日本語版 v1.3.3

#第3章妖魔図鑑 — 叫喚の海

目次

「この海の妖魔は敵ではない。その多くは自分の名前を忘れた人々だ。名前を返せるなら、戦いは必要ない。」 — 陰陽師ホシノ・ゲンショウ

本編参照

- 必須: 妖魔図鑑テンプレート · 水中区域ギミック · 非戦闘判定

- 参考: 戦闘進行 · マヌーバ体系

補足内参照

- 運用幕: 12-02 2幕 · 12-03 3幕 · 12-04 4幕クライマックス

- 環境ギミック: 12-00 叫喚地獄の物理 · 03-03 霊界潮汐

- 流派連動: 22-03 叫喚流流派


#叫喚共通ギミック

本編水中区域ルールを借用しつつ、叫喚地獄専用の3大ギミックを追加する。

#1. 霊的熱傷 (靈的熱傷)

[霊体]攻撃。命中時、即座に1戦力 + 各小康ごとに追加1戦力。解除: 退魔 >= 13判定成功、または本堂聖域滞在。

  • 非実体妖魔の攻撃であっても、妖魔自体は実体であり得る ([霊体]攻撃だけが霊的属性)。
  • PCが熱傷状態の時、すべての判定-1 (重複なし)。

#2. 煮え湯環境

水中区域では毎間合、全員(敵味方問わず)過負荷抵抗: 2d10 + 體 >= 11。失敗時-1活力。防熱軽甲着用時 +2。

#3. 水中戦 (本編05-05借用)

本編ルール適用第3章変形
移動 +1活力O+2活力 (煮え湯抵抗重複)
騎馬不可O同一
火攻不可O符化された火は例外 (本堂限定)
深い沼変形O毎間合 體>=11失敗時1戦力 (溺死)

水中では体術判定 +2長兵器活力 +1。火器使用不可

#4. 悲鳴の反響 (叙事ギミック)

妖魔が被撃時、悲鳴を上げる。GMはPCに「どんな悲鳴だったか?」と尋ねる。次の間合、PC全員判定 -1 (1回、沈黙符で相殺可能)。


#章妖魔一覧

種名等級登場幕制圧力非実体交渉
沈みゆく魂卒 (分隊4体)3·4幕+2部分X
船幽霊群練 (分隊3体)2幕+3部分
海坊主の手2·4幕+4X (実体)X
溶けた漁夫3幕+4X△ (感知後解放)

The Melted Fisherman: half-melted flesh with bone showing, seaweed in the ribs, a rusted net, mouth spilling boiling water; no gore

| 叫喚の大王 | 主級 (3形態) | 4幕 | +1.5 + 美オーラ | 形態別 | O (必須) |


#1. 沈みゆく魂 (沈み霊) — 卒

#香 — 感覚描写

海の匂い: 濡れた木と腐った海藻。水蒸気: 熱く生臭い湯気が肩まで届く。悲鳴: 水中で聞こえる遠いうめき。近づくと「名前を言ってくれ」というかすかな懇願。

外形: 半透明の人影。手に水かき。目は黒い瞳孔だけ。口を開けると、その中に水が満ちている。領地の漁村廃墟で煮える湖底に沈んだ漁夫たちの魂

#法 — ステータスブロック

沈みゆく魂 — 卒
戦力 1、防備 11
制圧力 +2 (分隊4体)

自前の活力なし。分隊命令は叫喚の大王(または放浪時は単独)の指揮で発動する。

#技法表 (分隊命令)

技法種別活力判定効果限界
濡れ手攻撃A— (指揮)2d10 + 體(+0) >= 防備1戦力。
引き下し攻撃B— (指揮)2d10 + 勇(+0) vs 敵2d10+體ダメージなし。成功時、対象を水中1段階深く移動 (水深 +1)。間合1回

#特殊

  • 霊的熱傷付与: 攻撃Aが会心成功時、対象へ霊的熱傷付与。
  • 水中専用: 水面外へ引き出すと活力0代替判定 — 2間合内に消滅。
  • 群れ補正: 同じ区域に3体以上いる時、濡れ手判定 +1。

#弱点

  • 封印符: 1枚で分隊全員(4体)を即座に無力化 (1回用消耗品)。
  • 水面露出: 水外に出ると2間合内に自動消滅。

#運用

3幕でウェーブ運用。1ウェーブ = 1分隊 (4体)。4幕再封印儀式中にも1~2ウェーブ出現。


#2. 船幽霊群 — 練

#香 — 感覚描写

海の匂い: 古い船の松脂と錆。水蒸気: 船の周囲だけ妙に冷たい (逆説的な寒気)。悲鳴: それぞれ別の名前を小さくつぶやく。PCが耳を澄ませると、自分の名前が混じっていることがある。

外形: 波の上を歩く半透明の船員3体。古い竿・錆びた刀・網。顔はかすみ、リーダー1体は本編船幽霊と違い、自分の名前を覚えている

#法 — ステータスブロック

船幽霊群 — 練 (分隊3体、叫喚変種)
戦力 2、防備 13
制圧力 +3 (分隊3体)

自前の活力なし (放浪時は活力10 — 本編08-02放浪妖魔ルール)。

#技法表 (分隊命令)

技法種別活力判定効果限界
錆棹攻撃A— (指揮)2d10 + 勇(+1) >= 防備1戦力。
名呼び攻撃B— (指揮)2d10 + 美(+1) [霊体]ダメージなし。対象PC一人の名を呼ぶと、そのPCは次判定-2 (恐怖)。[霊体]間合1回

#特殊

  • 非実体 — 部分: 胴体は非実体 (物理攻撃d10 1~5無効)。ただし持っている武器は実体。武器攻撃は通常命中。
  • 蒸気免疫: 叫喚の蒸気毒性無効 (彼らはもともとこの海の一部)。
  • 一斉攻撃: 同じ間合で3体全員が同じ対象を攻撃する時、制圧力追加 +1 + 各攻撃判定 +1。

#弱点

  • 封印符: 1枚で分隊員1体消滅。
  • 名の逆呼び: PCが「お前の名は何か」で対立成功(2d10+美 >= 13)時、リーダー1体が1間合行動不可。

#交渉

叫喚変種は敵対状態。本編船幽霊と異なり、悲しみを忘れて「引き入れること」だけが残った。ただしリーダーの生前の名をPCが調べ出せば (手がかり: 12-02 2幕海上遭遇) 美対立13で離脱可能。

#運用

2幕海上遭遇で1~2回登場。船上または船の横。PCが符を準備しているかどうかが難易度を大きく左右する。


#3. 海坊主の手 — 将

水面下から突き出る巨大な手一つと小さな漁船。

#香 — 感覚描写

海の匂い: 深海の圧力。水蒸気: 手の周囲5mでは煮え湯が倍に蒸発。悲鳴: なし。ただ沈黙のみ。手が動く時、水が裂ける音だけ。

外形: 水面上へ突き出る巨大な黒い手。手のひらが船一隻ほどの大きさ。腕は水面下へ果てなく続き、本体は決して見えない。指の節の間に海藻が絡み、爪は錆びた鉄のように赤い。

#法 — ステータスブロック

海坊主の手 — 将 (縮小版: 2幕、フルステータス: 4幕)
戦力 4 (2幕縮小) / 4 (4幕フル)、防備 15、活力 10
勇+3、體+3
制圧力 +4

#技法表

技法種別活力判定効果限界
掌叩き攻撃A (勇)32d10 + 勇(3) >= 防備同じ区域全員判定。各1戦力 + 強制移動(水中深度 +1)。呼吸1回
掴み攻撃B (體)32d10 + 體(3) vs 敵2d10+體成功時、対象捕縛 + 船に乗せる。捕縛持続中、毎呼吸1戦力 (押し潰し)。
海水壁防御予約2/即興3自動海水が手を包む。火器攻撃自動無効。物理攻撃 -1戦力(最低1)。
[免許] 蒸気爆発 (蒸氣爆發)攻撃4— (自動)手の周囲5m全員(敵味方) 2戦力 + 火傷。3間合の間、該当区域判定 -2。戦闘1回

#特殊

  • 実体: 非実体ではない。物理攻撃100%有効。
  • 水面突出: 初登場間合、PC回避 -2 (奇襲)。
  • 煮え湯の守護: 手の周囲5m水面は煮え湯ギミック2倍 (體抵抗目標値 13)。
  • 巨大: 卒以下技法自動無効。

#弱点

  • 指関節: 関節部位を正確に打撃時、ダメージ +1戦力。遠距離攻撃判定 -1 (精度要求)。
  • 大封印符: 中級核2個消費製作。使用時、手1個を10間合無力化

#運用

  • 2幕: 警告用の縮小登場。戦力4、蒸気爆発技法封印 (2幕版)。1~2間合内にPCが船を返せば離脱。
  • 4幕: 再封印儀式ウェーブ3にフルステータス(免許含む)登場。

#4. 溶けた漁夫 — 将

#香 — 感覚描写

海の匂い: 魚の内臓と煮えた油。水蒸気: 口から直接噴き出す濁った湯気。悲鳴: もう言葉を話せないため、代わりに自分の網を広げる音で語る。波のように「ざあっ」 — それが彼の言語だ。

外形: 半分溶けた肉。骨はなお見える。肋骨の間に海藻。手に錆びた網。口を開けると内臓ではなく煮え湯がこぼれる。過去の旧領地漁村の最後の漁夫たち。

#法 — ステータスブロック

溶けた漁夫 — 将
戦力 4、防備 14、活力 9
勇+2、技+1、體+3、智+1
制圧力 +4

#技法表

技法種別活力判定効果限界
溶け網攻撃A (技)22d10 + 技(+1) [霊体]1戦力 + 霊的熱傷付与。[霊体]
沸き吐き攻撃B (體)3— (自動)3m円錐範囲。全員 體>=13でなければ2戦力 + 火傷(毎小康1戦力)。呼吸1回
網絡み防御予約2/即興32d10 + 體(3) vs 敵攻撃被撃無効。成功時、攻撃者捕縛(移動不可1間合)。
[免許] 水中の名32d10 + 智(+1) vs 対象2d10+勇対象PC一人の「過去の罪」を引き出す。失敗時2戦力 + 三道六心 魔方向1段階。交渉経路時は解除可能。戦闘1回

#特殊

  • 実体: 非実体ではない。ただし溶け網技法のみ[霊体]
  • 水中補正: 水中区域ですべての判定 +2。水面上へ引き上げれば -2。
  • 解放可能: 感知判定 目標値13成功時、「自分が誰だったか」を一片語る。適切な追悼文朗読時、自発的消滅 (PCは功徳心 +2獲得)。

#弱点

  • 海藻燃焼: 肋骨の間の海藻を符化された火で燃やせれば2戦力 + 1間合硬直。
  • 追悼文: 22-03 叫喚流伝授者が「名の返還」技法を使うと即座に自発的消滅。

#交渉

部分可能。「お前たちは誰だったのか」「何がお前たちをここに置いたのか」に反応するが、完全な会話不可 — 口がすでに溶けているため。彼らの答えは身振りと網を広げることで行われる。

#運用

3幕漁村廃墟に2体配置 (最大2体推奨 — 霊的熱傷累積危険)。収斂薬所持有無チェック必須。


#5. 叫喚の大王 / 悲鳴の大王 (叫喚大王) — 主級 (3形態ボス)

雪嵐と悲鳴が重なる王の三つの顔を抽象的なシルエットで。

#香 — 感覚描写

海の匂い: この存在そのものが海だ。匂いが消え、記憶だけが残る — PCそれぞれの幼い頃の海の匂いが浮かぶ。水蒸気: 彼の体から立ち上る湯気は冷たい。悲鳴: 数百の悲鳴が同時に。ただし耳を澄ませると、その中の一つは自分の母の声

外形 (形態別):

  • 形態1 — 雪嵐王: 本来の膝をついた老漁夫の形。体に数百の口が生え、額には古い紙灯籠。周囲に霊的な雪嵐が吹き荒れる。
  • 形態2 — 悲鳴王: 口が体から剥がれて空中に浮かぶ群集。それぞれの口が異なる感情で震える。中心には空の甲冑だけ。
  • 形態3 — 対話王 (對話王): 本来の自分。フルイチ・タロベエ。老いた漁夫。悲しい目。武器なし。交渉可能形態

#悲劇の凝結体 — 交渉優先原則

このボスは敵ではなく悲劇である。GMは戦闘だけで終結させないこと。4幕の三つの選択肢:

  1. 再封印 — 儀式完遂 (12-04)
  2. 和解 — 誓願朗読 (12-04)
  3. 討伐 — 3形態戦闘 (下記)

非戦闘判定ルールが優先。戦闘は最後の手段


#形態1 — 雪嵐王

雪嵐王 — 主級 (形態1)
戦力 6、防備 17、活力 14
勇+3、技+2、體+3、智+2、美+3、運+0
制圧力 +6 (= 1.5 + 美オーラ3 + 霊的雪嵐1.5)
技法種別活力判定効果限界
数百の口 (百口)攻撃A (勇)32d10 + 勇(3) >= 防備同じ区域全員判定。各1戦力。会心時、追加霊的熱傷付与。呼吸1回
お前の名で (汝の名にて)攻撃B (美)3美対立 (2d10 + 美(3) vs 対象2d10+勇) [霊体]PC一人の名で攻撃。失敗時2戦力 + 三道六心確認要求 (失敗時 魔1段階)。間合1回
雪嵐壁防御予約2/即興32d10 + 體(3) >= 敵攻撃被撃無効。攻撃者に霊的熱傷付与。
[免許] 本堂の響き (本堂響)5— (自動)戦場全員(敵味方)悲鳴の反響強制発動。次の2間合、PC判定 -2。本堂内のみ使用。戦闘1回

特殊:

  • 聖域環境: 本堂内部 — 煮え湯・蒸気毒性無効。水中戦ルールは維持。
  • 部分非実体: 口部分だけ非実体 (物理d10 1~5無効)。胴体は実体。
  • 転移条件: 戦力0時、形態2へ転換。1間合無敵 (口が散る演出)。

#形態2 — 悲鳴王

悲鳴王 — 主級 (形態2)
戦力 6、防備 16、活力 13
勇+2、技+3、體+2、智+3、美+2、運+0
制圧力 +5 (= 1.5 + 美オーラ2 + 分散圧迫1.5)

智+3上限遵守。本編能力値 +3上限を超えないよう調整。

技法種別活力判定効果限界
噛み口攻撃A (技)22d10 + 技(3) >= 防備1戦力。低活力連打可能。
再凝集攻撃B (智)3— (自動)散った口が一点に集まる。防備 +2 (次の1間合)。制圧力リセット。間合1回
口壁防御予約1/即興22d10 + 技(3) >= 敵攻撃被撃無効。攻撃者次判定 -1 (悲鳴感染)。
[免許] 悲鳴感染4美対立 (2d10 + 美(2) vs 敵2d10+智)同じ区域全員。失敗時悲鳴感染状態 — 毎間合判定 -1、2間合持続。沈黙符で解除。戦闘1回

特殊:

  • 非実体 — 全身: 形態2全体が非実体。物理攻撃d10 1~5無効。退魔免除。
  • 制圧力調整: 非実体妖魔は将級基本 +4から主級 +1.5基本だが、分散圧迫で +1.5追加。本編非実体下方ルール適用。
  • 転移条件: 戦力0時、形態3転換。1間合静寂 (口が一か所に集まる演出)。

#形態3 — 対話王

対話王 — 主級 (形態3、交渉形態)
戦力 5、防備 15、活力 12
勇+1、技+1、體+1、智+2、美+3、運+0
制圧力 +4.5 (= 1.5 + 美オーラ3)
技法種別活力判定効果限界
悲の視線攻撃A (美)2美対立 (2d10 + 美(3) vs 敵2d10+美)ダメージなし。失敗時、対象は1間合攻撃意志喪失 (攻撃技法使用不可)。
最後の抵抗攻撃B (技)22d10 + 技(1) >= 防備1戦力。攻撃された時のみ使用 (反撃形態)。呼吸1回
避勢防御予約1/即興22d10 + 技(1)+3 >= 敵攻撃被撃無効。防御にのみ集中 (防御ボーナス +3)。
[免許] 最後の一言3美対立 (2d10 + 美(3) vs 対象2d10+勇) — 目標値 15交渉技法。成功時、PC一人と真の対話開始。12-04 会話の5段階へ転換。失敗時効果なし (再試行可能)。

特殊:

  • 実体: 本来の自分なので実体。物理攻撃通常有効。
  • 和解転換: PCパーティが3間合の間攻撃を止めると、彼が顔を上げる。交渉ルート自動開始。
  • 最後の一言: 戦力0到達時、12-04 最後の一言朗読。この朗読がPCの叫喚流伝授資格判定に影響。

#交渉ルート — 美対立 目標値 15

形態3限定。PCのうち1人が2d10 + 美 + 熟練度 >= 15成功時、対話開始。会話の5段階進行 (12-04):

  1. 名前認識
  2. 過去聴取
  3. 要請受諾
  4. 条件合意
  5. PCの答え

各段階ごとに別途判定要求。詳細は12-04参照。

#流派連動 — 叫喚流

最後の一言に「この苦痛を持って行ってくれてありがとう」または「覚えてくれることを」という句が含まれれば、PCは22-03 叫喚流伝授資格獲得。詳細条件は12-00 叫喚流伝授条件参照。


#叫喚環境状態解除要約

状態即時解除自然解除費用
霊的熱傷退魔 >= 13または本堂滞在退魔活力
煮え湯 -活力防熱軽甲区域離脱防熱軽甲耐久
蒸気毒性蒸気幕着用3間合蒸気幕1枚
悲鳴感染沈黙符2間合沈黙符1枚
悲鳴の反響判定 -1沈黙符1間合 (自動解除)沈黙符1枚または待機

#妖魔運用 — GM核心指針

#1. 水中戦は無力感のテーマ

体術 +2があっても、活力 +2・火器不可・視界半減が重なり、PCは弱くなった感覚を受けなければならない。これが叫喚の恐怖。

#2. 霊的熱傷は慎重に

累積すればPC判定が崩壊する。溶けた漁夫出現は最大2体に制限。収斂薬・退魔技能保有者を常に1人は運用可能に配置。

#3. 悲鳴の反響は叙事装置

単純ペナルティではなく叫喚の本質。PCが悲鳴を上げる時、「どんな言葉だったか?」と尋ねること。その言葉が心の揺らぎの主題となる。

#4. 大王は数値より叙事

3形態ボス数値は参考用。実際の運用の中心は会話5段階。PCが戦力だけを削って勝っても、GMは形態3の「最後の一言」を必ず朗読。

#5. 海坊主の手は登場制限

緊張の道具。2幕は縮小版、4幕だけフルステータス。戦闘解決より脅威の存在感として。


#付録A — 遭遇難易度調整

PC平均4~6段基準。調整:

#PCが4段偏重

  • 沈みゆく魂: 分隊3体 (戦力1維持)
  • 船幽霊群: 分隊2体 (戦力2維持)
  • 海坊主の手: 戦力3、活力8、免許封印
  • 溶けた漁夫: 戦力3、活力8
  • 大王形態1: 戦力5、活力12

#PCが6段偏重

  • 沈みゆく魂: 分隊5体
  • 船幽霊群: 分隊4体、戦力3
  • 海坊主の手: 戦力5、活力12
  • 溶けた漁夫: 戦力5、活力11
  • 大王形態1: 戦力7、活力16

#PC人数調整

  • 3人パーティ: 妖魔戦力 -1 (最低1)
  • 5人パーティ: 妖魔戦力 +1

#付録B — 妖魔別セッション登場頻度

妖魔2幕3幕4幕総遭遇
沈みゆく魂02~3回2~3ウェーブ4~6回
船幽霊群1~2回001~2回
海坊主の手1回 (縮小)01回 (フル)2回
溶けた漁夫02体配置ウェーブ内含む2~4回
叫喚の大王001回 (ボス)1回

合算遭遇数: 10~15回。水中負担により回避・離脱・交渉比率が高く、実戦闘はこれより少ない場合がある。


#付録C — 妖魔別ドロップおよび核

妖魔通常ドロップ条件付きドロップ核等級
沈みゆく魂水滴結晶分隊全員処置時「魂の紐」 (符材料)卒級 (1/4核)
船幽霊リーダー錆びた竿交渉なしで消滅時「船長の遺書」破片練級 (1/2核)
海坊主の手関節正確打撃時「怪獣の爪」 (武器材料)将級 (1核)
溶けた漁夫海藻結晶解放成功時「漁夫の記憶」 (手がかり)将級 (1核)
叫喚の大王— (選択別差等)12-07参照主級 (報酬表)

ドロップは戦力0時、GMが即座に付与。核は領地搬入後換算


#付録D — 妖魔ネットワーク (叙事)

[叫喚の大王 = フルイチ・タロベエ]
    │
    ├─ 100年前の封印の中心 — 数百の口となった怨魂
    ├─ [沈みゆく魂] — 封印儀式の周辺犠牲者たち
    ├─ [溶けた漁夫] — 最後の漁村仲間たち
    ├─ [船幽霊群] — 100年間戻れなかった船
    └─ [海坊主の手] — 封印の「蓋」の役割をする巨大霊体

すべての妖魔が一つの悲劇から派生する。GMはこのつながりを3幕中盤~4幕にかけて段階的に明かす。


#付録E — 叫喚流流派連動

22-03 叫喚流伝授時、次の妖魔相手補正:

対象妖魔叫喚流技法効果
沈みゆく魂悲鳴の呼び声1回使用時、分隊1体鎮静 (自発消滅)
溶けた漁夫名の返還感知省略、即座に解放ルート開放
叫喚の大王数百の応答形態3交渉 目標値 15 → 目標値 13

#章妖魔終了チェックリスト

  • [ ] 各妖魔戦闘成否記録
  • [ ] 獲得核個数および等級
  • [ ] 沈みゆく魂分隊処置数 (叫喚流伝授条件)
  • [ ] 溶けた漁夫解放成功数 (功徳心)
  • [ ] 叫喚の大王最終処理 (再封印/和解/討伐)
  • [ ] 最後の一言朗読有無 (叫喚流伝授資格)

「数百の口が同時に泣く。しかしその泣き声の中に、私の母の声があった。私はその瞬間、理解した。これは敵ではない。」 — あるPCの4幕独白誘導文

「この章の妖魔は海に住んでいるのではない。この海自体が一つの妖魔であり、その中のすべてがその妖魔の一部なのだ。」 — 陰陽師ホシノ・ゲンショウ、3幕終了後独白