日本語版 v1.3.3 · zn-doc
#公演と収益 — 舞台を回す方法
目次
本文書は front に属する。以下のルールはすべて Variant(オプトイン) — 卓が採用したときのみ有効であり、芸人クラスの戦闘マヌーバを置き換えない。これは 戦闘外 の公演を扱う。
#選択ルール — 公演判定 [Variant]
Scene Tool. 非戦闘判定(
co-03-09)の上に重ねる選択ルール。舞台の上で一度の公演が通じたかどうかを一度の振りで分ける。
判定。
公演判定 = 2d10 + 美(美) + 風格熟練度ボーナス >= 観衆目標値
- 基本軸は 美(美) + 風格。風格熟練度ボーナスは正本どおり入門 +0 ・ 習得 +1 ・ 免許 +2 ・ 名人 +3、風格入門すらなければ 非熟練 -2。
- 作る芸術(連歌・和歌・香道の鑑別など)はまず 智(智)非戦闘判定 で作品の格を定め、その作品を 披露する 場を上の公演判定で分ける。
- 補助(GM裁量): 似合う小道具(
03) +1、場に合った [交渉]・[変装]・[医術] などの補助技能 +1~2、疲れた状態・不適合な舞台・敵対的な観衆 -1~3。
結果。 2d10のゾロ目(雙目)は正本 会心/失着 ルールにそのまま従う。
| 結果 | 条件 | 舞台で起こること |
|---|---|---|
| 失着 | ゾロ目 + 失敗 | 事故。収益0 ・ 評判低下 ・ または霊的事故(妖魔刺激など) |
| 失敗 | 目標値未達 | 野次・無関心。収益最小または0 ・ 名声一段低下 |
| 成功 | 目標値達成 | 拍手。基本収益 ・ 名声一段上昇 |
| 会心 | ゾロ目 + 成功 | 喝采・伝説。収益二倍 ・ 名声二段上昇 ・ 特別効果(後援提案・霊的効果発動) |
名声。 本号は名声を重い数値体系にはしない。GMが人物・座・地域ごとに 一段ずつ上下する柔らかいトラック として管理し、十分に積み上がれば [交渉] 補助や舞台等級の解禁に
[GM裁量]として反映する。偉名(10段頂点の称号)とは別である。
#表 — 舞台と観衆目標値
目標値は正本の奇数難易度の梯子に従う。
| 舞台 | 目標値 | 備考 |
|---|---|---|
| 街角・茶店 | 5 | 通りかかる人。銭数枚 |
| 村の市・祭り | 7 | 集まった民 |
| 城下町の興行座 | 9 | 座が設けた正式な舞台 |
| 寺社奉納・大興行 | 11 | 格式ある場 |
| 武家・商人の私的な場(茶会・連歌会) | 13 | 目利きの少数 |
| 大名御前 | 15 | 一国の主の前 |
| 天下人御前・天下の名士 | 17 | 名が残る場 |
| 霊(靈)の前 — 鎮魂・降霊 | 19 | 人ならぬ観衆 |
#選択ルール — 公演収益 [Variant]
Scene Tool. 詳細経済(金貨1 = 銀貨10 = 銅貨100)の上に重ねる。詳細経済を使わない卓は右の 標準(金貨単一) 列を使う。
成功時の基本収益。 会心なら二倍。失敗なら最小(括弧)または0。
| 舞台 | 詳細経済 | 標準(金貨単一) |
|---|---|---|
| 街角・茶店 | 銅貨 1d10 (失敗時 銅貨 1d3) | 無視 |
| 村の市・祭り | 銅貨 2d10 | 無視 (会心時 金貨1) |
| 城下町の興行座 | 銀貨 1d10 | 金貨1 |
| 奉納・大興行 | 銀貨 2d10 | 金貨1~2 |
| 武家・商人の私的な場 | 銀貨 3d10 + 贈り物(小道具・紹介) | 金貨2~3 |
| 大名御前 | 金貨 1d10 + 下賜品 | 金貨5+ |
| 天下人御前 | 金貨 2d10 + 名物下賜 | 金貨10+ |
比較基準: シナリオ一件の藩主報酬がおよそ金貨30(
co-08-07)。街角公演一回は一食~数日分の銅貨だ。芸人の舞台は 着実な小銭とまれな大当たり の経済である。
興行分配 — 誰の舞台に立つか。
| 形態 | 効果 |
|---|---|
| 座(座)後援 (堺座など) | 座が舞台・観客・宣伝・安全を提供 → 目標値 -2、安全保障。代わりに 収益の半分 を座が取る |
| 路上(身一つ) | 収益 全額 を取る。しかし規模・安全に制限、無頼漢・官憲・天候の危険。目標値補正なし |
| カグラ藩所属(宮中芸人) | 定期の禄(禄)を受ける代わりに自由興行が制約される。興行収益の代わりに身分・情報へのアクセス |
| 無弦衆(天狗芸人) | 観衆が人ではない。収益は金ではなく神物・秘伝(秘伝)・霊的好意 |
#選択ルール — 霊のための公演 (鎮魂・降霊) [Variant]
Scene Tool. 人ならぬ観衆のための舞台。妖魔・霊界と通じる。
- 鎮魂(鎭魂) — 怨霊・地縛霊を鎮める。目標値19(または対象の意志・防備)。会心 時は霊が鎮まり成仏し、その場の霊的圧力が解ける。失着 時は霊がかえって激する。
- 降霊(降靈) — 夢幻能・平家口誦・白拍子の舞で霊を舞台に呼ぶ。成功時は霊との対話の門が開くが、呼んだものは送り返さねばならない。 失着時は呼んだものが去らない。
- 霊のための公演は 金を生まない。 その報酬は解けた結界、閉じた恨(恨)、あるいは新たに開いた危険である。
#例 — 実演: 川辺の白拍子
3段の白拍子PC 菖蒲 — 美(美)4、風格 習得(+1)、名物 七色扇 所持。
城下町の堺座の舞台に立つ。興行座の基本目標値 9、座後援で -2 → 7。
- 振り: 2d10 = 6, 6 (ゾロ目!)。
- 合計: 6+6 + 美4 + 風格1 + 扇1 = 18 ≥ 7 → 成功、そしてゾロ目なので 会心。
- 収益: 興行座の基本 銀貨 1d10 → 6が出たとすれば銀貨6、会心二倍 → 銀貨12。座が半分を取り 菖蒲 銀貨6、座 銀貨6。
- その上に: 名声二段上昇、そして会心の特別効果で 客席の一人の商人が次の興行後援を提案 する。
同じ場で振りが 3, 5 = 8 だったなら: 8+4+1+1 = 14 ≥ 7 → 通常成功、銀貨 1d10(二倍なし)、名声一段。ゾロ目ではないので特別効果はない。
