。 妖魔の噂が流れる場所でPCと合流し、退魔を助ける(助力者)。どの村にも長く留まらない。
- PC変換。 密教僧1段→2段。優先順位: 體 +1(→2、戦力↑) / 闘志・強健を習得へ。心府自由は1段自動。
#3. 金蔵 (金蔵) — 工人2段
彼が立てた木柵一つが、一度敵を止めた。
関東東国の村の鍛冶屋・大工の家に育った手。従軍工兵として連れて行かれ、橋と木柵を作る。初めての戦いで、彼が夜通し立てた木柵が敵の最初の突撃を止めた — その一度が彼を「使える手」にした。自分の工房を持つのが夢である。
金蔵 (金蔵) — 工人2段 · 依頼人(従軍工兵)
副職業: 該当なし (二重構成は3段以上で宣言 — co-04-02)
戦力 5, 防備 12(作業革軽甲), 活力 11. 體+2, 智+2, 技+1, 勇0, 美0, 運-1.
背景: 農夫 | 道・心: 玄道 / 眞 (銘心)
技能: 解除習得 · 地理/感知/薬草習得 · 生存入門 · 強健習得 (自動+背景+自由+成長)
特技: からくり陣地 [型] (自動) / 大地の子 [素養] (背景) / 強靭 [素養] (一般)
装備: 素槍(前列守備兼用) · 改造槌 · 作業革軽甲 · 制作道具一式(槌・やっとこ・鑿・釘) · 荒縄・板. 金貨 3.
出典: co正本 — 出典バッジ不要.
- 運用。 バリケード設置(からくり陣地、活力3、耐久3)、罠・修理・築城補助。非戦闘: 制作・修理・道読み(地理)。弱点: 直接戦闘に弱い、工房を失うことを恐れる。
- バックストーリー。 東国の村の器用な手。城砦構築は7段の仕事で、彼はまだ木柵と橋の人である。
- 関係フック。 PCに「村の木柵を守ってほしい」と頼むか(依頼人)、彼が作った防壁がその日の戦場の舞台になる。
- PC変換。 工人1段→2段。優先順位: 智 +1(→2) / 地理・感知・薬草を習得へ。
#4. 梅若 (梅若) — 芸人2段
村ごとに歌を置き、噂を持っていく。
西海(九州)を巡る流浪の猿楽演者。村ごとに歌と噂を運ぶ。本当の名はとうに捨てた。刀は取らないが、彼が一座の歌を歌い終えれば、疲れた分隊の肩が上がる — その小さな奇跡を、彼は一度戦場で証明した。
梅若 (梅若) — 芸人2段 · 地域人物(流浪の演者)
副職業: 該当なし (二重構成は3段以上で宣言 — co-04-02)
戦力 3, 防備 10(武装なし), 活力 11. 美+3, 運+1, 技+1, 智0, 體0, 勇-1.
背景: 放浪者 | 道・心: 空道 / 慈 (銘心)
技能: 風格習得 · 交渉/扇動習得 · 変装入門 · 天運/生存/医術/感知入門 (自動+背景+自由+成長)
特技: 戦場の花 [整備] (自動) / 漂泊者の直感 [素養] (背景) / 幸運児 [素養] (一般)
装備: 半弓(後列護身) · 懐剣 · 琵琶・小鼓 · 舞台衣装・鬘 · 薬瓶一、二本. 金貨 3.
出典: co正本 — 出典バッジ不要.
- 運用。 小康回復(戦場の花 — 味方1体の戦力1または分隊結束力1回復)、鎮魂・士気。非戦闘: 噂運び(流浪芸人は村の知らせを運ぶ)・交渉・変装。弱点: 直接攻撃なし、流れ者なので信頼を得にくい。心府には絶対に入らない(強行突破、後列専門)。
- バックストーリー。 舞台名「梅若」だけを残し、俗名を捨てた。
- 関係フック。 PCが着く村ごとに先に来ている(地域人物) — 噂と鎮魂を売る。ある噂は高くつく。
- PC変換。 芸人1段→2段。優先順位: 美 +1(→3) / 交渉・扇動を習得へ。
#5. マノエル「鉄砲源八」 (鉄砲源八) — 外人2段
金を払う側なら、どちらにでも銃を貸す。
南蛮商船とともに畿内(堺)へ着いた若い射手。借りた鉄砲の代金を返せず、金を払う側ならどこででも引き金を引く。村人たちは彼を「鉄砲源八」と呼ぶ。今回の戦いで彼は — PCの反対側に立っている。ただしその位置は信念ではなく、借金が決めたものだ。
マノエル「鉄砲源八」 (鉄砲源八) — 外人2段 · 敵手(借金持ちの鉄砲射手)
副職業: 該当なし (二重構成は3段以上で宣言 — co-04-02)
戦力 3, 防備 13(南蛮具足, [貫通]抵抗 +1), 活力 13. 技+3, 勇+1, 智+1, 體0, 美0, 運-1.
背景: 商人の子 | 道・心: 玄道 / 眞 (転向中)
技能: 弓術習得 · 航海/生存習得 · 感知習得 · 交渉・虚言・地理入門 (自動+背景+自由+成長)
特技: 異国の火薬 [素養] (自動) · 異邦人の親和力 [素養] (外人固有) / 資金力 [素養] (背景) / 神速 [素養] (一般)
装備: 種子島(借りた鉄砲 — 商団の物) · カトラナ(短剣) · 南蛮具足 · 火薬・弾丸(基本6発) · 十字架・祈祷書. 金貨 8 (基本5 + 資金力3).
出典: co正本 — 出典バッジ不要. (「弓術」は鉄砲を含み、「銃術」技能はない。)
- 運用。 鉄砲狙撃 — 異国の火薬で[貫通]・固定目標値11(勇は未適用)。異邦人の親和力で異国神物鑑定・通訳・港湾取引。心府進入は強行突破、鉄砲は心府で使用不可。非戦闘: 通訳・異国事情・買収。弱点: 雨・水中で火薬無力、借金(鉄砲代)、異邦人への不信。
- バックストーリー。 鉄砲は彼のものではなく商団の物である — 借りた武器、借りた席。
- 関係フック。 今回は敵側に雇われた射手(敵手、雑魚頭級)。借金を返してやれば味方を変えられる — それが彼の弱点であり、PCの機会である。
- PC変換。 外人1段→2段。優先順位: 技 +1(→3) / 航海・生存を習得へ。鉄砲再装填加速は弓術免許(3段以後)の仕事である。
#6. 俵の甚兵衛 (俵の甚兵衛) — 民衆2段 · 生業:牧畜(熟練)
街道を通る顔は、甚兵衛がみな知っている。
東海道沿い宿場の熟練馬方。荷馬二頭を使って人と荷を運び、十年街道を往来した。誰が街道を通り、誰の荷が重く、どの峠に雨が来るかを知っている。一人前の手 — しかし刀は知らない。
俵の甚兵衛 (俵の甚兵衛) — 民衆2段 · 地域人物(街道馬方) [ex1-99-06]
戦力 5, 防備 10(作業着), 活力 12. 體+2, 技+2, 智+1, 勇0, 美0, 運-1.
背景: 農夫 | 道・心: 玄道 / 眞 (銘心)
技能(1段9点[自由配分5+背景2+自由2] + 偶数段 +2 = 11点): 感知/地理/交渉/生存 習得 · 強健・天運・扇動 入門 — 生業:牧畜 熟練 [ex1-99-05]は別枠
特技: (自動特技なし — 民衆) 大地の子 [素養] (背景) / 熟練 [素養] (一般、民衆10種内)
装備: 荷馬二頭・鞍荷・手綱 · 杖 · 作業着 · 蓑・笠 · まぐさ・蹄鉄. 金貨 2.
出典: 民衆 [ex1-99-06] · 生業:牧畜 [ex1-99-05]. ex1なしの時 — 段数未付与の非戦闘NPCに代替.
- 運用。 非戦闘 — 牧畜・馬方(生業:牧畜 熟練、戦場判定不可)、道・天気読み(感知/地理)、馬管理。地域人物: 街道の常連馬方なので往来を知っている。戦場では無訓練民衆 → 雑扱い(戦力0・攻撃宣言時即死)。
- バックストーリー。 宿場の荷馬番。熟練(+1)は「自分の手で食べていく者」の段階 — 職人はまだ遠い。
- 関係フック。 PCの荷と馬を預かり、街道の噂と近道を教える(地域人物)。
- PC変換。 民衆はPCとして使えない。 移したいなら野人(野生)・浪人(流れ者)など本編職業2段として再構成する。
#卓フック — 六人を一場面に
- 木柵一つをめぐって。 金蔵(工人)が立てた村の木柵をマノエル(外人の敵手)が狙う。宗運(密教僧)はその戦場に宿った妖魔の噂を追って流れ込む — 三人が同じ夜、同じ木柵の前に集まる。
- 街道の三つの口。 甚兵衛(馬方)・梅若(芸人)・黒助(行商に偽装した忍び)はみな、街道で噂を運ぶ人々である。同じ宿場で鉢合わせれば、誰が本当は何を売っているのかが一場面の緊張になる。
- 借金の秤。 マノエルの借金を誰が先に返すか — PCか、敵か — が彼をどちら側へ向けるかを決める。
#香 — 一文
「一度くぐった者は二度目を知る — だから2段は、初めて『次』を持つ者たちである。」





