日本語版 v1.3.3
#シナリオ4編 — 影のトーナメント
目次
"光の下で剣は名誉のために振るわれ、影の下で剣は欲望のために振るわれる。"
#§ メタカード
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 推奨PC段数 | 6~7段 (3編から1段成長) |
| セッション数 | 4~5 |
| 主要な場所 | 京都外郭 — 廃墟の寺院、非公式の決闘場、闇取引場 |
| 主要NPC | 8名 (影の関係者5 + 本戦関係者3) |
| 主要妖魔 | 5種 (魔人 + 偽装した敵多数) |
| 新規ルール | 影の決闘ルール、魔人偽装の識別、政治陰謀の処理 |
#§ 背景
3編の後4~6週。PCは本戦出発の前、京都外郭で疑わしい情報を入手 — 影のトーナメント (闇大会)の本陣活動。1編のサキハラから追跡してきた陰謀の実体。
影のトーナメント — 正式な達人戦と平行して運営される非公式の決闘。参加者は魔人・偽装した武者・政治陰謀者・刺客など。賞金は正式の10倍 + 政治的影響力。しかし敗者は死亡 (殺傷決闘)。
PCの選択:
- A 潜入調査: 影のトーナメントに偽装参加 → 内部の暴露
- B 外部追跡: 正式本戦の直前に外部から影を調査 + 通報
- C 拒否: 影を無視して本戦のみ進行 (影は5編で再び登場)
このシナリオはPCの選択に応じて3分岐。
#§ 幕1 — 影の手がかり (セッション1)
#場面1: 京都到着
PCが京都外郭に到着。本戦開始まで1週の時間。周辺の探索が可能。
フック:
- 1編のサキハラ天狗師 (魔人) の情報 — 影のトーナメント偵察団の一員であった。
- 2編の江戸の魔人疑惑の参加者 — 影に潜入した間者。
- 3編の長崎の偽装した暗殺者 — 影の本陣と連結。
PCが手がかりを総合すれば影のトーナメントの位置を推定可能 (智+諜報 >= 13)。
#場面2: 影の使節団との接触
PCが手がかりを追跡する際、影の使節団がPCに接近:
- 「あなたの剣術は正式な本戦ではなく、我々の影でこそより輝くでしょう。」
- 丁重な招待状 — 拒否も可能。
PCの選択: 潜入 (A) / 外部追跡 (B) / 拒否 (C)。
#§ 幕2 — 分岐 (セッション2~3)
#分岐A: 潜入調査
PCが影のトーナメントに偽装参加。廃墟の寺院の本陣に到着。
影のトーナメントの運営:
- 参加者: 16名 (PCを含む)。魔人6、偽装した武者5、政治陰謀者3、刺客2。
- 決闘: 殺傷決闘。一本勝負制。降伏は認められない (死亡まで)。
- 賞金: 初回戦50貫・8強200貫・4強500貫・優勝2000貫 + 政治の影響。
幕2Aの展開:
- 初の決闘 (16強): PC vs 偽装した武者。殺傷の脅威。
- PCの潜入の正体が露見する危険 (運+偽装 >= 11、決闘ごと)。
- 8強進出時にPCが魔人と出会う — 正体が強制的に露見。
#分岐B: 外部追跡
PCが外部から偵察。影の本陣の位置を把握・関係者を識別。
幕2Bの展開:
- 1セッションの偵察 (感知・諜報判定が多数)。
- 影の関係者1~2名を捕捉 (政治陰謀者・刺客)。
- 審判官会または幕府に通報 → 公権力の介入 (次のセッション)。
- 通報を拒否した場合、PCが直接、影の本陣に侵入 (潜入判定が多数)。
#分岐C: 拒否
PCが影を無視して本戦に直進。本シナリオは短く終了 → 5編へ直接進入。
幕2Cの展開:
- 影のトーナメントがPCの本戦に影響を試みる (妨害・暗殺の試み)。
- PCが本戦で影の痕跡を発見 (政治陰謀の手がかり)。
- 5編本戦で影の影響が強く登場。
#§ 幕3 — 影の正体 (セッション3~4)
#A分岐 (潜入の正体露見)
PCの正体露見後:
- すべての影の関係者がPCを追跡。
- PC + 同僚PC 1~2名が影の本陣から脱出または暴露。
- 暴露成功時に幕府・審判官会が介入 → 影のトーナメントを強制解散。
- 暴露失敗時にPCを追跡 → 5編でPCの名声 -1。
#B分岐 (外部暴露)
通報または直接暴露の結果:
- 幕府が介入 → 影を強制解散。
- 影の本陣を押収 — 魔人NPC多数を処刑または逃走。
- PCの名声 +2 (正義の使命を完遂)。
#C分岐 (拒否後の影響)
本戦に直接進入時:
- 本戦中の影の妨害 (暗殺の試み・妨害工作)。
- PCが本戦で影の敵と1回決闘 (5編本戦クライマックスへ連携)。
#§ 幕4 — 影の頭目 (セッション4~5、分岐A・Bのみ)
#影の頭目登場
影のトーナメントの真の運営者 — 千面の古法師 (千面古法師、架空の魔人頭目):
- 正体: 本編の魔人12職のうち1職のPC。千の顔を持つ陰陽師風の魔人。
- 能力値: 段数9段・戦力8・活力18・防備11・攻撃 +5・呪術 +6。
- 意図: 日本・外方の武者たちを影に引き入れ、魔人の軍隊を養成。
#決闘または処刑
A分岐: PCが影のトーナメントの決勝で千面の古法師と決闘。 B分岐: 幕府 + PCの協力で千面の古法師を追跡・処刑。
戦闘:
- 千面の古法師は偽装変身 (5形態)。1戦闘ごとに1形態を変換。
- PC + 同僚の協力が必須。
結果:
- 千面の古法師の撃破時にPCの名声 +3・本戦進出権が確定。
- 撃破失敗時に千面の古法師が逃走 → 5編本戦決勝のライバル。
#§ 新規ルール: 影の決闘
- 一本勝負の殺傷決闘: 降伏は無。本編 03-05 §戦闘不能 + 本拡張 §10 即死判定を適用 — 戦力0に到達時に会心即死判定 (2d10 + 體 + 運 >= 13) を義務。失敗時に死亡、成功時に重傷 (GM裁量で回復)。
- 決闘の受諾時のペナルティ: 参加宣言時に1戦力を差し引き (決闘の意志・緊張)。決闘1回につき1回。
- PCの名声 +2 (勝利時): 本戦の政治圏に名が知れ渡る。賞金50貫 (金貨単位ではない、50-06と一貫)。
- PC死亡時: 新PCの導入は5編から。30-04 中入りの変形時にセッション内の緊急導入が可能。
#§ 新規ルール: 魔人偽装の識別
PCが魔人偽装の識別判定が可能:
- 判定: 2d10 + 智 + 感知の熟練度 >= 11。17-04-04の邪念感知があれば同じ判定を代替できる。
- 成功: 魔人の正体が露見。PCの次の決闘 +2。
- 失敗: 正体が見えない。しかし魔人の疑い +1 (PCの次の偵察 +1)。
#§ 登場NPCシート
千面の古法師 (千面古法師、9段・魔人陰陽師変形)
勇 +2 / 技 +2 / 體 +1 / 智 +3 / 美 +2 / 運 0 (1段 +3 + 2・4・6・8段 +4 = 合 +7 + 魔人補正 +3 = +10)
活力 18 / 戦力 8 / 防備 11 / 攻撃 +5 / 呪術 +6 (呪術依存)
1段自動: 呪術(習得) + 指揮・儀式・隠身(入門)
職業: 魔人12職のうち陰陽師変形 (本編 04-character/classes/04-20~31 魔人を参照)
流派: 本編の陰陽道 (名人4点) + 19-01-04 中国の道士 (免許3点)
技法: [構え] 千面変身 (5形態、活力 2 / 構えスロット1) + [型] 鬼魂脱落の術法 (活力 5・`[霊体]` [§退魔免除表](../../co/co-03-core-rules/co-03-05-wounds-and-defeat.md#퇴마-면제표)) + [戦術:構え] 百鬼式神の身法
背景: 影のトーナメントの頭目。魔人の軍隊養成の陰謀。
叙事: PCのキャンペーンの重要な敵。撃破または逃走 — 5編に影響。
影の使節 (5段・侍/シノビ・人間)
勇 +2 / 技 +2 / 體 +1 / 智 +1 / 美 +1 / 運 0 (合 +7)
活力 12 (10+技2) / 戦力 4 (3+體1) / 防備 11 (10+軽甲1)
1段自動: 剣術または隠身(習得) + 交渉・潜入・変装(入門)
流派: 14-06 錦衣衛 (変形、免許3点) + 16-06-02 間者式の変装 (習得2点)
叙事: PCを影へ誘い込む使節。丁重な外見、危険な内面。
影の魔人武者5名 (卒級、4~5段、魔人12職が多様)
叙事: 影のトーナメント16強の参加者。PCが決闘で出会う。
GM裁量で能力値を運用。
政治陰謀者3名 (卒級、4段、人間)
叙事: 影のトーナメントを政治利用する側。幕府・大名の一部。
裏切り・買収・情報取引。
#§ 登場妖魔
魔人式神 (卒級)
叙事: 千面の古法師が召喚。分隊単位のNPC。
霊的幻覚 (雑級、多数)
叙事: 影の本陣の霊的汚染。雰囲気 + 軽い遭遇。
#§ 報酬
#A分岐 (潜入成功)
- 名声 +3 (正義 + 潜入)
- 影のトーナメントの賞金 (1000貫以上)
- 千面の古法師の撃破時に魔人の神物1点 (45-* または新規)
#B分岐 (外部暴露成功)
- 名声 +2 (正義)
- 幕府の報酬 (500貫)
- 本戦進出の安全保障
#C分岐 (拒否)
- 名声 +0 (影の影響のみ受ける)
- 5編で影の影響を受ける (ライバル登場)
#§ 連結フック
- 5編本戦: 千面の古法師の逃走時に本戦決勝のライバル。撃破時に本戦が安全。
- 本編の威名分岐: A・B分岐の結果に応じて威名分岐が多様。
"影は光の不在ではない。光があってこそ影がある。だから影もまた光の一部だ。"