#戦場運用 — 降神太甲をいかに立てるか
目次
この文書は09(運用)である。 降神太甲のステータス・部位・心臓・火力は
02 運用エンジン・03 部位・04 心臓で確定される。ここではそれを戦場にどう立てるか — 戦場位相・分隊戦・巨大妖魔互角・超巨大化1:1激突・攻防戦(fc12)・霊界の王座最終戦・降神太甲対決・キャンペーンフック・アンチ降神太甲手口(人間3種 + 妖魔6勢力) — だけを扱う。新ルールなし:すべて02〜04で確定した降神太甲エンジン(活力・火力・冷却勢・鈍重・巨大タグ・貫通半減・超巨大化)と既存co機構(間合・戦力/活力/防備・制圧力・分隊戦・心府・狭い道)の適用である。
#選択ルール — 降神太甲は「巨大個人ユニット」である [Variant · オプトイン]
09-A1. ユニット分類。 降神太甲は個人ユニットである(co-06-00) — 分隊ではない。分隊命令・結束力の対象ではなく、二つの自前プールで間合に独立参加する。
- 活力プール(動き・鈍重・冷却勢・一呼吸)=
10 + 核ランク= 11〜13(02 §4)。神器の格は活力に入らない — 大きいものは神器が強いからといってより速く・より多く動くわけではない。 - 火力プール(殴る力・必殺技)=
神器格 × 2= 2〜6(02 §5)。別個のリザーブであり、攻撃の過充電・分隊への追加打撃・必殺技・一時ボーナスに注ぎ込む。
同順序最後(鈍重)・毎間合終わりの冷却勢1(間合の最初ではなく終わり、02 §3)もこの一身に付く。活力が低く固定されて鈍重であり、火力は神器から湧いて一度に大きく注ぎ込める — 「巨人は速くは動けないが、一度振るえば重い。」
09-A2. 「巨大」タグ(★核心)。 降神太甲は巨大体である — 雑・卒ランクの技・一斉射撃が自動無効である(co-08-02、海坊主「巨大:卒以下の技自動無効」・がしゃどくろの同一文言をそのまま再使用する)。この一行が二つを同時にこなす。
- 分隊に捕まらない。 雑・卒分隊のチップダメージが丸ごと防がれる — 「分隊を撃殺すれども分隊に撃殺されない」のルール的根拠である。
- 境界線。 しかし連+分隊・将+ユニット・[貫通]・心臓狙撃には正常被弾する(戦場位相:「歩兵がまったく触れられないレベルではない」)。巨大単一標的の脆弱性はこのタグ + 回避ボーナス0(姿勢・回避技使用不可)で表現し、別途の回避ナーフは置かない。(ただし超巨大化(09-G)中は自動無効が「連(練)」級まで拡大される。)
#運用 — 戦場位相:巨大妖魔の「上」に立つ巨人
09-B1. インワールドの座(★上方修正)。 野戦に降神太甲が立てば、戦列の卒・連はその足下で砕ける。巨大妖魔ですら単身ではその火力と防備を破れない — だから人々は降神太甲を「神を寝かせた山」と呼ぶ。インワールドの座でいえば、降神太甲は一般の巨大妖魔より一歩上、しかし神ではない座に立つ(02 §8・03 確定値)。
| ビルド | 戦力 | 防備 | 活力 | 火力(最大) | 制圧力 | インワールド整列 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 均衡ビルド | 8〜9 | 17 | 11〜12 | 4 | +6 | 酒呑童子(主 8/17)と肩を並べる |
| 高格・フルビルド | 10〜11 | 18 | 12〜13 | 6〜7 | +7〜+8 | 巨大妖魔の頂点(混流の化身 10/19)に近接 |
- ここに巨大タグ・貫通半減・火力リザーブが乗るので、降神太甲は単一の高段PCを明確に上回る。だから降神太甲1機を仕留めるには神器兵装1 + 精鋭PC2規模の投入が正当化される。
- 資源等価がランクを自動で決める — 弱いパーティが転がせば弱い機体、強いパーティ + 高格の神器なら恐ろしい機体だ。別途のランクで固定する必要はない。
インワールド整列(データ補注)。 降神太甲の「強さ」は巨大妖魔と同じ枠で読めばよい(
co-08-02巨大妖魔ステータス) — 土蜘蛛(戦力6/防備13/活力12)・茨木(7/14/13)・大鬼(主 6/16/12)・酒呑童子(主 8/17/14)・混流の化身(10/19/15)。降神太甲の均衡ビルドは酒呑童子〜混流の化身の間、フルビルドは混流の化身に届く — 一般の巨大妖魔の上である。これより上に膨らませない(ダメージダイスがなく、命中 = 1戦力・会心 = 2戦力)。
09-B2. マッチアップ早見。
| 相手 | 結果 | 根拠 |
|---|---|---|
| 分隊(卒/連) | 圧倒 — 巨大タグ(卒自動無効)+ 分隊撃殺 + 火力追加打撃 | 09-C |
| 一般巨大妖魔(主級/多重心府) | 優勢 — 戦力・防備・制圧力が一歩上 + 火力リザーブ | 09-E |
| 巨大妖魔(巨大化発動・多重心府) | 互角 — 超巨大化 ↔ 巨大化の同格交戦 | 09-G |
鉄砲隊・攻城・[貫通全体] | 脅威(貫通半減で緩和)だが天敵は心臓・封印へ格上げ | 09-D |
| 単身剣豪・精鋭PC | 正面火力は上回る — 機動・心臓・操縦士狙撃・封印で仕留められる | 09-D |
★妖魔は降神太甲を仕留めるには特殊な手口が必要だ。 一般の巨大妖魔は降神太甲と正面では互角以下だ — 巨大妖魔が降神太甲を「仕留めるには」各勢力固有のアンチ降神太甲手口(般若の呪い・伊吹の捕縛・尾羽山の魅惑奪取・酒呑の超巨大化・霊界侵蝕・霧幻の審判)が必要だ。人間カウンター(鉄砲・封印・潜入、09-D)とは別軸であり、双方とも09-D表に整理する。
#選択ルール — 分隊戦インターフェース:火力でより多く掃討する [Variant · オプトイン]
09-C. 分隊撃殺(選択ルール + 表)。 降神太甲が分隊をどう掃討するか。本編にはダメージダイスがない(co-03-05:命中 = 1戦力 · 会心 = 2戦力)。したがって「一撃でより痛く」ではなく、広域・リーチ + 命中強度処理 + 火力追加打撃だけで多数を排除する。
| 降神太甲の行動 | 処理 | キャノン根拠 |
|---|---|---|
| 踏みつけ / 薙ぎ払い(腕・脚広域) | 同区域の敵分隊に攻撃者立場の一斉処理:2d10 ≥ 分隊防備 成功時、命中強度表で卒・雑を多数排除(合13 = 2体・合17または会心 = 3体・天命全滅) | co-06-06 命中強度表を攻撃者側に借用 |
| 火力追加打撃(上の上に) | 火力1を注ぐごとにその広域攻撃が分隊個体 +1体を追加打撃(02 §5 火力使用②)。火力N = 命中強度表の結果の上に +N体。鈍重な巨人が一間合により深く使う方法 | 02 火力 ② · co-06-06 |
| 威圧(制圧力) | フレーム制圧力寄与 +6〜+8(02確定;均衡 +6 〜 フルビルド +8)→ 分隊5名 = +2を圧倒。差5 = 完全掌握 | co-05-02 |
| 咆哮系列(自家心臓変種) | 隣接区域分隊の結束力 -1〜-2(鬼・鵺の咆哮借用) | co-08-02 |
★制限。 広域踏みつけの多数排除は命中強度表のまま(合13 = 2 · 合17・会心 = 3)であり、その上は火力だけで増やす(火力1 = 追加1体)。火力を注ぎ切ればそのプールは空になり回復は冷却勢ゲートに縛られるので(
02 §3.2)、常時インフレではない。連+分隊を相手にしては巨大タグが無効なので結束力損失か1戦力だけを与えるにとどまり、全滅させられない。単一・一般攻撃は常に1戦力(会心 2戦力)固定である。
#選択ルール — アンチ降神太甲手口 [Variant · オプトイン]
09-D. 手口表(★この文書の核心表)。 降神太甲を仕留める道は二軸だ — 人間の道具三つ(鉄砲・封印・潜入)と妖魔6勢力の固有手口。「歩兵が触れられないレベルではない」のルール的証明であり、「妖魔は降神太甲を仕留めるには特殊な手口が必要だ」の明文化である。手口の源泉は実在キャノンユニット・技であり、降神太甲専用処理は用語と 02・04 に委ねる。引用ユニットはいずれも勢力固有兵種であり職業ではない(用語参照)。
#09-D1. 人間3カウンター
| カウンター | メカニズム | 実在ユニット例(兵種≠職業) | キャノン根拠 |
|---|---|---|---|
| ① 鉄砲(貫通半減) | 鉄砲の[貫通全体]が降神太甲には甲冑追加分の半分だけ無視する(切り上げ、02 §7-2)。防備18(基本10 + 甲冑8)→ 10 + 8/2 = 14まで削られる。かつての「基本防備10まで剥がれる」が半分に緩和され、鉄砲は依然として天敵だが絶対的ではない。 | 神樂鉄砲隊(兵種、卒、鉄砲2+2活力)の三段撃ち(分隊命令時、活力費用で2回射撃・装填免除) | co-02-03・co-03-05 貫通(降神太甲は追加分½だけ無効) |
| ② 封印(心臓 = 神器標的・★主力格上げ) | 心臓(神器)に封印術・結界がかかると神器1間合行動不可 → 降神太甲全体が停止する。貫通が半分に緩和された分、封印が巨人を確実に止める主力カウンターへ格上げされる。 | 比叡封印師(兵種、将、活力10、智+3)の封印術(3活力、妖魔1間合行動不可)・結界(2活力、進入時2戦力) | co-02-03 |
| ③ 潜入狙撃(乗員狙い) | 操縦士・制御者を直接狙う。操縦士戦闘不能 → 降神太甲はその間合からメイン行動不可(停止寸前);制御者戦闘不能 → 補助出力・冷却補給消失。潜入初撃は自動会心で回避・姿勢を無視する。 | 風魔上忍(兵種、将、活力12、技+3)の潜入初撃自動会心(2戦力)・影歩み;「風魔小太郎」(主級)は3戦力自動会心 | co-02-03 |
#09-D2. 妖魔6勢力の固有手口
人間カウンターが甲冑・心臓・乗員を噛むなら、妖魔は降神太甲の別のルール要素を正確に狙う — 鈍重・機動・傲慢・火力位相まで。詳細は
07、ここは09戦場運用の観点からの要約である。
| 妖魔勢力 | アンチ手口 | 狙うルール要素 | キャノン根拠 |
|---|---|---|---|
| 酒呑山 | 超巨大化 — 酒呑童子が怪獣変身で膨れ上がり鈍重を相殺、降神太甲と同格の1:1激突に引き込む | 巨大タグ・鈍重(同格で相殺) | 07・09-G |
| 尾羽山 | 魅惑奪取 — 幻術の霧が搭乗者個人(人間)を魅惑し、操縦士/制御者1人を1間合奪取 → 出力急減/停止。フレームは機械なので魅惑免疫だが、中に乗る者は人間だ | 乗員2人協応(機械免疫の隙) | 07 魅惑 |
| 般若祭壇 | 呪い侵蝕 — 分隊撃殺が怨霊を太らせ、倒れた降神太甲を「動く怨鬼祭壇」幽霊機体へと戻す(自家心臓祟り神の終着駅) | 怨恨残留・核停止後の残骸 | 07 怨恨 |
| 霧幻衆 | 傲慢の審判 — 神の降臨を僭称した運用者に大審判。巨大フレームは免罪符ではなく、操縦士/制御者個人の美で対立する(戦力無関係の戦闘不能) | 運用者個人(巨大さ≠免罪) | 07 大審判 |
| 伊吹園 | 捕縛 — 蜘蛛の糸で鈍重・機動の弱点を突いて緊縛(移動不可)。鈍重(同順序最後)+ 捕縛 = 降神太甲が最も嫌う組み合わせ。鹵獲して「収集」することもある | 鈍重・機動(最も深い弱点) | 07 蜘蛛の糸捕縛 |
| 霊界の王座 | 世界侵蝕 — 霊界掌握で戦場を霊界へ変換(降神太甲防備 −2、機械免疫の外)し、侵蝕が深まれば降神太甲を混流変種異形へ腐敗させる | 霊脈侵蝕・防備(霊体は非免疫) | 07・09-H |
09-D3. 共通補助カウンター(二軸が共有)。
- 巨大単一標的 = 集中射撃・AoE献身技に露出。 多重効果献身技(合計13で2名・合計17で3名式)がフレームという単一標的にそのまま突き刺さる。空海の金剛杵の曼荼羅展開(妖魔防備 -4)式の広域献身技には回避が不可能だ。超巨大化中はより大きな標的なのでより深い。
- 冷却勢圧迫連鎖。 [貫通]・潜入組のサボタージュで活力を直接消耗させると、間合終わりの冷却1を出せず過負荷 + その間合に消費した火力の未回復連鎖に陥る(
02 §3·§6:未支払1回 = 気尽 / 連続2回 = 脱尽)。カウンター同士が相乗作用する。 - 心臓狙撃(核露出条件)。 核部位を直接打撃すると活力プールが直接減少し、核戦力 0 = 即時停止(復活不可)である。降神太甲自身も巨大妖魔のように核 = 心府構造で対称設計されている(
co-05-04心府ルール再使用)。
★心臓狙撃発動条件。 核に対する直接打撃 — すなわち活力・核戦力直撃 — は次の三つの場合にのみ開かれる。
1. 操縦士戦闘不能 — その間合から降神太甲はメイン行動不可(制御者の補助のみ可、停止寸前)。露出した核に直接打撃が通る。
2. 頭または胴部位破壊 — 装甲が剥がれて核が露わになる。
3. 潜入初撃([直撃]・自動会心) — 回避・姿勢を無視して核を直接打つ(③ 潜入狙撃の本領)。
核戦力 0になると即時停止し復活できない。 ★ただし例外一つ — 一向一揆機体は不退信仰で核戦力 0からも次の小康段階に戦力1で1回再起動する(戦闘2回限度)。これは停止本則の明示的例外であり、03・04・06に登録されている。
★貫通半減がカウンター均衡を変える。 かつての降神太甲は鉄砲一発で基本防備(10)まで剥がれる「鉄砲の天敵」だった。貫通半減(
02 §7-2)でその脆弱が半分に減ったことで、主力カウンターが心臓狙撃・封印へ格上げされる — 鉄砲は依然として脅威だが絶対的ではなく、巨人を確実に止めるには心臓(神器)を封印するか操縦士を狙うしかない。
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★厳守表記。 人間カウンターユニットはすべて勢力固有兵種(co-02-03:神樂鉄砲隊 · 比叡封印師 · 風魔上忍)であり職業33職(co-04-07)ではない。 略称を使わずフルネームを使う(正規軍律 · 法力加護 · 潜入)。降神太甲の搭乗者(操縦士・制御者)のみが職業である。またすべての手口メカニズムは実在キャノンの引用である — 鉄砲[貫通]・封印師封印術・風魔潜入自動会心・魅惑・蜘蛛の糸・大審判・世界侵蝕。「アンチ降神太甲手口表」という整理物だけが新規運用インターフェースである。
#運用 — 戦場別運用ガイド
09-E1. 標準規模の推奨 — 分隊1機 + 野戦。 GM標準は「一戦場に降神太甲1機 + 一般分隊戦」である(追跡負担 = 主級1体 + 制御技メニュー + 火力プール水準)。多数の降神太甲はキャンペーンクライマックス用に取っておく。降神太甲は戦場の焦点である — 1戦闘主体・1位置に縛られ、他所には行けない。敵巨大妖魔も同様に一位置に縛られるので、両者の交戦は自然と戦場の一点に凝集する。
09-E2. 巨大妖魔との単身互角(運用定義)。 「互角」とは主級1体または多重心府の巨大妖魔と単身で交戦可能という意味である。戦力・防備・活力プールを巨大妖魔に合わせるのであって、ダメージ量を合わせるのではない(ダメージダイスなし)。敵手は次のとおりである(co-08-02)。
| 巨大妖魔 | 戦力 / 防備 / 活力 | 運用メモ |
|---|---|---|
| 土蜘蛛 / 茨木 | 6 / 13 / 12 · 7 / 14 / 13 | 標準互角の基準点。茨木「防備 -3 vs 神器・浄化」→ 純 神器心臓(比叡式)に有利 |
| 大鬼 | 6 / 16 / 12 | 不死の肉体(戦力 0 → 復活1回)で長期戦 |
| 酒呑童子(主級) | 8 / 17 / 14 | 酒ボーナス +2 · 山を呑む4戦力。巨大化(怪獣変身)で超巨大化1:1を強制(09-G) |
| がしゃどくろ(将、再生) | 5 / 13 / 10 | 両者とも「巨大」 — 鏡像戦式に卒・雑無効を共有し、退魔・封印弱点も共有 |
09-F. 攻防戦インターフェース(fc12) — 「野戦の王、城内では無力」(運用 + 例)。 新数値0 — fc12狭い道ルールを降神太甲に自然適用しただけである(fc12-02-02)。
- 城門・狭い道上限 ≤3 = 物理的進入不可。 大手門・城門は狭い道(上限3〜4、封鎖突破
2d10+勇 ≥ 15)である。降神太甲は巨大単一体なので上限 ≤3 区域には進入できない。 室内・心府も同様に巨大サイズで遮断され、超巨大化中はさらに入れない。 - 水中・険地・城内 = 挙動判定 +2活力固定ペナルティ(またはGM裁量で進入不可)。co-05-03突破目標値(11/13/15)の上に加算する。
- 運用結論。 降神太甲は城門前の野戦を支配するが城壁内では無力である。城砦防備ランク(木柵12 · 石城15 · 大城18、
co-03-10)を野戦火力で叩くことはできても、本丸(心府タイプ3)には入れない。 - シナリオフック。 潜入組(風魔上忍)が降神太甲を迂回して城内へ入り、冷却サボタージュ・内通で内側から挫く(②・③ カウンターを攻防戦に結合)。
#運用 — 超巨大化1:1激突:巨大メカ vs 巨大化怪獣
09-G. クライマックスのクリシェ(運用 + 例)。 クライマックスの一拍で、降神太甲は超巨大化(メカ強化)でさらに一段膨れ上がり、巨大妖魔は巨大化(怪獣変身)で対抗して膨れる。両者は同じテンプレートであり(02 §7-2)、双方とも発動すれば鈍重が相殺されて同格で正常に交戦する — 「巨大メカ vs 巨大化怪獣」の画面いっぱいの1:1がここに立つ。
09-G1. 発動・強化・代価(要約、定義は02 §7-2)。
- 発動: 1間合変身(ウィンドアップ)+ 火力半分(切り上げ)固定 + 活力5。 変身自体が一間合を食う(鈍重演出)。火力プールを持たない巨大妖魔は火力の代わりに巨大化動力1回を使い、酒呑童子の「山を呑む」のように変身動力として使った技法は、その間合の攻撃戦力を同時には与えない。
- 強化: 戦力 +2 · 防備 +1 · 制圧力 +2 · リーチ/区域 +1 · 巨大タグ自動無効が「連(練)」級まで拡大 · 必殺技火力費用 −2 · 超巨大化・巨大化同士で鈍重相殺(同格交戦)。
- 代価: 解除(持続終了・被弾ダウン)時に気尽 + 火力 0。 変身は借りた力であり、解ければ巨人は空っぽのまま膝を屈する。
09-G2. 例 — 「超巨大化激突」(降神太甲 vs 酒呑童子巨大化)。 フルビルド降神太甲(純 神器格心臓・火力6)vs 酒呑童子(主級、巨大化発動)。
- 1間合(ウィンドアップ)。 酒呑童子が「山を呑む」を変身動力として使い巨大化する — 活力5を払い、鈍重を相殺しながら膨れる(この間合には4戦力攻撃を同時には与えない)。降神太甲は同じ間合に変身を点火する:活力5と火力3(半分)を変身に固定し、次の間合で超巨大化して立ち上がる。両者とも同順序最後が相殺されて同格カウントになる。
- 2間合(同格交戦)。 戦力 9 → 11、防備 17 → 18、制圧力 +7 → +9。巨大タグが「連」まで拡大され、酒呑配下の小鬼(連)分隊がチップダメージすら入れられない。降神太甲は残る火力3を必殺技に積み立てる(ウィンドアップ、変身中なので費用 −2)。
- 3間合(必殺の一撃)。 積み立てた火力で必殺技「天崩鉄拳」を呼号する — 一間合ウィンドアップの末に落ちるただ一度の大型一撃で、巨大化した酒呑童子の多重心府を同時に打つ(ダメージダイスなし・戦闘1回・命中強度大幅、
05必殺技)。しかし変身が解ければ気尽 + 火力 0 — 巨人は一撃を落とした後、空っぽのまま冷えていく。 - 教訓キャプション。 「巨人がもう一度大きくなる瞬間、鈍重さえ二者の間からは消える — 残るのは、より長く冷やした側の最後の一撃だ。」
★超巨大化ガード。 超巨大化中も09-Dカウンター(心臓狙撃・封印・操縦士狙撃)は有効であり、より大きな標的になった分だけ単一標的の脆弱は深まる。必殺技は常時化しない — 火力4↑・戦闘1回・1間合ウィンドアップが限度である(
05)。命名必殺技(天崩鉄拳・勢力別の固有名)は巨大ロボット必殺技らしく呼号するが、効果は「ダメージダイスなし」原則の中で「大きく」である。
#運用 — 降神太甲 vs 降神太甲 — 「鈍重鏡像戦」
09-G3. 活力・火力枯渇レース(運用)。 両者とも同順序最後(鈍重)なので先攻が無意味だ → 技タイブレイク + 冷却勢・火力管理が勝負を分ける。核心の緊張は二つのプールの枯渇レースである — 間合終わりの冷却勢1を先に出せない側(活力が先に乾いた側)が過負荷で崩れ、その間合に消費した火力も回復できず次の間合を火力0で迎える。決定変数は二つだ。
- 制御者の冷却加速(制御技) — 鈍重無効または冷却免除のうち択1、能動1回(
05)。 - 学者の活力補給 — 学者の活力譲渡(
co-04-07-09)を降神太甲活力 +Nに転換し、間合終わりの冷却勢1を最後まで残させる(火力回復ゲートも併せて守る)。
同時運用は1〜2機に限定する(co-06合戦「一点に集中せよ」原則;多数は追跡負担が急増する)。
#運用 — 霊界の王座最終戦(キャンペーン定義級)
09-H1. 「人類最後の兵器」名分(★設計の脊椎)。 co-02-03 §霊界の王座 キャノンによれば、霊界の門を封印するには国友座の技術 + エンリョ館の知識 + 比叡連の封印がすべて必要である。この3勢力合作こそが降神太甲の名分である — 敵対勢力すら手を組ませるシナリオ軸。
09-H2. 最終敵ステータス(キャノンシート引用)。 混流の化身(主級、戦力10 / 防備19 / 活力15、永劫の手 2d10 + 智(5) >= 防備、[霊体]、2戦力)がキャンペーン最終敵である。co-02-03 表の永劫の手には判定式がないため、ZN13最終戦限定の専用値として 智+5を固定する(キャノンの数値ではないZN13処理 — キャノンに載る混流の数値は将級基本形の智+4である)。単一戦闘では終わらない — 霊界の門を封印(結界 ≥17 または退魔 ≥19)してこそ化身が消滅し、門を封印できなければ3間合後に戦力が全量回復する。化身は霊界掌握で戦場を霊界へ変換する(人間防備 -2 · 妖魔戦力 +2)。降神太甲はこの霊界デバフ(防備 -2)をそのまま受ける — 機械免疫の範囲外である(02 §9:[霊体]・霊脈侵蝕は正常適用)。混流の化身も巨大化を発動できるので、クライマックスは降神太甲超巨大化 vs 混流巨大化の1:1へ広がりうる(09-G)。
09-H2a. 即死・審判型ボス技と降神太甲。 降神太甲は神器1 + 操縦士1 + 制御者1が合わさった 主級相当の巨大個人ユニットとして扱う。したがって閻魔童子の「輪廻」のように「主級は免除」と書かれた即死型技法は、降神太甲を即死させられない。命中した場合にも戦力ダメージを新たに作らず、原文効果が残る範囲(審判・心臓動揺・次の冷却勢圧迫など)だけを適用する。閻魔童子の真の撃破には、なお原文どおり 再封印儀式が必要である。
09-H3. 3幕構造(シナリオ骨格)。
- 先行クエスト — 霊界の門の位置探索 + 3勢力(国友座・エンリョ館・比叡連)合作でゲート確保(降神太甲点火条件)。
- 門前野戦 — 降神太甲が混流片分隊・混流の化身と互角で立ち向かい、封印組に時間を稼ぐ。鈍重・冷却勢・火力回復ゲートは同様に適用される — キャンペーン級だからといって重さを免除されない。火力を必殺技に注ぎ込み一拍で全て吐き出せば、その間合終わりの冷却勢を出せず次の間合を冷えたまま迎える。
- 封印 — 封印組(比叡連結界 + エンリョ館知識)が結界 ≥17 / 退魔 ≥19を達成する。降神太甲の制御技「結界場」(封印師・陰陽師借用)が封印判定を補助できる。
09-H4. 腐敗変種(霊界侵蝕)。 霊界侵蝕は降神太甲自身を混流変種異形にしうる。自家心臓祟り神フレームは呪い累積 → 般若祭壇幽霊機体化のスローモーションと連動する(叙事一貫)。変種ステータスは所有形機体ステータス + 混流陣営基盤1個転移で組み、新規数値を最小化する — 具体ステータスブロックは07 妖魔勢力の関与に委任する。
#例 — 短い戦闘例3種
各例は02〜04確定値のみを使い新数値を導入しない。標準フレーム = 戦力 9 / 防備 17 / 活力 11(核 1)/ 火力 4(名品格)/ 制圧力 +6を「標準機」と仮定する。活力が低く固定されて鈍重であり(冷却勢は間合終わりに活力1を持っていく)、火力は神器から湧いて一度に注ぎ込める。
例1 — 「野戦圧倒」(分隊戦 + 火力追加打撃)。 標準機1機 + 神樂精鋭槍兵分隊(卒5)vs 般若祭壇浮遊怨霊分隊2個 + 甲冑怨霊(将)。
- ビート。 降神太甲は同順序最後で動く(鈍重)。しかし一度振り下ろした踏みつけが卒分隊を命中強度表で掃討し(合計13 → 2体)、火力2を注いで(②)+2体を追加打撃して一間合で分隊を丸ごと消す。間合「終わり」に活力1を冷却勢で出し、注いだ火力はその冷却勢のおかげで次の間合に回復する。甲冑怨霊([霊体])には巨大タグが無効 — 正常交戦になる。
- 教訓キャプション。 「遅いが、その一歩が — 火力を注げば — 分隊を丸ごと消す。」
例2 — 「鉄砲が鎧を噛む」(アンチ降神太甲①)。 標準機 vs 神樂鉄砲隊(卒)の三段撃ち。
- ビート。 防備 17(重甲)が[貫通全体]に甲冑追加分の半分までだけ削られて14になる(かつての基本防備10から半分緩和)。耐えられるが、三段撃ち2回が活力を直接圧迫し、間合「終わり」に冷却1を出せない間合が発生する → 過負荷(気尽)+ その間合の火力未回復。「貫通は緩和されても、活力を圧迫すれば火力まで乾く」を数値で見せる。巨人を確実に止めるには鉄砲ではなく封印・心臓狙撃が必要だ。
- 教訓キャプション。 「鋼は銃口の前で薄くなるが、巨人を止めるのは銃ではなく封印だ。」
例3 — 「鈍重鏡像戦」(降神太甲 vs 降神太甲)。 標準機(学者制御者)vs 敵標準機(制御者なし / 低級)。
- ビート。 両者とも同順序最後 → 技タイブレイク。学者制御者が毎間合活力を補給して間合終わりの冷却勢1を最後まで残す(火力も毎間合回復する)。敵機体が先に活力0 → 冷却未支払2回 → 脱尽(次の間合活力1 + 無防備 + 火力 0)→ その隙に火力を過充電した一撃で核を狙撃して停止させる。
- 教訓キャプション。 「勝ったのはより強い側ではなく、より長く冷やした側だ。」
#運用 — キャンペーンフック(一覧、香略式)
09-I. キャンペーンフック6種(GMシード)。 13勢力の所有・関与(06・07)をシナリオに翻訳する。香は略式である(濃い香は伝説機08・99-fictionに集中)。
- 合作の名分 — 霊界の門が開く。敵対3勢力(国友座・エンリョ館・比叡連)が降神太甲一機のために手を組まねばならない(09-H連携)。
- 強奪戦 — 堺座が買い入れた降神太甲を、尾羽山が魅惑で操縦士を奪取して転覆する(フレームは心のない機械だが、搭乗者は人間なので魅惑が通じる)。PCが心臓供給線を断つ。
- 幽霊機体 — 倒れた降神太甲が般若祭壇の怨恨残留で「動く怨鬼祭壇」となって戻ってくる(自家心臓祟り神の終着駅)。
- 傲慢の罰 — 霧幻衆が神の降臨を僭称した運用者に試練・罰を下す(謙虚な者には試練が報いとなる)。
- 捕縛・収集 — 伊吹園が蜘蛛の糸で鈍重・機動の弱点を突き、降神太甲を縛り・鹵獲する(co-08-02蜘蛛の糸捕縛借用)。
- 城を越えられぬ巨人 — 攻防戦(fc12)で降神太甲は城門前を支配するが、潜入組が迂回して内側から冷却サボタージュをかける(09-F連携)。
#香 — 一文
巨人は城門の前に立つ — 入れぬ門一つが、神を借りた者の最後の限界である。




