日本語版 v1.3.3

#地獄流派索引

目次

本編参照: 流派体系 · 流派データ · 10段威名 · 仏教8大地獄GMガイド

本編の18種流派は人間の大地で数百年をかけて磨かれた。地獄流派は、たった一度の体験から生まれた — そこから生きて帰ってきた者がいたならば。


#0. この文書は何か

この索引は霊界漂流記拡張補充の固有ルールである。本編流派体系が定めた構造(免許・秘技代替、付加利得、制約)をそのまま踏襲しつつ、地獄に入り生きて帰ってきた者だけが伝授を受けられる5つの新規流派を提供する。

本編18種 + 地獄5種 = 総計23種。一人のPCが一つの技能に二つ以上の流派を持てないことは同様である。

#なぜ地獄流派なのか

霊界漂流記の中心的な仕掛けは「地獄が鏡である」という解釈である(仏教8大地獄GMガイド参照)。五つの地獄それぞれは人間の心性の特定の状態を映し出し、その状態を通り抜けて生きて帰ってきた者は — その地獄の原理を身をもって記憶する。

この記憶を技法として組織化したものが地獄流派だ。人間世界の師ではなく、地獄そのものが師である。あるいは、地獄の本質を理解した妖魔・亡霊・隠者が師であることもある。いずれにせよ、習得の門は該当の地獄の体験という一つの条件が先にある。


#1. 5つの地獄流派 要約

#流派漢字技能テーマ対応地獄対応章
22-01等活流等活流剣術傷後の蘇生、無限根性等活(鉄色の平原)第1章
22-02黒縄流黒縄流槍術黒い鎖・捕縛・断裂黒縄(結縛の森)第2章
22-03叫喚流叫喚流呪術沸騰する水・霊的熱傷叫喚(沸騰する湖)第3章
22-04焦熱流焦熱流退魔永遠の炎・業火焦熱(燃える都市)第4章
22-05無間道無間道特殊経路不死・無限苦痛・時間歪曲無間(沈黙)第5章 / 10段

無間道は単独の流派ではなく、10段達人専用の特殊経路である。本編威名と同水準のキャンペーン終結装置として設計されており、威名の獲得とは共存不可である。詳細は無間道および本索引の§6を参照。

#本編流派18種との構造的同一性

地獄流派も本編フォーマットをそのまま踏襲する。

  • 免許マヌーバ代替: 該当技能3点段階の固有マヌーバを流派免許で代替
  • 秘技マヌーバ代替: 該当技能4点(名人)段階の固有マヌーバを流派秘技で代替
  • 付加利得 / 制約: 有名門派・秘人秘伝・自己流のいずれかの類型に従う
  • 特技コスト: 1スロット(本編基準と同様)

差異は二つだけである: 伝授条件が地獄体験を要求すること、そして使用時に心変動がルール化されていること(下記§4参照)。


#2. 5つの流派の技能別配置

本編流派データの技能別スロット分配とどのように共存するか。

技能本編流派地獄流派合計
剣術4(加戸里・柳生・伊東・示現)+1 等活流5
槍術2(宝蔵院・貫流)+1 黒縄流3
呪術2(安倍・土御門)+1 叫喚流3
退魔2(修験道・真言)+1 焦熱流3
その他の技能変化なし

体術・忍術・弓術・医術には地獄流派がない。これは意図的である。五つの地獄の鏡が映す心性がどの技法系統と自然につながるか — 剣(傷の反復)、槍(縛りと断裂)、呪術(感情の沸騰)、退魔(炎の浄化)— この四つの技能が本拡張の四つの地獄と結びついている。無間は特殊経路であるため技能基盤の流派ではない。

#本編技能別流派との競合

一つの技能に流派は一つだけである。剣術で加戸里を選択したPCは等活流を選択できない(逆も同様)。地獄流派は本編流派を放棄する代償としてのみ得られる。このルールが地獄流派の希少性を保証する。

一人のPCが複数の技能にそれぞれ異なる流派を持つことは許容される(例: 剣術 等活流 + 槍術 黒縄流)。この場合、それぞれ別個の特技スロットと別個の伝授条件を要求する。


#3. 伝授条件 — なぜ地獄体験が必要なのか

#共通前提

すべての地獄流派の習得は、以下のすべての条件を満たす必要がある。

条件内容
該当地獄の体験該当地獄(等活/黒縄/叫喚/焦熱/無間)深度2以上滞留 + 生還
技能習得以上該当技能2点(習得)以上
師との接触該当流派の妖魔・亡霊・隠者の師1人と交渉成功
段数制限最小取得段数は流派により異なる(各ファイル §伝授参照)
特技スロット1スロット(本編流派と同様)

#なぜこれほど厳しいのか

地獄流派は本編流派より状況依存的に強力である(各流派の秘技は該当テーマ状況で本編比 +1〜2 戦力水準の純効率を持つ)。この強力さは — 該当地獄の鏡に自らを映し出して生き残ったという物語的資格証と交換される。

つまり地獄流派は「安価に強い流派」ではない。高価なテーマ集中流派である。PCが自身の内面を地獄に映して通過した出来事 — その出来事が流派の前提である。前提なしに技法だけを受け取ることはできない。

#師 — 誰から学ぶのか

各流派の師は三つのうちの一つである。

師の類型説明例示
妖魔の師該当地獄の本質を体化した妖魔。畏敬すべき知性。伝授の代価として何かを要求する。等活流 — 果てなく再び立ち上がる無明の妖魔剣客
亡霊の師該当地獄で生き残れなかった過去の武士/術士。怨念と悟りが混ざり合った存在。伝授の代価として自身の未練を解消してほしいと求める。黒縄流 — 自己の原則に縛られて死んだ古代の槍使いの亡霊
隠者の師その地獄に入り生きて帰ってきた人間。領地の誰かであることも、別の漂流者であることも。伝授の代価として同門の義理を要求する。焦熱流 — 領地の隠遁陰陽師が若き日に体験した焦熱の記憶を伝授

各流派文書に師候補が提示される。GMはこれを参照して自身のキャンペーンに合わせて脚色する。

#取得段数 — いつ学べるのか

流派最小段数推奨段数根拠
等活流2段2〜4段第1章体験直後
黒縄流3段3〜5段第2章体験直後
叫喚流5段5〜7段第3章体験直後
焦熱流6段6〜8段第4章体験直後
無間道10段10段キャンペーン終結期威名同等水準

本編流派はキャラクター作成時から選択可能だが、地獄流派は該当地獄体験という物語的出来事の後にのみ伝授を受けることができる。この制約が地獄流派を「成長到達報酬」の性格を帯びさせる。


#4. 道徳的コスト — 伝授中立、使用時心変動

#運営原則

地獄流派の伝授そのものは道徳的堕落ではない。技法は道具であり、使用方法が心を決定する。同じ黒縄の捕縛技法も妖魔を縛るのに用いれば慈、無実の者を縛るのに用いれば魔だ。

この原則は霊界漂流記の中心的前提、「地獄は鏡であり罰ではない」と結びついている。地獄で体得した技法を持っているだけで堕落するなら、PCは体験で学ばずに体験から逃げ出すべきだということになる。この文書はその代わりに、学んだ力をどこに使うかが心を動かすと見なす。

#伝授中立の原則

地獄流派を学ぶという事実それ自体では心変動がない。PCは等活流を学んだだけであり、その技法で何をするかはまだ定まっていない。

これは本編流派とも一致する。加戸里を学んだという理由で忠が自動的に+1されることはない。心変動は行動から発生する。

#使用時心変動 — 共通ルール

各地獄流派の秘技マヌーバを使用するとき、使用状況に応じて心変動が規則的に発生する。

心変動状況ルール
テーマに反する使用(慈悲・守護・退魔目的)空道の心(慈・眞・忠)のうち流派対応心 +1
テーマに従う使用(支配・破壊・復讐目的)玄道の心(魔・覇・無心)のうち流派対応心 +1
無関心の使用(純粋な戦闘・生存目的)心変動なし

各流派文書の §使用時心変動に具体的な対応心と状況が明記される。

#心変動判定 — 宣言

心変動は自動ではない。GMがPCの使用文脈を判断して宣言する。プレイヤーが異議を唱えれば議論して合意する。

一般的に、「なぜこの技法を今使うのか」という問いにPCの答えがテーマ・反テーマ・無関のどれに近いかで決定する。


#5. 本編流派との比較

#構造的同一

項目本編流派地獄流派
特技コスト1スロット1スロット
代替段階免許・秘技免許・秘技
類型有名・秘人・自己のいずれか秘人・自己のいずれか(地獄流派に公共門派はない)
付加利得ありあり
制約ありあり+テーマ連関

#差異点

項目本編流派地獄流派
伝授条件人間の師との接触該当地獄体験+師との接触
心変動間接的(流派別物語的圧力)使用時規則的変動
破門条件名誉毀損師の要請不履行 / テーマ深刻な違反
キャンペーンフック同門・ライバル該当地獄への回帰 — 一度行った地獄がPCを再び呼ぶ

#流派類型分配

本編では有名門派が多数だが、地獄流派に有名門派はない。地獄から出た技法を公共流派として運営する集団は存在しない(公共となった瞬間、それはすでに人間の流派になってしまう)。

流派類型
等活流秘人秘伝(妖魔の師)
黒縄流自己流(独学 — 亡霊の記憶のみ参照)
叫喚流秘人秘伝(亡霊の師)
焦熱流秘人秘伝(隠者の師)
無間道特殊経路(威名と同等)

#6. 無間道 — 10段達人専用特殊経路

#核心的警告

無間道は威名(威名 (Renown Title))と同水準のキャンペーン終結装置である。威名と共存できない。

本編威名GMの警告のすべての原則が無間道にも適用される — コアシステムを意図的に無効化する効果、キャンペーン終結1〜3セッション前の取得推奨、10段以降の継続プレイ非推奨。

#無間道 vs 威名の選択

10段達人への昇段時、PCは本編威名3元体系(職業の極意・背景の極意・技能聖人)に無間道1種を加えて4つのうち1つを選択する。この選択はキャラクターの物語を完成させる最後の分岐だ。

選択肢出典性格
職業の極意本編職業の極致
背景の極意本編世界支配
技能聖人本編技芸の神話
無間道地獄流派存在超越

#無間道選択の前提

  • 無間 深度3以上滞留+生還経験が必須
  • この体験はキャンペーン第5章(果てなさの章)進行中に発生可能
  • 前提条件なしには無間道を選択できない — 威名3元のうち1つで代替

#無間道の本質

無間道は「勝つ能力」ではない。「終わらない能力」である。威名が戦場の絶対的優位を提供するなら、無間道は敗北を拒絶する状態を提供する。

  • 不死(戦闘不能免疫より強力)
  • 無限の苦痛の忍耐(戦力0が意味を失う)
  • 時間歪曲(間合の流れをPC個人にのみ止める)

この三つが無間道の3軸であり、無間道で段別に詳細化される。

#なぜ無間道を威名に入れなかったのか

二つの理由がある。

第一に、無間道は地獄体験という拡張固有の前提を要求する。本編キャンペーンでは無間を踏む方法がない。したがって本編威名リストに載せることができない。

第二に、無間道の効果は威名と対称的である。威名が「極限の外部支配」なら無間道は「極限の自己維持」だ。同じ系列ではないため、同じリストに置くと選択経済が混乱する。別の経路として置き、前提条件によって接近を制限する方が設計的にすっきりする。


#7. ファイル構造

この索引に続いて5つのファイルが続く。各ファイルは本編流派文書フォーマットに従う。

ファイル内容
等活流等活流 — 不死の剣術
黒縄流黒縄流 — 捕縛の槍術
叫喚流叫喚流 — 熱傷の呪術
焦熱流焦熱流 — 業火の退魔
無間道無間道 — 10段特殊経路

各流派ファイルの構造は以下のとおりである。

  1. § 向 — 流派の哲学・起源・師の正体
  2. § 法 — 流派免許マヌーバ+流派秘技マヌーバ+伝授段階
  3. § 伝授条件 — 地獄体験・師との接触・取得段数
  4. § 使用時心変動 — Q9決定反映
  5. § NPC使用者 — 霊界知性体のうち該当流派保有者
  6. § 例示シナリオ — 該当流派を活用する場面1〜2個

無間道(無間道)は威名文書フォーマットに近い構成となるため、上記構造から一部変形される。


#8. キャンペーン活用 — GMへの提案

#地獄流派をいつ提示するか

時点推奨流派理由
第1章中盤〜後半等活流の師登場ヒントPCが等活を一度でも深度2で体験した後
第2章後半黒縄流の師への接触可能原則を示したPCがいるとき
第3章クライマックス叫喚流伝授の機会感情解消のドラマと連結
第4章中盤〜後半焦熱流伝授の機会喪失を受け入れたPCに
第5章後半無間道の提案(達人専用)キャンペーン終結1〜3セッション前

GMは流派を押し売りしない。師の存在を示唆し、PCが関心を示せば伝授の道を開いておく。関心がなければそのPCの物語は本編流派や基本マヌーバで十分である。

#一つのパーティに地獄流派が複数あるとき

地獄流派間のシナジーは意図的にテーマが衝突するよう設計した。等活流(再び立ち上がること)と黒縄流(縛られること)は合わせて使うとドラマチックであり、叫喚流(沸騰すること)と焦熱流(灰になること)は情緒的な対比をなす。この対比がパーティの物語を豊かにする。

ルール的な衝突はない。同じ区域で複数のPCがそれぞれの地獄流派を発動しても相互干渉しない。

#地獄流派伝授後の長期的影響

PCが地獄流派を学んだ後は、該当の地獄がPCを再び呼ぶ。GMはこの回帰パターンを長期キャンペーンで活用する。

  • 等活流のPCは等活地獄の妖魔に「同族」として認識される(攻撃されないこともあれば、より危険であることも)
  • 黒縄流のPCは自身の原則が技法に絡んでいて、原則が揺らげば技法も揺らぐ
  • 叫喚流のPCは感情判定に -1(沸騰が起きやすい)
  • 焦熱流のPCは小康時に所持品の灰還元確率 +1d10(焦熱の記憶が体に残っている)
  • 無間道のPCは威名取得者と同様に — キャンペーン終結の合図だ

この回帰パターンは各流派文書の §NPC使用者および §例示シナリオに織り込まれている。


#9. 用語整理

用語定義
地獄体験該当地獄深度2以上進入後に生還
生還領地に戻って小康1回以上完了
師との接触該当流派の師と交渉判定成功(目標値流派別)
伝授師が流派技法を教え始める — 特技スロット配定+最小段数到達
テーマ使用流派の技法を流派テーマの空道的意味で使用
反テーマ使用流派の技法を流派テーマの玄道的意味で使用
無間道10段達人専用特殊経路。威名と同等
破門地獄流派の師の要請不履行時に流派喪失
焦熱流の文脈で使用者が技法使用時に消費する記憶・関係・アイデンティティの断片
自結黒縄流および黒縄地獄のギミック。自己の原則と衝突する行動時に黒い糸が絡まる現象
沸騰叫喚流および叫喚地獄のギミック。感情が環境温度に同調する現象
復活の刻等活流および等活地獄のギミック。ダメージが反復して蘇生する現象
感覚消去無間地獄のギミック。深度に応じて感覚が一つずつ消える現象

#10. 地獄流派設計の起源 — なぜこの四技能+特殊経路構成なのか

#四技能の選択根拠

本拡張の四つの地獄流派(等活・黒縄・叫喚・焦熱)がそれぞれ剣・槍・呪術・退魔の技能に配置された理由は、各地獄の鏡が映す人間の心性と、その心性を最も自然に体化できる戦闘言語が互いに対応しているためである。

剣術 — 等活。等活地獄の核心的感覚は「斬られる。再び蘇る。また斬られる」の反復である。この感覚を技法言語に移すことができる最も直接的な道具が剣だ。剣は斬る道具であり、斬られることは等活の原理そのものだ。剣を持つ者は「斬る者」であると同時に「斬られても立ち上がる者」になる。他の技能ではこの二重性を表現しにくい。

槍術 — 黒縄。黒縄地獄の核心的感覚は「黒い糸が絡まる」だ。射程を持つ武器である槍は — 距離そのものを支配する道具だ。しかし黒縄流の槍は距離を縮め、むしろ使用者と相手を一本の線に絡める。これは槍の「本来の機能の逆転」だ。この逆転が黒縄の自己結縛の本質と対応する。剣では「縛り」を表現しにくい。槍の長い柄が糸の導体となるのに自然だ。

呪術 — 叫喚。叫喚地獄の核心は「感情が冷めない」ことだ。感情は心の機能であり、心を技法化するのが呪術だ。剣や槍で「感情」を表現すると単純な憤怒の剣、怨念の槍になる — これは心理的な深みが不足している。呪術だけが感情そのものをエネルギー源として、感情と技法が分離しないよう設計できる。

退魔 — 焦熱。焦熱地獄の核心は「灰になった後」だ。灰になるということは — 存在が別の次元に還元されるということだ。この「還元」を扱える技能は退魔だ。退魔は妖魔を「送り出す」技能であり、焦熱流はこの送り出しに「灰の原理」を加える。剣・槍・呪術では「送り出し」の構造を自然に捉えにくい。

#体術・忍術・弓術・医術が除外された理由

技能除外根拠
体術地獄の鏡は精神的体験中心であり、体術は身体的技法に近いため鏡との対応が弱い。導入するには別途設計が必要。
忍術忍術の本質は「見えないこと」である。地獄の鏡は「自己を見る」という原理と相容れない。結合すると概念的な衝突が生じる。
弓術弓・鉄砲は距離の武器であり、地獄の近接・内面性とうまく合わない。火器は時代・文化的にも異質であり、地獄の古代的な鏡と馴染まない。(例外:叫喚の「感情の遠距離発散」は構想可能だったが呪術の方が適切だった。)
医術医術は治癒の技能であり、地獄の鏡は傷の側を映す。逆方向のため自然な結合が難しい。

これらの技能に地獄流派を追加しようとするなら — 該当技能の本質と地獄の本質を新たに対応させる設計が必要だ。本拡張ではこの対応を強制しなかった。

#無間が特殊経路として分離された理由

無間地獄は他の四つの地獄と構造的に異なる。

第一に、無間は「技法化が不可能な地獄」である。無間の本質は感覚の不在、時間の不在、つながりの不在だ。これを技法に移すと — 技法そのものがなくなる。無間の「技法」は技法ではなく存在状態の変化だ。

第二に、無間は「師がいない地獄」である。他の四つの地獄には妖魔・亡霊・隠者の師が存在する。無間には — 無明という存在がいるが、彼は師ではない。伝授そのものが不可能だ。したがって技能基盤の流派として構成できない。

第三に、無間の効果規模が10段級である。不死・状態異常無効化・時間歪曲 — これは4点秘技に収められない。威名水準の設計が必要であり、したがって10段特殊経路として分離した。

この三つの理由から、無間は無間道という別個の位相で実装された。


#11. プレイヤーへのガイド

#地獄流派を選択する前に確認すること

地獄流派は本編流派よりキャラクターの物語にはるかに深く結びついている。選択の前に — 以下の問いに自ら答えてみよ。

Q1. この地獄のテーマが自分のキャラクターの物語と合っているか?

等活(傷の反復)、黒縄(原則の結縛)、叫喚(冷めない感情)、焦熱(喪失の還元)— それぞれは特定の人間の内面に対応する。あなたのキャラクターがその内面を持っているか? なければ該当の地獄流派はメカニズムは機能するが、物語的には乾いたものになりうる。

Q2. この流派の「制約」をキャンペーン全体で担い続けられるか?

地獄流派それぞれに制約がある。黒縄流は原則に縛られ、叫喚流は感情を維持しなければならず、焦熱流は喪失を受け入れなければならない。この制約がプレイ体験を豊かにするか、それともストレスになるか — プレイヤー自身が判断しなければならない。

Q3. 師NPCとの関係に時間をかけられるか?

ほとんどの地獄流派は師NPCとの継続的な関係を要求する。師の要請の履行、師との対話、師の最期 — この関係がキャンペーンの一部となる。師NPCとのやり取りに時間をかける準備ができているか?

#本編流派との比較選択

同じ技能に本編流派(例:剣術の加戸里)と地獄流派(例:等活流)があるなら — 一つだけ選択する。選択基準:

選択基準本編流派地獄流派
キャラクターが人間社会中心推奨非推奨
キャラクターが霊界体験中心可能推奨
同門・道場との物語を望む推奨非推奨(地獄流派は同門がほぼいない)
内面的変化の物語を望む可能推奨
テーマ的集中より汎用性推奨非推奨

#プレイ時の注意事項

地獄流派保有のPCは — 該当の地獄に戻ることがたびたび発生する。これは物語的に豊かになる要素だが、セッション内の時間を消費することもある。パーティの他のPCがこれに耐えてくれるか、あるいは各PCが自分の地獄流派を持つパーティ構成か — セッション0での合意が望ましい。


#12. 本編との互換性宣言

地獄流派体系は本編流派体系の下位互換である。

  • 本編に地獄流派の概念なし → 本拡張を導入しなければ影響なし
  • 本拡張を導入したキャンペーン → 地獄流派5種が本編18種に追加される
  • 本拡張の地獄流派を選択したPC → 本編キャンペーンへ移行時に該当PCの流派は維持されるが、該当地獄への接近がなく秘技伝授条件の充足が中断される可能性あり(GM裁量)
  • 本編威名と本拡張の無間道の同時保有不可(本文書 §重大な警告参照)

#衝突時の原則

本拡張と本編ルールが衝突した場合 — 本編が優先される。本編が定めていない部分は本拡張が定める。

ルール領域出典
流派一般ルール(特技スロット、免許・秘技代替等)本編優先
地獄流派特殊ルール(伝授条件、心変動等)本拡張
威名一般ルール本編優先
無間道ルール本拡張
三道六心一般ルール本編優先
地獄流派心変動表本拡張

五つの地獄が五つの鏡なら、五つの流派は五つの欠片だ。その欠片を持ち帰る者がいる — そしてその欠片はいつかまた鳴り始める。

この索引がそなたを技法の門の前まで導いた。その門を開くのは — そなたの選択だ。