日本語版 v1.3.3

#天人 (Celestial)

空から落ちた神。妖魔を斬るため人の地を歩くが、人間を理解していない。

  • 役割: 妖魔特効戦士、浄化者、下降型成長
  • 核心能力値: 可変(全能力値 +1、均等に高い)
  • 心府進入: 自由進入(神格の残余の力)
  • 基盤職業: なし(天界起源)
  • 三道六心: GMが神界での役割に基づいて決定。玄道(眞)が最も多い。
  • 名人可能技能: 退魔、結界、感知、風格、威圧、闘志
  • 開始自動技能: 退魔習得、結界入門、感知入門、風格入門

拡張職業共通: GM許可が必要。適応メカニックを使用。拡張職業ガイド参照。


#香 — 落ちた空

天人は神界の存在である。本来、人間の地にいる理由はない。だが妖魔の気配が現世にあふれ出すと、神格の一部が落ちてくる。神界での役割をしばらく下ろし、人間の身体を借りて — いや、人間の身体に近い器を作り、現世に足を踏み入れる。

最初、天人は強い。すべての能力が均等に高く、妖魔を斬る力は誰より鋭い。だが現世に留まるほど、神格は薄れていく。能力値は一つずつ削られ、天の権能は有限であり、戻ってこない。これが天人の「下降曲線」 — 強い始まりと段階的な弱体化。

しかし弱くなることが必ずしも悪いわけではない。神格が消えた場所を人間の経験が満たしていく。天人の旅は「神が人間を学ぶ物語」であり、その果てには昇天という威名が待っている。

  • 推奨武器: 直刀(まっすぐな刀 — 神格の正道)、金剛杵(密教法器)、小太刀(柔軟な適応)
  • 推奨流派: 正心流(権能保存と合う)、なし(天界自己流)
  • 推奨陣営基盤: 平安京(退魔組織と協力)、中立(放浪する下降者)

#法 — 特技一覧

#1段: 天上の光 [素養]

[素養] 天上の光
効果: 神格の残余の力。常時効果:
  - 下降曲線: 配分法適用後、全能力値 +1(合計 +9)。
    偶数昇段(2/4/6/8/達人)ごとに +1の代わりに -1。最も高い能力値から(同率時は選択)。
    → 6段で一般PCと交差(合計 +6)。達人で合計 +4。
  - 神格属性: 妖魔攻撃 +1戦力。人間攻撃 -1戦力(最低0)。
  - 権能 (權能): 開始5、最大5。自然回復なし。1権能消費時、1つ選択:
    (a) 一呼吸活力無制限 (b) 戦力完全回復
    (c) 区域浄化 (d) 神格一撃(妖魔 +3戦力)
    → 権能0: 神格属性消滅。
  - 現世適応不在: 交渉 -3。貨幣/身分/風習理解不可。
  - 妖魔共鳴: 3区域内の妖魔自動感知。等級/弱点自動識別。

#3段クラス特技 — 神格残留(1つ選択)

特技類型活力限界効果
浄化の手 (淨化の手)[型]2間合1回隣接区域を含めて浄化。妖魔1体に2d10+智+退魔 >= 防備。成功時、2戦力 + 弱点露出(1呼吸)。権能消費なしで浄化可能。
神格障壁[構え]2維持維持中: 同じ区域の味方全員、防備 +2。妖魔攻撃に対して追加 +1。「神の影が味方を包む。」
天眼[素養]感知範囲3区域 → 5区域。隠密/変装した妖魔を自動看破。妖魔の残留痕跡(過去3日)まで感知。

#5段クラス特技 — 人間学習(1つ選択)

特技類型活力限界効果
戦闘適応 (戰鬪適應)[素養]人間対象攻撃ペナルティ(-1戦力)解除。武器熟練度 +1。「人間の戦闘を見て学んだ。」
交渉適応 (交涉適應)[素養]現世適応不在ペナルティ -3 → -1。貨幣/風習を基本理解。交渉判定に感知補助可能。
同僚連帯 (同僚連帶)[素養]分隊結束 +2。隣接味方1人に呼吸開始時、活力1付与。「共に戦う意味を知った。」

#7段高級特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
半神[素養]権能最大値 +2(最大7)。戦闘開始時、権能1自動回復。神格属性が権能0でも1呼吸維持。
聖火区域 (聖火區域)[構え]3維持現在区域を聖域化。妖魔防備 -3、妖魔回復不可。区域内の味方は毎小康、戦力1回復。
神罰[型]4間合1回妖魔専用。2d10+威圧+退魔 >= 防備。4戦力 + 1呼吸行動不可。卒級妖魔は即浄化。権能1消費。

#9段極限特技(1つ選択)

特技類型活力限界効果
神格維持[素養]下降曲線停止。以後の昇段時、能力値減少なし(増加もなし)。権能自然回復1/日。神格属性永久化。「神として残る道。」
人間完成[素養]現世適応不在を完全解除。交渉ペナルティ0。能力値下降分のうち2点を即時復元(自由配分)。分隊結束 +3。「人間になる道。」

#威名: 昇天 [素養] 常時

[素養] 昇天 — 天人専用威名。条件: 達人到達。
  - 失った5点復元 + 成長分5点 → 合計 +10自由配分(個別上限 +5)。
  - 権能5完全回復。神格属性永久化。現世適応不在解除。
  - 9段選択に関係なく両方の恩恵を統合。「規則内最強であり、規則外超越ではない。」

#極端な長所

  • 序盤最強の汎用性。全能力値 +1で、どの判定でも平均以上。1~3段でパーティ最高戦力。
  • 妖魔特効。神格属性の +1戦力 + 権能の神格一撃(+3戦力) = 妖魔戦で独歩的火力。
  • 権能の爆発力。活力無制限、戦力完全回復、区域浄化 — 5回の奇跡が戦闘を覆す。
  • 感知能力。3区域妖魔自動感知 + 等級/弱点識別。情報戦の核心。

#極端な短所

  • 下降曲線。偶数昇段ごとに能力値 -1。6段以後から一般PCより弱くなる。
  • 権能非回復。自然回復なし。5回使うと神格属性そのものが消滅。長期戦/連戦に致命的。
  • 現世適応不在。交渉 -3は社会判定を事実上不可能にする。パーティの外交を担えない。
  • 人間攻撃ペナルティ。人間敵相手では -1戦力。妖魔でない敵との戦闘効率が急減。
  • 成長不安。強くなる仲間の横で、だんだん弱くなる心理的圧迫。

#典型的呼吸パターン(3段、直刀)

カウント12 — 初呼吸:
  直刀攻撃(2) + 浄化の手(2) = 4
  → 妖魔2戦力(+1神格) + 区域浄化

カウント8 — 二度目の呼吸:
  権能消費: 神格一撃 → 直刀攻撃(2) = 2
  → 妖魔武器戦力 + 3戦力(神格一撃) + 1戦力(神格属性) = 大型妖魔急所

カウント4 — 三度目の呼吸:
  直刀攻撃(2) + 予約: 防御(1) = 3
  → 妖魔2戦力 + 反撃備え。残り活力を備蓄。

残り活力: 14(全能力値 +1込み) - 4 - 2 - 3 = 5(権能残り: 4)

#区域ボーナス

区域ボーナス
前列妖魔接近時、神格属性自動適用。浄化の手の範囲が心府まで。制圧力に寄与。
心府自由進入。妖魔共鳴で待ち伏せ無効。神格一撃の主な使用先。
後列天眼使用時、戦場全体を監視。権能温存プレイ。ただし火力は前列/心府が優越。

#三道六心葛藤

天人の核心ドラマは神が人間を学ぶ旅

  • 「人間とは何か?」 — 最初は感情、慣習、欲求を理解できない。毎セッション一つの「人間的発見」をRP。
  • 神格の消失: 能力値が減るたび、神界の記憶が薄れていく。これは喪失なのか、解放なのか。
  • 仲間との距離: 交渉 -3は単なるペナルティではない。真心で話しても冷たく聞こえる。仲間が先に手を差し伸べてこそ絆が始まる。
  • 妖魔との共鳴: 感知能力は便利だが、妖魔も天人を感じる。強い妖魔は天人を「獲物」と認識する。
  • 最終葛藤 — 帰還か残留か: 昇天時、天人はすでに人間を知っている。空へ戻るのか、人の地に残るのか — 最も劇的な選択。

「空から降りたときは妖魔を斬りに来た。人間を知ることは — 予定になかった。」


#例示キャラクター

卯月 — サンプルシート(1/5/10段 + 段階別バックストーリー)