日本語版 v1.3.3

#妖理人 (Yokai Rationalist)

「妖魔を理解する。」解剖し、分類し、再組立てする。科学という名の異端。

  • 役割: 妖魔弱点分析、戦闘中の道具作成、解体型ディーラー
  • 核心能力値: 智、技
  • 心府進入: 強行突破
  • 基盤職業: 学者 × 外人
  • 三道六心: 眞の極端 — 「理解だけが唯一の道。」
  • 名人可能技能: 策謀、感知、解除、医術、薬草、呪術
  • 開始自動技能: 策謀習得、感知入門、解除入門、薬草入門

魔人職業共通: GM許可が必要。悪役プレイガイド参照。


#香 — 妖魔を解剖する者

エンリョ館(延了館)が妖魔を「観察し記録」するなら、妖理人はさらに一歩踏み込む。刃で開き、手で解体し、分類して再組立てする。南蛮(南蠻)から渡ってきた自然哲学 — 解剖学、分類学、機械論 — を妖魔に適用したのである。妖理人にとって鬼の角は「恐ろしいもの」ではなく、「硬度7、霊的伝導率0.3の生体組織」である。

妖理人の作業場には妖魔の部位が整理されている。天狗の羽、河童の皿、鬼の核片、混流の凝縮液。それらを組み合わせて道具を作る — 天狗の羽で作った扇は風を起こし、河童の皿片で作った鏡は幻術を反射する。戦場でも同じだ。妖魔を倒せば、その死体から部品を剥ぎ取り、即席の道具を作る。

比叡連は妖理人を「妖魔を畏れない不敬な者」と規定し、一向一揆は「妖魔と取引する異端」と烙印を押す。だが妖理人は気にしない。「迷信と祈りで妖魔に向き合う時代は終わった。」妖理人にとって退魔は非科学的儀式であり、信仰は理解の放棄である。観察と実験だけが真理に届く — たとえその過程で人間の倫理を踏み越えるとしても。

  • 推奨武器: 解剖刀(特殊短兵器)、南蛮銃(観測用途兼用)、なし(道具作成が本業)
  • 推奨流派: なし(独自の「妖理学」)
  • 推奨陣営基盤: エンリョ館過激派、堺南蛮学術サークル、独立研究者

#法 — 特技一覧

#1段: 妖魔解析 [素養]

[素養] 妖魔解析
効果: 妖魔に対する科学的分析能力。常時効果:
  - 戦場に登場したすべての妖魔の弱点を自動で把握(GMは弱点情報を即時公開)。
  - 妖魔の戦力、防備、特殊技法を戦闘開始時に自動確認(智>=10判定不要)。
  - 味方全員へ弱点情報を共有可能(1活力、自由行動)。
  - 退魔技法使用不可(「非科学的手段は使用しない」)。

#3段クラス特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
解体 (解體)[型]2間合1回隣接妖魔1体に解剖攻撃。智+技 >= 対象防備。成功時、戦力 -2 + 「解体部品」1個獲得。失敗時も弱点情報1個を追加取得。
南蛮観測器 (南蠻觀測器)[素養]2区域以内のすべてのユニットの正確な戦力/活力数値を閲覧可能。隠蔽/潜入中のユニットも感知(智>=11)。「隠れていても熱感知にかかる。」
分類学講義 (分類學講義)[型]2小康1回味方全員に現在の戦場の妖魔弱点をブリーフィング。ブリーフィングを受けた味方: 該当妖魔を攻撃する時 +1ボーナス(戦闘終了まで)。

#5段クラス特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
即席妖具 (卽席妖具)[型]3間合1回「解体部品」を消費して戦闘中に妖魔道具を作成。道具一覧から1つ選択(作成時1呼吸消費、この間は無防備): 【風扇】敵1体強制移動、【反射鏡】呪術1回反射、【鬼火弾丸】次の射撃 +3戦力、【毒煙幕】区域全員防備 -2
弱点狙撃 (弱點狙擊)[型]3間合1回弱点が把握された妖魔に対して2d10+智+技 >= 防備。[貫通 3](弱点露出)。成功時3戦力。「関節の隙間、霊的欠陥部、核露出部 — 正確にそこを狙う。」
生体分析報告 (生體分析報告)[素養]解体で部品を得るたび、その妖魔種類の隠された技法1個をGMが公開。以後、その技法への対応法を味方に伝達 — 該当技法に対する防備 +2。

#7段高級特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
完全解体 (完全解體)[型]5戦闘1回対象妖魔1体(将級以下)に2d10+智+策謀 >= 防備+5。成功時即死。妖魔を完全に分解する。失敗時、1戦力 + 部品2個。「構造を完全に理解したなら、分解は簡単だ。」
妖魔キメラ (妖魔合成獸)[型]4戦闘1回部品3個消費。戦闘中、人工妖魔(卒級、戦力3、防備13)1体を合成・召喚。1間合持続。妖理人の命令に従う。
逆設計結界[型]3間合1回部品1個消費。該当妖魔種類専用の結界を生成。その種類の妖魔だけ通過不可 + 接触時、戦力 -1。「妖魔の構造を逆利用した障壁。」

#9段高級特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
妖魔大系[素養]妖理人の研究が完成段階に到達。すべての妖魔への攻撃 +2、解体成功率 +3。解体部品獲得時、常に2個。味方の弱点攻撃ボーナスが +2に上昇。「世界のすべての妖魔を分類した。」
禁断の自家移植 (禁斷の自家移植)[型]5セッション1回部品2個を自分の身体に移植。移植した妖魔の特殊技法1個を1戦闘の間使用可能。ただし、移植後は小康ごとに体>=13判定 — 失敗時、戦力 -2(拒絶反応)。「科学者は常に自分の身体で実験する。」

#極端な長所

  • 妖魔弱点自動公開: パーティ全体の妖魔対応力を飛躍的に高める。情報こそ力。
  • 解体部品経済: 戦闘が長引くほど部品が貯まり、道具が増える。資源管理型プレイ。
  • 戦闘中の道具作成: 状況に合う道具をその場で作る。柔軟な対応力。
  • 完全解体: 将級以下の妖魔を即死。主級妖魔の護衛整理に卓越。
  • 味方シナジー: 弱点共有でパーティ全体の火力上昇。

#極端な短所

  • 比叡連自動敵対: すべての信仰勢力で異端扱い。寺社に入ると即時敵対。
  • 道具作成中は無防備: 即席妖具使用時、1呼吸の間行動不可 + 無防備(-4)。護衛が必須。
  • 退魔使用不可: 「非科学的」という理由で退魔技法を拒否。霊的存在への対応手段は物理的解体だけ。
  • 信仰治癒拒否: 現人神、密教僧の治癒を「迷信」として拒否。味方の治癒対象から自分自身を除く。
  • 人間対象解体の誘惑: 妖魔解体の論理を人間にも適用したくなる衝動。三道 眞の極端は「理解のためなら何でも」へつながる。

#典型的呼吸パターン(5段、解体特化)

カウント12 — 初呼吸:
  解体(2) + 弱点情報共有(1) = 3
  → 妖魔2戦力 + 部品1個 + 味方弱点攻撃ボーナス

カウント8 — 二度目の呼吸:
  即席妖具(3、部品消費) = 3
  → 道具作成(1呼吸無防備 — 味方護衛が必要)

カウント5 — 三度目の呼吸:
  弱点狙撃(3) = 3
  → 3戦力(弱点ボーナス適用)

残り活力: 11 - 3 - 3 - 3 = 2(保存)

#区域ボーナス

区域ボーナス
前列解体対象が近い。ただし直接戦闘力が低いため危険。護衛必須。
後列安全な道具作成空間。観測器で戦場全体を分析。本拠地。
心府強行突破でのみ進入。解体対象(強力な妖魔)は多いが、生存が難しい。
外部非戦闘研究。戦闘ではほとんど行かない。

#三道六心葛藤

妖理人の核心ドラマは知識の果てにある狂気

  • 「理解と畏敬は両立できるのか?」 — 妖魔を解剖すればするほど、その美しい構造に感嘆する。だが解剖は破壊である。理解するために破壊することは — 正しいのか?
  • 「科学に倫理の限界はあるのか?」 — 妖魔解体の論理を人間に適用したら? 半妖は? 現人神は? 「人間も解剖すれば理解できる」という考えが染み込んでくる。
  • エンリョ館との葛藤: エンリョ館は「観察するが介入しない」。妖理人は「介入しなければ理解できない」。観察と実験の哲学的対立。
  • 信仰勢力との衝突: 密教僧が経文で退魔すれば、妖理人は「なぜそれが効果を持つのか説明してみろ」と問う。答えが「仏の力」なら — 妖理人には不十分である。
  • 禁断の自家移植: 妖魔の部品を自分の身体に入れること。半妖が「生まれつき妖魔の血」なら、妖理人は「選択によって妖魔になる」。その境界を越える瞬間のドラマ。

「神が作った? いや、構造があるなら設計図がある。設計図があるなら複製できる。複製できるなら — 神はいらない。」


#例示キャラクター

魔人12種統合サンプル(1/5/10段 + 堕落経路物語)