日本語版 v1.3.3

#叙事(シネマティック)一般特技 (敍事·一般特技)

目次

A sleeve caught in wind, sword cord, and one dramatic empty white diagonal, cinematic without action effects.

#§ 香 — 数字ではなく場面で作動する特技

第1次拡張 民衆クラス の核心の設計は「一般特技を 数値補正ではなく叙事効果 で作動させる」ことだった。例: 民衆の 強靭 は即死を 重傷 + 応急処置の機会 に変える叙事分岐として作動する。本セクションはその原理を、民衆以外のすべてのPCにも選択的に開いておくシネマティック一般特技の系列である。

これらの特技は 普段は静かにしていて、決定的な場面でのみ作動 する。セッションあたり1~2回、戦闘あたり1回、キャンペーンあたり1回など 使用頻度の制約 が強い。代わりに作動時には場面自体が変わる。「死にかけたが生き返った」「失敗する判定が成功した」「戦闘不能になった仲間を引き上げた」のような、PC叙事の記憶に残る場面である。

#§ 法 — 新規一般特技5種

#死者偽装 (死者僞裝) [型]

  • 効果: 戦闘中の1間合、活力1の支払いを宣言。次の間合から 戦闘不能状態の振りを演技。敵は 感知判定(2d10 + 技か智のうち高い能力値 >= 演技者の美 + 変装か虚言のうち高い熟練度)に成功して初めて看破。実際には意識があり、移動・攻撃の不可のみ適用。看破されるまで敵の攻撃対象から除外。攻撃宣言時に即座に解除
  • 判定: 対立判定 (敵の感知 vs 本特技の偽装)
  • 取得条件: 変装または虚言の 習得(2点)以上
  • 反復可能: 不可。
  • 魔人・外人制約: 魔人12職は本特技と 偽装正体(03-02)を併用するとさらに効果的。外人の自律機人(機械)は「機能停止の偽装」と解釈。
  • 推奨プレイタイプ: 暗殺者、戦場脱出、欺瞞戦術
  • 設計ノート: 民衆クラスが叙事的に「倒れた」を演技する場面を正式に規則化。幸運児・不屈とは異なる — 実際の戦闘不能ではない偽の状態。

#最後一撃 (最後一擊) [整備]

  • 効果: 自身の戦力が 1以下 の状態で間合開始時に自動発動。次の攻撃判定1回に対して 判定 +5、命中時に被害 +2戦力。この一撃は必ずその間合内で使用しなければならず、使用すれば 戦闘終了時に1段階の重傷を累積。セッション1回。
  • 判定: 既存の攻撃公式 + 5 (本特技発動時)
  • 取得条件: 武器技能1種の 習得(2点)以上。背景の叙事で「死の直前の経験」が必要。
  • 反復可能: 不可。
  • 魔人・外人制約: 本編規約を遵守。外人の英霊は本特技を「神物共鳴の爆発」と解釈 — 叙事のみ異なる。
  • 推奨プレイタイプ: ヒロイックな締め、対ボスの最後の対決
  • 設計ノート: 本編 不屈 [素養](戦闘不能判定の體+3)とは別個に作動。不屈は死の回避、本特技は死の前の一撃。両方の保有時に叙事の完結性が最大。

#運命転換 (運命轉換) [型]

  • 効果: セッションあたり 1回、味方1名の判定結果を、自身の 運命介入 回数1回の消費で再ロール可能。本編の運命介入とは異なり 味方の判定にも使用可能。使用対象は自身と同じ区域または隣接区域の味方PCのみ。
  • 判定: 既存の運命介入規則 (再ロール)
  • 取得条件: 幸運児 [素養] の保有が前提 (幸運児の運命介入 +1 のうち1回を味方に使用可能化)
  • 反復可能: 不可。
  • 魔人・外人制約: 魔人12職のうち イタコ・毒虫師 など「他人の運命を捻じ曲げる」系列の職業は本特技取得時に効果範囲を拡張 (+2区域)。
  • 推奨プレイタイプ: パーティ支援、運命重視のキャンペーン
  • 設計ノート: 本編 天運専用技能 の「鴻福」が同一区域の味方判定への介入を可能 (名人段階)。本特技は 幸運児素養のみでも味方への介入 を可能にする。本特技 + 天運の鴻福を併用すると範囲・回数の両方が拡張。

#同僚救出 (同僚救出) [型]

  • 効果: 自身の活力3の支払いを宣言。同じ区域または隣接区域の 戦闘不能状態の味方1名1戦力 で回復させ、自身の区域へ移動。当該味方は次の間合に行動不可 (精神回復中)。間合1回。
  • 判定: 2d10 + 體か技のうち高い能力値 + 熟練度 >= 10 (失敗時は活力のみ消費され回復は失敗)
  • 取得条件: 不屈 [素養] の保有が前提
  • 反復可能: 不可。
  • 魔人・外人制約: 本編規約を遵守。
  • 推奨プレイタイプ: チームプレイ、歩兵の防御型
  • 設計ノート: 本編 医術免許「応急縫合」 とは異なる。応急縫合は2活力で隣接味方の戦力+1 (実質回復)、本特技は 3活力で戦闘不能を引き上げ + 移動。医術技能がなくても作動。医術の保有者が本特技も持てば、両方を呼吸に混ぜて使える。

#限界突破 (限界突破) [型]

  • 効果: セッションあたり 1回、活力0の状態で宣言。次の間合に 活力補助 B-2 を1回付与 (0カウント追加1活力行動) + すべての判定 +2。当該間合の終了時に 戦闘不能自動 (無理な過出力の代償)。戦闘終了後に2戦力の損失 (重傷叙事の処理: 30-10 グリムダーク 使用時はトラウマ +1 への変換可能 / 他はGM裁量の叙事)。
  • 判定: 宣言自体は判定なし。当該間合のすべての判定に +2。
  • 取得条件: 強靭 [素養] および不屈 [素養] の両方の保有が前提
  • 反復可能: 不可。
  • 魔人・外人制約: 魔人12職のうち 修羅道 系列は本特技取得時に戦闘不能ペナルティを緩和 (1段階のみ重傷) — 「狂暴化」と解釈 (本編 04-20-villain-shurado 参照)。
  • 推奨プレイタイプ: ヒロイックなクライマックス、大型ボス対決
  • 設計ノート: 本編 強健名人「不壊」 とは異なる — 不壊は持続被害の軽減、本特技は一時の過出力。両方の併用時に生存後の過出力を同時発揮。

#§ 設計観点

  • 第1次拡張の民衆叙事運用と互換: 5種すべてが「数値 + 叙事分岐」のハイブリッド。民衆PCが本特技を取得すると叙事側の効果のみ作動 (第1次99-06の民衆規約を遵守)。
  • 使用頻度の制約は必須: 5種すべてがセッションあたり1回または1回性。常時作動の特技ではない。これは意図的 — シネマティックな場面は、頻繁にあればシネマティックではない。
  • 先行特技の要求: 本セクションの特技3種(運命転換・同僚救出・限界突破)は既存の本編特技(幸運児・不屈・強靭)の保有が前提。これはキャラクタービルドの自然な成長経路。

「戦場で忘れられない瞬間はいつでもある。数値のためではなく、場面のためである。」