#刀工追加特技
目次
Campaign Module — 刀工追加特技。 本書は
fc05-05-01-swordsmith-artisan-guide.mdの刀工ビルドのための追加特技候補を定義する。本編co-04-07-11-artisan.mdの工人特技と 名・役割が衝突しないように 刀工専用の変形として置く。
これらの特技は新たな武器技法ではない。 武器攻撃スロットを増やしたり、名品技法を無料で提供したりしない。すべて [整備]・[型]・[素養] スロットに入る。
#導入断片 — もう一度折る
師は同じ鉄を再び折った。弟子が尋ねた。「もう十分に硬いです。さらに折ればかえって遅れます。依頼人は明日発つと言いました。」
「硬さだけでは足りない。」師は槌を打ち下ろした。「人の心も、もう一度折ってこそ折れない。」
「特技とはそういうものですか? より強く作る技術?」
師は首を振った。「時にはより遅く作る技術だ。急いだ手を止めさせ、過ぎた欲を一重内側へ折り込む技術。刀声鑑定も、真名彫りも、主合わせも、結局は刀より主を見る仕事だ。」
弟子は火明かりの中の鉄を見た。同じ鉄だったが、もう一度折られた後は肌理が変わっていた。
「名品は一度で完成しない。」師が言った。「そして人もそうだ。刀工追加特技は、その合間を扱う小さな槌だ。」
#§ 香 — 刀声
刀工が刀を初めて見る時 — 刃を暗い場所に置き、手のひらで軽く叩いてみる。すると 刀声 が鳴る。その音が刀工の耳に入り、その刀がどの刀派の作品か、どんな鍛造儀式を経たか、どれほどの魂が宿っているかを知らせる。普通の者が聞けばただ鉄を叩く音だが、刀工の耳には刀の一生が一音となって入ってくる。
本書の刀工追加特技たちは刀声の変奏である。聞き、触れ、手入れし、封合し — すべて刀と刀工の手の間の短い対話をルール化したものである。
#§ 法 — 追加特技カタログ
#1. 刀声鑑定 (刀聲鑑定)
[整備] 刀声鑑定 (刀聲鑑定)
習得段: 感知名人(4 点)時に追加効果 — 本ルールブック [`co-04-09-skills § 感知`](../co/co-04-character/co-04-09-skills/co-04-09-01-skill-list.md#감지-感知) の「霊眼」名人効果の上に、刀工ビルド PC 限定で整備効果を追加。新クラス特技スロットの占有なし。
活力: 0 (小康段階限定 — [整備] マヌーバ定義 [`co-03-07 § マヌーバ類型`](../co/co-03-core-rules/co-03-07-maneuver-system.md))
限界: シナリオ 1 回 / 武器あたり 1 回
判定: 2d10+知+感知 >= 13 (難しい)
効果: 武器 1 振りの次を読む — 刀派、刀工、封じられた真名(ある場合)、
所有条件、呪いの核。GM が名品/神器/霊界鬼物の別を公開。
失敗: 一部の情報のみ(GM 裁量 — 通常は刀派程度)。
注: 本特技は
co-07-02 § 名品規則要約の入手情報(名・来歴・現所在)を PC に先に公開する道具。名品に初めて出会った時のシナリオ動機付け。
#2. 応急再研磨 (應急再硏磨)
[型] 応急再研磨
習得段: 3 段 (刀工ビルド PC の 3 段クラス特技スロット、本編 [急造修理/罠設置/強化工事](../co/co-04-character/co-04-07-classes/co-04-07-11-artisan.md#3단-클래스-특기-택-1) 三つのうち一つの代わり)
活力: 2
限界: 間合 1 回
効果: 同じ区域の味方 1 名の武器 1 振りの損傷/呪い発動/不利効果
1 個を次の呼吸まで封合。名品の呪い(毎戦闘後 -1 戦力など)効果 1 回無効。
対象: 名品可能。神器不可。
本編 3 段の三つ (急造修理・罠設置・強化工事) のうち一つの代わり — 刀工ビルド PC は 3 段で本編の三つのうち一つ、またはこの応急再研磨、計 4 オプションのうち 1 個を選択。応急再研磨は刀工専用。
#3. 真名彫り (眞名彫)
[整備] 真名彫り (眞名彫)
習得段: 5 段 (刀工ビルド PC の 5 段クラス特技スロット、本編 からくり人形/二重バリケード/野戦鍛冶 の代わり)
活力: 0 (小康段階限定 — [整備] 定義)
限界: シナリオ 1 回 / 武器あたりシナリオ 1 回
判定: 2d10+知+呪術+3 >= 17 (極難。結界で代替可能、免許以上)
条件: 武器の真名を知っていなければならない (シナリオで獲得)。
効果: 名品 1 振りに封じられた名をそのシナリオの間に彫り直す。**そのシナリオの間のみ**
その武器の名品技法の活力 -1、または封印効果(一シナリオの間に限定使用
可能だった追加効果)1 回を開放。シナリオ終了時に効果消失。
失敗: 彫りが食い違う。次の試みまで一シーズン待機。
本編 5 段オプションの代わり — 刀工 PC が真名彫りを 5 段で選べば、からくり人形・二重バリケード・野戦鍛冶の三つのうち一つを放棄。強力なのでスロットコストを明確に。
#4. 血淬封印 (血淬封印)
[型] 血淬封印 (血淬封印)
習得段: 5 段または 7 段 (刀工ビルド PC のクラス特技スロット)
活力: 3
限界: 戦闘 1 回 / 武器あたりシナリオ 1 回
判定: 2d10+知+結界+2 >= 13 (難しい。退魔で代替可能、免許以上)
効果: 呪われた武器 1 振りの呪い発動を次のシナリオ開始まで先延ばしにする。
今シナリオの間、その武器は呪い効果を発動しない。
代わりに名品技法の活力 +1。
対象: 名品可能。神器不可。
呪いを先延ばしにする道具。次のシナリオで呪いが累積して発動することはない — 先延ばしの後、そのシナリオで正常発動。事実上、一シナリオの免除。
#5. 主合わせ (主合)
[整備] 主合わせ (主合)
習得段: 5 段または 7 段 (刀工ビルド PC のクラス特技スロット)
活力: 0 (小康段階限定 — [整備] 定義)
限界: シナリオ 1 回 / 武器あたりキャンペーン 1 回
判定: 2d10+知+感知+2 >= 15 (非常に難しい)
効果: 名品 1 振りの所有条件を解く。PC がその条件を達成する道を
GM が公開 — 「この刀が応えるには X をせよ。」
条件そのものは変更しない。道を知らせることが効果。
対象: 名品可能。神器不可。
所有条件の迂回ではない。 条件を知らせ、PC がその条件を達成するシナリオの手がかりを提供。履行は PC の仕事。
#6. 刀派伝承 (刀派傳承)
[素養] 刀派伝承
習得段: 7 段 (刀工ビルド PC の 7 段クラス特技スロット、本編 城砦/火攻/秘密通路 の代わり)
効果: PC が自分の刀派の次の後継者を認めることができる (NPC または他の PC)。
後継者に刀派免許を一段階付与。刀派認定の儀式 RP。
自分の刀派の名品に対して [§ 刀工の最後の槌の代替] 活力 -1。
対象: 刀派を保有する刀工 PC 限定。
#7. 名品製作儀式 (名品製作儀式)
[整備] 名品製作儀式 (名品製作儀式)
習得段: 9 段 (刀工ビルド PC の 9 段クラス特技スロット、本編 戦争機械/鉄甕城/マスター工人 の代わり)
活力: 0 (小康段階限定 — [整備] 定義。コストはシーズン・時間で換算。)
時間コスト: 3 シーズン (1 シーズン = 約 3 シナリオ — シーズン単位の休息・整備運用)
限界: キャンペーン 1 回 (一つの名品を鍛えた刀工は、その名品を生涯自分の作品と見なす)
判定: シーズンごとに 2d10+知+呪術+5 >= 17 (極難。3 シーズン累積。呪術が名人でなければ結界/感知で代替可能、ただしボーナス -1)
条件:
1. 材料 — 良品の鉄、霊脈鍛造の地(カジノイシ)。
2. 時間 — 3 シーズン (1 シーズン = 3 シナリオ)。
3. 依頼 — 名品を依頼した NPC または PC の資格 RP。
4. 刀工の欠落 — 刀工 PC が生涯背負ったある欠落が鍛造に結ばれる (RP)。
5. 主の資格 — 受け取る者が [§04-01](fc05-04-01-owner-bond.md) の所有条件を満たす。
効果: 新たな名品 1 振りを鍛造。[§06-01](fc05-06-01-gm-creation-guide.md) 7 段階手順の
最後の決め手。
失敗: 一シーズンの損失。次のシーズンに再度試行。
この特技は 9 段刀工ビルド PC の頂点。本編 9 段オプションの三つのうち一つを放棄し、代わりにこの特技を選択。キャンペーン 1 回の精神的・ゲーム的クライマックス。
#§ 法 — スロット分配
本書の刀工追加特技を工人本編スロットにどう組み込むか:
| 段 | 本編スロット | 刀工ビルドオプション |
|---|---|---|
| 1 段 | からくり陣地 (必須、自動) | — (新スロット追加なし。刀声鑑定は感知名人時の追加効果として別途) |
| 3 段 | 急造修理/罠設置/強化工事 (択 1) | + 応急再研磨 (刀工ビルド時の 4 番目の選択肢) |
| 5 段 | からくり人形/二重バリケード/野戦鍛冶 (択 1) | + 真名彫り または 血淬封印 (刀工ビルド時の 4〜5 番目の選択肢) |
| 7 段 | 城砦/火攻/秘密通路 (択 1) | + 主合わせ または 刀派伝承 (刀工ビルド時の 4〜5 番目の選択肢) |
| 9 段 | 戦争機械/鉄甕城/マスター工人 (択 1) | + 名品製作儀式 (刀工ビルド時の 4 番目の選択肢) |
各段で刀工ビルドオプションを選べば本編オプションを一つ放棄。両方を持つことはできない。刀声鑑定 はクラス特技スロットではなく — 感知名人の追加整備効果として置く。
#§ 法 — 本編工人特技との整合
#野戦鍛冶 vs 応急再研磨
| 項目 | 野戦鍛冶 (本編) | 応急再研磨 (刀工ビルド) |
|---|---|---|
| 段 | 5 段 | 3 段 |
| スロット | 整備 | 形 |
| 時点 | 小康 | 戦闘中 |
| 効果 | 次の戦闘まで武器を一時強化 | 武器の損傷/呪い 1 回を封合 |
| 対象 | 武器一般 | 名品優先 |
両方とも 一時効果。永久強化は名品製作儀式のみ。
#マスター工人 vs 名品製作儀式
| 項目 | マスター工人 (本編) | 名品製作儀式 (刀工ビルド) |
|---|---|---|
| 段 | 9 段 | 9 段 |
| スロット | 整備 | 整備 |
| 時点 | 戦闘開始 | シナリオ単位 (シーズン累積) |
| 効果 | 分隊全員の武器を永久 +1 | 新たな名品 1 振りを鍛造 |
| 回数 | キャンペーンの間永久 | キャンペーン 1 回 |
マスター工人が分隊強化の道具なら、名品製作儀式は一振りの頂点強化。キャンペーンのトーンに応じて GM と PC が一方を選択。
#§ 法 — 神器に対する追加特技
本書の刀工追加特技は 神器に使用不可。応急再研磨・血淬封印・真名彫り・主合わせ・名品製作儀式すべて名品限定。
神器対象の刀工作業が可能な場合(例: 神器の封じられた残滓の封合)は GM のキャンペーン決定。その場合は次のコスト:
| 作業 | コスト |
|---|---|
| 神器献身の残滓封合 | 刀工 PC の献身スロットの同行。すなわち、刀工 PC がその神器の献身条件(三道六心の一致)も満たさねばならない。 |
| 神器真名彫り | 神器の真名は神格の領域。刀工が単独で彫らない。神格の意志が必要。 |
| 神器名品製作 | 不可。刀工が神器を作らない。神格が作る。 |
#§ 法 — 追加特技作成チェックリスト
本書の刀工追加特技 7 種以外の追加特技を GM が作る時:
- [ ] 本編工人特技と名・役割が重ならないか? 重なれば本編優先。
- [ ] 武器スロット(攻 A・B・防・免許・名品)を増やさないか?
- [ ] 名品技法を無料で提供しないか?
- [ ] 活力・戦力の用語を混同していないか?
- [ ] 神器対象にみだりに使用可能になっていないか?
- [ ] 永久強化ではない一時効果または一シナリオ効果か? (マスター工人・名品製作儀式以外)
- [ ] 刀工ビルド PC の段別スロットの中でコストが明確か?
#参考リンク
もう一度折った鉄には、もう一度隠した心が入る。