#活力と呼吸(Energy & Breath)
目次
活力は行動資源であり、時間でもある。カウントが下がり、敵と味方が交差しながらマヌーバを選択する。
Canon — 一呼吸・活力経済。 本文書は一呼吸、活力経済、過負荷、譲渡、予約、0活力マヌーバ、短兵器深部ボーナスの最終ルールを定義する。関連要約:
co-11-01-quick-reference.md。権威体系はco-99-meta/co-99-01-authority.md参照。
関連項目: 基礎前提 §4 · マヌーバ体系 · 区域戦術 · 戦闘進行
#活力の二重役割
#香
速い者が先に斬り、遅い者が後から反撃する。だが速い者でも、一呼吸ですべてを注ぎ込むことはできない。そしてすべての動作には名前がある。「横斬り」「突き」「受け流し」「槍壁」。その名前のうち一つを選ぶことが戦闘である。
#法
- 最大活力 =
10 + 技 - 行動資源: マヌーバ実行のたびに消費する。
- カウントタイムライン: 残り活力が高いほど先に行動する。
- 各間合開始時、最大値へリセット。
#カウント進行
間合開始: 全員活力最大
↓
カウント: 最も高い活力から降順
→ その活力の者が「一呼吸」を実行
→ マヌーバ一覧から選んで組み合わせる
→ 活力消費 → 次のカウント
→ 敵も合間に行動
↓
全員活力0 → 小康
同値の場合、技の降順。同値なら味方優先。
#一呼吸
#法
自分のカウントが来た時、連続実行限界の基本値は活力5である。技能・装備・特殊効果でこの限界は拡張されうる(本文書§一呼吸拡張参照)。拡張時の過負荷基準は、現在の限界値を基準に適用する。
一呼吸の中で、自分のマヌーバ一覧から選んで組み合わせる:
- 攻撃技法(武器の攻撃A/攻撃B)
- 防御技法予約(武器の防御技法)
- 型(特技のアクティブマヌーバ)
- 移動マヌーバ
- 分隊命令
- 構え宣言/解除
#呼吸組み合わせ例
| 戦略 | マヌーバ組み合わせ | 活力合計 |
|---|---|---|
| 攻防均衡 | 打刀横斬り(2) + 横斬り(2) + 受け流し予約(1) | 5 |
| 機動打撃 | 疾走(3) + 忍者刀直刺し(2) | 5 |
| 前列守護 | 槍壁構え(2) + 素槍牽制予約(2) | 4 |
| 深部乱戦 | 小太刀連続斬り(1) + 連続斬り(1) + 連続斬り(1) + 緊急回避予約(1) | 4 |
| 指揮官型 | 分隊命令: 前進(2) + 分隊命令: 一斉射撃(2) | 4 |
| 過負荷 | 斬馬刀斬魔(3) + 斬り上げ(3) | 6 → 過負荷! |
#予約(豫約)
#香
「この呼吸で、私は受け流しの姿勢で刀を構えている」。それが予約である。あらかじめ姿勢を作れば敵の攻撃に自然に対応できるが、急いで反応すれば体をさらに消耗する。
#法
自分の呼吸内で防御技法を予約宣言できる。活力は前払い。
| 状態 | 防御技法実行費用 |
|---|---|
| 予約済み | 0(すでに支払い済み) |
| 即興反応 | 基本の1.5倍(四捨五入) |
予約消滅: 次の自分の呼吸開始時。間合終了時。
発動回数: 予約された防御技法は1回発動すると消費される。同じ防御技法をもう一度使うには、即興反応費用を支払う。複数回防ぐつもりなら、自分の呼吸で防御技法をそれぞれ予約し、活力もそれぞれ支払う。
核心: 予約は武器に付いた防御技法である。カタナの「受け流し」、槍の「牽制」、盾の「盾防御」など。武器がなければ予約する防御技法もない(体術の「押し出し」を除く)。
#過負荷
#法
発動: 一呼吸内の活力消費 > 現在限界。基本限界 = 5。速戦即決鎧、速度、密教僧阿修羅、野人カムイ降臨のような明示効果で拡張される。
判定: 2d10 + 体(體) - 超過分 >= 11
| 結果 | 効果 |
|---|---|
| 成功 | マヌーバ実行。直後1回の呼吸に限り、限界を3へ縮小。 |
| 失敗 | マヌーバ実行。この間合の残り活力全消滅 + 無防備。 |
#活力費用処理(活力費用處理)
#香
刀を持つ前に、すべての動作には重さがある。一呼吸に指一本も無料ではない。最も軽い動作でさえ、刀をたった一度振るうことさえ、重さを支払わねばならない。
#法
#ルール1: 絶対下限(絶對下限)
すべてのマヌーバの実行費用は最低1活力である。どんなボーナスもこの下限を破れない。
例外1 — 予約済み防御技法。 自分の呼吸内で宣言した予約防御技法は、発動時0活力である(すでに支払い済み)。詳細: §予約。
例外2 — 0活力アクティブマヌーバ。 効果テキストに「0活力」と明記された[型]マヌーバ(例: サムライ護衛態勢、陰陽師式神指揮)は活力を使わない。ただし、一間合2回上限が自動付与される。詳細: §ルール3。
例外3 — 活力譲渡(学者)。 学者が自分の活力を味方へ1:1で譲渡する(総量不変)。譲渡された活力は通常活力とみなされ、「0活力マヌーバ」限界には該当しない。
例外4 — 式神/傀儡。 術者が自分の活力を支払って式神/傀儡が行動する。式神/傀儡本体の活力は0とみなす。陰陽師・傀儡師の遠隔行動に適用。
例外5 — 短兵器深部ボーナス。 短兵器(短刀/小太刀/忍者刀など)の深部進入時の-1活力ボーナスは最低1活力限界に阻まれ、代わりに連撃疲労ペナルティが-2 → -1へ弱まる。詳細: §ルール4。
明示的例外要約表(0活力可能):
- 予約済み防御技法の発動(すでに呼吸内で支払い済み)
- 構え解除(自由行動)
- 常時適用[素養]効果
- 「0活力」が効果テキストに明記された[型]マヌーバ。金貨・信仰・条件費用のように、活力以外の費用を支払う場合もこの範囲に入る(例: サムライ護衛態勢、陰陽師式神指揮、商人傭兵雇用・戦争債券)
- 学者の活力譲渡で受け取った活力(譲渡者がすでに支払い) — 譲渡された活力は通常活力とみなす
- 式神/傀儡が術者の活力で行動(術者活力消費、式神/傀儡自体は0)
0活力許可出所原則: 新しい0活力実行は、上の一覧に追加されて初めて正本として認められる。個別職業・装備・呪文文書の実際の効果には、0活力(予約)、0活力([型])、0活力(譲渡)、0活力(操縦)、0活力(構え解除)のような短い出所ラベルを併記する。一覧にない「無料」「ただ」「即時」という表現は、0活力マヌーバではない。
#原則: 出所独立と同名非重複
本原則は
../co-99-meta/co-99-02-core-principles.md原則1と同じであり、活力経済全般に適用される。
異なる出所(特技・武器・神物・流派)から来る異なる名前の効果は累積する。同じ名前・同じ種類の効果が重なれば、最も有利な一つだけを適用する。
すでに「自動」結果を保証する効果に、同じ種類の「自動」効果が重なると、片方だけ有意味な効果として残り、もう片方は消滅する。判定を消す効果(自動成功)は、「判定に適用されるすべてのペナルティ」(連撃疲労など)も一緒に消滅させる。ただし、独立した追加効果(会心時+1戦力など)は出所が異なれば別に累積する。
#原則: ユニット自律と代行行動
本原則は
../co-99-meta/co-99-02-core-principles.md原則2と同じである。
ユニットは自分の活力で自分の行動を行う。固有活力のないユニット(式神・傀儡・分隊)を操者が動かす時、操者は自分の活力で操縦アクションを使う。
- 式神・傀儡: 本体活力0。術者の操縦アクションは、ルール3の0活力[型]マヌーバ一間合2回上限を共有する。ユニットがN体あっても、術者の操縦は一間合最大2回。
- 分隊命令: 固有費用(1~2活力)が付く別トラック。基本分隊命令は0活力マヌーバ上限と無関係。ただし、特定効果が分隊命令を
0活力([型])で実行すると明記した場合は、その効果の限界に従う。 - 傀儡: 個人ユニットである。分隊ではないため、分隊命令・総指揮・分隊戦術の対象にならない。
- 譲渡: 固有活力を持つ味方にだけ1:1譲渡。活力0のユニット(式神・傀儡・分隊)には譲渡不可。譲渡された活力は受信者の通常活力だが、受信者の0活力マヌーバ一間合2回上限は本人基準で維持される(譲渡で上限は増えない)。
#ルール2: 活力ペナルティ相殺優先
活力減少効果(-1、-2など)は武器基本費用に適用した後、最低1を保証する。ペナルティ(+1、+2)とボーナス(-1、-2)はすべて合算してから結果値を計算する。
計算順序: 最終活力 = 基本活力 + すべてのペナルティ合計 - すべてのボーナス合計。計算結果が1より低ければ、1活力へ上げる。
例:
- 短刀突き(1) + 深部ボーナス(-1) = 0 → 最低1適用で1活力。(ルール4適用時は連撃疲労緩和で補償)
- 槍突き(2) + 深部ペナルティ(+1) - 竹内流免許(-1) = 2活力
❌ よくある誤適用例(参考用、実際の適用禁止):
- カタナ横斬り(2) + 家臣統率の分隊命令割引(-1) = 1活力として処理する。
- 誤りの理由: 家臣統率の-1割引は分隊命令マヌーバ専用の軽減である。個人攻撃技法(横斬り)には適用されない。
- 正しい結果: 横斬りは2活力のまま。家臣統率の割引は、同じ呼吸の中で出す分隊命令にだけ適用される。
#ルール3: 0活力アクティブマヌーバ(特殊)
一部の特技/流派/威名効果は、[型]マヌーバを0活力で使用可能にする。このような効果には次の自動限界が適用される:
- 間合1回を自動付与: テキストに限界明記がなくても自動付与
- 一間合0活力マヌーバ合計上限: 2回まで(異なる出所から来ても)
- 実際の実行位置表記: 個別文書の0活力効果には、発動条件、限界、本文書の許可出所を一緒に書く。
該当マヌーバ例:
- サムライ[構え]護衛態勢 — 自動反撃
- 陰陽師[戦術:型]式神指揮 — 分隊命令費用免除
- 金貨・信仰・条件費用を別途支払う0活力([型])マヌーバ(商人傭兵雇用・戦争債券、現人神祝福など)
- 一部威名特技の0活力反撃(剣聖など)
例外: 学者の活力譲渡で受け取った活力は通常活力とみなされるため、「0活力マヌーバ」限界には該当しない。
#ルール4: 短兵器の深部ボーナス
短刀/体術/小太刀/懐剣/マキリ/忍者刀などの短兵器が深部に進入した場合、活力-1ボーナスは最低1活力限界に阻まれる。したがって:
- 活力自体はそのまま(1活力武器は依然として1活力)
- 代わりに連撃疲労ペナルティが-2ではなく-1へ減少(4打目 -1、5打目 -2、6打目 -3...)
- 短兵器はすでに軽い武器なので、深部でさらに速いのではなく、さらに疲れにくい
適用範囲:
- 短刀/タント/懐剣/マキリ/体術/素手/小太刀/忍者刀
- 棒/金剛杵は短兵器ではなく棒類 → 適用しない。
- 弓/鉄砲は遠距離 → 深部使用自体が限定的
修羅の印との重複 — 密教僧の[素養]修羅の印は、深部内の近接攻撃活力を追加-1で削る(深部 §戦闘修正子)。短兵器で深部に入った密教僧のように二つの出所が重なる場合:
- 活力は最低1で止まる(ルール2の下限維持。短兵器-1 + 修羅の印-1が重なっても0活力にならない)。
- 連撃疲労軽減も-1だけ適用される。同じ名前の効果は重複しないため、二つの出所が重なっても-2へ累積しない(原則1)。
- 修羅の印効果自体は消滅しない。他の要因で基本活力が上がった状況(長兵器深部+1、分隊命令追加費用、即興防御1.5倍など)では、-1軽減として生きて作用する。
計算例:
- 短刀突き(1) + 深部(-1) + 修羅の印(-1) = -1 → 最低1適用で1活力。連撃疲労軽減 -1(二つの出所が重なっても同じ)。
- 棒強打(2、棒類) + 修羅の印(-1) = 1活力。修羅の印が軽減として作用。短兵器軽減は非適用(棒は棒類)。
- 短刀突き(1) + 深部(-1) + 修羅の印(-1) + 外部移動ペナルティ(+1) = 0 → 最低1適用で1活力。修羅の印の-1がペナルティを相殺し、軽減として作用した例。
→ 詳細: 武器図鑑 §短兵器、戦力と敗北 §連撃疲労
#一呼吸拡張
| 出所 | 効果 | 条件 |
|---|---|---|
| 速度(専用技能)免許 | 一呼吸合計 +1(→6) | 専用技能速度3点 |
| 速度名人 | 一呼吸合計 +2(→7) | 専用技能速度4点 |
| 密教僧「阿修羅」(7段) | 深部内一呼吸 +2 | 深部限定 |
| 野人「カムイ降臨」 | 降臨中一呼吸 +2 | 1間合限定 |
| 速戦即決鎧 | 一呼吸 +1(→6) | 防備11 |
重複ルール: 異なる出所の一呼吸限界ボーナスは累積する。同じ名前の効果は重複しない。
基準上限: システム上の絶対上限はない。ただし公式バランスの基準上限は7であり、8以上は降臨/鬼物/シナリオ特殊効果のように例外的にだけ扱うことを原則とする。
過負荷基準も現在限界に従う。例: 速戦即決着用者の過負荷基準は
一呼吸 > 6である。速度名人(+2)と阿修羅(+2)が重なった深部なら、実際の限界ぶん過負荷基準も一緒に上がる。
#活力費用参照(共通マヌーバ)
個別武器技法は武器図鑑参照。以下は共通。
| マヌーバ | 活力 | 備考 |
|---|---|---|
| 歩行(移動) | 2 | 隣接区域 |
| 疾走 | 3 | 移動 + 同じ呼吸の次の攻撃・型判定 +1。活力費用は増加しない。 |
| 跳躍 | 3 | 高所↔通常区域移動、軽功/魔術必要 |
| 騎馬疾走 | 1 | 騎馬状態 |
| 隠密移動 | 3 | 移動 + 潜入維持 |
| 突破 | 3 | 敵掌握区域進入 + 勇判定 |
| 深部自由進入 | 2 | 浪人/密教僧/シノビ |
| 深部強行突破 | 3 | 2d10 + 勇 >= 13(固定目標値) |
| 深部強制離脱 | 4 | 判定なしで確定 |
| 外部進入 | 0~2 | シノビ0、潜入名人2 |
| 分隊命令 | 2(智+2→1) | 前進/一斉射撃/盾壁など |
| 構え宣言 | 構えごとに異なる | 同時に1個だけ維持 |
| 構え解除 | 0 | 自由行動 |
活力が減る。次の呼吸で何を選ぶのか?
