日本語版 v1.3.3

#成長体系 (成長體系, Progression)

目次

段と呼ぶ10段階レベル。奇数段で個性を、偶数段で基礎を固める。

関連項目: 職業 · 技能 · 威名 · 能力値


#香 — 昇段の道

初めて戦場に立った新米武士が歴戦の勇将になるまで、十の悟りがある。奇数段では戦場での悟りが「特技」という形で刻まれ、偶数段では絶え間ない修練が「能力値と技能」という基礎を高める。

1段は刀を握ったばかりの青二才。5段は名の知られた武将。達人(10段)は戦国に名を轟かせる伝説。


#法 — 10段階交差成長表

基礎成長特技獲得
1段初期技能設定(技能体系参照)[クラス1段固有特技](自動) + [背景特技] 1つ + [一般特技] 1つ
2段能力値 +1 / 技能 +2点
3段[クラス特技] 1つ(3段一覧) + [一般特技] 1つ
4段能力値 +1 / 技能 +2点
5段[クラス特技] 1つ(5段一覧) + [背景成長] または [一般特技] 1つ
6段能力値 +1 / 技能 +2点
7段[クラス高級特技] 1つ(7段一覧) + [一般特技] 1つ
8段能力値 +1 / 技能 +2点
9段[クラス高級特技] 1つ(9段一覧) + [背景成長] または [一般特技] 2つ
達人能力値 +1 / 技能 +2点[クラス高級特技] 1つ + 威名特技 1つ

#専門職業特殊1段編成

1段のクラス固有伝授(習得1つ + 入門3つ)は、各職業文書上部の開始自動技能に記される。

#特技選択の自由 — 下位段特技を選択可能

昇段時に新しい特技スロットを得る時、該当段の特技だけでなく下位段の特技も選択できる。

昇段時点クラス特技選択可能プール
1段(生成)1段クラス特技
3段1段または3段クラス特技
5段1段、3段、5段クラス特技
7段1段、3段、5段、7段クラス特技
9段1段、3段、5段、7段、9段クラス特技
達人(10段)すべての段のクラス特技 + 威名特技

原則:

  • 同じ特技を二度取得できない(ただし「強靭」のような反復可能特技は別途表記)。
  • 一般特技スロットは常にすべての一般特技から自由に選択可能(段階制約なし)。
  • 下位段特技選択には、「キャラクターがより長く修練し、基礎を固める」という叙事的正当性がある。
  • 5段侍が5段クラス特技スロットで3段特技「一騎討ち宣言」を選択可能。
  • 7段学者が7段スロットで5段特技「総指揮」を追加選択可能(すでに5段で保有していなければ)。
  • 9段キャラクターが9段スロットを一般特技「強靭」に使用可能。

#基礎成長詳細(偶数段)

  • 能力値 +1: 望む能力値1つに+1(最大+3上限)。
  • 技能 +2点: 技能点2点を自由配分。熟練度上限に注意:
  • 免許以上(免許・名人・聖人)の保有個数は上限を共有する: 1段1個、偶数段の昇段(2・4・6・8・10段)ごとに+1(1段1・2段2・4段3・6段4・8段5・10段6)。
  • 名人(4点)は2段以上クラス許容6技能に限り可能。聖人(5点)は10段達人専用。

#特技種類

#クラス特技

職業ページの3/5/7/9段一覧から選択。職業の戦術的アイデンティティを強化する。

#クラス高級特技

7段から解禁。戦闘規則を大きくねじる強力な能力。各職業の高級一覧から選択。

#一般特技

職業に関係なく取得可能。汎用的な戦闘/探索能力。各特技はマヌーバ5類型のうち一つに分類される。

特技類型効果備考
強靭 (剛忍)[素養]戦力 +1反復取得可能(最大2回
神速 (迅速)[素養]活力最大値 +1反復取得可能(最大2回)
幸運児 (幸運兒)[素養]運命介入回数 +1反復取得可能(最大2回)
熟練[素養]技能1つに+1点名人制限は維持
二刀流[素養]二刀流装備時、二つの武器技法を一呼吸で使用可能(活力合算は一呼吸限界内)。両手同時振り。短刀/カタナのみ。二刀合撃の前提条件。
二刀合撃 (二刀合擊)[型]活力 = 二つの武器攻撃A活力合算(例: カタナ2+小太刀1=3)。一アクションで両手同時打撃。二つの判定は独立(各武器の能力値+熟練度適用)。間合1回。二刀流[素養]前提。
騎馬戦闘 (騎馬戰鬪)[素養]騎馬状態で攻撃 +1、騎馬移動1活力馬術習得が必要
盾術[素養]盾使用時、防備 +2(基本 +1の代わり)
重甲適応 (重甲適應)[素養]重甲活力ペナルティ -1
回避の達人[素養]インタラプト回避予約費用 -1
集中[構え]牽制態勢強化構え。活力1(宣言)。維持中、同じ区域の制圧力追加 +1、移動不可。構えスロット1つ占有。
持久戦 (持久戰)[整備]小康時、戦力1自動回復
野戦指揮 (野戰指揮)[素養]分隊命令発動時、分隊攻撃 +1ボーナス
危機感知[素養]奇襲/待ち伏せに自動反応(奇襲免疫)
妖魔知識[素養]妖魔対象攻撃 +1、GMが弱点1つを自動公開
不屈[素養]戦闘不能判定時、體 +3(パッシブトリガー)
戦場の勘 (戰場の勘)[素養]戦闘開始時、先攻補正 +2
異国適応 (異國適應)[素養]一つの異国文化への深い理解を得る。その文化の異国神物の献身技法を使用可能(三道六心一致時)。反復取得可能(毎回別文化)。外人は1スロットで2文化に同時適応。キャラクター叙事上、その文化と接触した経験が必要。

#背景特技 / 背景成長

背景が提供する特技。1段と5/9段で獲得。


#昇段条件

#

昇段は単に経験値を積み上げることではない。戦場での悟り、生死の分かれ目で迎えた成長の瞬間である。GMとプレイヤーが合意して昇段を決定する。

#法 — 規則

条件(1つ以上選択)備考
戦闘完遂 2~3回(GM裁量)基本条件
叙事的マイルストーン達成個人目標、重要事件など
技能活用関連の悟り「剣術で危機を越えた」など
セッション終了時GM宣言マイルストーン方式


#流派と成長

#流派習得時点

流派は特技スロット1つを消費して習得する。下記時点で可能:

時点条件備考
キャラクター作成(1段)該当技能習得(2点)+一般特技1つを流派に投資
昇段(奇数段)該当技能習得(2点)+クラス/一般/背景特技スロットのうち1つを投資

#流派マヌーバ解禁

流派マヌーバは技能熟練度に連動:

技能段階流派なし流派あり
習得(2点)+1ボーナス同一(+ 流派付加利益)
免許(3点)+2 + 技能固有マヌーバ+2 + 流派免許マヌーバに置換
名人(4点)+3 + 技能固有マヌーバ+3 + 流派秘技に置換
聖人(5点)自動成功自動成功(流派追加特典は個別文書がある時だけ適用)

流派が置換するのは技能の免許マヌーバと秘技(名人段階マヌーバ)である。武器技法スロット(打刀一閃、斬馬刀一刀両断など)は流派と無関係。

#流派変更/破門

状況結果
破門(有名門派)流派免許/秘技を失う。基本マヌーバへ戻る。特技スロットは返還されない
師匠死亡(秘伝秘授)秘技未完成。免許まで使用可能。師匠の遺志を見つければ秘技解禁。
流派変更不可。一度習得した流派は変更不可。破門後も再入門不可。
多重流派別技能に限り可能。同じ技能に流派2つ不可。

#流派なしで成長

流派を習得しなくても、免許/名人の基本技法は使用可能。流派は選択である。特技スロットが貴重なビルド(多数の特技が必要)では、流派なしのビルドの方がよい場合がある。



#二重構成 (Dual Build / Multiclass)

#香 — 二つの道

カグラ・ノブツナは侍であり学者でもある。ホンガンジ上人は浄土僧であり現人神でもある。一つの道だけでは足りない者、二つの道を歩む者がいる。

二重構成は、主職業の上に副職業の特技を借用する形である。二つの職業の力をどちらも使えるが、どちらも極限には到達しない。合計10段の限界は変わらない。

#法 — 二重構成規則

#習得条件

項目規則
時点3段以上で宣言。1段では二重構成不可。
前提副職業の前提能力値/技能を満たさなければならない(下表)。
宣言昇段(奇数段)で「副職業: ○○」を宣言。以後変更不可。
上限主職業 + 副職業合計10段上限。例: 主7段 / 副3段 = 10段。

#副職業前提条件

副職業前提能力値前提技能
勇+2剣術習得(2点)+
浪人技+2剣術または体術習得+
忍び技+2忍術入門(1点)+
密教僧體+2退魔入門+
陰陽師智+2呪術習得+
風水師智+2結界入門+
浄土僧美+2退魔または交渉習得+
外人技+1、勇+1弓術入門+
学者智+2軍学習得+
商人美+2交渉習得+
工人體+1、智+1解除習得+
芸人美+2風格習得+
野人體+2、勇+1体術習得+
半妖運+1妖魔血統(背景またはGM許可)
自律機人PCは自律機人副職業不可(機械ではないため)
現人神美+2、智+1信仰関連背景またはGM許可
修験者體+2退魔習得+
傀儡師技+2、智+1解除入門+

#副職業で得るもの

項目規則
特技借用奇数段(昇段)で一般特技スロット1つを副職業のクラス特技に置き換えて習得。
借用範囲副職業の1段/3段/5段特技一覧まで。7段+高級特技は借用不可。
技能副職業の名人可能技能6種にも名人(4点)到達可能。
流派副職業関連技能に対する流派習得可能。
威名副職業の威名は習得不可。代わりに二重構成専用威名を習得可能(下記参照)。

#副職業で得られないもの

項目規則
主職業の1段自動特技副職業の1段自動特技は習得不可。
7段+高級特技副職業の高級特技は借用不可。
心府自由進入副職業が浪人/密教僧/忍びでも、主職業の進入規則に従う。
職業の極意(威名)副職業の威名不可。二重構成専用威名だけ。

#二重構成専用威名(達人、10段)

二重構成のキャラクターが10段(達人)に到達すると、主+副の組み合わせによる固有威名特技を1つ習得する。これは二つの職業の境界でのみ可能な、どちらにも分類できない境地である。

主職業副職業威名効果
学者儒将 (儒將)分隊命令0活力([型])。自分の牽制態勢効果が分隊にも適用。「刀と書が一つになった。」
密教僧仁王妖魔命中時、常に2戦力 + 心府自由進入。「仏の金剛力士が刀を握った。」
浪人忍び風魔外部↔どこへでも0活力([型]) + 奇襲時3戦力 + 潜入維持。「風と影が一つ。」
密教僧現人神法身神域内で退魔自動成功 + 聖火常時 + 戦力回復 +1/小康。「生きている神仏。」
陰陽師学者天文官戦闘開始時、敵全員配置+最初の呼吸行動公開 + 式神2体追加。「天を読む者。」
浄土僧芸人法楽 (法樂)経文と歌の融合。小康時、全員戦力2回復 + 結束 +2。「阿弥陀の歌。」
外人工人銃匠戦闘中、鉄砲即席制作(3活力)。鉄砲再装填0活力([型])。「銃も弾も自分で作る。」
商人忍び黒商 (黑商)戦闘開始時、敵情報すべて公開 + 金貨3で敵分隊1個を買収(転向)。「金と情報の暗黒街。」
学者風水師地略家区域変形自由(活力0) + 制圧力計算時、味方x1.5。「戦場を作る者。」
野人半妖大神威変身常時 + カムイ召喚(戦闘1回、将級NPC 1体) + 大地障壁。「カムイになった人間。」
現人神陰陽師神通式神が神域内で将級に強化(戦力4、防備14) + 信仰と式神が連動(信仰1消費 → 式神戦力全量回復)。
風水師密教僧霊脈師 (靈脈師)霊脈操作自由(区域生成/破壊) + 結界と霊脈連動(結界区域の霊脈自動活性化)。

GM参考: 上表は主要組み合わせの例。表にない組み合わせはGMとプレイヤーが協議して固有威名を設計する。原則: 「二つの職業どちらの極限能力よりも弱いが、どちらにもない独自のシナジーを持つ。」


1段から達人まで。十の悟りが伝説を作る。二つの道を歩む者には — 十一番目の悟りがある。


#適応 (適應, Adaptation) — 拡張職業専用

#香 — この時代の人間ではない者の学び

この時代に属さない者がいる。霊界の亀裂に吸い込まれた現代人、別の時空から召喚された英霊、神界から現世へ落ちた天人。彼らはこの時代の武術を知らない。侍の剣法も、密教の印も、風水の地脈も知らない。

しかし彼らは学ぶ。戦場で仲間の戦いを観察し、敵の技法に立ち向かいながら、この時代の技術を自分のものにしていく。これが適応 — 正式な師事ではなく、戦場での観察と模倣である。

#法 — 適応規則

#使用可能職業

現代人英霊天人(アウトサイダー3職)だけ使用可能。公式18職(基本6職 + 拡張12職)および魔人職業は使用不可(二重構成を使う)。

適応と二重構成は択一である。 適応使用職業は二重構成を使用できず、二重構成使用職業は適応を使用できない。

#適応スロット

項目規則
スロット転換昇段時、一般特技スロット1つを適応スロットへ転換可能
借用範囲公式18職(基本6職 + 拡張12職)のうち任意の職業の1~5段特技のうち1つ
借用制限魔人特技、威名特技、流派マヌーバは借用不可
1段自動特技借用不可(各職業の核心アイデンティティであるため)

#適応ペナルティ

この時代の技法を模倣するため、原本より少し非効率である。

特技類型ペナルティ
[型] / [構え] / [整備]活力費用 +1
[素養]間合1回限定に変換(元が常時のものも間合1回)

#専門化ボーナス

同じ職業から2つ以上借用する場合、2つ目からペナルティ免除

観察を超え、体得の境地へ。一つの職業の技法を深く学ぶほど、原本に近づく。

同じ職業からの借用数ペナルティ
1つ適用
2つ+2つ目から免除

: 現代人が侍の3段特技「一騎討ち宣言」を適応で借用すると、活力 +1ペナルティ。その後、侍の5段特技「護衛態勢」も適応で借用すれば、護衛態勢はペナルティ免除(同じ職業2つ目)。

#原則: 適応変換は頻度だけを制限する

本原則は../co-99-meta/co-99-02-core-principles.md 原則5と同一である。

適応で借用した特技は、原本の発動条件をそのまま維持する。変換されるのは頻度だけである。

  • [型]/[構え]/[整備]: 活力費用 +1。条件・効果は原本そのまま。
  • [素養]: 「常時」 → 「間合1回」。原本の発動条件(例: 潜入状態、特定武器所持、特定構え維持など)は維持され、条件未充足時、その間合では発動しない。

この規則は追加解釈を作らない。「原本に明記されていない新しい権利は、適応では生じない。」 例: 忍び3段[奇襲]を適応で借用した天人が、潜入状態ではないのに「適応版だから無条件自動会心」と主張することはできない。原本が潜入状態を要求するため、適応版もその条件を要求する。

#適応特技の香

適応で借用した特技は、原本の名前と香をそのまま使ってもよく、自分の時代/文化の解釈に変えてもよい。機械的効果は同一(ペナルティ適用後)。

  • 現代人が不動の陣を借用 → 「防御陣地構築」(現代戦術用語)
  • 英霊(カルナ)が一騎討ち宣言を借用 → 「インドラの決闘」(インド神話解釈)
  • 天人が強靭を借用 → 「残留神格」(神の残余の力)