日本語版 v1.3.3

#学者 (學者, Scholar)

戦術の脳。自らは戦わないが、戦場を調整し、味方を強化する。

  • 役割: 活力支援、分隊指揮特化、戦術制御、戦場制御
  • 核心能力値: 智
  • 心府進入: 強行突破
  • 基盤職業: 兵法書を暗記した軍師。大名の策士。
  • 三道六心: 忠または真。頭で天下を見る。
  • 名人可能技能: 軍学、策謀、交渉、地理、予言、医術
  • 開始自動技能: 軍学習得、策謀入門、地理入門、予言入門

#香 — 扇一つで戦を勝つ者

学者は刀を持たなくても、戦場で最も危険な存在になり得る。兵法書を知り尽くし、地形を読み、敵の次の手を予測する。そして — 自分の呼吸(活力)をほかの者に分け与える。侍が一刀を振るう間、学者は五呼吸を先に見る。一刀は一人を殺すが、五呼吸は一部隊を決定づける。

学者が扇を振れば、侍の刀がもう一度速くなる。学者が一言発すれば、足軽分隊が正確なタイミングで槍を突き出す。直接血を流さなくても — 味方のすべての行動は学者の頭から出る。「活力譲渡」という学者の本質的な技芸は、単なるルールではない。それは学者が仲間の呼吸を自分の呼吸のように使うという意味だ。一人の学者が五人の活力を合わせ、一つの大きな呼吸を作る。その一呼吸が合戦の結果を決める。

戦闘で学者は後列に立ち、扇を振る。直接敵と交戦すれば死ぬ。学者の防備は低く、戦力も少ない。学者を守るのは分隊と仲間の役割であり、学者が守るのは戦場の全体図である。学者が死ねば — 部隊は頭を失う。だから学者は常に最も安全な場所にいなければならず、同時に最もよい視野を持たなければならない。後列の指揮天幕、または高所の物見櫓。そこで学者は5万の軍勢を一人の指で操る。

非戦闘では、学者はすべての参謀である。旅の経路を計算し、敵の城郭を分析し、交渉の席で論理によって相手を崩す。「刀より筆が強い」という言葉は学者のために作られた格言である。しかし学者の最も深い孤独は — 一人ですべてを知ることである。仲間が刀で戦う間、学者は彼らの運命を知っている。誰が次の合戦で死ぬのか、誰を自分の命令で失うのか — 学者は知っている。だからある学者は本の中へ逃げる。ある学者は酒で忘れる。本物の学者は — それを背負う。それが扇を持つ者の重みである。

  • 推奨武器: なし(指揮専門)。護身用短刀(懐中)、半弓、扇そのもの(象徴)。戦闘回避が原則。
  • 推奨流派: なし。学者は武術流派より兵法書の学派に属する。無流(独学)推奨。
  • 推奨陣営基盤: カグラ藩(公式軍師 — 策士)、一向一揆(農民軍の作戦参謀)、堺座(商団の会計+戦略)

#法 — 特技一覧

#1段: 神算鬼謀 [素養]

[素養] 神算鬼謀
効果:
  1. 活力譲渡: 自分の呼吸で2活力消耗 → 対象の主/将1体に2活力を即時付与。
     受ける側は次のカウントで、付与された活力による追加行動が可能。
     1:1交換(総活力不変)。
     ※ 譲渡された活力は、受けるキャラクター側では一般活力と見なされる。
  2. 分隊命令活力は常時1(智割引とは別に、最小1を保証)。
区域: 後列で使用時、整備活力-1適用(後列ボーナス)。

活力譲渡の範囲・上限(原則 2)

- 譲渡対象は、固有活力を持つ味方に限る。式神・傀儡・分隊のように本体活力が0のユニットには譲渡できない。

- 1:1総量保存は絶対原則であり、どの特技・流派・名品・神物もこの比率を破れない。

- 譲渡された活力は受けるキャラクターの一般活力と見なされるが、受ける側の0活力マヌーバ間合あたり2回上限は受ける側本人基準で維持される(0活力(譲渡))。譲渡によって0活力マヌーバ上限は増えない。

詳細: ../../co-99-meta/co-99-02-core-principles.md 原則 2

「戦場で学者の呼吸は自分のものではない。味方の刀を速くするためのものだ。」

#3段クラス特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
戦術指示 (戰術指示)[型]1間合1回味方1体の次の攻撃技法に+3。「そこだ!今だ!」
虚実看破 (虛實看破)[素養]敵の将/主の残り活力と予約状態を常時把握。「敵の呼吸を読む。」
陣法[型]2間合1回味方分隊1個の制圧力寄与 x2(該当間合)。「完璧な配置。」

#5段クラス特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
総指揮 (總指揮)[型]1間合1回すべての味方分隊に同時命令(前進/後退1種)。分隊数を問わず1活力。
弱点分析 (弱點分析)[型]2戦闘1回敵1体防備 -2(戦闘終了まで持続)。「継ぎ目が弱い。」
活力分配 (行動力分配)[素養]神算鬼謀の譲渡費用2→1活力。(1消耗→対象に1譲渡。効率2倍。)

#7段高級特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
諸葛孔明[素養]戦闘開始戦闘開始時、カウント順序を学者が自由決定
十面埋伏[型]2戦闘開始1回味方2ユニットを非公開配置。学者の呼吸で公開。奇襲扱い。
戦場の脳 (戰場の腦)[素養]毎間合開始時、学者専用追加2活力(繰越不可)。

#9段高級特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
天才軍師[素養]間合あたり2回まで分隊命令を0活力([型])で実行できる。活力譲渡は1:1を維持するが、一度の譲渡を対象2体に分散可能(総量不変)。
奇正之計[型]0戦闘1回将級以下の敵1体の次の呼吸を飛ばす。主級以上には2d10 + 智 + 策謀 >= 15成功時に適用し、失敗しても対象の次の呼吸限界 -2。
不敗の陣[整備]小康1回小康時、次の間合開始活力最大値 +2(1間合、繰越なし)。全分隊結束力 +1

#学者の典型的呼吸パターン

呼吸マヌーバ組み合わせ活力効果
譲渡+命令譲渡(2)+分隊命令(1)3味方+2活力+分隊行動
5段譲渡x4譲渡(1)x444名に各1活力(全員強化)
指示+命令x2戦術指示(1)+命令(1)+命令(1)3攻撃+3+分隊2個
分析+譲渡弱点分析(2)+譲渡(2)4敵防備 -2 + 味方 +2活力

#区域ボーナス

区域効果
後列整備活力 -1。譲渡射程無制限。安全。
前列危険!敵の優先攻撃対象。
心府絶対に入ってはいけない。

#三道六心

自然な心葛藤
忠 (礼道)「知略で主君の天下を成す。」
方向の危険「自分が最もよく知っている」という独善。忠→覇転換。

学者が扇を振れば、戦場が動く。


#分隊戦術特技(学者)

スロット規則: 分隊戦術特技は該当段のクラス特技選択肢に含まれる。3段/5段クラス特技を選ぶ時、一般クラス特技の代わりに分隊戦術特技を選択できる。

学者の分隊戦術は兵法の陣形。学者自身に戦闘力はないが、分隊を指揮することでは戦国最高である。学者の戦術特技はすべて[戦術:構え] — 陣形を組み、維持することが学者の本業である。

特技類型習得段活力限界効果
鶴翼陣[戦術:構え]3段分隊命令費用維持分隊が2区域にまたがって配置(翼を広げた鶴)。両区域の制圧力それぞれ +2。移動不可。
魚鱗陣[戦術:構え]5段分隊命令費用維持分隊が突破時に自動成功(判定不要)。突破後、即座に分隊攻撃1回(追加費用基本)。敵前列を鱗のように突き破って入る。

三道六心(分隊戦術): 鶴翼陣は忠(防御的秩序)。魚鱗陣は覇 — 「天下へ向かって進撃する鱗。」


"扇一本で天下を変えることは — 刀千本より難しい。だから学者は扇を持つ。"


#例示キャラクター

足利宗水 — サンプルシート(1/5/10段 + 段階別バックストーリー)