日本語版 v1.3.3

#活力と呼吸(Energy & Breath)

目次

A breath mark implied by three black ink curves above a sheathed blade and an empty cup, no symbols.

活力は行動資源であり、時間でもある。カウントが下がり、敵と味方が交差しながらマヌーバを選択する。

Canon — 一呼吸・活力経済。 本文書は一呼吸、活力経済、過負荷、譲渡、予約、0活力マヌーバ、短兵器深部ボーナスの最終ルールを定義する。関連要約: co-11-01-quick-reference.md。権威体系はco-99-meta/co-99-01-authority.md参照。

関連項目: 基礎前提 §4 · マヌーバ体系 · 区域戦術 · 戦闘進行


#活力の二重役割

#

速い者が先に斬り、遅い者が後から反撃する。だが速い者でも、一呼吸ですべてを注ぎ込むことはできない。そしてすべての動作には名前がある。「横斬り」「突き」「受け流し」「槍壁」。その名前のうち一つを選ぶことが戦闘である。

#

  • 最大活力 = 10 + 技
  • 行動資源: マヌーバ実行のたびに消費する。
  • カウントタイムライン: 残り活力が高いほど先に行動する。
  • 各間合開始時、最大値へリセット。

#カウント進行

間合開始: 全員活力最大
  ↓
カウント: 最も高い活力から降順
  → その活力の者が「一呼吸」を実行
  → マヌーバ一覧から選んで組み合わせる
  → 活力消費 → 次のカウント
  → 敵も合間に行動
  ↓
全員活力0 → 小康

同値の場合、技の降順。同値なら味方優先。


#一呼吸

#

自分のカウントが来た時、連続実行限界の基本値は活力5である。技能・装備・特殊効果でこの限界は拡張されうる(本文書§一呼吸拡張参照)。拡張時の過負荷基準は、現在の限界値を基準に適用する。

一呼吸の中で、自分のマヌーバ一覧から選んで組み合わせる:

  • 攻撃技法(武器の攻撃A/攻撃B)
  • 防御技法予約(武器の防御技法)
  • 型(特技のアクティブマヌーバ)
  • 移動マヌーバ
  • 分隊命令
  • 構え宣言/解除

#呼吸組み合わせ例

戦略マヌーバ組み合わせ活力合計
攻防均衡打刀横斬り(2) + 横斬り(2) + 受け流し予約(1)5
機動打撃疾走(3) + 忍者刀直刺し(2)5
前列守護槍壁構え(2) + 素槍牽制予約(2)4
深部乱戦小太刀連続斬り(1) + 連続斬り(1) + 連続斬り(1) + 緊急回避予約(1)4
指揮官型分隊命令: 前進(2) + 分隊命令: 一斉射撃(2)4
過負荷斬馬刀斬魔(3) + 斬り上げ(3)6 → 過負荷!

#予約(豫約)

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「この呼吸で、私は受け流しの姿勢で刀を構えている」。それが予約である。あらかじめ姿勢を作れば敵の攻撃に自然に対応できるが、急いで反応すれば体をさらに消耗する。

#

自分の呼吸内で防御技法を予約宣言できる。活力は前払い。

状態防御技法実行費用
予約済み0(すでに支払い済み)
即興反応基本の1.5倍(四捨五入)

予約消滅: 次の自分の呼吸開始時。間合終了時。

発動回数: 予約された防御技法は1回発動すると消費される。同じ防御技法をもう一度使うには、即興反応費用を支払う。複数回防ぐつもりなら、自分の呼吸で防御技法をそれぞれ予約し、活力もそれぞれ支払う。

核心: 予約は武器に付いた防御技法である。カタナの「受け流し」、槍の「牽制」、盾の「盾防御」など。武器がなければ予約する防御技法もない(体術の「押し出し」を除く)。


#過負荷

#

発動: 一呼吸内の活力消費 > 現在限界。基本限界 = 5。速戦即決鎧、速度、密教僧阿修羅、野人カムイ降臨のような明示効果で拡張される。

判定: 2d10 + 体(體) - 超過分 >= 11

結果効果
成功マヌーバ実行。直後1回の呼吸に限り、限界を3へ縮小。
失敗マヌーバ実行。この間合の残り活力全消滅 + 無防備

#活力費用処理(活力費用處理)

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刀を持つ前に、すべての動作には重さがある。一呼吸に指一本も無料ではない。最も軽い動作でさえ、刀をたった一度振るうことさえ、重さを支払わねばならない。

#

#ルール1: 絶対下限(絶對下限)

すべてのマヌーバの実行費用は最低1活力である。どんなボーナスもこの下限を破れない。

例外1 — 予約済み防御技法。 自分の呼吸内で宣言した予約防御技法は、発動時0活力である(すでに支払い済み)。詳細: §予約。

例外2 — 0活力アクティブマヌーバ。 効果テキストに「0活力」と明記された[型]マヌーバ(例: サムライ護衛態勢、陰陽師式神指揮)は活力を使わない。ただし、一間合2回上限が自動付与される。詳細: §ルール3。

例外3 — 活力譲渡(学者)。 学者が自分の活力を味方へ1:1で譲渡する(総量不変)。譲渡された活力は通常活力とみなされ、「0活力マヌーバ」限界には該当しない。

例外4 — 式神/傀儡。 術者が自分の活力を支払って式神/傀儡が行動する。式神/傀儡本体の活力は0とみなす。陰陽師・傀儡師の遠隔行動に適用。

例外5 — 短兵器深部ボーナス。 短兵器(短刀/小太刀/忍者刀など)の深部進入時の-1活力ボーナスは最低1活力限界に阻まれ、代わりに連撃疲労ペナルティが-2 → -1へ弱まる。詳細: §ルール4。

明示的例外要約表(0活力可能):

  • 予約済み防御技法の発動(すでに呼吸内で支払い済み)
  • 構え解除(自由行動)
  • 常時適用[素養]効果
  • 「0活力」が効果テキストに明記された[型]マヌーバ。金貨・信仰・条件費用のように、活力以外の費用を支払う場合もこの範囲に入る(例: サムライ護衛態勢、陰陽師式神指揮、商人傭兵雇用・戦争債券)
  • 学者の活力譲渡で受け取った活力(譲渡者がすでに支払い) — 譲渡された活力は通常活力とみなす
  • 式神/傀儡が術者の活力で行動(術者活力消費、式神/傀儡自体は0)

0活力許可出所原則: 新しい0活力実行は、上の一覧に追加されて初めて正本として認められる。個別職業・装備・呪文文書の実際の効果には、0活力(予約)0活力([型])0活力(譲渡)0活力(操縦)0活力(構え解除)のような短い出所ラベルを併記する。一覧にない「無料」「ただ」「即時」という表現は、0活力マヌーバではない。


#原則: 出所独立と同名非重複

本原則は../co-99-meta/co-99-02-core-principles.md原則1と同じであり、活力経済全般に適用される。

異なる出所(特技・武器・神物・流派)から来る異なる名前の効果は累積する。同じ名前・同じ種類の効果が重なれば、最も有利な一つだけを適用する。

すでに「自動」結果を保証する効果に、同じ種類の「自動」効果が重なると、片方だけ有意味な効果として残り、もう片方は消滅する。判定を消す効果(自動成功)は、「判定に適用されるすべてのペナルティ」(連撃疲労など)も一緒に消滅させる。ただし、独立した追加効果(会心時+1戦力など)は出所が異なれば別に累積する。

#原則: ユニット自律と代行行動

本原則は../co-99-meta/co-99-02-core-principles.md原則2と同じである。

ユニットは自分の活力で自分の行動を行う。固有活力のないユニット(式神・傀儡・分隊)を操者が動かす時、操者は自分の活力で操縦アクションを使う。

  • 式神・傀儡: 本体活力0。術者の操縦アクションは、ルール3の0活力[型]マヌーバ一間合2回上限を共有する。ユニットがN体あっても、術者の操縦は一間合最大2回。
  • 分隊命令: 固有費用(1~2活力)が付く別トラック。基本分隊命令は0活力マヌーバ上限と無関係。ただし、特定効果が分隊命令を0活力([型])で実行すると明記した場合は、その効果の限界に従う。
  • 傀儡: 個人ユニットである。分隊ではないため、分隊命令・総指揮・分隊戦術の対象にならない。
  • 譲渡: 固有活力を持つ味方にだけ1:1譲渡。活力0のユニット(式神・傀儡・分隊)には譲渡不可。譲渡された活力は受信者の通常活力だが、受信者の0活力マヌーバ一間合2回上限は本人基準で維持される(譲渡で上限は増えない)。

#ルール2: 活力ペナルティ相殺優先

活力減少効果(-1、-2など)は武器基本費用に適用した後、最低1を保証する。ペナルティ(+1、+2)とボーナス(-1、-2)はすべて合算してから結果値を計算する。

計算順序: 最終活力 = 基本活力 + すべてのペナルティ合計 - すべてのボーナス合計。計算結果が1より低ければ、1活力へ上げる。

:

  • 短刀突き(1) + 深部ボーナス(-1) = 0 → 最低1適用で1活力。(ルール4適用時は連撃疲労緩和で補償)
  • 槍突き(2) + 深部ペナルティ(+1) - 竹内流免許(-1) = 2活力

❌ よくある誤適用例(参考用、実際の適用禁止):

- カタナ横斬り(2) + 家臣統率の分隊命令割引(-1) = 1活力として処理する。

- 誤りの理由: 家臣統率の-1割引は分隊命令マヌーバ専用の軽減である。個人攻撃技法(横斬り)には適用されない。

- 正しい結果: 横斬りは2活力のまま。家臣統率の割引は、同じ呼吸の中で出す分隊命令にだけ適用される。

#ルール3: 0活力アクティブマヌーバ(特殊)

一部の特技/流派/威名効果は、[型]マヌーバを0活力で使用可能にする。このような効果には次の自動限界が適用される:

  • 間合1回を自動付与: テキストに限界明記がなくても自動付与
  • 一間合0活力マヌーバ合計上限: 2回まで(異なる出所から来ても)
  • 実際の実行位置表記: 個別文書の0活力効果には、発動条件、限界、本文書の許可出所を一緒に書く。

該当マヌーバ例:

  • サムライ[構え]護衛態勢 — 自動反撃
  • 陰陽師[戦術:型]式神指揮 — 分隊命令費用免除
  • 金貨・信仰・条件費用を別途支払う0活力([型])マヌーバ(商人傭兵雇用・戦争債券、現人神祝福など)
  • 一部威名特技の0活力反撃(剣聖など)

例外: 学者の活力譲渡で受け取った活力は通常活力とみなされるため、「0活力マヌーバ」限界には該当しない。

#ルール4: 短兵器の深部ボーナス

短刀/体術/小太刀/懐剣/マキリ/忍者刀などの短兵器が深部に進入した場合、活力-1ボーナスは最低1活力限界に阻まれる。したがって:

  • 活力自体はそのまま(1活力武器は依然として1活力)
  • 代わりに連撃疲労ペナルティが-2ではなく-1へ減少(4打目 -1、5打目 -2、6打目 -3...)
  • 短兵器はすでに軽い武器なので、深部でさらに速いのではなく、さらに疲れにくい

適用範囲:

  • 短刀/タント/懐剣/マキリ/体術/素手/小太刀/忍者刀
  • 棒/金剛杵は短兵器ではなく棒類 → 適用しない。
  • 弓/鉄砲は遠距離 → 深部使用自体が限定的

修羅の印との重複 — 密教僧の[素養]修羅の印は、深部内の近接攻撃活力を追加-1で削る(深部 §戦闘修正子)。短兵器で深部に入った密教僧のように二つの出所が重なる場合:

  • 活力は最低1で止まる(ルール2の下限維持。短兵器-1 + 修羅の印-1が重なっても0活力にならない)。
  • 連撃疲労軽減も-1だけ適用される。同じ名前の効果は重複しないため、二つの出所が重なっても-2へ累積しない(原則1)。
  • 修羅の印効果自体は消滅しない。他の要因で基本活力が上がった状況(長兵器深部+1、分隊命令追加費用、即興防御1.5倍など)では、-1軽減として生きて作用する。

計算例:

  • 短刀突き(1) + 深部(-1) + 修羅の印(-1) = -1 → 最低1適用で1活力。連撃疲労軽減 -1(二つの出所が重なっても同じ)。
  • 棒強打(2、棒類) + 修羅の印(-1) = 1活力。修羅の印が軽減として作用。短兵器軽減は非適用(棒は棒類)。
  • 短刀突き(1) + 深部(-1) + 修羅の印(-1) + 外部移動ペナルティ(+1) = 0 → 最低1適用で1活力。修羅の印の-1がペナルティを相殺し、軽減として作用した例。

→ 詳細: 武器図鑑 §短兵器戦力と敗北 §連撃疲労


#一呼吸拡張

出所効果条件
速度(専用技能)免許一呼吸合計 +1(→6)専用技能速度3点
速度名人一呼吸合計 +2(→7)専用技能速度4点
密教僧「阿修羅」(7段)深部内一呼吸 +2深部限定
野人「カムイ降臨」降臨中一呼吸 +21間合限定
速戦即決鎧一呼吸 +1(→6)防備11

重複ルール: 異なる出所の一呼吸限界ボーナスは累積する。同じ名前の効果は重複しない。

基準上限: システム上の絶対上限はない。ただし公式バランスの基準上限は7であり、8以上は降臨/鬼物/シナリオ特殊効果のように例外的にだけ扱うことを原則とする。

過負荷基準も現在限界に従う。例: 速戦即決着用者の過負荷基準は一呼吸 > 6である。速度名人(+2)と阿修羅(+2)が重なった深部なら、実際の限界ぶん過負荷基準も一緒に上がる。


#活力費用参照(共通マヌーバ)

個別武器技法は武器図鑑参照。以下は共通。

マヌーバ活力備考
歩行(移動)2隣接区域
疾走3移動 + 同じ呼吸の次の攻撃・型判定 +1。活力費用は増加しない。
跳躍3高所↔通常区域移動、軽功/魔術必要
騎馬疾走1騎馬状態
隠密移動3移動 + 潜入維持
突破3敵掌握区域進入 + 勇判定
深部自由進入2浪人/密教僧/シノビ
深部強行突破32d10 + 勇 >= 13(固定目標値)
深部強制離脱4判定なしで確定
外部進入0~2シノビ0、潜入名人2
分隊命令2(智+2→1)前進/一斉射撃/盾壁など
構え宣言構えごとに異なる同時に1個だけ維持
構え解除0自由行動

活力が減る。次の呼吸で何を選ぶのか?