日本語版 v1.3.3

#第5章 2幕 — 各分岐別の備え

目次

1セッション分。 3分岐それぞれのエンディング条件をPCが手動で整える章。感情の章。決心の直前。

本編参照

- 必須: 三道六心 · 10段威名

- 参考: ロマンス結末

- この補充内: 隠居陰陽師 · 幼い領主 · 1幕 · エンディング処理


#2幕要約

1幕で門と質問を受け取ったPCたちは、2幕でその質問に答えるための条件を手動で整える。この章は探索の章ではなく、感情の章である。領地内部の静かな場面が大半で、外部遠征は限定的である。

2幕の最後に、PCは3分岐のうち暫定的な希望を決める (まだ確定ではない)。各エンディングに必要な条件が満たされたかどうかをGMが密かに追跡し、3幕クライマックスで条件未達のエンディングが閉じることがある。

2幕最終質問 (セッション末尾にGMが投げかける): 「君たちは何を失う準備ができているのか?」


#2幕構造

2幕は4つのトラックの並行進行である。すべてのPCがすべてのトラックへ参加する必要はない。1幕の終わりに受け取った課題A~Eに従い、PCは自分のトラックに集中する。

トラック場所主題主要NPC
トラック1神社陰陽師最後の準備ホシノ・ゲンショウ
トラック2領主館領地委任カミジョウ・アキヒサ
トラック3ロマンスパートナーとの結末ロマンスパートナー
トラック4野外・地獄最終武具の確保外部妖魔または家臣

セッション進行方式: GMはこの4つのトラックをPCの行動順に巡回して運用する。セッション中盤に「領地共同儀式」が一度ある (シーン2.5)。


#トラック 1 — 陰陽師最後の準備

#参加PC

1幕課題Aを担当したPCたち。主に陰陽師・修験者・学者・医術技能の保持者。ゲンショウと個人的な絆が深いPCも優先して参加できる。

#場所

領地神社。ゲンショウの住まいであり、結界維持儀礼所。衰弱度7~9のゲンショウは、もはや神社の奥の部屋からほとんど出られない。参加PCは神社内へ入り、ゲンショウのそばに座る。


#シーン 2.1A — ゲンショウの状態確認

導入描写:

「神社の空気は沈んでいる。秋が過ぎ去った後のそれのように。ゲンショウ翁は奥の部屋の敷物に横たわっている。白い布団に身を埋め、息一つに4拍を使う。」

「翁の手には、なお数珠が握られている。108珠のうち半分はすでに擦り減り、艶を失っている。」

#ゲンショウの意思表明

ゲンショウには意識がある。話す。ただし一文ごとに息を吸い込む。

「……おいでになりましたな。今日が何度目の出会いか……数えてみると十二度目でございました。」

「私の衰弱度は……今朝、9を越えました。私に残された日は……そう長くはありません。」

PCが「どれほど残っていないのか」と尋ねれば:

「十日かもしれず、三日かもしれず……わかりませぬ。ただ——私が逝く前に、あなた方がなすべきことがあります。これが今回の訪問の理由なのでしょう。」

#儀式手順の把握 — 選択肢提示

ゲンショウは三つの最後の選択をPCへ正式に提示する。この選択は3幕クライマックスで実行され、2幕では準備のみを行う。

選択A — 自然消耗後の封印再設置 (帰還エンディング経路)

  • ゲンショウが自然消耗で死亡した後、生存している10段威名宣言者 (PCまたは家臣) が封印再設置を代わりに施行する。
  • 条件: パーティ内に10段威名宣言者が1名以上。
  • 準備必要: 封印儀式経文(經文)の把握。智判定 目標値 13 × 3回 (成功時、儀式可能)。

選択B — 威名自発宣言 (帰還エンディングの最も確実な経路)

  • ゲンショウ自身が10段威名を宣言する。封印再設置を施行した後、即死。
  • 条件: ゲンショウの意識状態維持 (衰弱度 ≤9)。
  • 準備必要: ゲンショウの遺言聴取。アキヒサの同意明示。

選択C — 協定提案 (定住エンディング経路)

  • ゲンショウは生きて定住エンディングを見る。代わりに結界そのものが霊界協定へ置き換わる。
  • 条件: 霊界の上位知性体(無間の守護者「無明」との交渉)との事前交渉。
  • 準備必要: 霊界協定文案の作成。交渉判定 目標値 13 + 学者判定 目標値 11。

#シーン 2.1B — ゲンショウの遺言録画

PCが選択Bを好む場合、またはGMが自然退場ルートを想定する場合、ゲンショウの遺言録画を行う。

ゲンショウは遺言を口述し、学者PC(または記録担当志願者)が筆写する。遺言内容:

「アキヒサ若様へ……若様がこの遺言を聞く時、私はすでにおりませぬ。私の仕事は終わりました。あなたはもう……領主ではなく、家長です。領地を背負いなされ。私の数珠は若様の枕元に置いてくだされ。毎朝一珠ずつ……あなたのために祈る者がいなくなったのですから、あなた自身でなさい。」

「遠征隊へ……あなた方は私の弟子ではありませんでした。ですが、私が最後に教えた人々はあなた方でした。あなた方は生きて、私の名を忘れないでくだされ。この老人の名は……ホシノ・ゲンショウでありました。」

「領地住民の皆様へ……私の茶急須はチョリに渡してくだされ。あの子が淹れる茶が一番よい。」

「私自身へ……この世に来る前は何であったのか、今になって考えても答えはありませぬ。ただ——この世では、結界を守った陰陽師でありました。それでよいのです。」

遺言は筆写本・口述本の両方を残しておく。3幕でこの遺言が決定的場面の台詞として使われることがある。


#シーン 2.1C — 数珠の引き継ぎ

ゲンショウは自分の108珠の数珠を誰かに渡そうとする。2幕中にこの瞬間が一度ある。

候補:

  • アキヒサ (最も自然)
  • 陰陽師・修験者PC (技能維持の面)
  • 特にゲンショウと絆が深いPC (感情優先)
  • 外部後継者 (霊界から迎えた陰陽師、まれな経路)

ゲンショウが数珠を渡す場面:

「……これは……私の手が擦り減るほど触れてきたものです。108珠、楓材。いま、あなたに差し上げます。受け取りなされ。」

受け取った者は次のうち一つを得る。

  • 数珠所有者効果 (永久): 結界維持判定 +1。ただし、数珠所有者はキャンペーンエンディングでゲンショウの記憶を継承しなければならない (情緒的負担)。
  • 拒否時: ゲンショウは悲しまない。数珠は神社壇に安置される。エンディング時に特殊エピローグ (数珠が神社へ永久奉納される)。

#トラック 1 最終状態

エンディング条件充足判定 (GM追跡):

  • 選択A準備完了 → 帰還エンディング +2
  • 選択B準備完了 → 帰還エンディング +3
  • 選択C準備完了 → 定住エンディング +3
  • 遺言録画完了 → 全エンディング +1 (感情点)
  • 数珠引き継ぎ成功 → 帰還・定住エンディング +1、変容エンディング +0 (人間性維持経路)

GMはこの点数をプレイヤーへ直接公開しないこと。内部追跡用。


#トラック 2 — 領地委任

#参加PC

1幕課題Bを担当したPCたち。交渉・指揮・リーダーシップ技能PCが優先。領主アキヒサとの絆が深いPCも参加。

#場所

領主館。アキヒサの執務室。カミジョウ家代々の記録室。


#シーン 2.2A — アキヒサの決断

アキヒサは2幕開始時点で、すでに自分の希望を内心では定めている。だがPCにその希望を強要しない。PCの意見を聞き、領地の道をともに定める。

アキヒサの基本傾向 (GM参照):

  • 1~3章で、アキヒサは「守るべき少年」だった。
  • 4章以後、彼は少しずつ「決定する領主」へ成長した。
  • 5章2幕のアキヒサは——どのエンディングでも受け入れる準備ができている状態。

彼の弱い希望 (隠し):

  • ゲンショウが自然消耗した場合: 帰還エンディングをやや好む (ゲンショウの意志を尊重する方向)。
  • ロマンスアーク進行者がいる場合: 定住エンディングをやや好む。
  • PCの中に「霊界へ深く入り込んだ者」がいる場合: 変容エンディングにも開かれている。

この傾向はGM内部情報。PCが説得する方向に応じてアキヒサが同意する。


#シーン 2.2B — 領主の遺書執筆

アキヒサはすべてのエンディングで遺書を執筆する。この遺書はエンディングによって用途が異なる。

遺書A — 帰還エンディング用

「カミジョウ・アキヒサ、慶長12年3月14日に漂流した領地の領主、この書を残す。もし我らが本編の地へ戻り、この記録が残ったならば、次代のカミジョウ家へ次を頼む。鏡ヶ池を守れ。100年に一度、封印を点検せよ。そして——ホシノ・ゲンショウ翁の名を忘れるな。彼は私の祖父であり、第2の父であった。」

遺書B — 定住エンディング用

「カミジョウ・アキヒサ、霊界鏡山領の初代領主、この書を残す。我らは霊界に残った。本編の地へ戻ることはできない。だが我らはここでも生きる。後代の領主たちに頼む。本編の地を忘れるな。しかし戻ろうとするな。我らの土地は、いまやここである。」

遺書C — 変容エンディング用

「カミジョウ・アキヒサ、領地鏡山の領主、この書を残す。我らは本編の地へ戻る。だが遠征隊の何人かは霊界に残った。彼らの名をこの書に記す。(PC名n名)。彼らは霊界の守護者となった。彼らの名を1年に一度、3月14日に、領地神社で呼べ。彼らが戻れるようにではなく——彼らが忘れられぬように。」

三つの遺書はすべて執筆可能。PCはエンディング確定前まで三つの版をすべて準備しておく。(執筆時間は各1時間。)


#シーン 2.2C — 住民代表者指名

アキヒサは2幕で住民代表者を指名する。エンディングごとに、この代表者の役割は異なる。

  • 帰還エンディング: 代表者は本編世界へ戻った後の最初の村会議の主宰者。
  • 定住エンディング: 代表者は霊界領地の副領主。アキヒサ再命名後の実質的な人間指導者。
  • 変容エンディング: 代表者は変容したPCとのつながり。毎年3月14日儀式の主宰者。

指名候補NPC (住民NPCの中から):

  • チョリ (長老、70代): 最も安定した選択。帰還・定住のどちらにも適する。変容にも適するが、高齢の問題がある。
  • ハナ (若い女性農民、30代): 定住エンディングに最も適する。霊界適応力が高い。
  • アキモト (壮年侍、40代): 帰還エンディングに適する。武士の位階を維持。
  • サチコ (中年巫女、50代): 変容エンディングに最も適する。霊的感覚が高い。

PCがアキヒサとともに候補を検討し、指名する。指名された者は3幕クライマックス場面に端役として登場する。


#シーン 2.2D — 再命名儀式 (定住エンディング事前準備)

PCパーティの合意が定住エンディング側へ傾く場合、2幕で再命名儀式の事前準備を行う。

アキヒサの新しい名: 本文書ではGM自由設定 (プレイヤーとアキヒサRP担当が合意)。

基本提案:

  • カミジョウ・アキカミ(神) — 「明るい神」の意味。霊界領主としての新しい名。
  • カガミヤマ・アキヒサ(鏡山 昭久) — 姓を領地名へ変え、領地そのものと同化することを象徴。
  • 無名領主 — 名を意図的に消す道。無間道の影響。

この準備は儀式道具制作を含む。再命名儀式に使う鏡面鏡を住民職人が1週間かけて制作する。2幕中に完成する。


#トラック 2 最終状態

  • 遺書3版執筆完了 → 全エンディング +1
  • 住民代表者指名 → 全エンディング +1
  • 再命名儀式準備完了 → 定住エンディング +3
  • アキヒサ覚醒儀式準備 → 帰還エンディング +2 (4幕別儀式)

#トラック 3 — ロマンス結末整理

#参加PC

ロマンスアーク進行中のPC。ロマンスシステムおよびロマンス結末文書に基づく。

#場所 (パートナー別)

  • 人間パートナー: 領地内のパートナーの居所 (住民の家、領主館、神社など)。
  • 妖魔パートナー: 結界境界または霊界内部の約束の場所。

#シーン 2.3 — パートナーとの最後の会話

各パートナーと1~2時間の個別場面。エンディング種別により会話の方向が変わる。

人間パートナー + 帰還エンディング:

  • 帰還後の暮らしを約束。結婚約束・公式交際宣言。
  • エピローグ: 本編世界でともに生きる。

人間パートナー + 定住エンディング:

  • 霊界でともに生きることを選ぶ。人間パートナーも霊界定住を受け入れる。
  • エピローグ: 霊界領地で家庭を築く。
  • 拒否分岐: パートナーが定住を拒否 → 別れ。涙の場面。

人間パートナー + 変容エンディング:

  • PCが変容するなら、パートナーは本編へ戻る。永久の別れ。
  • 代替分岐: パートナーもともに変容を選ぶ (まれな経路) → 霊界の客としてともに残る。

妖魔パートナー + 帰還エンディング:

  • 永久の別れが基本。妖魔は本編について行けない。
  • 代替分岐: 妖魔が人間の肉身をまとってついて行く (特定の妖魔のみ、非常に特殊)。

妖魔パートナー + 定住エンディング:

  • 霊界領地でともに暮らせる。結婚可能。
  • エピローグ: 霊界の混種家門が誕生。

妖魔パートナー + 変容エンディング:

  • PCが変容すれば、妖魔パートナーと霊界で永久結合する。最も「ロマンチック」なルート。
  • エピローグ: 霊界の守護者カップル。

#最後の贈り物交換

各パートナーはPCに「記憶の贈り物」を渡す。逆方向も可能。贈り物の内容はロマンス結末ガイドラインに従う。


#トラック 3 最終状態

  • ロマンス結末確定 → エンディングパートナー種別に応じて+1~+2
  • 拒否分岐選択時 → エンディングボーナスなし、代わりに感情の重み追加 (エピローグの濃い情感)。

#トラック 4 — 最終武具の確保

#参加PC

1幕課題Dを担当したPCたち。戦闘特化。家臣6人のうち長期家臣が同行。

#場所

三つの選択:

(a) 領地武器庫: カミジョウ家先代の遺物。平時は封印されていた「絶対専用武具」。アキヒサの許可でのみ開放。

(b) 領地近くの遺跡: 焦熱境界または等活荒野の隠された遺跡。隠された短拄、または呪術武器が封印されていることがある。GM判断。

(c) 霊界商人取引: 特殊商人(妖魔)との最後の取引。将級妖魔核2~3個を支払い、特殊武具を獲得できる。


#シーン 2.4A — カミジョウ家遺物開放

アキヒサが家門武器庫の封印を解き、先代遺物の一つを遠征隊へ渡す。

候補遺物 (GM選択またはプレイヤー希望):

  • 先代領主の太刀「霊枝」: 主級妖魔に+2ダメージ。結界維持機能者と共鳴。
  • カミジョウ血統防具「鏡玄」: 結界侵食効果を50%軽減。変容エンディング選択時、副作用 (人間性固定効果により変容失敗)。
  • 封印扇「心水」: 3幕封印石対面時に1回使用。再封印儀式 +3。
  • 陰陽師の大式神封印解除儀式書: ゲンショウの封印された式神「白狐」を1回解放可能。3幕戦闘に+1同盟召喚。

遺物は1個だけ開放。アキヒサは二つ以上を許さない (家門のすべての遺物を一度に消耗することはできない)。


#シーン 2.4B — 外部遠征 (選択的)

PCが望む場合、2幕中に1回の短い外部遠征が可能。目的: 領地外部の隠された武具・儀式材料・妖魔核の確保。

遠征地オプション:

  • 鏡ヶ池: 領地内部。封印石の表面のすぐ上。ここで祈る場合、サイゴウの魂と2次遭遇が可能 (まれな拡張シーン)。
  • 等活荒野再訪: 1~2章で逃した手がかりの確認。以前の漂流者たちの名を発掘。
  • 霊界市場: 3章末に開いた臨時市場。最終消耗品を購入。

この遠征は半日~1日だけを要する。2幕セッションのペーシング上、省略可能。


#トラック 4 最終状態

  • 家門遺物1個確保 → 全エンディング +1 (3幕戦闘有利)
  • 外部遠征ボーナス → 遭遇成果に応じて各エンディング別途 +1

#シーン 2.5 — 領地共同儀式 (全PC参加)

#位置

領地中央広場。日暮れどき。住民全員出席。

#儀式 — 「供養儀式」

アキヒサが主宰。ゲンショウも支えられて出席 (衰弱度9状態)。儀式は次の手順:

  1. 火を灯す — 広場中央に小さな火鉢の火。住民代表(指名された者)が点火。
  2. 名前朗読 — ゲンショウが震える声で「先に逝った者たちの名」を読む。領地史の故人たち。1~4章で死亡した住民の名も含む。約2~3分。
  3. 茶一杯 — 住民チョリが大きな急須で茶を淹れる。全員に一杯ずつ。PCも受け取る。(1幕出発時に残した約束の茶の完成。)
  4. 沈黙 — 3分の沈黙。各自の祈り、または思考。
  5. アキヒサの一言 — 儀式終了。

#アキヒサの終結台詞

「我らは今日集い、先に逝った者たちの名を呼んだ。明日は——我らのうち誰かの名が、その一覧に加わるかもしれない。それでもよい。それでもよいと——互いに言うため、我らは集まった。」

「この土地が何になろうとも、我らはこの夕べを忘れない。この火を、この茶を、この顔たちを。」

「……安らかに休まれよ、翁。安らかに休め、皆。」

#この儀式のシステム効果

  • 儀式完了時、パーティ全員が感情結束 +1 (3幕戦闘判定時、1回の振り直し許可)。
  • 住民士気 +3 (3幕開始まで維持)。
  • エンディング判定時、+2感情ボーナス (どのエンディングにも適用)。

#シーン 2.6 — 暫定希望宣言

#タイミング

セッション2 (2幕)の最後のシーン。供養儀式後、夜が深くなったころ。PCたちが領主館の大広間に集まる。

#進行

アキヒサがPCたちに暫定希望を尋ねる。これは確定ではない。3幕進行中の状況に応じて変更可能。ただしGMはこの暫定希望を内部追跡する。

PCが1人ずつ答える。答えは次のうち一つ:

  • 「私は帰還を望む。」
  • 「私は定住を望む。」
  • 「私は変容を望む。」
  • 「まだ答えがわからない。3幕で決める。」

全員の答えが一致する必要はない。パーティ内の意見分裂も珍しくない。アキヒサは「聞き届ける」と答え、多くを語らない。

#アキヒサの最後の一言

「君たちの答えがどのようなものでも、明日、私は君たちとともに門の前へ行こう。君たちの代表——カミジョウ・アキヒサとして。」

「……よく眠れ。」


#2幕判定要約

判定目標値効果
封印儀式経文把握知識 13 × 3選択A準備完了
霊界協定文案作成交渉 13 + 学者 11選択C準備完了
アキヒサ説得 (帰還)交渉 12帰還支持
アキヒサ説得 (定住)交渉 13定住支持
アキヒサ説得 (変容)交渉 14変容支持 (最も難しい)
ロマンス結末決意美 11または交渉 10パートナー同行決定
家門遺物使用許可アキヒサ交渉 10遺物1個開放
再命名儀式準備学者 12 + 呪術 12定住経路有利

#2幕累積エンディング点追跡

GMが内部管理。2幕終了時点で点数を合算:

[エンディング条件充足点シート]

帰還エンディング: ___ 点
  (+2) 選択A/B準備 (陰陽師最後)
  (+2) アキヒサ覚醒儀式準備
  (+2) 出発時に茶を飲んだPC数 × 1
  (+3) 遺跡封印儀式確保 (4章)
  (+1) 家門遺物帰還適合
  (+2) 供養儀式完了
  (+1) 暫定希望「帰還」× 数

定住エンディング: ___ 点
  (+3) 選択C準備 (霊界協定)
  (+3) 再命名儀式準備
  (+1) 鏡の街記録 (4章)
  (+2) 出発時に茶を残したPC数 × 1
  (+2) ロマンス定住ルート
  (+2) 供養儀式完了
  (+1) 暫定希望「定住」× 数

変容エンディング: ___ 点
  (+2) 10段威名未宣言保証
  (+2) サイゴウとの交渉成功 (1幕)
  (+2) ロマンス変容ルート
  (+2) 出発時に茶を残したPC数 × 1
  (+2) 供養儀式完了
  (+1) 暫定希望「変容」× 数
  (-3) 10段威名宣言者発生時

点数最上位のエンディングが**基本エンディング**。3幕結果により変動可能。

#2幕GM運用原則

#原則 1 — 感情を主題に

2幕は行動の章ではなく、感情の章である。ゲームシステム的な判定を最小化し、RP・台詞中心で運用する。判定は「条件充足」の確認用に限る。

#原則 2 — 4トラック並行のリズム

4トラックを同時に回すのではなく、PC行動順に自然に転換する。あるトラックに30分留まり、次へ移る。シーン2.5共同儀式はすべてのトラックを収束させる地点。

#原則 3 — アキヒサとゲンショウの分化

1~4章で、二人は対で登場していた。5章2幕で初めて分化する。アキヒサは昼の場所で決定し、ゲンショウは夜の場所で準備する。この分化がキャンペーンの情緒的軸である。

#原則 4 — 暫定希望を尊重

2幕末の暫定希望は拘束力なしであることを明示する。プレイヤーには後で変える権利がある。GMはこの希望を3幕で密かに反映するが、細かく問い詰めすぎない。

#原則 5 — 3幕直前の夜

2幕末、PCたちが床に入る前に、GMは短い個別場面を提供できる (1人あたり30秒~1分)。例: ゲンショウの部屋の前でためらうPC、領地の塔の上で一人立つPCなど。この短い場面が3幕の重みを作る。


#シーン 2.7 — 眠る前の余白 (選択的)

#各PCへ30秒~1分の小さな場面

GMが自由設定。例:

  • 神社前を通り過ぎるPC: ゲンショウの息づかいが聞こえる。入るか迷う。入らない。
  • 領地塔上のPC: 結界のかすかな光を見る。結界が今日に限って薄い。息を一つ吐く。
  • 自室のPC: 机の上に1幕で得た鏡片を置く。覗き込む。鏡には自分の顔だけが映る。だがその目はすでに別のものを見ている。
  • パートナーと一緒にいるPC: 言葉のない夜。互いの息づかいだけ。

#このシーンの意味

3幕は激しい章である。その直前の沈黙を深くすることで、3幕の極性が生きる。


#2幕終了

PCたちが眠りにつく。夜明け。GMが次セッションのオープニングを予告:

「明日の朝、君たちは門の前へ行く。今夜が最後の夜ではないかもしれない。だが——今夜の感覚を覚えておきなさい。明日の君たちには、今日の君たちが必要になるだろう。」


#リンク文書


「今日の夜は、明日の昼のためにある。だが今日の夜そのものも、それ自体で意味を持たねばならぬ。」 — ホシノ・ゲンショウ、2幕最後の夜の幻聴。