日本語版 v1.3.3 · fc-doc

#甲冑・道具・装身具の名品

目次

Canon (fc05 内部) + Fiction-Only. 本文書は 武器のようには使われないが名品である物 を扱う。甲冑、兜、装身具、戦術書、製作道具が本章の対象。登載された項目はリンクで、未登載の項目は本巻限定の新規データ。

戦闘補正のない名品も名品である。 この章はシナリオ報酬が必ずしも戦闘力強化である必要がないことを示す。茶道名物茶碗が良い例 ― 風格・外交シナリオの核心報酬。


#導入断片 ― 斬らない宝

甲冑は誰も斬らなかった。鏡は敵を刺さず、槌は戦場に出なかった。だから若い武士はそれらが名品目録に載っている理由を理解できなかった。

「これは武器ではありません。」彼が言った。

職人は甲冑の内側の古い血の染みを見せた。「この甲冑は主を三度生かした。四度目には生かせなかったが、そのときも敵の刀を遅らせた。その間に子供が一人逃げたのだ。」

彼は次に鏡を取った。「この鏡は妖魔を斬らない。代わりに偽りの顔を映す。刀より先に真実を露わにする。」

最後に槌を置いた。「そしてこの槌は戦場に出たことがない。だがこの槌で直した刀たちが戦場から帰ってきた。」

武士はそれ以上言わなかった。斬らない宝も戦闘を変える。ただしその力は血ではなく、生き残った人の数で数えなければならない。

#§ 香 ― 刀ではない宝

名を持つ宝のすべてが刀ではない。一つの家門の真の宝は ― 甲冑一領であったり、鏡一つであったり、酒杯一つであったりする。その一点が家門の正体性を担っているとき、それは名品である。

刀工の道具も名品になりうる。一人の刀工が生涯使った槌は ― その刀工が死んだ後、次の刀工の手に入ればその槌自体が刀派を継ぐ。武器を作る道具が武器より重い名を持つ事例。

本章はその名たちを集める。


#§ 法 ― 甲冑の名品

#源氏の鎧 (源氏の鎧)

co-07-02

源氏の大鎧。本巻追加解説:

逸話時点
源義家が着たという最初の伝承11世紀
頼光・頼信へ伝承平安
頼朝 → 義経兄弟期鎌倉
鎌倉幕府宝物庫〜14世紀
幕府滅亡後に紛失、追跡本巻時代

本巻時点で 源氏の鎧は行方不明。神楽藩が追跡中。PCが回収シナリオを受けられる。

#前田の具足 (前田の具足)

co-07-02

前田家の前線用甲冑。本巻追加解説: 前田家の 大典太光世 · 不動正宗 とともに家門の三つの宝。三つすべてを一人のPCが入手するキャンペーンは前田家家臣PCの頂点。

#黒甲冑 (黑甲冑)

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伊達政宗模倣の格式甲冑。模倣 ― 真本は伊達家にある。本巻シナリオでPCが真本を見たいと望むなら伊達家外交シナリオ。

#切支丹胸甲

co-07-02 ― 本巻範囲外。外人・切支丹信仰。co-07-04-exotic-artifacts.mdex2-45 領域へ送る。

#柳生の具足 (柳生の具足) [新規]

#香 ― 平和の甲冑

柳生家が徳川家の剣術指南役に入った後、その家門が生涯一度も着なかった甲冑が一領保管されている。一度も戦争に出なかった家門の甲冑なので ― 世に一度も血を付けなかった甲冑である。

この甲冑は着た者に 斬れるのに斬らない意志 のRPを強化する。柳生新陰流木剣と一対。平和の時代の甲冑。

#法 ― 軽甲・重甲の間 + 名品技法

項目
等級名品軽甲
防備13 (一般軽甲 12+1)
活力ペナルティなし
素養: 平和の甲冑柳生新陰流または直心影流の免許保有時、同じ区域の敵の殺意(攻撃意志)がある敵1体に対して次の1間合の美対立(2d10+美+2 vs 敵 2d10+勇)を強制。敗北時その敵の次の攻撃無効。シナリオ1回。
名品技法: 非殺 (非殺)戦闘1回。同じ区域の敵1体を斬らずに制圧(戦力0だが死亡しない)。殺傷技法で処理時は効果なし。

制約: 柳生新陰流または直心影流の免許。殺傷しない意志のRP。

入手: 柳生家の認定。シナリオ報酬。


#§ 法 ― 装身具・道具の名品

#八咫鏡 (複製) · 勾玉 · 閻魔の數珠 · 国友義眼 · 天狗の羽団扇

co-07-02 § 装身具/道具の名品 五点。

道具本巻シナリオ分類
八咫鏡 (複製)幻術・変装シナリオの切り札。真実の露わし。
勾玉憑依・魅惑シナリオ。復活一回。
閻魔の數珠永久封印シナリオのクライマックス。
国友義眼弱点分析。片目を失ったPCの正体性道具。
天狗の羽団扇強制移動・交渉。無現衆・山岳シナリオ。

#茶道名物茶碗 (茶碗 名物)

ex2-40-03-20

本巻はこの項目を 武器ではない名品の模範事例 として置く。風格・外交シナリオの報酬に適合。茶道儀式の中でのみ効果。武器スロットではない道具・小物スロット。

#式神札束

ex2-40-03-19。陰陽師PCの日常道具。補充シナリオの動機。


#§ 法 ― 刀工道具の名品

#刀工の最後の槌 (最後の槌) [新規]

#香 ― 刀工が死にながら残した槌

一人の刀工が自分の生涯最後の刀を鍛造している最中に死んだ。刀は未完成。しかし彼が握っていた が ― 刀工の意志を最後の一度の打ちに込めたまま手にそのまま残った。

この槌は 次の刀工の手でのみ真価を発揮。最初の刀工の後継者として認められた者がこの槌を持てば、未完成の刀を仕上げることができる。または他の名品の亀裂を縫合できる。刀工の遺言が込められた道具。

#法 ― 刀工道具

項目
種類道具 (刀工専用、片手)
素養: 遺言の重み刀工流派の免許保有時、fc05-05-02 § 刀工追加特技応急再研磨真名刻み血浸し封印 の活力 -1。
名品技法: 最後の打ちシナリオ1回。名品1本の亀裂・呪いを臨時封合(次のシナリオまで)。ただし神器対象には使用不可。

制約: 刀工流派の免許(公認ビルド + fc05-05-03 刀工流派)。

入手: 刀工キャンペーン。一人の刀工の死後、その遺言を受け入れるシナリオ。

GMボックス ― 名品製作儀式の鍵 (選択): 本巻 fc05-06-01-gm-creation-guide.md の7段階製作手順で、6段階(呪い/祝福決定)の活力費用を1減らす。キャンペーン中、刀工PCが名品製作に挑むときの決定的な道具。

#鍛冶の石 (鍛冶の石) ― 鍛造の石 [新規]

#香 ― 刀工の鉄床の上の一席

ある鍛冶場の鉄床の上の一席。その席で鍛造された刀がすべて名品になるという風聞。正確には ― その席は霊脈の上、その席で打った鉄は霊気を含む。

この石(鉄床の一部)自体は 運搬不可。一つの鍛冶場の中でのみ作動。刀工PCが自分の鍛冶場を構えるシナリオの核心資産。

#法 ― 鍛冶場資産

項目
種類拠点資産 (運搬不可)
素養: 霊脈の鉄床この鉄床の上で鍛造された武器は名品候補 ― ただし、名品になるには fc05-06-01 の7段階手順をすべて経なければならない。
名品技法: 霊脈鍛造シナリオ1回。鉄床の上で鍛造儀式を進行時、名品製作の活力・時間費用が半分。

制約: 鍛冶場拠点資産。霊脈の上にある鍛冶場限定。風水盤(神器)で霊脈確認可能。

入手: 刀工PCが自分の鍛冶場を霊脈の上に建てるシナリオ。または昔の名工の鍛冶場を引き継ぐ。

#刀掛 (刀掛、刀の受け台) [新規]

#香 ― 刀が安息する席

一つの家門の刀の受け台。平凡な家具だが、一つの名品をその上に載せておくと ― その名品が次の使用時まで安定する。呪い・癖が一シナリオの間鎮められる。

この道具は 封印 の道具であり強化の道具ではない。PCが強い名品を持っているがその名品の呪いがシナリオ運営を台無しにする ― そのとき、刀掛の上に刀をしばらく載せておく決定。

#法 ― 拠点資産

項目
種類拠点資産 (運搬可能、重い)
素養: 安息の席一シナリオの中で一本の名品をその上に載せておく間、その名品の呪い効果が一時停止。ただしその間、名品技法も使用不可。
名品技法: 封印シナリオ1回。名品1本の呪いを次のシナリオまで完全に封合。

制約: 家具。拠点や携帯用道具箱に保管。

入手: 家門の宝物庫から譲渡。または一人の刀工の作品として依頼製作。


#§ 法 ― 非戦闘名品のシナリオ使用

#報酬としての非戦闘名品

PCがシナリオを終えた報酬として非戦闘名品を受けるとき、GMは次の三つのうち一つを決定する。

  1. 風格強化 ― 茶道名物茶碗、八咫鏡。外交・交渉シナリオの主力。
  2. 拠点資産 ― 鍛冶の石、刀掛。次のシナリオで輝く。
  3. 潜在力 ― 刀工の最後の槌。刀工PCが直接使ってこそ真価。

戦闘ボーナス一辺倒の報酬がシナリオを単調にする。本巻は非戦闘報酬のカタログを積極的に推奨。

#非武器名品 ↔ 神器の境界

非武器名品の一部は神器と境界が曖昧でありうる。

名品近い神器本巻処理
八咫鏡 (複製)八尺瓊勾玉(霊的複製)どちらも霊的複製。神器に格上げしない ― 真品は奉納。
閻魔の數珠閻魔の経典似たテーマ。名品(數珠)は戦闘道具、神器(経典)は献身スロットが異なる。
天狗の羽団扇僧正坊の羽団扇名品(天狗の使者)と神器(天狗王本人)が分離。

神器に見えるからといって神器に置かない。献身スロット・三道六心一致の義務がなければ名品である。


#参考リンク


体を守る物も時には心を先に試す。