日本語版 v1.3.3

#雑貨商 (雜貨商, Black Market Dealer)

「この世に買えないものはない。」堺裏町の万物商。武器も、人も、情報も売る。

  • 役割: 戦闘補給、傭兵雇用、情報売買、経済攪乱
  • 核心能力値: 美、智
  • 心府進入: 強行突破
  • 基盤職業: 商人 × 工人
  • 三道六心: 無心固定(変更不可) — 「道徳は商売の邪魔になる。」
  • 名人可能技能: 買収、交渉、虚言、感知、解除、生存
  • 開始自動技能: 買収習得、交渉入門、虚言入門、解除入門

魔人職業共通: GM許可が必要。悪役プレイガイド参照。


#香 — すべてのものの値段

堺の裏町には看板のない店がある。中に入ると — 刀があり、種子島があり、南蛮製の鎧があり、正体不明の薬瓶があり、妖魔の部位が硝子瓶に入っている。そして奥の部屋には人の値段が書かれた帳簿がある。傭兵の日当、忍びの暗殺料、果ては大名の首級の懸賞金まで。この店の主こそ雑貨商である。

雑貨商は戦わない — 正確には、戦う必要がない。金貨は刀より速く、買収は戦闘より効率的である。敵の足軽分隊に金袋を投げれば槍を下ろし、敵の忍びに倍額を提示すれば主を裏切る。戦場で雑貨商は「移動する補給所」である。味方に矢を供給し、壊れた鎧を交換し、必要なら傭兵分隊を金貨で即席雇用する。

恵比寿屋金右衛門(戎屋銀右衛門)という名を知る者は少ない。だが堺の闇市場を支配する手が一つあるなら、それは金右衛門のものだ。雑貨商は金右衛門の眼であり、手であり、口である — あるいは、雑貨商自身が金右衛門なのかもしれない。確かめる方法はない。金貨を数える手が血で汚れていようと、清潔であろうと — 雑貨商は気にしない。値段さえ合えばよい。

  • 推奨武器: 懐剣(懐の短刀、最後の手段)、なし(戦闘回避が原則)
  • 推奨流派: なし(戦闘流派ではなく商業ネットワーク)
  • 推奨陣営基盤: 堺座(商人連合)、恵比寿屋商会(闇市場)、独立貿易商

#核心資源: 金貨 強化

雑貨商は商人の金貨システムを極端に拡張する。

項目
戦闘ごとの基本保有8金貨(商人5 + 雑貨商ボーナス3)
小康ごとの自動獲得+2
戦闘ごとの金貨上限30
金貨追加獲得敵撃破時 +1(戦利品)、敵買収時 +0(支出)

#法 — 特技一覧

#1段: 万物商 (萬物商) [素養]

[素養] 万物商 (萬物商)
効果: 戦闘中、金貨で即席取引。常時効果:
  - 金貨2消費 → 任意の消耗品1個を即席購入(矢、薬草、修理道具など)。
  - 金貨3消費 → GMにヒント1個を要請(敵配置、弱点、待ち伏せなど情報売買)。
  - 金貨5消費 → 卒分隊(3体)1個を即席雇用(1戦闘持続、雑貨商の命令に従う)。
  - 金貨が0になると**すべての雑貨商特技使用不可**。空手の商人は民間人と同じ。

#3段クラス特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
緊急補給[型]1間合1回金貨2消費。同じ区域または隣接区域の味方1体の戦力 +2回復(装備交換/薬品投与)。「修理費は別途。」
買収工作 (買收工作)[型]2間合1回金貨3消費。敵卒/雑兵分隊1個に美+交渉 >= 13。成功時、該当分隊は1間合行動停止(買収された兵が動揺)。練級以上には効果なし。
闇市場網 (暗市場網)[素養]非戦闘時、金貨1であらゆる都市で情報収集可能。戦闘時: 小康ごとに金貨 +1追加(裏取引収入)。

#5段クラス特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
戦場競売 (戰場競賣)[型]2戦闘1回金貨5消費。戦場の戦利品(敵ユニットの装備、妖魔部位など)を即席競売。味方の望む者に装備を配分 — 配分された味方は該当装備の効果を即時適用。
傭兵団契約 (傭兵團契約)[型]3戦闘1回金貨8消費。練級傭兵1体を雇用(戦力4、防備14、基本武器攻撃)。戦闘終了まで持続。雑貨商の命令に従うが、戦力2以下になると逃走(傭兵の職業倫理)。
価格操作 (價格操作)[素養]すべての金貨消費量 -1(最低1)。「卸値で買う。」1段万物商の消耗品購入が金貨1に、卒分隊雇用が金貨4に。

#7段高級特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
恵比寿屋の手 (戎屋の手)[型]3セッション1回金貨10消費。堺闇市場の最高級商品を呼び出す。1つ選択: 【南蛮大砲】区域全員3戦力、【金剛杵(真品)】味方1体退魔 +5、【秘薬(秘藥)】味方1体戦力全回復、【毒】敵練級1体、毎小康戦力 -2。
人身売買 (人身賣買)[型]2間合1回金貨6消費。敵卒/雑兵分隊1個を即時味方へ転換(美+買収 >= 13)。成功時、該当分隊は雑貨商側へ。失敗時は金貨のみ消費。「人にも値段がある。」
保険契約 (保險契約)[素養]味方主/将1体に「保険」付与(金貨4消費)。保険対象が戦闘不能時、即時戦力3で復活し、1間合の間、攻撃で受ける戦力減少0。「保険金支払い。」戦闘ごと1回。

#9段高級特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
天下の財閥[素養]金貨上限解除(無制限)。小康ごとに金貨 +5自動獲得。戦闘開始金貨15。「堺全体が私の金庫だ。」
戦争特需 (戰爭特需)[素養]敵が戦闘不能になるたび金貨 +3(戦利品回収)。味方が戦闘不能になるときも金貨 +1(保険回収)。「戦争は最高の商売だ — 誰が死んでも。」

#極端な長所

  • 戦闘中の万能補給: 消耗品、装備、傭兵、情報 — 金貨さえあれば何でも。
  • 味方戦力回復: 緊急補給で味方の戦力を戦闘中に回復させる。ヒーラーのいないパーティの命綱。
  • 敵分隊買収: 敵の数を減らし、味方の数を増やす。数的優位の確保。
  • 情報売買: GMヒントを金貨で購入。メタ的に強力。
  • 経済的柔軟性: 状況に応じて金貨を攻撃/防御/支援に自由配分。

#極端な短所

  • 直接戦闘力最低: 攻撃判定 -2。武器技法が事実上ない。1対1戦闘では卒にも負ける。
  • 金貨枯渇時は無力: 金貨が0になるとすべての雑貨商特技が使用不可。空手の商人は民間人。
  • 三道 無心固定: 三道六心変更不可。道徳的成長がない。信仰勢力との交流制限。
  • 社会的悪名: 人身売買、闇市場取引 — 事実が知られればすべての勢力で敵対。堺座でさえ公式には否認。
  • 傭兵の裏切り: 雇った傭兵は戦力が低くなると逃走する。より多くの金貨を提示する敵に買収されることもある。

#典型的呼吸パターン(5段、補給特化)

カウント11 — 初呼吸:
  緊急補給(1、金貨2) + 卒分隊雇用(0、金貨5) = 1活力、金貨7
  → 味方戦力 +2 + 卒分隊投入

カウント7 — 二度目の呼吸:
  買収工作(2、金貨3) = 2活力、金貨3
  → 敵卒分隊行動停止

残り: 活力 11 - 1 - 2 = 8、金貨 8 - 7 - 3 = -2 → 小康で +2回復
(金貨管理が核心。序盤に大量投資し、小康で回収。)

#区域ボーナス

区域ボーナス
前列行かない。雑貨商が前列に立てば死ぬ。
後列本拠地。安全な場所から金貨をばらまく。補給/買収/雇用はすべてここで。
心府絶対に行かない。雑貨商が心府に入る理由も能力もない。
外部非戦闘活動の中心。闇市場取引、情報収集、傭兵契約はすべて外部で。

#三道六心葛藤

雑貨商の三道六心は無心固定だが、それは「葛藤がない」という意味ではない。

  • 「私に道徳がないのか、道徳を捨てたのか?」 — 無心は「心がない」という意味である。生まれつき共感がなかったのか、それとも堺の裏町が共感を奪ったのか?
  • 「人の値段」: 人身売買技法を使うたびに — これは「取引」か「悪行」か? 雑貨商には違いがない。だが味方は?
  • 味方との信頼: 雑貨商は味方を「顧客」と見る。顧客が金を払う限り最高のサービスを提供する。だが敵がより多くの金を払ったら? 「私は商人だ。最高額入札者に売る。」
  • 恵比寿屋との関係: 金右衛門が雑貨商の雇用主なのか、雑貨商が金右衛門なのか? 正体が明かされる瞬間のドラマ。「堺の裏町は一つの人格である。」
  • 金貨の果て: 戦争特需により、すべての死が利益になる瞬間 — 雑貨商は戦争が終わらないことを望むようになる。「平和は不況だ。」

「刀の値は10両。刀を握る手の値は3両。刀に斬られた首の値は — 相場によって違う。」


#例示キャラクター

魔人12種統合サンプル(1/5/10段 + 堕落経路物語)