日本語版 v1.3.3 · ex-doc
#シナリオの種
目次
Fiction-Only + Scene Tool. 江戸キャンペーンにすぐ付けられる事件の種。
#香 — 種は小さな噂としてやってくる
江戸の事件は最初から大きくはない。皿が一枚足りなく、湯屋の主人を誰もが違う人物として覚えていて、黒い札一枚が誤った手に渡る。小さな噂が根を張ると、その下で勢力と妖魔が共に育つ。
#法 — 種の展開
- 各種は表の事件、隠れた真実、関連勢力、最初の戦場を決めれば、すぐ短編になる。
- 長期キャンペーンに入れるときは、同じ黒幕の手がかりを一つ繰り返して残す。
- 種の結末は退治、隠蔽、取引、公開のいずれかでまとめ、次の後爆風を付ける。
#場面解説 — 種は小さいほど良い
シナリオの種は壮大な秘密よりも小さな異変から始まると育ちやすい。同じ老人を全員が主人として覚えている、皿が一枚足りない、通行証の持ち主がまだ到着していない。こうした小さなずれはプレイヤーが直接手を触れられ、様々な方向に展開しやすい。
種を短編で使うときは勢力ひとつを付けるだけで充分だ。長期キャンペーンに入れるときは同じ黒幕の手がかりを繰り返して残せ。黒い札、消された名前、同じ封印紋様のようにプレイヤーが気づける痕跡があると、事件が一つの巻にまとまる。
種の展開手順:
- 表の事件を一文で言う。
- 実際の原因と関連勢力をひとつずつ選ぶ。
- 最初の戦場と最後の後爆風を決める。
#セッション適用 — 種ひとつに勢力ひとつ
- 最初の場面:表の事件をひとつだけ見せる。消えた皿、違う主人、黒い札のように小さいほど良い。
- 紛れ:調査中に勢力ひとつの痕跡だけを追加する。多くの黒幕を一度に開かない。
- 最後の問い:この種は短編として閉じるか、反復の手がかりとして残すか。
#種の形式
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 表の事件 | 人々が信じる話 |
| 実際の原因 | 妖魔、人間、勢力、霊界門 |
| 推奨の敵 | 使用するデータ |
| 戦場 | 主要区域 |
| 後爆風 | 解決後に残る問題 |
#種12個
| 題名 | 表の事件 | 実際の原因 | 推奨の敵 |
|---|---|---|---|
| 皿が一枚足りない夜 | 屋敷の下女が井戸で泣く | お菊型の怨霊と消された家門記録 | お菊型の皿の怨霊、黒札房の手下 |
| 湯屋の主人 | 湯屋の客が全員同じ老人を主人として覚えている | ぬらりひょんが百物会の集合場所を隠している | ぬらりひょん、のっぺらぼう |
| 道場の門弟失踪 | 修行生が夜ごとに消えていく | 裏般若が殺鬼剣豪を作っている | 門弟分隊、師範代、殺鬼剣豪 |
| 参勤交代の空の駕籠 | 大名の駕籠が空だ | 大名は憑依されて別の行列で移動中 | 憑依の大名、幕府密命監察 |
| 遊廓の蜘蛛の巣 | 客が借金だけ残して消えていく | 絡新婦と黒札組の取引 | 絡新婦、極道行動隊 |
| 消えた村の台帳 | ある村が税の記録から消えた | 黒札房が霊界門の村を消した | 黒札房の首領、腐敗した同心 |
| 黒い札の競売 | 呪われた名刀が賭けの品になっている | 黒札組が名刀と怪談を一緒に売っている | 親分、食客浪人 |
| 橋の上の大きな影 | 夜ごとに通るたびに大きくなる僧が見える | 見越し入道型の妖魔が街道の恐怖を食っている | 見越し入道変形、百物会の使者 |
| 歌舞伎の幕裏の顔 | 役者が毎日違う顔で舞台に上がる | お岩型の怨霊が劇場の怪談を支配している | お岩型の怨霊、芸人の情報屋 |
| 廃家の無数の目 | 空き家を買った商人が狂っていく | 目目連が隠された文書を監視している | 目目連、黒札房の文書官 |
| 出島の奇妙な報告書 | 外国人が妖魔を絵で記録した | 幕府は報告書を消そうとし、百物会は名前を恐れている | 幕府密命監察、百物会の接触者 |
| カグラ藩の無名の戦い | 公式記録にない退魔戦が繰り返される | 幕府がカグラ藩の功績を消している | カグラ藩派遣隊、裏般若の実験体 |
#種の使い方
各種はそのまま短編として使っても良く、長期キャンペーンの反復の手がかりとして使っても良い。重要なのは事件の後に勢力をひとつ追加することだ。屋敷の怨霊事件の後ろに黒札房がいれば記録の話になり、百物会がいれば名前の話になり、黒札組がいれば商品の話になる。
「良い種は怪談ひとつから始まり、誰がその怪談を必要としていたかを問わせる」