日本語版 v1.3.3

#妖魔パートナー4人

目次

霊界の存在は異なる法で愛する。そしてその法は必ずしも人間にとって有益ではない。それでも愛という名は、両側で成立しうる — 危険を覚悟するならば。

本編参照

- 必須: 三道六心 · 地獄5章 · 妖魔法則

- 参考: 退魔

この補充内参照

- 必須: ロマンスシステム · 霊界知性体

- 必須: 地獄詳細

- 参考: ロマンス結末 · 人間パートナー

セイフティ再確認

妖魔パートナーとの結合はPCの変容を伴いうる。これはキャラクターの身体性・心構造の永続的変化を意味する。プレイヤーの事前同意が必須。セッション0で「変容エンディング受容の可否」確認を推奨。一部の妖魔パートナーは別れ・悲劇の結末のみ可能 — 該当パートナー項目を参照。


#妖魔ロマンスの共通ルール

#交渉とロマンスの関係

霊界知性体交渉ルールが先行条件。交渉の大失敗時、該当妖魔と永続的敵対 — ロマンス不可能。最初の交渉成功後にのみロマンスへ進入可能。

#好感度進入難易度

妖魔パートナーは人間パートナーより開始難度が高い(難度 6~9、開始好感度 0)。ただし一度上がった好感度は人間より安定している — 感情的変動が少ない。ただし心の衝突時に急激な下落。

#異道・禁忌・異世界結合の命題

妖魔パートナーとの関係は本質的に禁忌。領地内部の情報漏洩時、アキヒサ・ゲンショウが警告または介入。妖魔パートナーは:

  • PC キャラクターのエンディングに決定的影響
  • 大部分が変容エンディングへ誘導
  • 一部は悲劇エンディングのみ可能

#禁忌の重み

妖魔との関係が公式化した瞬間、領地の反応:

  • 住民士気 -2(事件 1 回)
  • アキヒサの好感度 -2
  • ゲンショウの陰陽師的介入(警告または封印の試み)
  • 他のロマンスパートナーの自動好感度下落(-1 per 存在)

この反応は、ロマンス自体が世の規則を破るものという物語の一部。PCはこの代償を受け入れなければならない。

#変容の段階

妖魔パートナーと深まるほど、PC自体が霊界化:

好感度変容段階
0~5
6~71段階: 目の色の変化、影の異常、霊界感知 +1
8~92段階: 体温の異常、睡眠短縮、人間社会での不快
103段階: 半妖魔。変容エンディング確定

各段階は永続的変化。好感度が下がっても元には戻らない。この点をプレイヤーに事前告知必須。


#1. カグラ — 等活の蘇生の少女

Kagura, girl of repeated rebirth, complete upper body from head to waist, patched white kimono with broad blank skin and cloth areas, body edges partly broken as if fading, a.

#香 — 毎日死に毎日甦る者

カグラは等活地獄に住む。外見は十五歳の少女。しかし彼女は毎日死ぬ — 等活地獄の法則のとおり一万回の死を繰り返す存在。毎日死に、毎日また起き上がる。記憶はそのたびに少しずつ失われていく。

彼女が現在記憶しているのは自分の名前、いくつかの顔、そして「好き」という感情の質感ほど。それ以上は掴めない。PCが彼女に会う日は、彼女のO番目の命だ。

#基本情報

  • 年齢: 外見 15 歳(実際の年齢不明、数千年の可能性あり)
  • 所属: 等活地獄 — センマング 管轄
  • 好む心: 慈
  • 拒む心: 覇 · 魔
  • 基本難度: 6
  • 開始好感度: 0
  • 変容経路: 非常に強い(段階 10 到達時に確定変容)

#外観

十五歳の少女。身長 150cm ほど。青白く半透明な肌 — 日光が通過する。髪は銀色。瞳は淡い紫色。衣装は繰り返される蘇生でつぎはぎだらけの白い着物。毎日死ぬたびにできた傷の痕跡が衣全体に染み込んでいる。

彼女の体は毎回少しずつ異なる。ある日は右手に刃傷、翌日は左胸に火傷。カグラ本人はこれを不思議に思わない。

#話し方

幼い少女の話し方。しかし特定の話題(死・繰り返し・記憶)では数千歳の知恵がちらりと見える。主に敬語省略、率直な表現。

#好感度別態度変化

好感度態度
0~2「どなたですか」— 毎回初めて会うように
3~5記憶する。名呼び
6~7花を摘んで渡す。長く手を繋いでいる
8~9「今日も一緒にいてください」— 死の時間への同行を請う
10変容の提案 — 「一緒に生きよう」

#接近条件

  • 等活地獄への進入(第3章以上、センマング交渉完了後)
  • カグラは等活地獄の入り口近くの花畑によく現れる
  • 初遭遇時、彼女はPCが「生きている」という事実に驚く

#好感度変動 — カグラ固有

#上昇要因

行動増加
死の瞬間に共にいる+3
記憶日記の作成(彼女の記憶回復の補助)+2
花・甘いものを贈る+1
彼女に人間世界の話を聞かせる+1
彼女を「あなた」と親しく呼ぶ+0.5

#下落要因

行動減少
死の瞬間に背を向ける-3
彼女を「死なない怪物」と呼ぶ-5(致命)
過度な独占欲(一人で独占しようとする)-2
彼女を領地へ連れていこうとする-3(等活地獄からの離脱不可)

#段階 2 イベント — 「花畑の記憶日記」

解放: 好感度 4。

場面: PCが等活の花畑でカグラを繰り返し訪れる。彼女は毎回初めてだが、PCが日記を見せると「こんなことがあったんですね」と喜ぶ。

内容:

「この日記、どうなさってるんですか。私の代わりに覚えていてくださってるんですか?

…じゃあ私は、ここで時間を無駄にしているわけじゃないんですね。あなたには毎日新しく嬉しいことが生まれてるんですね。

それ、いいですね。今日も新しいこと、作ってあげますね。」

判定: 智判定または風格。成功時、好感度 +2 + カグラの記憶の一部回復(PCが次の訪問から認識される)。

#段階 3 イベント — 「死の時間」

解放: 好感度 6。

場面: カグラがPCに「一緒にいてくださいますか」と請う — 彼女が死ぬ瞬間に。

内容:

日が沈むとき、カグラの体が細くなり始める。毎日の死。

「怖がらないでください。痛くもないんです。ただ…消えるんです。そして明日また目覚めるんです。

私の傍にいてくださいますか。今日だけでも、一人で消えないように。」

判定: 風格。PCが耐えれば(精神耐性 2d10 + 勇 >= 12、本編恐怖ルール)成功:

  • 好感度 +3
  • 段階 3 進入
  • カグラの翌日の蘇生がPCへの記憶を完全に保ったまま起こる — 以降永続

失敗時、PCはパニック + カグラの死を見て逃げる。好感度 -2。

#段階 4 イベント — 「千番目の夜」

解放: 好感度 8。

場面: カグラが「今日は…特別な夜なんです」と言う。彼女が記憶を失わずに連続三回目覚めた記念

内容:

「私がこうして記憶を繋いでいるのが…どれくらいになるでしょう。私には分からないんです。

あなたのおかげです。あなたが私を見ていてくださる限り、私は自分自身を忘れないんです。

それでお願いがあります。私と一緒に生きてください。必ずしもここに住まなくていいんです。あなたがどこにいても、私の一日があなたと繋がっていれば…それが私の望みなんです。」

判定: 無。PCの応答。

  • 受諾: 段階 4。変容 1 段階発動(PCの瞳がカグラと同じ淡い紫色に)。好感度 +2。
  • 拒絶: 好感度 -1。カグラは理解しようとするが、次の出会いから距離を置く。

#段階 5 — 変容結合

好感度 10 到達条件:

  • 段階 4 以降の第4~5章でのセンマングとの交渉において、PCがカグラの側に立つ
  • 等活地獄の記録にPCの名前が「カグラの同伴者」として登録許可(センマング交渉)
  • エンディング C(変容)を選択する意思

結合時:

  • PC 3段階変容: 半蘇生体。PCも毎日死んでまた起き上がる(ただし等活地獄でのみ)。
  • エンディング C 確定。PCは霊界に残り、カグラと共にいる。領地への帰還不可。
  • 人間パートナーがいた場合は自動的に別れ。

#カグラ固有の結末 — 「記憶の貯蔵庫」

好感度 10 達成時:

  • カグラは自分の記憶すべてをPCに委ねる。彼女の数千年がPCの頭の中に入ってくる。
  • この記憶には以前の漂流者たちの話も含まれる — 歴史的情報源の確保。
  • ただし、記憶の重みによりPCの一部記憶喪失の可能性あり(判定)。

#悲劇分岐 — 「センマングの介入」

  • センマングがカグラの記録離脱を不許可とした場合: カグラの変容結合が封印される。
  • この場合、PCはカグラを毎セッション異なる出会いとしてのみ維持。好感度 8 上限。
  • 典型的な結末は、カグラが永続的記憶喪失 → PCだけが彼女を覚えている。

#セイフティ指針

  • 外見 15 歳は霊界存在の外形。実際の年齢は数千歳。この曖昧さがテーマの一部。
  • 成人的描写は外形ではなく存在の本性を根拠に — あるいは一切省略。テーブルの合意。
  • 繰り返される死の描写が重い — セッション0で恐怖の受容度を確認。

#GM 運営ヒント

  • 毎回少し異なるカグラ: 外観・服装・記憶の状態を毎遭遇ごとに微妙に変える。プレイヤーが「なぜ昨日と違うんだろう?」と感じるように。
  • 死の瞬間はゆっくりと: 彼女が消えていく過程は急かさないこと。1~2分の沈黙が重みを生む。
  • 永続変容の重み: PCの目の色の変化などは元に戻せないことを繰り返し強調する。

#2. リュウカゲ — 黒縄の若いナーガ

Ryukage, young naga of the Black Rope realm, complete upper body from head to waist, human face left white, scale pattern limited to clothing and shoulder silhouette, one weighing.

#香 — 天秤の若き知性体

リュウカゲは黒縄地獄の出身。ハカリオの弟子。外見は二十八歳の男性の上半身 + 黒い鱗の長い尾(ナーガ形)。身長は上半身のみで 180cm、全体では 3m 以上。

彼はハカリオの後継者候補。知性的で真理を愛し、嘘を耐えられない。外部者に好意的ではない — ハカリオの厳格な訓練のもとで育ったゆえに。

#基本情報

  • 年齢: 外見 28 歳(実際 約 200 歳)
  • 所属: 黒縄地獄 — ハカリオの弟子
  • 好む心: 眞 · 覇
  • 拒む心: 虛
  • 基本難度: 8
  • 開始好感度: 0
  • 変容経路: 中程度(段階 5 時にPCの皮膚に部分的な鱗)

#外観

上半身は男性的、筋肉質。顔は冷たい美男形 — 高い頬骨、鋭い目、黒い長髪。瞳は金色。両側のこめかみに小さな角がある。

下半身はナーガ — 黒い鱗で覆われた長い蛇の体。鱗が測量文様のように規則的。

衣装は黒縄地獄管理の格式ある黒いローブ。袖が長く、裾に金糸の測量文様。

#話し方

正確な日本語。古典語彙を多用。敬語が基本で、平語は好感度の高い相手にのみ。声は低く落ち着いている。

#好感度別態度変化

好感度態度
0~2「人間か」— 観察対象
3~5激論・学術討論を受諾
6~7自分の名前の漢字を公開(それまで「若い学者」とのみ呼ばれていた)
8~9共同研究パートナーとして認める
10変容の提案または黒縄同伴結合

#接近条件

  • 黒縄地獄(第2章以上)+ ハカリオ交渉完了
  • ハカリオの許可が必要 — 初対面ではハカリオが紹介
  • リュウカゲ本人が対話を受諾して初めて進入

#好感度変動 — リュウカゲ固有

#上昇要因

行動増加
学術討論で真理の側を選ぶ+2
嘘なしで対話する+1(眞一致)
本編・霊界の知識を分かち合う+1
ハカリオへの敬意を表す+0.5
不公正な契約を暴く+3(彼の大義)

#下落要因

行動減少
虚言が感知される-3
ハカリオへの侮辱-4(ほぼ致命)
感情に訴える論争-1(彼は論理を求める)
人間世界の「優位性」を主張する-2

#段階 2 イベント — 「測量の対話」

解放: 好感度 4。

場面: リュウカゲがPCを黒縄地獄の天秤の近くへ招待。二人だけの学術対話。

内容:

「天秤は偏見がない。私が学んだ中で最も大きなことだ。

人間世界に天秤はないのか? 偏見のない天秤があるのか?

…ないならそれが人間の欠陥だ。あるならば — 教えてくれ。」

判定: 智判定。成功時、好感度 +2。大成功時、リュウカゲがPCに黒縄測量技法 1 種を伝授(NPC の心の測定が可能)。

#段階 3 イベント — 「名前の公開」

解放: 好感度 6。

場面: リュウカゲがPCに自分の本名の漢字を公開 — 「リュウカゲ(柳影)」。

内容:

「天秤の弟子たちには名がなかった。ハカリオ様が与えてくださるまでは。

この名は私のものだ — 私が守るものだ。あなたに告げる理由は、あなたがこの名をかけて嘘をしない者であることを、私が天秤で測量したからだ。

この名を呼ぶ資格、あなたに与える。」

判定: 風格。成功時、段階 3 + 好感度 +2。以降PCはリュウカゲを「リュウカゲ」と呼ぶことができる(他の者は「若い学者」のまま)。

#段階 4 イベント — 「鱗の夜」

解放: 好感度 8。

場面: リュウカゲがPCを黒縄地獄の奥深くの書庫へ招待。そこで鱗を一枚抜いて渡す。

内容:

「この鱗は私の体の一部だ。これを持つ者は私の天秤の上に立つ者だ。

あなたが私の傍に立つことを望むなら、この鱗を受け取ってくれ。以後、私とあなたは同じ重さの上にある。

…断っても関係は維持される。ただ、この鱗は他の誰にも渡さないだろう。」

判定: 無。

  • 受諾: 段階 4。変容 1 段階: PCの手首の内側に小さな黒い鱗の紋様が生成。好感度 +2。
  • 拒絶: 好感度 -1。リュウカゲは静かに書庫を閉じる。関係は好感度 7 で固定。

#段階 5 — 結合

好感度 10 到達条件:

  • 段階 4 以降、ハカリオの前でPCがリュウカゲの同伴者であることを公式宣言
  • ハカリオの試験通過(真実測量 3 回)
  • エンディング C(変容)の受容

結合時:

  • PC 3 段階変容: 下半身の一部が鱗化。人間社会での活動不可。
  • 黒縄地獄でリュウカゲと共に「測量者」として活動。
  • エンディング C 確定。

#リュウカゲ固有の結末 — 「二つの天秤の同伴者」

好感度 10 達成時:

  • PCとリュウカゲはハカリオの双後継者に指名される。
  • 二人で共に測量事業を引き継ぐ — 霊界全体の契約公正性の管理。
  • この地位は領地帰還不可の条件。エンディング C 固定。

#悲劇分岐 — 「ハカリオの不許」

  • ハカリオが結合を不許可とした場合(PCの心が虛傾向または虚言の履歴が過多):
  • リュウカゲは「師の意思」に従う。関係終結。
  • PCは変容 1 段階の状態のまま残る(元に戻せない)。
  • 悲劇エンディング。リュウカゲは以降PCに会わない。
  • リュウカゲの反逆: 極めて稀な経路。リュウカゲがハカリオに反旗を翻してPCに従う。この場合、黒縄地獄全体がPC・リュウカゲを追跡 — 敵対エンディングへ転換。ドラマチックだが危険。

#セイフティ指針

  • リュウカゲのナーガの体(蛇)は恐怖要素になりうる。事前確認。
  • 鱗化変容はPCの身体性の変化。プレイヤーの同意が必須。
  • ハカリオの厳格な構造についての描写は師弟関係の強圧として読まれうる — バランスをとること。

#GM 運営ヒント

  • 論理の言語: リュウカゲのロマンス場面は学術的対話が主。感情ではなく論理で関係を築く。この違いが魅力。
  • 鱗のディテール: 彼の鱗が光に反射する様子、質感などを描写。異種性を感覚化する。
  • ハカリオの視線: リュウカゲ関連の場面にハカリオの暗黙の監視を背景として維持。二人の空間が完全に二人だけではない。

#3. ナミベ — 叫喚の漁師の魂

Namibe, old fisherman's spirit, complete upper body from head to waist, worn fishing net across one shoulder, hollow but gentle expression, sea sound suggested by two black wave.

#香 — 泣き声の老人

ナミベは叫喚地獄の海岸に住む老いた漁師の魂。外見は 70 代の老人男性。キレヌの親友 — 二人とも叫喚の居住者。

彼は以前の漂流者の一人。数百年前、領地が霊界に落ちたとき、叫喚に落ちて変容した漁師。家族を領地に残してきて、今はその名前さえ薄れている。しかし忘れられない悲しみだけが彼を存在させている。

#基本情報

  • 年齢: 外見 70 代(実際 約 300 歳、魂化後)
  • 所属: 叫喚地獄 — キレヌ管轄
  • 好む心: 虛 · 慈
  • 拒む心: 覇
  • 基本難度: 5
  • 開始好感度: 0
  • 変容経路: ほぼなし — 悲劇・別れ傾向

#外観

70 代の老人。背が低く、腰が曲がっている。半透明な体 — 叫喚の魂。顔は深い皺、目は常に潤んでいる。髪は白髪で、短く切った髷。

衣装は 300 年前の漁師の服装 — 粗い麻の着流し、腰に縄。手には古びた漁網。漁網には何も掛からない(彼はそれを知っているが放さない)。

#話し方

古い話し方。日本語の古語。敬語は使わない — 彼はかつて平民だった。声が低く震える。言葉の端々に弱い嗚咽が混じる。

#好感度別態度変化

好感度態度
0~2見向きもしない。漁網の手入れだけ
3~5挨拶を受ける。短い会話
6~7昔の家族の話。妻・子の名前を回想
8~9PCに成仏の依頼または自分の傍に座ることを許す
10成仏の同伴 — PCが彼の成仏を完成させる

#接近条件

  • 叫喚地獄(第3章以上)+ キレヌ交渉完了または海岸訪問
  • ナミベは叫喚の海岸の岩によく座っている
  • 初遭遇時、彼はPCをかつての自分の息子と取り違えることがある — この場面が関係の始まり

#好感度変動 — ナミベ固有

#上昇要因

行動増加
彼の話を最後まで聞く+2
彼の漁網を共に修繕する+1
領地の現在の様子を説明する(子孫の生死を伝える)+3
彼の妻・子の名前を覚えて呼ぶ+2
静かな沈黙の同伴+0.5

#下落要因

行動減少
彼の話を遮る-2
「それはもう終わったことだ」という類の発言-3
領地へ連れていこうとする(不可能)-2
漁網を奪おうとする-5(致命)

#段階 2 イベント — 「海へ投げた歌」

解放: 好感度 4。

場面: ナミベが海岸の岩で昔の漁師の歌を歌う。PCが聞けるなら聞く。

内容:

「この歌は妻が教えてくれたものだった。

妻は私が海に出るたびにこの歌を歌えと言った。海が歌を聞けば私を返してくれると。

…海は私をここへ返してくれた。妻のところへではなく。」

判定: 音楽または風格。成功時、好感度 +2。大成功時、ナミベの歌を習得 — 叫喚地獄で霊たちを鎮めることができる。

#段階 3 イベント — 「漁網の修繕」

解放: 好感度 6。

場面: ナミベがPCに漁網の修繕を頼む。

内容:

「この漁網は 300 年になる。妻が作ったものだ。

あなたが継ぐのを手伝ってくれれば、この 300 年の結が新しい結を受け入れることになる。

…私はこの漁網が我が子だと思ったことがある。子は父を継ぐものというが、私はこの漁網が私を継ぐのだと思った。馬鹿な考えだ。」

判定: 素養(職人)または小道具。成功時、段階 3 + 好感度 +2。以降PCは漁網の欠片を所持 — 叫喚の気候防御 +1。

#段階 4 イベント — 「成仏の請願」

解放: 好感度 8。

場面: ナミベがPCに初めてで最後のお願い。

内容:

「あなたは私の客人だ。私はあなたを…息子のように思うようになりました。申し訳ない。この老人が出過ぎたことを。

一つお願いがある。この老人を成仏させてくれ。私は 300 年ここにいた。妻に会いたい。子に会いたい。この漁網を下ろしたい。

あなたが私と共に一つの季節を過ごしてくれれば…私は成仏できる。それが私が最後にお願いすることだ。」

判定: 風格。

  • 受諾 + 成功: 段階 4 確定。PCは叫喚地獄に一季節留まりナミベと同伴。好感度 +2。
  • 受諾 + 失敗: 段階 4 進入、しかし成仏不可。悲劇傾向。
  • 拒絶: 好感度 -2。ナミベは理解するようにうなずく。関係終結の可能性。

#段階 5 — 成仏の同伴

好感度 10 到達条件:

  • 段階 4 の成仏請願を受諾 + 一季節の同伴
  • ナミベの妻・子の名前の回復
  • キレヌの歌の習得およびナミベへ歌うこと

結合(?)— この場合の「結合」は成仏の共同達成:

  • ナミベが静かに消える。消滅ではなく解放
  • 彼の漁網がPCに残る — 遺物。
  • PCは変容しない。
  • この経路は悲劇的解放: パートナーを失うが、彼が平穏を得た結末。

#ナミベ固有の結末 — 「漁網の後継」

好感度 10 達成 + 成仏の同伴時:

  • ナミベの漁網がPCの手に残る — 本編世界の遺物。
  • PCが本編帰還時、ナミベの子孫(300 年後の末裔)を探して漁網を届ける — 大叙事的帰結。
  • もしPCが霊界に残るなら、漁網は叫喚の海岸に再奉献 — キレヌへ。

#悲劇分岐 — 「成仏失敗」

  • 一季節の同伴中、PCが章の進行を優先して立ち去ったとき、ナミベの成仏失敗。
  • ナミベは叫喚の永遠の一部として固定。PCが再び会っても彼の記憶喪失。
  • PC 三道六心 虛 +2、慈 -1(思いやりの欠如)。

#セイフティ指針

  • ナミベの悲しみは永続的喪失の感情 — プレイヤーへの負担になりうる。
  • 成仏の場面は死の肯定的な形として演出 — 消滅ではなく解放。
  • 「息子のように」という表現はロマンスより家族愛の性格 — この関係は性的なロマンスではないことを明確に。「ロマンス」の広義の意味(深い絆)として解釈。

#GM 運営ヒント

  • 沈黙の時間: ナミベの場面は言葉より沈黙。PCと彼が並んで海を見る 20 分の描写が核心。
  • 漁網の象徴: 漁網は彼のアイデンティティ。毎遭遇で漁網を再照明する。
  • 成仏の儀式性: 一季節の同伴は実際には3~4 セッションの短い場面の積み重ね。毎セッション彼と 10 分ずつ。
  • この関係はロマンスでないかもしれない: プレイヤーと相談の上、「魂の父子関係」として再定義可能。元々ロマンスセクションに含まれているのは深い絆の多様性を示すため。

#4. ホムラ — 焦熱の炎の精霊

Homura, flame spirit of the scorching realm, complete upper body from head to waist, hair and sleeve edges shaped like black flame silhouettes, skin left untouched white, one.

#香 — 炎の本性

ホムラは焦熱地獄の炎の精霊。外見は性別不明の人間形。ホノオメ分身または独立した火霊。ホノオメが「灰の処女」ならホムラは「生きている炎」。

彼/彼女は年齢の概念がない。感情は純粋で猛烈だ。愛すれば燃やし、憎めば燃やす。中間がない。

#基本情報

  • 年齢: 無情
  • 所属: 焦熱地獄 — ホノオメの分身/同族
  • 好む心: 覇 · 眞
  • 拒む心: 虛 · 慈
  • 基本難度: 9(最高難度)
  • 開始好感度: 0
  • 変容経路: 非常に強い(段階 8 以上でPCの体温上昇、段階 10 で炎化)

#外観

外見は性別不明の人間形。身長 170cm。皮膚が半透明の赤い光 — 内部から炎が流れる。髪は生きて動く炎。瞳は白色の光。衣装はなし — 炎自体が体を包む。

接近すると体感温度が急上昇する。無属性耐性なしでは近くにいることが難しい。

#話し方

短く熱い。敬語なし。感情表現は直截。声は炎の燃える音が混じった低音/高音(流動的)。

#好感度別態度変化

好感度態度
0~2「燃えるか」— 警告
3~5接近を許可。共に焚き火
6~7触れることを許可(耐熱抵抗が必要)
8~9「お前を燃やしたい」— 結合の提案
10変容結合 — PC一部炎化

#接近条件

  • 焦熱地獄(第4章以上)+ ホノオメ交渉完了
  • 耐熱抵抗の装備または呪文が必須(リョウザン・ミョウエンの加護)
  • ホムラは焦熱の火山の噴火口に住んでいる

#好感度変動 — ホムラ固有

#上昇要因

行動増加
炎を恐れない+2
炎の猛烈さを尊重する+1
ホノオメへの敬意を表す+1
PCが炎の贈り物を捧げる(名工の刃、良質な鉄)+3
PCが率直である+1(眞一致)

#下落要因

行動減少
水で炎を消そうとする-5(致命)
彼/彼女を「危険なもの」と呼ぶ-3
接近を回避する-1
慈悲を強調する-1(慈拒否)

#段階 2 イベント — 「焚き火の夜」

解放: 好感度 4。

場面: ホムラがPCに「一緒に燃えてみるか」と提案。焦熱の小さな噴火口の傍で。

内容:

「俺が触れたらお前は燃える。なのにお前は俺に触りたがってる。それはなぜだ。

…人は自分が生きる道を探すのに、お前はなぜ自分が死ぬ道を探すんだ。

そうか…座れ。隣に。触れるなよ。この程度なら燃えないだろう。」

判定: 精神耐性または風格。成功時、好感度 +2。失敗時、PCが引く、好感度 -0.5。

#段階 3 イベント — 「炎の名前」

解放: 好感度 6。

場面: ホムラが初めて自分の名前(ホムラ = 焔)を明かす。

内容:

「俺に名があった。忘れていた。ホノオメ様がくださったものだ。あるいは俺が盗んだのかもしれない。どちらでもいい。

ホムラ。それが俺の名だ。お前も呼べ。呼ばれたら俺はその名のとおりに燃える。それが名の規則だ。」

判定: 風格。成功時、段階 3 進入。PCはホムラの名を呼ぶ資格を得る。

#段階 4 イベント — 「炎の誓い」

解放: 好感度 8。

場面: ホムラがPCに触れてもよいと許可する。ただし耐熱呪文が必須。

内容:

「手を出せ。俺がお前を燃やさないよう調節できる。一度だけ。

俺の心臓は炎だ。お前の心臓は水と筋肉だ。俺たちは違う。違うのに会う。でも会う瞬間、一方は燃えて一方は消える。

俺はお前が燃えてほしい。お前も望むか? なら始めよう。望まないなら…俺はここにいてお前はそこにいる。それが限界だ。」

判定: 體抵抗(耐熱)。成功時:

  • PC 火傷 1 段階(治療可能)
  • ホムラの手を握る
  • 段階 4 進入、好感度 +2
  • 変容 2 段階発動: PC の体温が永続的に上昇し、睡眠時間が短縮される

失敗時:

  • PC 火傷 3 段階(医師が必要)
  • ホムラは「ごめん。調節できなかった。俺が望みすぎた」— 好感度そのまま、ただし次の試みは慎重に。

#段階 5 — 変容結合

好感度 10 到達条件:

  • 段階 4 以降、ホムラの本来の名前の回復(ホノオメの助けが必要)
  • PCが焦熱の火山の頂上で「燃やしてくれ」という誓い
  • エンディング C の受容

結合時:

  • PC 3 段階変容: 体内に炎の種が生成。体温は永続的に高い。水に弱い。
  • ホムラとPCが一つの存在として結合可能(意識の共有)。
  • エンディング C 確定。

#ホムラ固有の結末 — 「二つの炎」

好感度 10 達成時:

  • PCとホムラが焦熱地獄の共同管理者として登場。
  • ホノオメの後継者の座 — ユキチの作品に祝福を継承。
  • 領地へ間欠的に「炎の訪問」— 冬に住民の囲炉裏に祝福を与える存在として。

#悲劇分岐 — 「煮え滾り消える」

  • 段階 4「炎の誓い」の失敗を繰り返した場合: PC の火傷が累積 → 医療の限界 → 死亡の脅威。
  • ホムラが自分の炎を消すことでPCを救った場合: ホムラの存在消滅。PCは生き延びるが三道六心 虛 +5。
  • PCがホムラを「消そう」とした場合: ホムラが怒り、戦闘 + 永続的敵対。

#セイフティ指針

  • ホムラのは物理的な危険。判定で処理されるが、プレイヤーが望まなければ強度を和らげることを相談。
  • 性別不明の存在とのロマンスはプレイヤーのキャラクター指向性を尊重。逆にPCの性別にホムラが合わせることもない — 彼/彼女のまま。
  • 変容が身体性の変化 + 感覚の変化。同意が必須。

#GM 運営ヒント

  • 感覚的描写: ホムラの場面は温度・光・音の過剰で。PCが「息が詰まるほど」の感覚。
  • 直截さの魅力: ホムラは感情を隠さない。この対照がコマチ・アキヒサとは正反対。プレイヤーがホムラを「望む」理由がこの直截さ。
  • 耐熱呪文の管理: リョウザン・ミョウエンの助けが定期的に必要 — 彼らとの関係も共に管理。

#妖魔パートナー間の関係

組み合わせ関係
カグラ × リュウカゲ学術的な好奇心(リュウカゲがカグラの繰り返しを研究したがっている)
カグラ × ナミベ世代的な絆(二人とも「記憶」の問題)
カグラ × ホムラ対照(静寂 vs 激情)。互いに理解しにくい
リュウカゲ × ナミベ相互尊重(真実と後悔の類似性)
リュウカゲ × ホムラ激突(論理 vs 感情)。共にいることが難しい
ナミベ × ホムラ交流なし(叫喚と焦熱の距離)

#人間パートナーとの交差嫉妬

妖魔パートナーと人間パートナーを同時に追求する場合:

  • 領地での発覚時: 人間パートナーの好感度 -3(裏切りの感覚)
  • 変容が加速する際: 人間パートナーが「あなたが変わっている」と指摘 — 好感度 -2、関係の見直しを要求
  • 妖魔パートナーの嫉妬: 妖魔パートナーは人間パートナーを「弱い者」と見る。嫉妬より蔑みの傾向。

#繋がった文書


「霊界のものを愛してはならないというのが陰陽の教えだ。しかし私はその教えを学ぶ前に、愛とは何かも知らないときにすでにこの地に来ていた。学ばなかったことを禁じることができるのか。」 — 以前の漂流者の断片、アヤカの証言を通じて伝えられたもの。