日本語版 v1.3.3

#巨大迷宮索引 — 霊界漂流記 補充

目次

2種の巨大迷宮。 長期キャンペーン用の選択コンテンツ。本編5章構造のの拡張。

本編参照

- 必須: 妖魔図鑑テンプレート · 区域ギミック · 戦利品表

- この補充内: 前提 · 地獄流派索引 · 霊界遺物


#巨大迷宮とは

本補充の巨大迷宮は、一セッションでは完結しない大規模探索コンテンツである。本編5章のシナリオ構造に従属せず、キャンペーン全体の選択的な舞台として機能する。

両迷宮の性格は根本的に異なる:

  • 沈んだ曼荼羅 — 垂直層階型。12〜20層。線形進行、後半層は強制解放。一度下降すると戻るのが難しい。最下層の大宝物は1回限りの受領。
  • 百門の神社 — 水平分散型。100の門。任意の順序、完全探索にはキャンペーン1年以上を要する。10門マイルストーンごとに段階的報酬。

両迷宮は互いに独立している。片方だけ進行しても、並行してもよく、省略しても本編に影響はない。


#香 — 巨大迷宮が約束するもの

巨大迷宮は「大きな報酬」より先に長い記憶を約束しなければならない。沈んだ曼荼羅は一度下りると戻れない垂直の圧迫であり、百門の神社は一つの門を開くたびに次の選択が重くなる水平の圧迫である。どちらもメインアークとは異なる呼吸で進み、その違いをGMが先に明確に伝えておくほうがよい。

プレイヤーがこの索引を開いたときに感じるべき感覚は「ボーナスコンテンツ」ではなく、キャンペーンの傍らに添えられたもう一つの道である。どちらも気軽に開いてはならない。一方は時間と活力を圧縮し、もう一方は露出度と選択の痕跡を積み重ねる。


#巨大迷宮2種 要約表

区分沈んだ曼荼羅百門の神社
類型垂直層階型水平分散型
規模12〜20層100門
モチーフ叫喚地獄+焦熱混合(水中・火)無間地獄の縁
進入条件第3章以降第4章以降(縁のみ第2章以降)
推奨段数6〜9段5〜10段(門別格差)
予想セッション数8〜15(層数選択)20〜40+(長期並行)
最終報酬名品武器1+地獄流派伝授1回+帰還手がかり神器級遺物1+無間の真意の手がかり
露出度蓄積無(水圧・火傷蓄積)霊界露出度(神社尺度)蓄積(核心ギミック)
進行方式層ごとの順次下降門ごとの任意選択+マイルストーン
帰還難度上(下降加速)中(門を閉じる判定)

#助言 — いつ取り出すか

  • 沈んだ曼荼羅は、パーティが「一度じっくり下りてみる遠征」を望むときに取り出す。2〜3セッション以上を一続きにできるときが最も適している。
  • 百門の神社は、メインアークの合間に1〜3門ずつ挟んでいくほうがよい。一セッション内に複数の選択肢を残すのに適している。
  • 両方を同時に本格稼動するときは、一方がパーティの基本緊張軸、もう一方が変奏軸になるよう明確に分けること。両方をメインにするとキャンペーンの焦点が散漫になる。

#沈んだ曼荼羅(沈曼陀羅) — 概要

#目的

  • 本編第3章の叫喚地獄の拡張された舞台。本編が提供しない地獄深層探索を提供。
  • 地獄流派2種(叫喚流・焦熱流)のうち一方の1回限りの伝授を提供。
  • 帰還エンディングを目指すパーティに帰還経路の手がかりを提供。

#難易度

上級。 推奨PC段数は層ごとに異なる:

層区間推奨PC段数主難易度要素
1〜4層6〜7段水圧・道探し
5〜8層7〜8段混合ギミック(水中+火)
9〜12層8〜9段曼荼羅喪失、戦闘密度
13〜16層9段巨大遭遇連鎖
17〜20層9〜10段最下層の主級ボス

GMはキャンペーン強度に応じて12層短縮型または20層完全型を選択する。中間型16層も有効。

#進入条件

  1. 第3章叫喚地獄進入完了。(第3章第1幕以上経験)
  2. 地図の手がかり取得。 第3章のNPCまたはサイドクエストで「沈んだ曼荼羅」の存在を聞く。
  3. 水中呼吸の手段。 陰陽師の符、地獄流派の呼吸術、または特定の遺物。
  4. 選択的。 本編進行を一時中断し、2〜3セッション単位で並行可能。

#予想セッション数

完走条件セッション数
12層短縮完走8〜10セッション
16層中間完走10〜13セッション
20層完全完走12〜15セッション
各セッションでの進行層数平均1.5層(遭遇1〜2+パズル1+宝物1)

#主要報酬

  1. 名品武器 1個(最下層の大宝物)— 地獄流派と相性の合う武器。霊界遺物表参照。
  2. 地獄流派1回伝授 — 叫喚流または焦熱流のうち1種。PC 1名のみ受領可能。パーティ合意が必要。
  3. 帰還経路の手がかり — 5章帰還エンディング判定に±3補正。
  4. 付随戦利品 — 各層の少量の戦利品(間合・銀・符類)。
  5. 叙事報酬 — 「曼荼羅を見た者」の称号。帰還以降の物語に活用。

#百門の神社(百門神社) — 概要

#目的

  • 長期並行コンテンツ。 本編進行中の休息セッション、短い1〜2時間セッションの素材。
  • 叙事の断片蓄積。 無間地獄の真意、以前の漂流者の記録、封印石の由来など、大小説級の背景断片を提供。
  • 霊界露出度(神社尺度)蓄積ギミックの試験場。神社露出度は本編エンディング分岐に間接影響。

#難易度

中〜上級混合。 門ごとに難易度は千差万別。一部の門は5段のPCも突破可能、一部の門は10段の威名者にも手に余る。門の選択はプレイヤーの裁量。

#進入条件

  1. 第2章以降、縁の10門まで接近可能。
  2. 第4章以降、内側の90門すべてに接近可能。
  3. 霊界地図または巡礼者の案内が必要 — 神社の位置は流動的。
  4. 霊界露出度(神社尺度)受容の同意 — プレイヤーに「このダンジョンは神社露出度が蓄積される」と事前告知。

#予想セッション数

完走条件セッション数
10門(マイルストーン1回)2〜4セッション
30門(マイルストーン3回)6〜10セッション
50門(中盤突破)12〜18セッション
100門完全20〜40+セッション(キャンペーン1年以上)
各セッションでの開放門数平均2〜3門(短いセッション基準)

#主要報酬

  1. 神器級遺物(100門完全)— 本編最高等級を超える伝説アイテム。エンディング補正は大型。
  2. マイルストーン報酬(10門ごと)— 核・アイテム・手がかり3種のうち1種選択。
  3. 叙事の断片 — 門ごとに1〜2個の背景断片。累積すると無間の真意が明らかになる。
  4. 霊界露出度(神社尺度)ペナルティ — 神社露出度の蓄積はエンディング分岐に影響(帰還弱化、変容強化)。

#両迷宮の比較 — GM選択ガイド

#あなたのキャンペーンが以下に該当する場合は沈んだ曼荼羅を推奨

  • パーティが戦闘中心、探索の密度を好む。
  • PC 1名が地獄流派を望み、強力な武器を求めている。
  • セッションが定期的(週1〜2回)に開かれ、連続進行が可能。
  • 本編第3〜4章の間の追加舞台が必要。
  • 垂直下降の叙事的な重さを楽しむ。

#あなたのキャンペーンが以下に該当する場合は百門の神社を推奨

  • パーティが探索・叙事中心、短いセッションを好む。
  • プレイヤーたちが選択権を重視する(順序決定)。
  • セッションが不定期で長期キャンペーン(1年+)を予定。
  • 本編第5章進入前に大小説の背景を厚く積み重ねたい。
  • 霊界露出度(神社尺度)という神社専用蓄積ギミックを喜んで受け入れる。

#両方を進行する場合

並行進行は可能だが注意:

  • 両迷宮のセッションが本編進行を遅延させる。本編エンディング直前まで未完結も許容。
  • 地獄流派伝授(曼荼羅)と神器級遺物(神社)が同時に手に入るとPCの力が過剰になる。GMはPCのうち 1名のみが一方の大報酬を受け取るよう配分する。
  • 神社露出度は曼荼羅の進行に直接影響しない。

#巨大迷宮進行 共通規則

#セッション単位

  1. セッション開始: 前セッション終了地点の再確認。現在の層/門、戦力、間合、特殊状態。
  2. 探索フェーズ: 迷宮内の移動、遭遇、パズル、戦利品収集。
  3. セッション終了: 「安全地点」で終了。安全地点は層の終端・解放された安息所・神社の門前。
  4. 中断・再開: セッション中の迷宮離脱は可能だがペナルティあり(帰還経路消費)。下記中断規則参照。

#中断規則

沈んだ曼荼羅の中断:

  • 現在の層以上への帰還は可能だが、1回につき水圧2戦力+間合2消費。
  • 再進入時は同じ層から開始。開いたパズル・遭遇状態は維持(略奪した戦利品も復元されない)。
  • 12層以下下降後の離脱は「深淵者の記録」という負債を残す — 再進入まで悪夢判定 -2。

百門の神社の中断:

  • いつでも離脱可能。ペナルティなし。
  • すでに開放した門は維持、まだ開放していない門は次回訪問時に選択可能。
  • 離脱時、霊界露出度(神社尺度)は自然減少しない(浄化の儀式が必要)。

#戦利品分配

両迷宮共通:

  • 層/門別戦利品はパーティ合意で分配。迷宮内の紛争を防止。
  • 大報酬(曼荼羅最下層、神社100門)は1人帰属の原則。パーティが決定者を選出。
  • 紛争時はGM仲裁。本編戦利品分配規則に従う。

#判定・ダイス

  • 2d10: 一般判定。本編規則を維持。
  • d100: 表参照(神社の各門の内容決定など)。
  • d10: 小規模分岐、戦利品等級決定。
  • 時間: 「間合」単位。1間合=約1時間。セッション内の時間経過を明示。

#沈んだ曼荼羅 層一覧 要約

全20層中16層まで公式詳細。17〜20層はGM裁量の拡張層。

名称テーマ主遭遇主パズル
1入口の洞窟海岸絶壁の隙間小型鬼魚潮のタイミング
2水の門封印された出入口門番の亡霊符の整列
3最初の懺悔室膝丈の水+低い火床懺悔する亡者懺悔の選択
4鏡の回廊壁面全体の水面鏡自己反映体反射角度
5最初の曼荼羅室水没した曼荼羅道巡礼者の霊曼荼羅復元
6業火の階段水面に浮かんだ炎の階段火身の兵士炎の断絶
7二番目の曼荼羅室消失した隅の曼荼羅曼荼羅の守護者欠けた隅の修復
8石の舟巨大な石柱の上叫喚妖魔1級石柱渡り
9沈黙の浴槽熱湯に沈む無数の棺棺の中の先祖たち本物の棺選び
10三番目の曼荼羅室曼荼羅が半壊多数の敵+感情の波動崩壊連鎖阻止
11業の鐘巨大な水中の鐘鐘の中の亡者鐘を3回鳴らす
12四番目の曼荼羅室曼荼羅が完全喪失曼荼羅残滓の化身(中級)曼荼羅再創造
13煮えたぎる川の渡河唯一の水平移動層渡河を守る渡し守妖魔渡し賃支払い
14文書庫の廃墟以前の漂流者の痕跡記録の中の亡者記録の解読
15五番目の曼荼羅室曼荼羅が別の曼荼羅を喰う混合曼荼羅妖魔分離の儀式
16巨大な存在の影最下層直前の前兆影妖魔(主級1フェーズ)影の回避
17〜20(GM拡張層)自由設計
最下層封印された曼荼羅の核大宝物室主級ボス1体封印解除

各層の詳細は沈んだ曼荼羅(沈曼陀羅) — 垂直層階型 巨大迷宮参照。


#百門の神社 門類型分布

100門の類型分布:

類型門数割合内容
遭遇3030%妖魔1体〜小集団の遭遇、戦闘または交渉
パズル2525%謎解き・儀式・技巧の判定
宝物2020%戦利品または遺物。危険を伴う
トラップ1515%即発危険。回避判定
叙事1010%背景断片、無間の真意の欠片

門別詳細は百門神社 — 段階的解禁型巨大迷宮のd100表参照。

#マイルストーン構造

開放数マイルストーン報酬露出度変化
10第1マイルストーン+10
20第2マイルストーン+10
30第3マイルストーン+10(累積+30)
40第4マイルストーン+10
50中盤突破(大型報酬)+15
60第6マイルストーン+10
70第7マイルストーン+10
80第8マイルストーン+15
90第9マイルストーン+警告+20
100神器級遺物解放+25(累積+125)

露出度125累積時: 帰還エンディング判定に -5。変容エンディング判定に+5。GMはプレイヤーに事前告知し、探索を中断する選択肢を与える。


#地獄流派・霊界遺物 連動

#沈んだ曼荼羅と地獄流派

最下層の大報酬として叫喚流または焦熱流の1回伝授。

  • 叫喚流 — 水中・悲鳴・音の操作。
  • 焦熱流 — 炎・灰・業火の操作。

伝授はPC 1名のみに適用。パーティ合意が必須。伝授後、該当PCは流派1段を自動取得。

#百門の神社と霊界遺物

霊界遺物リストから一般〜神器まで戦利品が配置される:

  • 遭遇門: 一般〜上級。
  • 宝物門: 上級〜希少。
  • 50門マイルストーン: 希少。
  • 90門マイルストーン: 希少または神器予告。
  • 100門完走: 神器級1個

#GMペーシング 総合助言

#巨大迷宮は本編と混在させないこと

セッション単位で本編と巨大迷宮を混在させてはならない。セッション開始時に「今日は本編」または「今日は曼荼羅」または「今日は神社」と宣言する。混在は叙事密度を散漫にする。

#プレイヤー合意を先行させること

巨大迷宮開始前にプレイヤーに明確に:

  • 「このダンジョンはXセッションかかる。」
  • 「中断は可能だがペナルティがある。」
  • 「大報酬は1人に帰属する。」
  • 「(神社の場合)露出度が蓄積される。」

合意なしに開始するとプレイヤーの疲弊が蓄積される。

#叙事的な重さを維持すること

巨大迷宮は本編より長い。各層/門を単純な「コンテンツ消費」に堕落させてはならない。毎層/門に意味を与えること:

  • この層で見た曼荼羅は何を喪失したのか?
  • この門の向こうで出会った亡者は誰の記憶か?
  • プレイヤーのPCはこの場面でどんな感情を抱くか?

#大報酬のタイミング

  • 曼荼羅最下層: セッションの頂点として演出。大報酬受領はセッション終了直前。
  • 神社100門完走: キャンペーンの頂点として演出。エンディング直前のセッションに配置。

#中断・再開の支援

GMは各セッション終了時にプレイヤーに「次のセッションはいつ再開しますか?」と尋ねる。長期の空白が予想される場合はセッション再開カード(現在位置・戦力・特殊状態の要約)を残しておく。


#この補充内 関連文書

#本編参照


索引終了。詳細な層/門構造は次の二文書にて。