日本語版 v1.5 · zn-doc

#散らばった断片たち

目次

散らばった断片たち 表紙

#序説 — この号は何か

本号はルールエンジンではない。地誌でも、登録簿でも、整った文書庫でもない。混世霊妖譚の世界で見つかるものを入れた箱だ。渡し場で回る噂、宛名の手に届かなかった手紙、石に残った刻み、怪談、整いすぎた公文書、地図の端に書かれたメモ、物が消えて札だけ残った標。

ここにある項目の大半は完結していない。互いに矛盾するものも多い。嘘もあり、写し間違いもあり、冗談が警告になったものもあり、卓がそう決めた時だけ真実になるものもある。それが目的だ。断片は、読者が引っぱれる端を与える時に役に立つ。

  • 道端の噂 — 聞こえてくる、信用できない、公の言葉。(01)
  • 届かなかった手紙 — 偶然に公開されてしまった私的な文。(02)
  • 刻印と痕跡 — 切られ、押され、引っかかれ、封じられ、隠されたもの。(03)
  • 土地の怪談 — 村の警告と、半分だけ記憶された夜話。(04)
  • 公文書 — 令状、帳簿、登録簿、覚書、抜けのある書類。(05)
  • 現場メモと余白 — 旅の記録、学者の切れ端、地図注、戦場の書き込み。(06)
  • 物品札と名前 — 荷札、在庫札、発見物の説明、名前の一覧。(07)

#解 — 無秩序を道具として使う

テーゼ. よい断片は問いに答えない。次に何を問うべきかを卓に教える。

これらを真偽の順に並べてはならない。圧力の順に並べる。

三つの噂が同じ橋を語るなら、重要なのはそこで何が起きたかではないかもしれない。無関係な三人が、同じ人物を名指しせずにその橋を語らねばならなかった事実の方が重要かもしれない。公文書が、それを書いた証人より明瞭なら、嘘は証人ではなく文書の側にあるのかもしれない。怪談が川を渡るたびに変わるなら、その変化自体が、隠されたものの通った道かもしれない。

そのため本号は「悪役」「報酬」「解決」のようなきれいな分類を避ける。項目は、それを載せる表面の種類だけで束ねられている。声、紙、痕跡、物語、役所、余白、物。真実は後で GM や書き手が与える。

#メタカード

項目
シリーズzn(単発シリーズ)第12号
題名散らばった断片たち
性格シナリオフックのための世界内テキストの無秩序な dossier
分量9文書(front + 7つの断片ファミリー + 巻末小説)・読了 約43分
ブロック(号全体)序説 · 解 · 香 · 表 · 運用
権威Reference Only + Summary + Fiction-Only。新規ルール・数値・正典事実なし
依存co-99-01 権威体系のみ。それ以外は設定の質感として独立読解可
本編バージョン要求co >= 1.2
現在バージョンv1.5(zn12-VERSION

#目次

文書種別内容
01 道端の噂香 · 表 · 運用公の言葉、噂、警告、強がり、聞きかじった約束
02 届かなかった手紙香 · 表 · 運用嘆願、謝罪、告発、招待、借り、最後の書き置き
03 刻印と痕跡香 · 表 · 運用引っかかれた名、封印跡、門柱の傷、白紙のお札、刃こぼれ
04 土地の怪談香 · 表 · 運用村の警告、子供の規則、夜話、異説のある出没譚
05 公文書香 · 表 · 運用帳簿、令状、一族覚書、寺社登録、失踪者一覧
06 現場メモと余白香 · 表 · 運用地図メモ、旅の切れ端、戦場注、学者の観察
07 物品札と名前香 · 表 · 運用遺物札、荷札、説明、名前一覧、在庫札
99 持ち主のない箱断片をおとなしくさせようとして失敗する巻末 Fiction-Only 小説

読む順序: front → 任意の本文。本号は直線的な読解を要求しない。セッション準備では、次の場面に合う表面を一つ選び、その中から項目を三つ引っぱる。

#運用 — 断片の使い方

  1. ひっかかる断片を選ぶ。 最良の選択は最も明瞭な項目ではなく、「なぜ誰かがこれを書き残したのか」と問わせる項目だ。
  2. 圧力に名前を付ける。 この断片が信じられると誰が得をするか。真実なら誰が害を受けるか。誰が確認を妨げてきたか。
  3. 事実は一つだけ決める。 一部だけを真実にし、二つは不確かなままにする。卓が調べる余地が残る時、断片は強くなる。
  4. 現在形の出来事を付ける。 誰かが今夜到着する。封印が明日破れる。証人が移送される。物が売られる。名前がまもなく消される。
  5. 矛盾をそのまま残す。 二つの断片が衝突しても、すぐ修理しない。矛盾は人間の圧力の地図だ。

各項目は準備ノートに写しやすい短さで書かれている。表の行にダイスを振ってもよいが、本号はランダム遭遇表としてバランス調整されてはいない。

#制作・AI告知

本号は混世霊妖譚 zn(単発)シリーズ第12号である。本号は新規判定、新規能力値、ステータスブロック、武器データ、正式シナリオ構造を意図的に作らない。機能は、GM、書き手、プレイヤーが場面へ発展させられる曖昧な世界内テキストの表面を提供することである。本号は英語版を正本・原文とし、日本語版と韓国語版は EN 原文からの翻訳である。

本資料のかなりの部分は、企画、草稿作成、文章整理、校正の過程で生成AI(LLM)の支援を受けて制作された。画像生成には GPT Image 2 を使用した。最終編集と公開責任は制作者にある。

AI支援作品に関する国内外の法令が変更された場合、その法令に従う。

#香 — 一文

「箱は手がかりで満ちていたのではない。始まりで満ちていた。」