日本語版 v1.3.3

#血花 (Kekka)

血が乾けば舞は止まる。だから — もっと咲かせなければならない、赤い花を。

  • 役割: 味方バフ、士気増強、近接暗殺
  • 核心能力値: 美、勇
  • 心府進入: 強行突破
  • 基盤職業: 芸人 × 浪人
  • 三道六心: 覇/魔固定(変更不可)
  • 名人可能技能: 風格、威圧、体術、交渉、扇動、変装
  • 開始自動技能: 風格習得、威圧入門、交渉入門、変装入門

魔人職業共通: GM許可が必要。NPC悪役として設計されているが、プレイヤーが望むなら「堕落の道」としてプレイ可能。悪役プレイガイド参照。


#香 — 戦場の妖花

彼女が舞えば、人が死ぬ。人が死ねば、彼女の舞はさらに美しくなる。それを最初に目撃したのは尾羽山の妖狐の巫女たちだった。彼女たちは言った。「人間の中に、これほど美しい者がいるとは。」

血花は芸人(藝人)だった。京都の遊郭で舞っていた女。名は忘れられた — 本人も、知る者も。ある日、遊郭へ乱入した浪人たちが刃傷沙汰を起こし、血が床を濡らした。恐怖に凍る他の芸人たちと違い、彼女は — 舞い始めた。血の色に染まった床の上で、血まみれの扇を持ち、死にゆく者たちの呻きを伴奏にして。その光景を見た一人の浪人が刀を落とした。「美しい」と言った。それが始まりだった。

血花の舞は戦場を舞台にする。敵を短刀で斬って倒すたびに「血舞スタック」が積み上がり、スタック一つごとに味方全員の攻撃と結束が+1ずつ上がる。血が飛び散ることは舞の飾りであり、敵の悲鳴は音楽であり、戦場は彼女の舞台である。味方はその舞に魅了されて士気が高まり、敵は恐怖に震える。尾羽山の妖狐が「最も美しい人間」と呼んだのは賛辞ではなく警告だった。人間でありながら妖魔よりも妖魔らしい存在 — それは妖魔たちにとっても不快なものだ。問題は、血が乾けば舞が止まること。血舞スタックは小康ごとに減少し、血を見られなければ判定にペナルティが付く。血への渇望は中毒であり、中毒は彼女を戦場の外で最も危険な存在にする。

  • 推奨武器: 短刀(血舞専用)、扇(舞踊兼武器)、匕首(投擲)
  • 推奨流派: 血舞流(独自流派)、花流刀(遊郭剣術)
  • 推奨陣営基盤: 独自勢力(傭兵)または般若会(戦闘道化)

#法 — 特技一覧

#1段: 血舞 [素養]

[素養] 血舞
効果: 敵ユニットを戦闘不能にするたび**血舞スタック** +1。
      血舞スタック1個ごとに: 同じ区域 + 隣接区域の味方全員、攻撃 +1、結束 +1。
      血舞スタック最大5。各スタックは短刀消耗: 活力 -1。
      小康ごとにスタック -1(血が乾く)。
      現在スタック0かつ戦闘中のとき: すべての判定 -2(禁断症状)。
区域: スタック効果は自分の区域 + 隣接区域。

#3段クラス特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
鮮血扇[型]2間合1回血で扇を濡らし、扇術攻撃。隣接区域まで射程。美判定で攻撃(2d10+美 vs 敵2d10+勇)。命中時、戦力 -2 + 血舞スタックとは無関係な別被害。
魅惑の舞[型]3戦闘2回自分の区域のすべての敵に美対立(2d10+美 vs 敵2d10+智)。失敗時、敵は1間合の間血花を攻撃できない(魅惑)。血舞スタック2以上なら判定 +2。
血の洗礼 (血の洗禮)[素養]血舞スタック3以上到達時、自動発動。自分の区域の味方全員の戦力を2回復。セッション1回。血花本人は回復不可。

#5段クラス特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
双刀乱舞 (雙刀亂舞)[型]4間合1回両手の短刀で同じ区域の敵2体に同時攻撃。それぞれ2d10+勇で判定。2体とも戦闘不能時、血舞スタック +2(通常の+1+1ではなく+2ボーナス)。
戦場の花 (戰場の花)[素養]血舞スタックの効果範囲が全区域へ拡張。戦場のどこにいても味方が血舞の効果を受ける。スタック減少は同一(小康ごと -1)。
血の狂詩曲[型]5戦闘1回3間合の間、狂乱舞踊。毎間合、自分の区域の敵1体へ自動攻撃(2d10+美)。命中ごとに血舞スタック +1(最大5超過不可)。狂乱中、自分の防備 -3

#7段高級特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
満開 (滿開)[型]6セッション1回血舞スタックを即座に5へ充填(敵戦闘不能不要)。3間合の間、スタック減少なし。満開中、血花の外見が変化 — 味方は結束 +3、敵は精神耐性。
死血舞[型]5戦闘1回味方戦闘不能ユニットの血を利用。同じ区域の味方戦闘不能1体ごとに血舞スタック +1。対象は復活不可(血をすべて消耗)。
妖艶な刃 (妖艷刃)[素養]短刀攻撃時、勇の代わりに美能力値を攻撃判定へ使用可能。美判定攻撃命中時、追加効果: 対象の次の間合防備 -2

#9段高級特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
血花満発 (血花滿發)[素養]血舞スタック上限を7へ拡張。スタック6以上では味方全員防備 +2、敵全員攻撃 -2。スタック7到達時、自分の区域の敵全員に自動恐怖(判定不要)。
最後の舞台[型]全活力セッション1回残り活力をすべて消耗して最終舞踊。同じ区域の敵全員に戦力 -(消耗活力 / 2、端数切り上げ)。味方全員戦力回復3 + 結束 +5。血花本人は戦闘不能。

#極端な長所

  • 血舞スタックで味方全体を同時強化。最大スタック時、味方攻撃 +5、結束 +5。
  • 美基盤戦闘 — 芸人の能力値を戦闘へ直結
  • 魅惑の舞で敵の攻撃を無力化。美が高いほど効果的。
  • 戦場の花(5段)でスタック効果が戦場全体に適用。後方の味方も恩恵を受ける。
  • 満開(7段)で条件なしにスタックを最大まで上げられる非常手段

#極端な短所

  • スタック減少: 小康ごとに -1。維持するには絶えず敵を殺さなければならない。
  • 血中毒: スタック0状態で戦闘時、すべての判定 -2。血を見なければ禁断症状。
  • 三道 覇/魔固定: 三道六心変更不可。慈/虚方向へは絶対に移動できない。
  • 防備脆弱: 狂乱舞踊中防備 -3。芸人基盤のため元の防備も低い。
  • 自己治癒不可: 血の洗礼は味方だけを回復。血花本人は治癒対象から除外。
  • 非戦闘時不安定: 戦闘外状況で血への渇望により交渉判定 -1。長期平和時、精神耐性が必要。

#典型的呼吸パターン(5段)

カウント11 — 初呼吸:
  移動(前列) + 短刀攻撃(2) = 2
  → 敵卒戦闘不能 → 血舞スタック1(活力 -1)
カウント8 — 二度目の呼吸:
  双刀乱舞(4) → 敵2体同時攻撃
  → 2体戦闘不能時、スタック +2 → 総スタック3(活力 -2)
  → 味方全員: 攻撃 +3、結束 +3
カウント4 — 三度目の呼吸:
  魅惑の舞(3) → 区域内敵魅惑
  → 残り活力: 11 - 2 - 4 - 3 - 3(スタック) = -1
  → 活力不足! スタック維持 vs 行動の選択が必要。

#区域ボーナス

区域ボーナス
前列本拠地。敵との接触が多く、スタック蓄積に最適。ただし被撃危険も最大。
後列スタック効果は隣接まで届くが、直接戦闘不可。スタック維持不能。
心府敵大将を直接斬り、高級スタックを確保。成功すれば戦場全体の士気が逆転。
城内/市街地狭い空間で乱舞効果最大化。逃げられない敵 = 無限スタック機会。

#三道六心葛藤

血花の三道六心は覇/魔固定である。美のために破壊する — その中での葛藤。

  • 「美は犠牲を求める。それは芸術か、殺人か?」 — 血花の根本的な問い。答えは舞っている間には出ない。
  • 「血が乾けば舞が止まる。舞が止まれば私は何者でもない。」 — 自己同一性が暴力に依存している。平和が恐怖。
  • 「尾羽山の妖狐が私を美しいと言った。妖魔に認められることは誇りか?」 — 人間性と妖魔性の境界で。
  • NPC対立: 芸人勢力は「芸術の冒涜」として敵対。浪人は「強い者」として畏敬しつつ距離を置く。尾羽山の妖狐は「同類」として引き込もうとする。
  • PC堕落ルート: 芸人または浪人PCが戦闘中に「殺しの快感」に目覚めた場合、GMは「血花への転職」を提案できる。転職すると覇/魔以外の三道は永久に閉じる。

「泣かないで。あなたの血が乾く前に — 最も美しい瞬間を見せてあげるから。」


#例示キャラクター

魔人12種統合サンプル(1/5/10段 + 堕落経路物語)