日本語版 v1.5

#魔人転生

目次

一人用(ソロ)高難度アドベンチャー。6~8セッション分量。英霊と魔人のハイブリッドとして蘇った5人の伝説的剣豪と、1人の邪悪な呪術師を、一人のPCが順に撃破していく構造。支援・分隊戦闘なし。純粋な一騎討ちシリーズ

  • 推奨構成:PC 1人(7~9段)。剣術・武術特化の単一ビルド推奨。
  • 難易度極難
  • 扱う規則:一騎討ち専用/英霊×魔人ハイブリッド/流派秘技/神物獲得連鎖/1人経済/セッション間の名人昇段/威名の前兆

#小説オマージュ

このアドベンチャーは、戦国時代後期――剣豪の時代を貫いた伝説たちが、「邪悪な術師の禁忌魔法によって蘇る」というコンセプトのシナリオである。各剣豪は、本来の剣術(英霊の共鳴)堕ちた魂(魔人職業の特殊性)を同時に備える。原本の威力はそのままに、そこへ魔人の逸脱が重なる。

PCの目標はただ一つ:彼らを一人ずつ、正面から、一対一で斬ること。 このアドベンチャーは逃走・待ち伏せ・分隊による迂回を許さない。すべての決闘は、英霊の名誉と魔人の飢え(飢)の両方に触れる。参加を拒めば、剣豪は近隣の村を狩りに出る。参加すれば、死ぬか生きるかの戦いになる。


#背景

#世界観文脈

戦国時代末期。カグラ藩東方の高山地帯に、東浦廃山寺がある。200年前は真言宗密教系の寺院だったが、ある大悪龍の封印地として使われていたところ、封印呪文が破れて寺は崩壊した。その後は放置されている。封印呪文の残滓――霊魂媒介穴――が地下にそのまま残っている。

#術師の出現

3か月前、一人の邪悪な陰陽師兼シコメノツカイ兼ヨリジン(複合経歴7段)――油塚源蔵がこの廃山寺を占拠した。彼は霊界の門規則とイザナミの使徒儀式を組み合わせた禁忌呪術によって、過去の剣豪英霊を召喚すると同時に魔人化する儀式を開発した。

油塚の目的は単純である:「最も完全な剣豪を自分の道具にすること」。彼は剣術への畏敬と嫉妬を同時に抱いていた。自分は剣をうまく握れない病弱な体質だったが、英霊の武を自分の支配下に置きたがっている。そのため、彼は五人の剣豪を順に召喚して実験中である。最終目標は宮本武蔵――彼の「完成品」となる最後の剣豪。

#ハイブリッドの原理

油塚が召喚した剣豪たちは、英霊の自動共鳴によって生前の神物・技法をそのまま使用できる。しかし召喚と同時に行われる魔人化儀式が、彼らの魂に堕落の烙印を刻む。各剣豪は、特定の魔人職業の核心属性(修羅道の狂気、血花の観客への渇望など)を上書きされた状態で復活する。原本との違いは以下である。

  • 英霊本来の条件(例:神物維持)はそのまま。
  • 魔人的逸脱(例:殺害を止められない衝動、観客なしでは弱体化、治癒が被害へ反転する等)が追加。
  • 術師の糸(シコメノツカイの鎖)。剣豪たちは自力では解けない。自由になるには、術師が死ぬか、PCの剣によって解脱するしかない。

#依頼

カグラ藩の三つの村が相次いで虐殺された。生存者の証言はすべて同じ:「白い服の侍たちが夜に現れ、剣でなぎ倒した。」 一村につき1人の英霊。3か月の間に5人の英霊が、それぞれ別方面で活動中である。藩主は対策会議の末、単独任務を決定する。根拠は単純だ――多数で相手にしようとしても、彼らは一騎討ちを望む。乱戦なら彼らは消える。必要なのはただ一人の剣客。

PCが、その一人である。


#

#最初の場面の感覚

東浦廃山寺へ登る山道には、油の匂いがする。200年前の封印呪文に使われた黒い蝋燭の油が、今も土へ染み込んでいる。足を踏み出すたび、足裏にまとわりつく。

本殿の中には、蝋燭の煙と乾いた血の匂いが混ざっている。五つの召喚陣は、それぞれ違う光で燃える――白い光、青い光、金色、血色、そしてまだ消えている灰色。そのうち四つがすでに消えた灰として残っているなら、それは四人の英霊がすでに目覚めて出て行ったという意味である。

英霊と向かい合った剣客の耳には、二つの音だけが残る。自分の心臓の鼓動と、相手の剣が空気を裂く方向。ここには分隊も、指揮も、支援もない。あるのは間合だけだ。

英霊の体からは、魔人の黒い漿液が目元と口元から薄く流れ落ちる。英雄の顔を覆う堕落の膜――それがこのシナリオの映像である。

#主要NPCの声

油塚源蔵(初遭遇――喜びと観察が混ざった冷たい敬語)

「……おお、生きて来られましたか。私が作った剣豪四人を越えてここまで。芸術家として光栄です。最後の召喚は、お見せする価値があります。じっとしていれば――武蔵公を最後までお呼びしましょう。」

伊東一刀斎(決闘開始――短く重い低音)

「お前の血は、まだ温かいな。立て。一刀で終わらせる。」

塚原卜伝(座禅中、目を閉じたまま――静けさの奥の深い響き)

「……近づけ。私は動かぬ。お前が来て斬らねばならぬ。これが無勝の戦いだ。」

佐々木小次郎(風の中で髪をなびかせる挑発)

「観客がいないな。残念だ。それでも私は舞う――舞いがなければ、私は花ではないから。」

宮本武蔵(半実体状態の圧倒――ゆっくり話すが、すべての音が重い)

「お前は、私が出会った最後の敵か、最初の敵か。そのどちらかだ。答えは斬って確かめる。」

#雰囲気の転換点

  • プロローグ:藩主の地図。五つの方位の英霊。「お前一人だ」の重さが初めて乗る瞬間。
  • 最初の英霊(一刀斎):1人劇の開始。パーティプレイとは違う呼吸のリズムをPCが体感する。
  • 三人目の英霊あたり:勝利の蓄積 + 傷の蓄積。剣豪たちの「魔人弱点」を自分で発見する成長曲線
  • 廃山寺進入:五つの召喚陣の光。四つは消えている。最後の一つ。選択の中心
  • 武蔵の眼差し:この瞬間から、PCはもはや依頼遂行者ではない。時代の伝説になる直前の剣客である。

#東浦廃山寺の陰惨さ

  • 地面:200年前の封印呪文の墨が山下の土に染み込み、黒い染みとして固まっている。
  • 壁面:焼失した仏像の跡が陰刻で残っている。仏像がなくとも、祈りの姿勢が石に刻まれている。
  • 天井:蜘蛛の巣の代わりに、銀色の糸が長く垂れ下がっている。シコメノツカイの鎖。切っても生える。
  • :英霊の気配がない場所では無音――山寺の内部には風さえ入らない。PCの足音が石壁に一度だけ響いて吸い込まれる。
  • 匂い:金属の匂いではなく、鉄が溶けた後の匂い。封印と召喚、二つの儀式の残滓。

#英霊5人の色調

各英霊の決闘地には固有の色パレットがある。GMは描写でこの色を繰り返すこと。

  • 一刀斎の廃道場:古びた茶色・埃色。四方の壁に日に焼けた木板。
  • 信綱の神社廃墟青緑の苔色 + 白い石段。息が見えるほどの冷え。
  • 卜伝の山中祭壇灰白の石 + 曇った空色。動きのない風景。
  • 小次郎の河辺平野銀灰色の砂州 + 黄色い葦。風だけが舞う。
  • 武蔵の廃山寺本殿黒 + 金色の召喚陣 + 血色。儀式の三色。

#1人プレイ規則

#PC前提条件

  • 段数:7~9段(推奨8段)。
  • 主能力値:勇または技 +3必須。対応する核心技能1つは名人(4点)推奨。
  • クラス:侍/浪人/忍び/修験者/外人のうち1つ。学者・商人・陰陽師は非推奨(分隊依存)。
  • 流派:必ず1つ以上の免許。秘技まであれば理想的。
  • 装備:名品1振り推奨。二刀流特技保有時、名品2振り可能(原則3例外1)。
  • 神物:初期1つ所持可能(シナリオ中に追加獲得)。

#回復間隔

セッション間に「帰還」段階がある。PCは藩城へ戻り:

  • 戦力最大値まで回復(医師・浄土僧NPC支援)。
  • 活力最大値まで回復。
  • [Variant・魔法陣帰還成長] 最初の4回の帰還に限り、帰還ごとに1回、クラス核心技能一つへ技能点+1を投資できる。現在段の技能上限と、免許以上の保有限度を両方守る。合法的な対象がなければ機会は消滅し、保存したり別の報酬へ変えたりできない。標準昇段成長は別途、通常どおり適用する。
  • 新装備1つの購入・交換が可能。

セッション中は自然回復不可。一度始まった決闘は、外部支援・途中帰還なしで最後まで解決しなければならない。

#1人戦闘バランス

各英霊は将級上段~主級下段(戦力4~8)。本来、1PCが将級1人を相手にするのは不利だが:

  • 本アドベンチャーでは一騎討ち原則を適用(双方 +2技法補正)。
  • 英霊の「魔人弱点」が必ず存在する。攻略研究が必須。
  • 決闘の間の回復・成長で段階的に強化される。

#生存判定

PC戦力0到達 = 戦闘敗北。ただし、このシナリオでは死なない

  • 英霊は剣豪の礼に従い、敗れた相手を生かして帰す(09-09義経パターン)。
  • 代わりに、その英霊は次の決闘で +1戦力強化される(PCの敗北を自分の道具にする)。
  • 一人の英霊に3回連続敗北するとシナリオ失敗(英霊がPCを見限って別地域へ移動し、村の虐殺が加速)。

#英霊5人――ステータスブロック

各英霊の戦力は、下のボスブロックに印刷された値(伊東一刀斎5、上泉信綱5、塚原卜伝7、佐々木小次郎6、宮本武蔵8)をそのまま使う。共鳴や職業の説明から再算出しない。

流派の権威:歴史上の流派名は人物と継承の物語のために残す。実際の流派技法には、現行のco-04-04 流派データを用いる。伊東一刀流と巌流の固有技法は、このシナリオのボスブロックだけに属し、PC用の新規流派を作らない。

#英霊1. 伊東一刀斎 × 食人鬼――「飢えの二刀剣」

伊東一刀斎× 食人鬼
戦力: 5 | 防備: 13 | 活力: 11
能力値: 技+3, 勇+2, 體+2, 智+1
技能: 剣術名人(4)
流派: 伊東一刀流(歴史上の名称。以下の技法はシナリオ専用)
武器: 一振りだけを持つのが伊東一刀流の「一刀流」だが、この者の魔人化版は短い脇差2本の二刀流(堕落版)

英霊側面

  • 一刀即殺[シナリオ専用ボス技法]:4活力、決闘1回。最初の剣術攻撃を判定なしに命中した会心として扱い、[貫通 全体]の3戦力を与える。被害無効・減少の防御は通常どおり使用できる。このブロック外では習得できない。
  • 抜刀の速度 [シナリオ専用ボス素養]:最初の間合の先攻補正 +3(最初の呼吸限定)。継承証はこの数値を与えない。

魔人堕落――食人鬼要素

  • 飢え:出血中のPCに攻撃が命中した時、間合1回、その攻撃の戦力被害をすべて取り消して自分の戦力1を記載最大値まで回復する。戦闘が長引けば、この者はPCの血を「食べて」自分を全快させる。
  • 攻略弱点:飢えの発動は血を流す対象がいる時だけ可能。各小康に、直前の間合で飢えが一度も発動しなかったなら、自分の身をかじる副作用として一刀斎の戦力1を減少させる(最低0)。出血中のPCがいても、一刀斎が攻撃を命中させられず飢えを発動できなかった場合は、この減少を適用する。

最初の決闘。もっとも易しい部類。PCが防御中心で進めるなら勝算は高い。

#英霊2. 上泉信綱 × 祟り神――「無念の逆撃」

上泉伊勢守信綱× 祟り神
戦力: 5 | 防備: 15 | 活力: 12
能力値: 技+3, 智+2, 勇+1, 美+2
技能: 剣術名人(4)
流派: 新陰流創始者という歴史名を維持。ルール上は柳生新陰流の免許「無刀」と秘技「活人剣」を使用
武器: 打刀(名品――「酒滴」、新陰流の象徴)

英霊側面

  • 無刀 [型]:3活力、間合1回。2d10+技+剣術 対 敵の 2d10+勇。成功時、敵を武装解除し、その武器で即座に1回攻撃する。
  • 活人剣 [型]:2活力、戦闘1回。対象1体への非殺傷を宣言する。この戦闘中、その対象に用いる技法は、戦力被害の代わりに無防備と戦意喪失(次の間合は行動不可)を与える。

魔人堕落――祟り神要素

  • 逆撃 [素養]:一騎討ち中、PCが自分へ適用する治癒・加護効果の適用直前に自動反応する。数値効果一つを選び、戦力回復Nを戦力減少Nへ、+Nボーナスを同じ対象・期間の-Nペナルティへ反転する。非数値効果は反転せず、新たな状態は作らない。
  • 結界吸収:間合1回。自分の区域に新たな結界が生じた時に反応してその結界を取り消し、自分の戦力1を記載最大値まで回復する。
  • 攻略弱点:魔人堕落の原理は「信仰の否定」。PCが信仰なき純粋武芸(浄土僧・現人神系なしのビルド)で臨めば、逆撃は意味を失う。また、自殺的突撃(自分の身を顧みない攻撃)は、逆撃の「返す対象」そのものを縛れない。

二つ目の決闘。回復・防御依存型PCには苦行。攻勢持続型ビルドが有利。

#英霊3. 塚原卜伝 × 怪仏――「不動の一手」

塚原卜伝× 怪仏
戦力: 7 | 防備: 17 | 活力: 10
能力値: 智+3, 體+3, 勇+1, 技+0
技能: 剣術名人(4)
流派: 香取神道流(源流――免許「先の態度」、秘技「天地人」)
武器: 太刀(名品――「一之太刀」、一振り)

英霊側面

  • 先の態度 [構え]:2活力で維持。構え中の最初の攻撃 +3。解除時、防備 -2(1呼吸)。
  • 天地人 [型]:4活力、間合1回。上・中・下の3連撃をそれぞれ2d10+勇(1)+剣術(4)>=防備で判定する。命中ごとに1戦力を与え、3打すべてが命中すれば追加2戦力。

魔人堕落――怪仏要素

  • 不動:この英霊は移動しない。祭壇に座った状態で戦闘。区域移動不可。制圧力 +5。
  • 聖域化された区域:この者が座る区域は心府として扱う。その区域にいるすべてのユニットの活力費用+1。この増加は技法ごとに一度だけ適用し、同じ効果とは重複しない。
  • 攻略弱点:この者は範囲攻撃・遠距離攻撃に弱い。また移動しないため、機動性で攻撃タイミングを強制できる。八艘跳び(義経加入状態なら)/忍び奇襲/外人鉄砲はいずれも強力。

三つ目の決闘PCのアプローチによって難易度が完全に反転する類型。純近接剣客には非常に難しい。長距離・奇襲オプションがあれば易しい。

#英霊4. 佐々木小次郎 × 血花――「飛燕の舞踏」

Kojiro on an empty riverbank, oversized nodachi held low, a single swallow-cut arc behind, sleeve swept mid-dance

佐々木小次郎× 血花
戦力: 6 | 防備: 14 | 活力: 13
能力値: 技+3, 美+3, 勇+2, 運+1
技能: 剣術名人(4)
流派: 巌流(歴史上の名称。以下の技法はシナリオ専用)
武器: 野太刀「物干竿」(長剣、神物級扱い――2.5m大剣)

英霊側面

  • 飛燕技(燕返し)[シナリオ専用ボス技法]:5活力、戦闘1回。2回それぞれ2d10+技(3)+剣術(4)>=防備を判定する。各命中を会心2戦力として扱い、二打目の命中には[貫通 全体]を適用する。このブロック外では習得できない。
  • 長剣の間合 [シナリオ専用ボス素養]:同じ区域内の敵を攻撃する時、PCの反撃判定 -2。継承証はこの数値を与えない。

魔人堕落――血花要素

  • 血色の舞踏:戦場を「舞台」として扱う。小次郎の一つの効果によってPCが1以上の戦力を失うたび、スタック+1(最大5)。5スタックに達すると即時、1区域以内のPCに2戦力を与え、スタックを0へ戻す。
  • 観客なし = 弱体化:この戦闘は人里離れた場所で行われる。観客(NPC・分隊)がいなければ血花の舞いは完成せず、すべての攻撃判定 -1これがこの者の弱点。 PCは観客を呼んではならない。
  • 攻略弱点長剣の間合は区域移動で破れる。同一区域を離れれば、この者は近づかなければならず、近づく間に反撃権を失う。血花スタックはPCが被弾しなければ積まれない――完全防御ビルドが勝つ構造。

四つ目の決闘。速度と防御の二軸が両方必要。一般的には中盤でもっとも難しい強敵。

#英霊5. 宮本武蔵 × 修羅道――「最終二刀流」

Dual-wielding swordsman, two crossed blades, faint extra shadow-arms of the Asura realm splitting behind, five-ring stance; face blank

宮本武蔵× 修羅道
戦力: 8 | 防備: 15 | 活力: 14
能力値: 勇+3, 技+3, 體+2, 智+2
技能: 剣術名人(4)
流派: 二天一流(歴史上の名称)。ルール上は現行二刀流の免許「二天一流」と秘技「巌流」を使用
武器: 打刀「武蔵の太刀」 + 脇差「セイジン」(双剣二刀流――本人の流派なので原則3例外1で自動充足)

英霊側面

  • 二天一流 [素養]:刀と小太刀を同時装備している場合、1呼吸で主武器と副武器の技法を同時に使用できる。活力は合算し、1呼吸の上限を超えない。
  • 巌流 [型]:3活力、間合1回。2d10+勇+剣術+3 >= 防備。成功時3戦力、会心時4戦力。

「五輪の極」はこの決闘と伝授書の物語上の名称にすぎない。別個の5連撃・自動会心・固定戦力減少ルールは作らず、戦闘では上記「巌流」を用いる。

  • 60連勝の経験:[素養] PCのすべての流派秘技を、一度見た後から見切る(+2防備、当該流派限定)。

魔人堕落――修羅道要素

  • 狂戦士の怒り:被害を与えた攻撃ごとに活力1回復。間合最大3で、記載最大値14を超えない。1間合の間に被害を与えられなければ、次の間合が狂乱となり、その間合の武蔵の最初の攻撃は自動会心となる。
  • 攻略弱点:狂乱間合終了時にPCがまだ戦闘可能なら、武蔵は活力5と戦力1を失い、狂乱が終了する。PCが回避予約を維持して耐えれば、武蔵は自分の勢いを消耗する。

最終英霊決闘。規格外。威名直前PCの上限


#呪術師――油塚源蔵

Aburatsuka Genzo, thin onmyoji-puppeteer, blank talismans and faint control-chains off-frame to shadow-shapes, calm malevolence

油塚源蔵――陰陽師4段 × シコメノツカイ5段 × ヨリジン3段
戦力: 4(本体) | 防備: 12 | 活力: 10
能力値: 智+3, 美+2, 運+2, 體+0, 勇+0, 技+1

本戦闘の危険度:将級下段。本体は弱い。

手段

  • 復讐状態英霊:下記の固定ブロックだけを使う。表にない技法・パッシブは、復讐状態では使用しない。
英霊戦力/防備/活力維持パッケージ
一刀斎3/13/11一刀即殺、飢えとその弱点
信綱3/15/12無刀、逆撃
卜伝4/17/10天地人、不動
小次郎3/14/13飛燕技、観客なし
  • 配置数:A分岐は戦闘開始時に異なる復讐英霊2体、Bは0体、Cは4体すべてを配置する。彼らは自分の活力を使う個人ユニットであり、戦闘中の追加再召喚・交代はない。
  • 鎖操作:2活力、間合1回。復讐英霊1体を任意の区域へ移動させる。進行中の決闘へ進入させた場合、PCは2d10+勇>=13。失敗すると次の判定-1、次の間合開始時に終了する。
  • 手術刀攻撃 [技法]:2活力。同じ区域のPCへ2d10+智+策謀 >= 防備。命中時1戦力。
  • 解剖図 [素養]:間合1回、源蔵自身の手術刀攻撃が命中した時、その攻撃の戦力減少を1から2へ変える。

攻略アプローチ

  1. 復讐英霊から処理する場合:戦闘開始時に配置された復讐英霊をすべて倒せば本体だけが残る。本体は1間合内に処置可能。
  2. 呪術師から直撃する場合:呪術師はすでに召喚された英霊たちを自分の防壁として活用する。英霊たちは同時一騎討ち要求を拒否(呪術師の命令)し、乱戦に参加する。PCは多数対1へ追い込まれる極難

この選択がシナリオの哲学的決定点である。


#シナリオ進行――セッション別構造

#プロローグ――依頼と最初の痕跡

  • カグラ藩城で依頼を受ける。藩主は5剣豪の出没地点を地図に表示――PCは順番を自由に決められる。
  • 地図:
  • 一刀斎出没地:東の下谷村近くの廃道場。
  • 信綱出没地:北の神泉神社廃墟。
  • 卜伝出没地:中央山中の祠祭壇。
  • 小次郎出没地:西の空貫川辺の人里離れた平野。
  • 武蔵出没地:南の東浦廃山寺(呪術師がいる場所――最後に到達)。

推奨攻略順:一刀斎 → 信綱 → 卜伝 → 小次郎 → 武蔵(+ 呪術師)。難易度は漸増。

#セッション1――一刀斎(飢えの二刀剣)

場所:廃道場。過去、この地域で一刀斎が実際に修練したという伝承。今は古い木造道場に蜘蛛の巣が満ちている。

進入場面:PCが道場の戸を開けると――道場の中央に、両手に脇差を握って座っている一刀斎。彼が立ち上がって:

「誰でもよい。立て。お前の血は、まだ温かいな。」

決闘。一騎討ち。

勝利時戦利品

  • 伊東一刀流継承証:歴史的系譜と道場再建のための伝承証書であり、物語上の資源。独自の免許・秘技・数値効果は与えない。PCが実際の流派を学ぶ場合は、現行流派一覧から通常どおり1つを選び、スロットと技能の条件を満たす。
  • 脇差「喰い華」:一般武器級だが、叙事的象徴。
  • 叙事的マイルストーン1回計数(昇段条件の一つ、GM裁量)。昇段条件§規則参照。

敗北時:一刀斎は「回復して戻れ」と言って生かして返す。PCは藩城に戻って回復し、再挑戦。

#セッション2――信綱(無念の逆撃)

場所:神泉神社廃墟。苔むした石段の上。

進入場面:廃殿の本殿内。刀を足首の横に置き、座禅する信綱。目を開けて:

「……回復系の技法を持つか。あるなら封じて来い。ないなら来い。」

決闘。一騎討ち。PCの回復・防御資源が自動反転した状態で進行。

勝利時戦利品

  • 新陰流継承証:柳生新陰流修練の物語上の師や縁故となりうる伝承証書。実際の習得は通常のスロットと技能条件に従う。
  • 酒滴名品打刀:本来は信綱の所有。PCが獲得。攻撃判定 +1、会心時、敵を無防備1間合。
  • 叙事的マイルストーン1回計数。

#セッション3――卜伝(不動の一手)

場所:山中祭壇。円形の石造空間。卜伝は祭壇の中央で座禅。

進入場面:森から開けた場所に出ると、すでに卜伝が座っている。目を開けずに:

「……近づけ。私は動かぬ。お前が来て斬らねばならぬ。」

決闘。一騎討ち。区域移動は可能だが、卜伝は不動。遠距離武器・奇襲・八艘跳び使用時、戦勢有利

勝利時戦利品

  • 香取神道流継承証:香取道場と接触するための物語上の資格。実際の習得は通常のスロットと技能条件に従う。
  • 一之太刀名品太刀:攻撃判定+1。戦闘1回、最初の自分の呼吸に太刀攻撃技法一つを実行した直後、同じ技法を通常の活力費用でもう1回実行できる。この追加実行はその技法の間合1回制限を1回だけ超過できるが、一呼吸上限と連撃疲労はそのまま適用する。
  • 叙事的マイルストーン1回計数。
  • 特殊:勝利直後、卜伝の解脱遺言――「無勝の戦いを成す者が現れたか。」この言葉は、PCが慈悲と生還を選んだ場面の物語上の記録となるが、三道六心を自動で転換したり、達人ボーナスを追加したりはしない。心意の変化には通常の転換手順を用いる。

#セッション4――小次郎(飛燕の舞踏)

場所:空貫川辺の人里離れた平野。川辺の葦原と砂州。

進入場面:砂州の上に、野太刀を杖のように預けて立つ小次郎。長い髪が風に乱れる。

「……観客がいないな。残念だ。それでも私は舞い出す。舞いがなければ、私は花ではないから。」

決闘。一騎討ち。観客がいないため、小次郎はすべての判定 -1(PC有利)。ただし、この弱点がPCの判断に由来するものだという自覚が必要――もしPCがシナリオ中に村人や分隊を同行させていたなら、この補正は消滅する。

勝利時戦利品

  • 巌流創始者伝承:巌流の再建と後継者指名に用いる物語上の資源。「飛燕技」や長剣の補正をPCへ渡さず、新規流派創設権も自動では与えない。
  • 物干竿大剣:神物級野太刀。[理解]を満たした時だけ、野太刀の攻撃A・攻撃Bで隣接区域まで攻撃できる。射程ボーナスはこれだけであり、別の技法は与えない。[理解]経路を満たさない場合は一般野太刀として扱う(原則3献身技法規定)。
  • 叙事的マイルストーン1回計数。

#セッション5――東浦廃山寺進入

場所:東浦山頂の廃山寺。山道がしだいに細くなり、周囲の空気に陰気が濃くなる。

進入場面:山寺本殿入口。PCが扉を開くと――本殿の奥で5つの召喚陣が光っており、4つはすでに火が消えている。最後の召喚陣では武蔵が召喚儀式の途中。半ば実体化した状態。その傍らで油塚源蔵が呪文を唱えている。

PCが入った瞬間、油塚が振り返る。

「……ほう、生きてここまで来たか。お前は本物だ。あの剣豪たちをすべて倒したということは――お前も一種の英霊だ。生きている英霊。

よい。選択せよ。武蔵の召喚を妨げて儀式を破壊し、私を先に殺すなら――不完全な召喚の拘束が解け、武蔵は解脱する。あるいは召喚を妨げず、完成した武蔵と一騎討ちをするなら――私はお前の戦闘を邪魔しない。私を先に殺すか、武蔵を先に殺すか、順番はお前が決めろ。」

#セッション6(クライマックス)――選択と決戦

選択A――儀式妨害後、呪術師を処置 → 武蔵解脱

  • PCが召喚陣を破壊(3活力攻撃 x 1間合、防備10、戦力3、活力なし(非活動構造物))。儀式失敗。
  • 半ば実体化した武蔵は苦痛のない状態になる――霊体が不安定なため、むしろ解放される。武蔵は感謝して自ら解脱。「私の60連勝は、お前の勝利の前では見劣りする。どうかこの時代を守れ。」霊体が散りながら、「五輪の極」と記された伝授書を残す。これは世界観資源であり、独自の秘技や数値効果を与えない。
  • 続いて油塚との決戦。本体は弱い(戦力4)。戦闘開始時に異なる復讐状態英霊2体が共に配置される。

油塚最終決戦(選択A)

  • 呪術師本体。将級下段。防備12。
  • 固定復讐状態英霊2人。各自が自分の活力を使う個人ユニットで、追加再召喚はない。
  • PCは順に処理する必要がある。ただし、一騎討ち原則ではなく集団戦闘を許可(英霊たちは術師の命令下)。
  • 勝利時:戦闘完遂1~2回計数 + 叙事的マイルストーン1回計数(GM裁量)。油塚のノート――魔人職業召喚儀式全般を記録した禁書を獲得(GM裁量でキャンペーン継承)。

選択B――儀式許可後、武蔵一騎討ち → 最後に呪術師処置

  • 油塚が召喚を完了。完成した武蔵が出現――将級上段(戦力8)。油塚は儀式に干渉せず見守る。
  • 武蔵一騎討ち。もっとも難しい決闘。ただし勝利時の報酬も最大。
  • その後、油塚を単独で処置。復讐召喚不可(資源消耗)。

武蔵勝利時戦利品(選択B)

  • 「五輪の極」伝授書:武蔵の思想と継承を収めた世界観資源。技法スロットや数値効果を与えない。PCが現行の二刀流を通常どおり修練した場合、既存の「二天一流」と「巌流」の効果を用いる。
  • 武蔵の太刀 + セイジン脇差:伝承双(雌雄一対剣)――原則3例外2適用により、二刀流特技なしでも同時装備可能。原則3参照。
  • 武蔵の解脱。霊体が消えながら最後の言葉:「……お前が、この時代の武蔵だ。」
  • 戦闘完遂1回 + 叙事的マイルストーン1回計数。本シナリオ全体を通算し、PCが8段から10段へ2回昇段するに足る累積を得る(GM裁量、昇段条件§規則参照)。10段到達時、威名選択を自動解禁(条件付き解禁ではない――10段昇段そのものが威名選択権)。

選択C――呪術師から直撃(極難)

  • PCが武蔵完成前に油塚を先に狙う。
  • 固定復讐状態英霊4体が同時乱入。PCは1対5状況。一騎討ち原則が崩れる。
  • 事実上の失敗経路。極限勝利時は全員分の戦利品プール + 戦闘完遂多数計数 + 叙事的マイルストーン複数計数を獲得(GM裁量で複数回昇段可能)。ただしこれは現実的にはほぼ不可能――キャンペーン極端ビルド・極限の運の組み合わせでのみ。

#段階別進行ガイド

#プロローグ進行ガイド――依頼と地図

チェックポイントタイミングGMがすることプレイヤーがすること信号(次段階へ)
依頼ブリーフィングプロローグ開始5英霊出没地の地図を提示。「お前1人だ」宣言。PCシート最終確認(剣術・流派・名品)。一人プレイ規則確認
流派師匠訪問10~15分英霊の流派情報を一部提供(不完全)。技法復習・攻略計画。最初の目標地選定
最初の目標地選択プロローグ終了難易度推奨順 + 自由選択権を案内。進路決定(推奨:一刀斎先行)。セッション1開始
  • 成功分岐:PCが推奨順を受諾 → 難易度漸増曲線を維持。
  • 失敗分岐:PCが武蔵・呪術師への先行直撃を試みる → GMは「儀式が未完成なので到達不可」として一度だけ穏やかに遮断。3回迂回試行すると選択Cルートへ移管。
  • GMコントロール:地図上の五つのピンを物理小道具として用意すると没入感が倍加する。PCの単独性を会話の調子で繰り返し強調。

#セッション1進行ガイド――一刀斎(飢えの二刀剣)

チェックポイントタイミングGMがすることプレイヤーがすること信号(次段階へ)
廃道場進入セッション開始蜘蛛の巣・古い木板・中央で座禅する英霊。構え・武器選択。一刀斎起立
最初の間合10分一刀即殺秘技のタイミングを観察。防御優先または先攻判断。飢え発動を体感
飢え弱点発見2~3間合小康時、直前の間合で飢えが未発動なら一刀斎の戦力-1。回避・防御中心戦闘。弱点自覚
決着15~25分決闘終結。結果別台詞。勝利宣言または敗北受容。一刀斎解脱または帰還
帰還段階セッション末藩城回復。最初の4回の帰還ならVariantの技能点+1機会を案内する。上限を守って次の英霊に備えた成長。セッション2開始待機
  • 成功分岐:勝利 + 喰い華脇差 + 伊東一刀流継承証 + 叙事的マイルストーン1回。
  • 失敗分岐:一刀斎が生かして帰す。藩城帰還後、再挑戦(+1戦力強化)。3回連続敗北時、シナリオ失敗。
  • GMコントロール「お前の血は温かいな」という台詞の重みを最初の英霊に乗せ、雰囲気を設定する。PCが防御型ビルドなら、このセッションは易しい――その易しさがであることをほのめかす。

#セッション2進行ガイド――信綱(無念の逆撃)

チェックポイントタイミングGMがすることプレイヤーがすること信号(次段階へ)
神社廃墟進入セッション開始苔むした石段・座禅する信綱。「回復技法を封じて来い」警告。回復・結界資源点検。決闘開始
逆撃初体験最初の間合自己治癒試行時、被害変換。攻勢転換判断。回復依存戦略破棄
活人剣対応信綱戦力2以下2活力、戦闘1回:対象1体への非殺傷を宣言。戦意喪失で失う次の間合を考慮しながら圧力を維持。決定的間合
決着20~30分決闘終結。勝利宣言または敗北受容。信綱解脱または帰還
帰還段階セッション末医師NPC会話:「この剣は毎日お前を斬っている。」成長投資 + 次の弱点ヒント収集。セッション3開始待機
  • 成功分岐:勝利 + 酒滴名品打刀 + 新陰流証 + 叙事的マイルストーン1回。
  • 失敗分岐:回復依存PCは初回試行で失敗する可能性が高い。再挑戦時は回復技能そのものを封印して再進入を推奨。
  • GMコントロール:逆撃メカニズムは規則ではなく警告として伝える。PCが初めて自己治癒を試みる瞬間を劇的に演出――血が逆に広がる。

#セッション3進行ガイド――卜伝(不動の一手)

チェックポイントタイミングGMがすることプレイヤーがすること信号(次段階へ)
山中祭壇到達セッション開始円形石材・中央で座禅する卜伝。目を閉じたまま最初の台詞。接近方式判断(近接/遠距離/奇襲)。決闘開始
不動の体感最初の間合移動なし。防備17。活力費用 +1。近接限界を自覚。戦術転換
天地人対応中盤4活力、間合1回:3連撃、すべて命中時に追加2戦力。防御予約を複数の打撃へ配分。決定的機会
決着25~35分決闘終結 + 解脱遺言。勝利宣言または敗北受容。叙事的マイルストーン記録
帰還段階セッション末藩主の圧迫:「英霊一人が虐殺中だ。」時間圧迫を自覚。セッション4開始待機
  • 成功分岐:勝利 + 一之太刀名品太刀 + 香取神道流証 + 叙事的マイルストーン1回。
  • 失敗分岐:純近接ビルドPCは再挑戦時、遠距離オプション(鉄砲・奇襲・流派秘技)準備必須。
  • GMコントロール:卜伝の禅問答は短く。多弁禁止。静けさそのものが脅威になるように。

#セッション4進行ガイド――小次郎(飛燕の舞踏)

チェックポイントタイミングGMがすることプレイヤーがすること信号(次段階へ)
河辺平野到達セッション開始砂州・葦・野太刀を杖のように預ける小次郎。観客同行の有無を選択(同行禁止推奨)。決闘開始
間合優位を体験最初の間合物干竿2.5m。同一区域PC反撃 -2。区域移動で間合を破る。血花スタック管理
血花スタック制御中盤被弾ごとに +1(最大5)。5到達時、範囲2戦力。無被弾維持が最善。5スタック臨界
飛燕技対応小次郎戦力2以下攻撃判定を2回行う。各命中は2戦力、二打目の命中だけに[貫通 全体]回避予約または対抗。決定的間合
決着30~40分決闘終結。勝利宣言または敗北受容。巌流継承の物語
  • 成功分岐:勝利 + 物干竿大剣 + 巌流再建の物語 + 叙事的マイルストーン1回。
  • 失敗分岐:観客同行時、血花補正 -1消滅 → 難易度急上昇。再挑戦時は必ず単独進入。
  • GMコントロール:小次郎の美学的挑発を維持。舞いという比喩を繰り返す。PCが防御・回避に成功するたび、「観客のいない舞い」の寂しさを描写する。

#セッション5進行ガイド――東浦廃山寺進入

チェックポイントタイミングGMがすることプレイヤーがすること信号(次段階へ)
山道上昇セッション開始陰気が濃くなる。油の匂い・銀糸。決戦に備えた資源確認。本殿到達
本殿最初の場面10~15分5召喚陣中4つが消えた状態。武蔵半実体。油塚詠唱中。観察・戦略構築。油塚会話
3選択提示進入15分後選択A(儀式破壊 → 武蔵解脱)/B(武蔵一騎討ち)/C(呪術師直撃――極難警告)。哲学的決定。選択確定
休戦間隔選択直後油塚が一騎討ち不干渉誓約、または干渉宣言。回復資源最終点検。セッション6クライマックス
  • 成功分岐:AまたはB選択 → セッション6正式クライマックス。一騎討ち原則維持。
  • 失敗分岐:C選択 → 復讐状態4英霊が即時乱入。事実上、極限失敗経路。
  • GMコントロール:油塚の台詞は丁寧だが偽善的。芸術家の傲慢。PCが彼を先に斬りたくなるようにすること。

#セッション6クライマックス進行ガイド――選択と決戦

チェックポイントタイミングGMがすることプレイヤーがすること信号(次段階へ)
選択A分岐:儀式破壊セッション開始(A選択時)召喚陣攻撃(3活力・防備10・戦力3・活力なし)。武蔵半実体解放。攻撃集中。武蔵自発解脱
武蔵解脱演出A直後「五輪の極」伝授場面。霊体消滅。世界観資源の伝授書を受領。呪術師決戦
呪術師決戦(A)A中後半本体戦力4 + 固定復讐英霊2体。集団戦闘許可。順次処理。呪術師処置
選択B分岐:武蔵完成セッション開始(B選択時)召喚完了演出。武蔵将級上段登場。油塚不干渉観戦。一騎討ち姿勢。武蔵一騎討ち
巌流対応B中盤3活力、間合1回:命中3戦力、会心4戦力。防御予約または間合から離脱。決定的間合
武蔵解脱演出(B)武蔵戦力0「……お前がこの時代の武蔵だ。」雌雄一対剣譲渡。勝利宣言。呪術師決戦
呪術師決戦(B)B終盤本体単独。復讐英霊0体。1間合内処置可能。迅速終結。シナリオ終了
最終報告クライマックス終了報酬表適用。昇段計数算定。10段到達時、威名解禁。威名経路選択(10段到達時)。エピローグ
  • 成功分岐(A):武蔵自発解脱 + 「五輪の極」伝授書 + 呪術師禁書。叙事的マイルストーン複数計数。
  • 成功分岐(B):武蔵撃破 + 雌雄一対剣 + 「五輪の極」伝授書(世界観資源)。叙事的マイルストーン追加1回。
  • 失敗分岐:敗北時、シナリオ中断――キャンペーン内長期再挑戦フックを維持。完全失敗時、カグラ藩虐殺拡大。
  • GMコントロール:Aは知恵の勝利、Bは剣の勝利。両分岐とも「時代の伝説」として締める。一方を貶めないこと。昇段計数はGMがPC成長曲線に合わせて調整――規則上、10段到達が自然になるよう配慮。

#シナリオ報酬要約

#戦利品(クラス無関係)

  • 喰い華の継承武器4種:喰い華脇差(一般)、酒滴名品打刀、一之太刀名品太刀、物干竿大剣(神物級)。
  • 雌雄一対剣:武蔵の太刀 + セイジン脇差(選択B/Cで獲得。原則3例外2適用により、二刀流特技なしでも同時装備可能)。
  • 伝授書「五輪の極」:選択A/B/Cのいずれの分岐でも獲得する世界観資源。独自の技法・数値効果はない。
  • 呪術師禁書(選択A):魔人職業召喚儀式アーカイブ。キャンペーン継承用。

#流派継承証(5種、世界観資源)

英霊歴史的継承名現行ルールとの接続
一刀斎伊東一刀流物語上の継承のみ。ボス技法はシナリオ専用
信綱新陰流通常どおり修練した場合、柳生新陰流の「無刀」・「活人剣」を使用
卜伝香取神道流通常どおり修練した場合、「先の態度」・「天地人」を使用
小次郎巌流物語上の継承のみ。「飛燕技」はシナリオ専用
武蔵二天一流通常どおり修練した場合、現行二刀流の「二天一流」・「巌流」を使用

ルール注意:継承証はすべて世界観資源である。それ自体は技能段階・特技スロット・流派・技法・数値ボーナスを与えない。PCが流派を学ぶ場合は、流派ルールに従い、技能ごとに1つという制限と通常費用を適用する。

#昇段・成長効果(規則整合表記)

混世霊妖譚にはXP数値累積システムがない。昇段は戦闘完遂2~3回/叙事的マイルストーン/技能活用の悟り/GMマイルストーン宣言のうち、いずれかの条件をGMが判断する。本シナリオは次のように昇段条件に寄与する:

達成項目昇段寄与(GM裁量基準)
英霊5人を各撃破戦闘完遂1回ずつ(総5回計数可能 → 基本条件「2~3回」を複数回満たす)
各英霊の「魔人弱点把握」過程技能活用の悟り1回ずつ(総5回)
3証以上収集叙事的マイルストーン1回
呪術師解決(選択AまたはB)叙事的マイルストーン1回(キャンペーンクライマックス)
武蔵撃破(選択B)追加叙事的マイルストーン1回

累積基準で、PC 8段基準に2回昇段(8→9→10段)が十分に正当化可能。10段到達時、威名3経路のうち1つを自動選択co-04-05-prestige.md:63)。別個の解禁条件という概念は規則に存在しない。

#偶数昇段成長値(9段 → 10段)

10段昇段時、標準偶数段基礎成長を適用:

  • 能力値 +1(最大 +3上限注意)。
  • 技能 +2点自由配分(免許3点・名人4点スロット規則遵守、クラス名人上限6つ遵守)。

技能+2点は、剣術・歩法・感知のような実在する技能へ配分する。運は技能ではなく能力値なので、偶数段の能力値+1選択でのみ上げられる。


#GMティップ

#1人プレイの心理

1人プレイは、PCとGMが一つの卓に二人だけでいる親密な形式である。各英霊の人格演技がシナリオ最大の資産。各剣豪の口調・哲学・戦い方を明確に区別すること。

  • 一刀斎:短く無骨。「お前の血は温かいな。」
  • 信綱:温和、哲学的。「気を収めよ。お前が空にする時、私が見る。」
  • 卜伝:静寂、禅問答。「動かぬことが、どうして戦いでないと言うのか。」
  • 小次郎:挑発的、美学的。「私の舞いを見よ。お前は観客であり、相手役だ。」
  • 武蔵:圧倒的、簡潔。「お前は私が出会った最後の敵か、最初の敵か。」

#セッション間回復――空白の緊張

1人プレイでは、セッション間に帰還段階を十分活用する。PCが藩城でNPC(藩主、医師、流派師匠)と会話し、次の決闘を準備する。この休息時間が緊張を増幅させる。NPCは:

  • 藩主――政治的圧迫。英霊一人を処理できなければ、隣村が虐殺される。
  • 医師――PCの傷と代償。「この剣は毎日少しずつお前を斬っている。」
  • 流派師匠――次の英霊の弱点ヒント。ただし不完全。

#攻略ヒントの手動提供

各英霊の魔人堕落弱点をGMが直接説明しないこと。PCが戦闘中に自分で発見するよう誘導する:

  • 一刀斎:PCが出血なしで最初の3間合を過ごすと、一刀斎が戦力 -1を見せる瞬間。
  • 信綱:PCが自己治癒を試みた瞬間、反転される。
  • 卜伝:PCが区域離脱した時、卜伝が無力化する瞬間。
  • 小次郎:観客不在状況で、小次郎の判定が実際に外れる瞬間。
  • 武蔵:狂乱間合でPCが被弾回避耐久を行い、武蔵が自爆する瞬間。

#失敗の叙事

PCが一人の英霊に2回敗北した後、3回目の挑戦で勝利するなら、シナリオの感情的クライマックスになる。単純撃破よりはるかに良い記憶。難易度調整で過度な壁は避けつつ、最初の敗北は推奨


#関連項目


5人の剣豪は時代を越えて互いに出会ったことがなかった。一人のPCだけが彼らを一つの場所へ結びつける。そしてそのPCは――このシナリオが終わった後、もはや「一介の剣客」ではない。5つの剣脈の継承証を抱き、蘇った英霊5人を解脱させた者。彼は、自分が戦国の新たな伝説であることに気づき始める。