日本語版 v1.3.3

#第2章 NPC図鑑

目次

「名を得た者は忘れられない。忘れられない者は、鎖を解くことができる。」

本編参照

- 必須: 妖魔図鑑テンプレート非戦闘判定三道六心

- この補充内: 11-0011-0111-0211-0311-04霊界知性体11-06 妖魔


#この章のNPC構成概要

第2章は戦闘より会話が重要な章である。NPCの深みが章の成否を左右する。この図鑑は4人の中心NPCと、多数の補助NPCを収録する。

#中心NPC (4人)

名前役割危険度初登場
鎖の母 (Grip Mother)森の管理者・契約当事者主級妖魔 (交渉可能)1幕
黒縄のナーガ(龍王)森の真の主・封印された存在主級妖魔 (交渉可能)4幕
サカイ・タロウ旧英霊・贖罪型捕縛卒級2幕
ハルヒコ旧英霊・中間者の証人中級2幕

#補助NPC

名前役割初登場
ミズキ混乱型捕縛英霊2幕
ゴエモン僧侶型捕縛英霊 (オプション)2幕
オスシ (幻影)囮型幻覚2幕付録
無名の者無名の極捕縛2幕付録
ダイスケ元国人英霊2幕付録

#1. 鎖の母 (Grip Mother) — 主要NPC

#基本情報

項目
本名ホウセキ・ハルカ(宝石春香)
外見年齢30代半ば (実際は200年以上)
異名鎖の母、森の母、彼女
所属黒縄の森の管理者
態度穏やか・受動的・深い両価性
分類主級妖魔 (交渉可能な知性体)

#外形

背丈は人の平均。青白い肌、長い黒髪。顔に老いの痕跡はないが、目が深い。鉄鎖が細い枝分かれとなって何百本も身体に巻きついており、その鎖は拘束ではなくドレスのように流れ落ちる。歩き方は静かで、ゆっくりしている。

#性格

  • 穏やかさ: 怒りをほとんど表に出さない。ただし深い悲しみが、ときどき目に宿る。
  • 受動性: 自分では決めず、待つ。100年間、決定を先送りしてきた。
  • 母性: 黒縄に巻かれた魂たちを「子」と呼ぶ。その愛情は本物である。
  • 両価性: 解いてやりたいとも思い、縛っておきたいとも思う。どちらが正しいのかわからない。

#隠された背景 (GM非公開)

200年前、紀伊半島のある村で、彼女は青年ハルヒコを愛していた。その愛が執着となり、彼女の執着がハルヒコを死へ追い込んだ (実際には回復したが、彼女は知らない)。彼女は罪悪感の中で死に、黒縄へ来て自ら鎖に巻かれた。100年前、森の中心の封印から声を聞き、「母」となった。

真実: 封印された黒縄大母は、彼女自身の執着が物理的実体となったもの。二つの存在は一つであり、別個でもある。

#能力値 (交渉型)

能力
戦力8 (交渉決裂後、戦闘時)
防御中 (鎖防御)
攻撃弱 (基本) / 強 (激怒時)
判定能力感知 +3, 交渉 +5, 精神耐性 +4, 風格 +2
特殊鎖操作 — 森内のすべての鎖に影響

#交渉テーブル

接近判定 目標値効果
丁重な挨拶自動好感度 +1
感知 (過去の質問)感知 14深い話を聞く
交渉 (感情接近)交渉 16涙、好感度 +2
攻撃的な感知感知 18大失敗時、好感度 -3
威圧 (剣を向ける)即座に敵対化

#贈り物 (友好時)

  • 鎖の子花 — 黒縄の小さな花。領地結界の安定化が1週間持続。
  • 契約の糸 — 3幕契約時に自動贈与。
  • 黒縄流伝授 — キャンペーン後半の条件付き。

#台詞サンプル

共通トーン: 低く、柔らかい。言葉を急がない。しばしば沈黙の後で答える。

  • "あなたたちだったのね。今回来た子たちは。"
  • "解いてやるのが正しいと思う? ……解いてほしいと言わない子もいるの。"
  • "私もかつて巻かれていたことがあったから。巻かれたままでいる気持ちがどんなものか、知っている。"
  • "あなたたちが決めて。私は100年間、決められなかった。"

#2. 黒縄のナーガ(龍王) — 森の主 (主級妖魔)

#基本情報

項目
異名黒縄大母(黑繩大母)、黒縄のナーガ、忘れられた顔
本質鎖の母から分離した執着。100年間封印された人格
外見年齢鎖の母と同じだが、体躯が巨大 (約3m)
所属黒縄の森の心臓
態度冷たい確信、深い知性
分類主級妖魔 (交渉可能、撃破も可能)

#外形

鎖の母とまったく同じ顔。しかし大きさは二倍以上。黒い髪はさらに長く、肌はさらに青白い。全身を覆う鎖は腰ほど太い。鎖が彼女を穴の底へ釘づけにするように固定している。彼女は立ち上がれない。だが彼女の視線は、穴の上のすべてを見る。

#性格

  • 確信: 鎖の母の受動性と対照的。自分の居場所を知っている。
  • 知性: 100年の静けさが与えた深み。一言に10の意味がある。
  • 悲しみ: 表面は冷たいが、彼女の目の奥には耐えがたい悲しみがある。
  • 譲歩の可能性: 交渉されれば、居場所を譲ることができる。これが眞・慈ルートの核心。

#本質理解 (GM非公開)

彼女は「執着の人格」である。愛が執着となり、執着が縛りとなる過程で切り離された、鎖の母の一部。彼女は何よりも理解されることを望む。だが同時に恐れている — 理解されれば、自分の存在理由が消えるのではないかと。

#能力値 (主級、ルート分岐)

#戦闘モード

能力
戦力12
防御非常に強い (鎖再生)
攻撃強 (鎖の一撃 2戦力、子守歌範囲精神耐性)
判定能力感知 +5, 交渉 +4, 精神耐性 +7, 風格 +5, 體 +6
特殊鎖再生 (間合ごとに1筋), 子守歌 (範囲精神攻撃), 狂乱局面 (戦力半分以下)

#交渉モード

能力
交渉疲労高い (100年の静けさ)
判定能力感知 +5, 交渉抵抗 +3, 精神耐性 +7
特殊3段階交渉 (傾聴→共感→提案)

#交渉テーブル (眞・慈ルート)

詳細は 11-04 の「眞・慈ルート」節参照。要約:

段階核心揺らぎ確認目標値
傾聴精神 (集中)12
共感交渉 (RP)16
提案感知または交渉14~18

#贈り物 (成立時)

  • 黒縄の涙玉 — 高純度核 1個。黒縄流 3段伝授の媒介。
  • 大母の名 — 彼女が忘れていた本名をPCに教える。これはキャンペーン後半の鍵となる。
  • 霊界知性体同盟 1人霊界知性体8人 — 交渉可能な他者 に編入。

#台詞サンプル

共通トーン: 低く、冷たい。感情はあまり表に出ないが、激すると現れる。

  • "長く待った。おまえでなくとも、別の者でも。"
  • "おまえは彼女の使者なのだな。彼女が私に会いに行かせた。"
  • "100年が過ぎた。私はもう、愛の記憶よりも、縛りの記憶のほうが大きい。"
  • "おまえたちは強いな。だが強さは答えではない。"

#3. サカイ・タロウ — 贖罪型旧英霊

#基本情報

項目
本名サカイ・タロウ(酒井太郎)
生前の身分武士 (主君の家は不明)
死亡年代約100年前
初登場2幕場面 2
態度諦念・平穏・贖罪
分類卒級捕縛英霊

#外形

中年。乱れた髪、やつれた顔。しかし表情は平穏。鎧の残骸が身体に残っている — 脇腹にある傷跡は過去の戦いの記憶。全身に細い鉄鎖が何十筋も巻かれており、そのうち数筋は格子の骨組みにつながっている。

#性格

  • 贖罪: 彼はここで休んでいる。この休みは安楽ではないが、正当なものだ。
  • 武士の礼: 言葉遣いは礼儀正しい。見知らぬ者にも敬語を使う。
  • 固さ: 解放されることを拒む。その選択は揺るがない。

#背景

100年前、仕えていた主君を戦乱の中で守れなかった。主君は死に、タロウは生き残った。彼は、主君の場所で生きられなかった自分自身を許せなかった。死んで黒縄へ来た時、彼は自ら鎖に巻かれた。「私が残した場所に、私がもう一度座る」という意味で。

#交渉要領

接近目標値結果
贖罪を認める (彼の選択を尊重)交渉 10安堵。祝福。
解こうと交渉交渉 16失敗 (ほぼ不変)
強制切断解除または体術 14物理的には解けるが、彼は絶望する
武士への敬語を使う自動利点好感度 +1

#贈り物 (尊重時)

  • 折れた道の欠片 — 小さな竹片。彼の武士道の象徴。4幕で青銅鏡補助効果。
  • 主君の名 — タロウが生涯抱いていた主君の名をPCへ伝える。この名は領地記録にあるかもしれない (GM連動)。

#台詞サンプル

  • "君たちもここまで来たのか。どれほど時が流れた?"
  • "私の名はサカイ・タロウ。戦乱の時、主君を守れなかった。"
  • "解いてくれなくてよい。私はここがよい。正確には — ここがふさわしい。"
  • "君たちの旅が無事であるように。そして、君たちが君たちの『ここ』を見つけられるように。"

#4. ハルヒコ — 中間者旧英霊

#基本情報

項目
本名ハルヒコ(春彦)
生前の身分青年農夫 (紀伊半島出身)
死亡年代約150年前 (鎖の母の時代)
初登場2幕場面 4
態度余裕・観照・深い愛情
分類中級英霊 (巻かれていない状態)

#外形

40代に見える男。ほどよい背丈、平凡な顔。しかし笑みが深い。鎖は身体に巻かれず、代わりに鎖を椅子のように使っている。茶を飲む手つきに余裕がある。

#性格

  • 余裕: 黒縄の静けさを楽しむが、自ら巻かれてはいない。
  • 観照: この森で起きることを見守る。評価しない。
  • 鎖の母への深い愛情: 150年前に彼女を愛し、今も彼女を愛している。ただしその愛を要求しない

#背景

150年前、紀伊半島の青年だった。ハルカ(鎖の母)と恋人同士だった。彼女の執着が深くなると、彼は一度彼女のそばを離れ、戻ってきた。彼は生きて戻ったが、ハルカは彼が死んだと信じ、悔恨の中で死んだ。彼は彼女を追って黒縄へ来た — しかし巻かれなかった。彼はただ彼女のそばにいることを選んだだけである。

#隠された役割

彼は黒縄の生きた証人である。鎖の母の過去を知る唯一の者。黒縄大母の本質も知っている。だが彼は、それを先に話さない。PCが尋ねなければならない。

#交渉要領

接近目標値結果
誘惑に屈する精神 <14PCがハルヒコと共に「休み」状態でセッション終了
誘惑を拒む精神 14通常進行
誘惑を見抜く精神 16ハルヒコの情報獲得 (鎖の母背景)
彼に茶を勧める (逆に)交渉 12彼が笑って受ける。好感度 +1

#贈り物 (友好時)

  • 鉄心(鐵心)結晶 — 4幕で黒縄大母の攻撃を1 間合中断させる1回用。
  • 青銅鏡の欠片 — 3幕の裏切りの余地段階で贈与 (友好時)。4幕の核心アイテム。
  • 鎖の母の古い話 — 口頭情報。彼女の本名、過去、執着の起源。

#台詞サンプル

  • "ようやく来たね。待っていた。座りなよ。茶がある。"
  • "君たち、ここがなかなか悪くない場所だとわかるだろう?"
  • "彼女は100年間、決定を先送りしてきた人だ。君たちが決定を代わりにするのではなく、共有しなければならない。"
  • "僕が彼女を愛していたから、僕は彼女の弱さを知っている。"

#5. ミズキ — 混乱型捕縛英霊 (補助NPC)

#基本情報

項目
本名ミズキ(瑞希)
生前の身分若い女 (遊女または農家の娘、不明確)
死亡年代約10年前
初登場2幕場面 3
態度混乱・悲しみ・反復
分類卒級捕縛英霊

#外形

20代前半。青白く痩せた顔。目は大きく、悲しい。鎖が彼女の身体にきつく巻きついており、そのうち一筋が彼女の口を覆っている。口の鎖が解けると、彼女は必死に話す。

#性格

  • 混乱: 解かれたいが、次の瞬間にはまた縛られたくなる。10年間、この反復。
  • 悲しみ: 理由を正確には覚えていない。だが深い悲しみがある。
  • 依存: 解かれるとPCにすがりつく。領地への同行を願う。

#背景

10年前、家族との悲劇の後、深い悲しみによって死んだ。黒縄へ来て自分の選択で鎖に巻かれたが、10年間に何度も「解いてほしい」と「そのままにしてほしい」の間を行き来した。鎖の母は彼女の選択を尊重するが、強制はしなかった。

#交渉要領

詳細は 11-02 参照。要約:

  • 感知 14+ 成功時、真実公開: 彼女の混乱そのものが真実。
  • 解けば領地同行可能 (ただし領地士気 -1, 衰弱度 +0.5)。
  • 尊重して解かないなら、鎖の母好感度 +1。

#道徳的重み

彼女はこの章の最も曖昧なキャラクターである。解くことも、置いておくことも答えではない。PCの選択がどのようなものであれ、その選択は完全ではない。GMはこれを演出ではっきり示す。


#6. ゴエモン — 僧侶型捕縛英霊 (オプション)

#基本情報

項目
本名ゴエモン(五右衛門)
生前の身分寺の寺務僧
死亡年代約30年前
態度沈潜・敬虔・経典読誦
分類卒級捕縛英霊

#外形

老僧。剃髪。白い髭。鎖に巻かれたまま半跏趺坐。経典を手に握っている。

#背景

説法の途中、弟子の一人が塔を崩す場面を目撃した。その場面が、説法の無力を悟らせた。彼は寺を離れて黒縄へ来て、自ら巻かれた。「言葉が届かない場所」を学ぶために。

#交渉要領

  • 会話時、彼は経典の句だけで答える。理解には感知 14+ が必要。
  • 経典を3 間合以上傾聴すれば、精神回復 +1。
  • 贈り物 (聴取時): 「破れた経文」 — 4幕で黒縄大母に見せると、彼女の攻撃力 -1。

#台詞サンプル (経典句風)

  • "不動というも、事は動く。その動きの中に不動がある。"
  • "解かれるということは、縛られたということ。縛られたことなき者には、解かれることもない。"
  • "おまえたちの問いに答えぬことが、答えなり。"

#7. オスシ (幻影) — 囮型幻覚 (付録)

#基本情報

項目
本名オスシ(お寿司 — 「小さな寿命」という意味で付けた仮名)
外見年齢10代前半
本質黒縄の幻影。実在しない
分類幻影体

#外形

幼い少女。泣いている。鎖に巻かれている。「解いて」と叫ぶ。

#真実

彼女は幻影である。黒縄がPCの憐れみを試すために作った囮。本当のオスシはずっと昔に自然死している。

#交渉要領

  • 感知 15+ 成功時、幻影であることが露見する。
  • 幻影を「解いた」PCは三道・善道 -1 (判断力失敗)。
  • 幻影を見抜いたPCは三道・善道 +1。

#8. 無名の者 — 極捕縛英霊 (付録)

#基本情報

項目
本名なし。忘れられたか、最初から名前がなかった
外見年齢不明。性別も不明
死亡年代100年以上前
分類卒級極捕縛英霊

#外形

鎖が顔まで覆っている。取り払うと顔がない — 顔が鎖と同化して溶けている。

#性格

  • 無言: 話せない。
  • 存在感: むしろ最も強い存在感。他の英霊たちよりも。

#意義

PCに「解いてやるという概念そのもの」を問い直させる存在。名前も、顔も、過去もない者を解いてやることができるのか?

#判定

PC全員、精神 目標値 13。失敗時、1 間合「無言」状態。成功時、三道・善道 +1。


#9. ダイスケ — 元国人旧英霊 (付録、領地縁故)

#基本情報

項目
本名ダイスケ(大助)
生前の身分同じ国人家出身の武士
死亡年代約40年前
態度明瞭・情報提供
分類卒級英霊 (重要情報源)

#外形

中年武士。鎖に巻かれているが、頭は自由。目が鋭い。

#背景

領地の旧住民の血筋。PCの中に家の縁故を持つキャラクターがいれば、彼を認識する。領地が霊界に落ちたことを知っている。

#決定的情報 (感知 12+)

「黒縄大母は鎖の母の『別の顔』ではない。別個の存在だ。同じ身体を共有する二つの魂。」

この情報は4幕の談判で決定的。眞・慈ルートの「統合/共存」選択の根拠。


#付録 A — 章全体NPC関係図

            [ハルヒコ]
               |
          (過去の恋人)
               |
          [鎖の母] ----- (契約) ----- [PC一行]
               |                              |
          (分離した自我)                    (対面)
               |                              |
          [黒縄大母]                         |
               |                              |
          (封印されたまま)                   |
               V                              V
          (4幕選択: 統合/分離/撃破/犠牲)

#付録 B — NPC別進入場面要約

NPC初遭遇章以後の登場
鎖の母1幕2幕・3幕・4幕継続
サカイ・タロウ2幕2幕終了後は不在
ミズキ2幕領地同行時、以後継続
ハルヒコ2幕3幕再登場
黒縄大母4幕4幕のみ
付録NPC2幕オプション単一場面

#付録 C — 交渉可能な霊界知性体書式 (本編拡張)

この章で初めて導入される「交渉可能妖魔」書式の基本構造。

#C.1 妖魔交渉可能可否

分類交渉可能性判断指針
雑鬼不可知能なし。戦闘のみ可能。
下級妖魔ほぼ不可例外 — 特定状況で短い会話。
卒級妖魔部分可能本編 08-02 参照。
中級妖魔可能深いRP可能。裏切りも可能。
主級妖魔条件付き可能交渉困難。しかし成立時、長期同盟可能。

#C.2 交渉3段階 (眞・慈ルート標準)

  1. 傾聴 — 相手の話を聞く。精神/感知判定。
  2. 共感 — 相手の感情を認める。交渉/精神耐性。
  3. 提案 — 共同の答えを提案する。交渉/感知判定。

#C.3 裏切り可能性

裏切り可能条件
PC可能契約当事者としての自分の意志
妖魔可能ただし性質による。鎖の母・大母は比較的忠実

詳細は本編 交渉ルール およびこの章 11-03「契約」節参照。


#付録 D — GM運用ノート

#D.1 鎖の母を演じる時

  1. まず目を描写せよ。 彼女の目は深く、悲しい。台詞の前には必ず目について描写する。
  2. 沈黙を恐れるな。 質問に即答しない。3秒以上沈黙してから答える。
  3. 鎖を生きているものとして。 彼女が話すたび、鎖の一、二筋が自ら動く。

#D.2 黒縄大母を演じる時

  1. 低い声。 鎖の母より一オクターブ低い。
  2. 一言ごとに複数の意味。 彼女の言葉は表層と深層を同時に伝える。
  3. 感情を惜しめ。 彼女の感情は最後の瞬間にだけ現れる。

#D.3 旧英霊たちを演じる時

  1. 個別の叙事を尊重。 サカイ・ミズキ・ハルヒコそれぞれの話し方を区別する。
  2. 静けさを保て。 彼らは騒がしくない。
  3. 判定を強制しないこと。 会話は判定なしでも可能。

#章NPC終了チェックリスト

セッションごとに更新すること。

  • [ ] 鎖の母好感度 (-5 ~ +5)。
  • [ ] 黒縄大母関係 (対面後のみ)。
  • [ ] サカイ・タロウ尊重有無。
  • [ ] ミズキの状態 (捕縛/解放/同行)。
  • [ ] ハルヒコ贈り物獲得有無 (鉄心、青銅鏡)。
  • [ ] 付録NPC接触有無。

#次の段階

最後のGMノート: この章のNPCたちは人格の深みを持つ存在である。単なるクエスト提供者として扱わないこと。各NPCは自分の人生を生きており、PCはその人生にしばらく介入するだけだという態度で。

NPCの三原則:

1. 「すべてのNPCは、自分の理由でそこにいる。」

2. 「理由を問う者にだけ、答えが返る。」

3. 「鎖は木のように育つ。名は人のように縛られる。」