日本語版 v1.3.3

#祟り神 (Tatarigami)

神が私を捨てた。だから私は神を罰する神になった。

  • 役割: 結界破壊、呪い散布、信仰反転
  • 核心能力値: 智、美
  • 心府進入: 結界浸食
  • 基盤職業: 浄土僧 × 現人神
  • 三道六心: 虚の極限(変更不可)
  • 名人可能技能: 退魔(逆用)、結界(逆用)、呪術、扇動、威圧、交渉
  • 開始自動技能: 呪術習得、結界(逆用)入門、威圧入門、交渉入門

魔人職業共通: GM許可が必要。NPC悪役として設計されているが、プレイヤーが望むなら「堕落の道」としてプレイ可能。悪役プレイガイド参照。


#香 — 裏切られた神官

彼は敬虔な神官だった。浅草(淺草)の小さな神社で毎朝、神に祈り、村人の病を癒し、疫病が流行したときは自分の食糧を分けた。信仰は真心であり、献身は絶対だった。ところが — 疫病は止まらなかった。祈りは応えられなかった。村人は一人また一人と死んでいき、最後に残ったのは空の神社と一人の神官だけだった。

「神よ、なぜ沈黙されるのですか?」その問いへの答えは最後まで来なかった。沈黙の中で信仰は腐った。祈りは呪いへ、祝福は毒へ、結界は牢獄へねじ曲がった。浄土僧として学んだ仏教の加護と、現人神として受け継いだ神道の神域 — そのすべてが反転した。敵の結界を吸収して自分のものにし、他者の祝福を呪いへ反転させる能力。天主狂団(天主狂團)のガスパル神父はこの存在を目撃し、記録した。「これこそ悪魔(惡魔)が存在する証拠である。」

祟り神は「罰する神」である。彼が罰する対象は特定の人間ではなく神そのもの。結界を砕き、神域を汚染し、信仰の力に依存するすべての者を無力化する。比叡連の僧が積んだ法力を、現人神が維持する神域を、一向一揆の結束を — ことごとく吸収し、ねじって返す。彼にとって信仰とは「最も精巧な嘘」であり、自分の存在はその嘘への「罰」である。

  • 推奨武器: 錫杖(逆用)、符(呪い用)、御幣(汚染)
  • 推奨流派: 祟り流(禁忌陰陽道)、逆神道
  • 推奨陣営基盤: 独自勢力(信仰勢力すべてと敵対)または霊門教(協力可能)

#法 — 特技一覧

#1段: 信仰吸収 (信仰吸收) [素養]

[素養] 信仰吸収 (信仰吸收)
効果: 同じ区域または隣接区域の結界/神域1個を**吸収**。
      吸収時、該当結界/神域は即時消滅 + 自分の戦力回復2。
      吸収対象が敵のものなら次の間合、活力 +2。
      結界/神域がない状態では発動不可。
      小康時自動発動: 半径2区域内の結界/神域を感知。
区域: 自分の区域 + 隣接区域。

#3段クラス特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
聖火逆転 (聖火逆轉)[型]3間合1回敵の治癒/加護技法1個を反転。治癒→被害、加護→呪いへ変換。対象は元の技法の効果を逆に受ける(例: 戦力回復3 → 戦力減少3)。
怨念結界[型]2戦闘2回自分の区域に怨みの結界生成。結界内の敵は信仰系技法使用時、活力消耗2倍。3間合持続。
祟りの眼[素養]対象の三道六心状態を正確に把握。信仰系敵の弱点(結界維持費用、神域範囲)を見抜く。その敵への攻撃 +2。

#5段クラス特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
毒化転換 (毒化轉換)[型]4間合1回吸収した結界/神域のエネルギーを毒気へ変換。自分の区域全体に毒霧 — 区域内のすべてのユニット(自分を除く)戦力 -1。2間合持続。
怨恨の波動[型]3間合1回半径2区域に恐怖波動。すべての敵、2d10+美 vs 敵2d10+勇。失敗時、次の間合行動不可。信仰系敵は判定に -3。
神域汚染[型]5戦闘1回対象神域1個を永久汚染。汚染された神域は所有者に被害を与える呪い区域へ変換。解除には退魔20以上が必要。

#7段高級特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
偽神託 (僞神託)[型]4セッション1回現人神または神官系敵1体に美対立(2d10+美 vs 敵2d10+智)。成功時、対象は3間合の間祟り神の命令を神の命令と誤認。味方を攻撃させることもできる。
業火召喚[型]5戦闘1回吸収した信仰エネルギーを爆発させ、自分の区域 + 隣接区域に業火。すべてのユニット(自分を含む)に戦力 -3。自分は吸収した結界数だけ被害軽減(最大免疫)。
沈黙の領域 (沈默の領域)[素養]常時: 自分の区域で、すべての祈り/真言/祝文が無効化。信仰系技法の活力消耗だけが発生し、効果は0。

#9段高級特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
神殺し (神殺)[型]7セッション1回現人神/神獣(神獸)/霊的存在1体に絶対被害10。この被害は結界/神域/加護で軽減不可。対象が戦闘不能になると該当神域は永久消滅。
虚無の神 (虛無の神)[素養]常時: 半径3区域内のすべての結界/神域の効果50%減少。祟り神が戦闘不能にならない限り解除不可。自分は退魔で受ける戦力減少0。

#極端な長所

  • 敵の結界/神域を資源へ転換。信仰勢力が強いほど祟り神も強くなる。
  • 治癒/加護反転 — 敵の支援技法がむしろ敵に被害を与える。
  • 恐怖波動で広域行動妨害。信仰系敵に特に効果的。
  • 神域汚染は戦場地形そのものを変換。永久的な戦略効果。
  • 結界感知(小康自動)で戦場情報優位。

#極端な短所

  • 自己信仰不在: 独自の結界/神域を生成できない。必ず敵のものを吸収しなければならない。
  • 結界/神域不在時弱体化: 吸収対象がなければ小康ごとに戦力 -1。非信仰勢力相手では致命的。
  • 退魔に2倍被害: 正統退魔技法に命中されると戦力減少2倍(9段特技で免疫可能)。
  • 三道 虚極限固定: 三道六心変更不可。どの陣営とも真の同盟は不可能。
  • 精神的孤立: 交渉判定時、信仰勢力相手 -4。非信仰勢力相手でも「不吉さ」により -1。

#典型的呼吸パターン(5段)

カウント11 — 初呼吸:
  信仰吸収(隣接結界) → 戦力 +2、活力 +2 = 0
カウント8 — 二度目の呼吸:
  毒化転換(4) → 区域毒霧(敵戦力 -1)
カウント5 — 三度目の呼吸:
  怨恨の波動(3) → 半径2区域恐怖
  → 残り活力: 13 + 2(吸収) - 4 - 3 = 8
小康 — 結界感知自動発動。次の吸収対象を特定。

#区域ボーナス

区域ボーナス
前列敵結界/神域に最も近い位置。吸収機会最大。ただし物理攻撃に脆い。
後列安全だが吸収範囲が狭くなる。怨恨の波動/毒化転換を後方から運用。
心府敵本陣の核心結界がここにある。突破成功時、決定的吸収が可能。
神社/寺院区域理想的戦場。結界/神域が豊富。吸収する資源は無限に近い。

#三道六心葛藤

祟り神の三道六心は虚の極限である。すべてが嘘だという確信 — しかしその中にも葛藤がある。

  • 「神を信じていた私は愚かだったのか?」 — 過去の敬虔さを否定するほど、過去の自分も否定することになる。
  • 「神が嘘なら、私の怒りも嘘なのか?」 — 虚無主義の論理的帰結。怒りの根拠さえ疑う。
  • 「ガスパルは私を『悪魔の証拠』と言った。ならば悪魔も神の被造物ではないのか?」 — 天主狂団との奇妙な神学論争。
  • NPC対立: 比叡連は「堕落した僧侶」として最優先討伐対象。現人神勢力は「神域を汚す者」として激怒。淵龍館は「信仰の影」として研究対象扱い。
  • PC堕落ルート: 浄土僧または現人神PCが信仰への根本的疑念を経験した場合、GMは「祟り神への転職」を提案できる。転職時、すべての既存結界/神域が反転する。

「祈ってみろ。応答はないだろう。なかったのだから — 最初から。」


#例示キャラクター

魔人12種統合サンプル(1/5/10段 + 堕落経路物語)