#第1章 1幕 — "まだ煙の上がらない朝"
目次
セッション1詳細。 領地内部オリエンテーション。PC 1段。結界の外へは出ない。チュートリアル密度。
本編参照
この補遺内参照
#香 — このセッションの感覚
#導入朗読 (GMがセッション開始時に読むこと)
"君たちは昨夜、落ちた。目を覚ました時、領地の外はすでに日本ではなかった。"
"朝が来た。だが煙は上がらなかった。竈に火を入れた家々がないからだ。誰も朝餉を作らなかった。誰も何も作れない。"
"領主の使者が戸を叩く。領主の会議が開かれる — 君たち全員が呼び出された。"
"会議室の障子越しに、結界の青い光がかすかに差し込む。庭の桜は半ば花を落としているが、落ちた花びらが床で少し震えている。結界が息をしているからだ。"
#感覚カード — 1幕の空気
- 音: ない。風が吹かない。烏もいない。領地の外の音が来ない。
- 匂い: まだ鉄臭さは弱い。昨夜、誰かが焚いた香の残りだけ。
- 光: 邪気(邪氣)はまだ空を染めていない。光は普段どおりだが、二つの月が西の空に低く掛かっている。
- 触感: 空気が少し重い。結界内の空気は、結界外より0.1刻遅く動く。
#感覚密度
この幕は「まだ正常に見える」感覚と、「何かが決定的にずれている」感覚の重なりである。GMはこの二つの軸を交差させて描写する。一文は普通の朝、次の文はその朝の傷目。
#法 — このセッションで使うルール
#このセッションに登場するルール
| ルール | 使用箇所 | 参照 |
|---|---|---|
| 基本ダイス 2d10 | すべての判定 | 本編 03-01 |
| 非戦闘判定 | 会議・結界巡回・観察 | 本編 03-09 |
| 三道六心分岐 | 会議決定、巡回優先順位 | 本編 02-02 |
| 分隊スロットA/B | 遠征隊選定 | 01-07 |
| 結界HP (公開) | 75/100開始 | 01-02 |
| 核収穫判定 | 雑鬼核 — 収穫不可の実演 | 01-03 |
#このセッションに登場しないルール (意図的)
- 霊界露出度 (03-02) — 2幕から
- 呪術結界判定の緊急維持 — 4幕から
- 三道六心確定 — この章全体では偏向だけを累積
- 陰陽師衰弱度増加 — このセッションでは0維持
#判定目標値ガイド (1幕専用)
| 判定 | 目標値 | 試行者 |
|---|---|---|
| 結界目視観察 (震え感知) | 10 | 全員 |
| 結界感知 (微細な亀裂位置) | 13 | 退魔・感知技能者 |
| 住民会話 (本当の感情を読む) | 12 | 交渉・感知技能者 |
| 結界内部の雑鬼痕跡追跡 | 11 | 狩猟・感知技能者 |
| 雑鬼退治 (結界内で) | — (自動成功) | 退魔または[霊体]攻撃 |
| 雑鬼核収穫 | — (自動失敗) | すべての試行者 |
雑鬼核はルール上、収穫不可と定められている (01-03)。この場面はプレイヤーがその限界を直接体感するための教育的失敗である。
#主要遭遇 — 1幕構造
#遭遇 1 · 領地会議室 (60~75分)
- 場所: 領地中心屋敷の会議室。10畳の部屋。
- 登場: アキヒサ、ゲンショウ、家臣6人 (ヤマグチ・イノ・サクライ・ツカハラ・モリ・ハジヤ)、外部人観察者1~2 (ロレンツォまたはミョウエン)
- 目的: PCへ状況共有 + スロットB遠征隊編成決定
- 核心台詞 (アキヒサ):
"今日までは、そなたたちが命令を聞く席だった。今日からは、そなたたちが決める席だ。私は決定を下す。だが、その決定をそなたたちに補ってほしい。"
#遭遇 2 · 結界内部巡回 (45~60分)
- 場所: 領地南側境界 → 東の神社 → 北の城門 → 結界端の内側
- 登場: PC、スロットA分隊員2~3 (同行)、住民少数 (すれ違う)
- 目的: 結界を初めて「数値として」見る。家臣・住民の状態を確認。
- 核心イベント: 結界端でかすかな震えを感知 → 結界内部に染み込んだ雑鬼の痕跡を発見
#遭遇 3 · 神社裏庭の最初の雑鬼 (30~45分)
- 場所: ゲンショウの神社裏庭。古い欅の下。
- 登場: 雑鬼1体 (数値上は戦力0 · 攻撃宣言で即死)、ゲンショウ翁 (遠隔補助)
- 目的: 最初の霊的遭遇。収穫判定の最初の実演 (失敗として)。
- 結果: 雑鬼消滅 + 核収穫失敗 + 領主の「明日からは外へ出なければならない」
#遭遇 4 · 夜の静かな時間 (任意 · 30分)
- 場所: 各自の住まい。PC個人時間。
- 登場: 各PC自由。アキヒサ・ゲンショウ・家臣・住民・外部人の中から1人との私的会話。
- 目的: キャラクター動機の最初の楔。三道六心偏向の開始点。
#段階別進行ガイド
#段階 1 — 開始から会議室入室まで
| チェックポイント | タイミング | GM | プレイヤー | 信号 |
|---|---|---|---|---|
| 開始朗読 | セッション開始 0~3分 | 導入ボックス朗読 | 聞くだけ | PCが息を止める瞬間 |
| PC朝描写 | 3~10分 | 各PCの目覚めを一文ずつ | PCが自分の部屋を短く描写 | 各PCが領地との関係を一言話す |
| 使者到着 | 10~15分 | 戸を叩く + 使者の短い伝言 | 使者への反応 | PCが会議招集を理解する |
| 会議室移動 | 15~20分 | 領地内部の短い描写 · 住民の表情3場面 | 移動中の観察自由 | 最初の住民名を聞く |
| 会議室到着 | 20~25分 | すでに座っている家臣たちの位置描写 | 自分の席を選ぶ | 各PCが部屋の中の一人と目を合わせる |
#段階 2 — 領地会議 (75分)
| チェックポイント | タイミング | GM | プレイヤー | 信号 |
|---|---|---|---|---|
| アキヒサ入室 | 0分 | 領主の入室 · 沈黙後に着席 | 黙礼 · 着席 | 全員が息を殺す |
| ゲンショウの状況報告 | 0~10分 | 結界HP 75公開 · 自然減少公開 | 質問自由 (1人1問推奨) | PCが数値を書き留める |
| アキヒサの質問 | 10~25分 | 質問3個を順に (下記参照) | 各自回答 | 家臣たちがPCに注目する |
| 遠征宣言 | 25~30分 | 「明日、外へ出なければならない」宣言 | 反応 | 家臣1人が目を伏せる |
| スロットB編成 | 30~45分 | 分隊シート公開 · 代替構成提示 | PCから指揮官選定 | 指揮官の名が呼ばれる |
| 三道六心分岐 1 | 45~60分 | 最初の分岐質問提示 (下表) | 各自回答 · 偏向記録 | GMが心偏向を静かに記録 |
| 会議終了 | 60~75分 | 領主の最後の言葉 · 解散 | 退室 | 外の空気が一度震える |
#アキヒサの三つの質問 (会議 10~25分)
アキヒサはPCに三つを順に問う。PC各自、または合意で答える。
- "今日、我々が集まった理由を一文で言えるか?" — 各PCが一言。この答えがキャラクターの視点を固定する。
- "外に何があると見るか?" — 推測だけ。事実はまだ分からない。この答えが恐怖の向きを決める。
- "そなたたちのうち、この部屋の中で最も危険なのは誰か — そなた自身にとって、そして互いにとって?" — この質問がパーティ内の緊張を前面化する。
答えは判定対象ではない。ただしGMは答えを記録する。心偏向・パーティ力学の種になる。
#三道六心分岐 1 — 最初の偵察対象選択
アキヒサが問う。「明日の朝、最初に出る者は誰であるべきか。」
| 選択 | 心偏向 | 物語効果 |
|---|---|---|
| 「領主の命どおり編成」 | 忠 +1 | スロットB構成が領主推薦案どおり確定 · 安定 |
| 「最も名のある者」 | 覇 +1 | 家臣ヤマグチ(老兵)の参加確定 · 栄光前提 |
| 「体が無事な者中心」 | 慈 +1 | 負傷者除外 · 分隊結束 +1 |
| 「最も経験のない者」 | 虛 +1 | 分隊結束 -1 · 士気 -1 · 学習機会最大化 |
| 「最も正確に観察する者」 | 眞 +1 | 知識・感知技能者を優先編成 |
| 「最も危険な者」 | 魔 +1 | 亡命侍クロダ同行可能を開放 |
偏向は記録のみで、確定しない。キャンペーン全体で累積する。
#段階 3 — 結界内部巡回 (60分)
| チェックポイント | タイミング | GM | プレイヤー | 信号 |
|---|---|---|---|---|
| 南側境界 | 0~10分 | 結界の青い震えを描写 | 感知判定 目標値 10 | 結界が「脈拍」だと体感 |
| 東の神社 | 10~25分 | ゲンショウとの短い再会 | 質問1~2個 (核・衰弱詳細) | ゲンショウの手が震えるか感知判定 目標値 13 |
| 北の城門 | 25~40分 | 城門越しに鉄色の平原を初めて望む | 感覚描写自由 | 鉄臭さを初感知 |
| 結界端 | 40~55分 | 結界内側1mに立つ · 手が結界にほぼ触れる | 接触試行自由 | 結界が手を「押し返す」 |
| 雑鬼痕跡発見 | 55~60分 | 結界内側に微細な影の痕跡 | 感知判定 目標値 11 | 次場面のトリガー |
#巡回中の住民遭遇3場面 (各3~5分)
GMは巡回経路中、次の3場面から1~3個を挿入する。
- 子をなだめる母 — 「結界はいつ晴れるのですか?」 — 答えれば各心偏向 (忠・慈・眞・虛で異なる答え)。
- 鍛冶場の老職人 — 「次に要るのは短刀か槍か。」 — 覇・魔偏向テスト。
- 医者の老婆 — うめく住民を看病中。「この人にはもう記憶がありません」 — 慈・虛偏向。
各場面はPCの反応だけを要求する。判定なし。
#段階 4 — 神社裏庭の最初の雑鬼 (45分)
| チェックポイント | タイミング | GM | プレイヤー | 信号 |
|---|---|---|---|---|
| 呼び出し | 0~5分 | ゲンショウが急ぎPCを呼ぶ | 即座に合流 | 欅の下の影 |
| 雑鬼登場 | 5~10分 | 戦力0の雑鬼を描写 (顔のない灰色の塊) | 攻撃宣言準備 | 結界内部に妖魔がいる衝撃 |
| 戦闘 | 10~20分 | 攻撃宣言 → 即死 (本編雑鬼ルール) | 一人が攻撃、即解決 | 虚しいほど簡単 |
| 収穫試行 | 20~30分 | 収穫判定を提案 · 自動失敗 | 目標値 11試行 · 失敗固定 | 雑鬼核が散る |
| ゲンショウの説明 | 30~40分 | 「雑級核は収穫不可」 · 等級説明 | 質問2~3個 | 最初の「核収穫」概念学習 |
| 領主の決断 | 40~45分 | アキヒサ登場 · 「明日、外へ」 | 反応 | セッション締めの圧 |
#収穫失敗の意味
この場面では、収穫判定を実際に振って失敗することが重要である。GMはプレイヤーが判定を振るよう誘導し、自動失敗がルールであることを事後に公開する。失敗の経験が「収穫価値」を教える。
#段階 5 — 夜の静かな時間 (任意、30分)
| チェックポイント | タイミング | GM | プレイヤー | 信号 |
|---|---|---|---|---|
| 帰宅 | 0~5分 | 各自の宿所 · 短い静寂 | 自分の空間描写 | 一日の重み |
| 個別選択 | 5~20分 | 1人との私的会話 (下記) | 会話相手選択 | 各PCが一つの関係を固める |
| 就寝 | 20~30分 | 夢を一場面 (短く) | 夢描写を受動的に聞く | セッション・フェードアウト |
#夜の会話相手オプション
PC 1人につき1つ選ぶ。会話は判定なし。ただし心偏向 +1の可能性あり。
| 対象 | 場所 | 主題 | 可能な心偏向 |
|---|---|---|---|
| アキヒサ | 領主屋敷書斎 | アキヒサの不安 | 忠/慈/眞 |
| ゲンショウ | 神社別棟 | 結界と陰陽師の負担 | 眞/虛/慈 |
| ヤマグチ (老兵) | 城門夜番 | 過去の戦場話 | 覇/忠 |
| イノ (若い武士) | 鍛冶場前 | 彼の恐れ | 慈/虛 |
| ロレンツォ (神父) | 領地外屋 | 魂の概念 | 眞/虛 |
| ミョウエン (巡礼者) | 欅の下 | 地獄の概念 | 眞/魔 |
#成功 / 失敗分岐
#「成功」の形
この幕における「成功」とは何か。
| 軸 | 成功 | 部分成功 | 失敗 |
|---|---|---|---|
| 状況理解 | すべてのPCが結界HP・核等級・スロット制を理解 | 2/3 PCが理解 | 1人以下が理解 |
| パーティ統合 | 指揮官選定 + 互いの名前・技能把握 | 指揮官のみ選定 | 対立だけが露出 |
| 感情的導入 | PCがそれぞれ「自分はなぜ出るのか」を自分で決める | 1~2 PCのみ | 誰にも理由がない |
| NPC認識 | アキヒサ・ゲンショウ・家臣2人以上の顔を描ける | アキヒサ・ゲンショウのみ | 中心NPC二人もぼやけている |
#失敗時の対応
1幕の「失敗」は実際の脅威ではなく、導入速度の低下である。GMは失敗を致命的に扱わない。
- 状況理解失敗 → 2幕開始時にゲンショウが短い復習を与える (3分)。
- パーティ統合失敗 → 2幕でヤマグチ老兵が部分同行し、対立を外在化する。
- 感情的導入失敗 → 2幕の等活進入時、「鉄臭さの最初の衝撃」を強めて感情を強制導入する。
- NPC認識失敗 → 3幕で該当NPCが再登場し、2度目の機会を与える。
#結界HP変動 (1幕決算)
| 原因 | 変動 |
|---|---|
| 自然減少 (日中ではない、漂流最初の週0) | 0 |
| 結界内部雑鬼 | -0 (結界自体に被害なし) |
| 陰陽師緊急維持 | 使用しない |
| 1幕終了時結界HP | 75維持 |
#陰陽師衰弱度変動
| 原因 | 変動 |
|---|---|
| 基本 | 0 |
| 1幕終了時衰弱度 | 0/10 |
#住民士気変動 (領地士気基本5/10)
| 条件 | 変動 |
|---|---|
| 会議室場面でPC回答が「明確で硬い」 | +1 |
| 住民遭遇3場面中2以上で良い反応 | +1 |
| 雑鬼遭遇が住民に目撃される (結界内部妖魔!) | -1 |
| 領主が揺らぐ姿を住民が目撃 | -1 |
1幕終了士気範囲: 3~7/10。標準は5維持。
#GMコントロール — ペーシング・トーン調整
#速度調整
このセッションはチュートリアルである。遅くてよい。早く終えようとしないこと。
| 状況 | 調整 |
|---|---|
| プレイヤーが会議室で話すことがない | アキヒサの三つの質問を一つずつ出して圧力 |
| プレイヤーが巡回で移動しかしない | 住民遭遇3場面中2個を挿入 |
| プレイヤーが雑鬼戦闘を軽く扱いすぎる | 収穫失敗の意味を強調 (ゲンショウの長い説明) |
| プレイヤーが劇的に没入 | 夜場面30分追加を許可 |
#トーンの罠を避ける
- 会議室を長演説にしない。アキヒサは短く話す。GMが3文以上連続でアキヒサを話したら止め、PCへ質問する。
- ゲンショウを過度に神秘化しない。彼は老いて疲れている。年輪ある老人であって、超越者ではない。
- 雑鬼戦闘をコメディにしない。即死だとしても、「結界内に妖魔がいる」という恐怖感を演出する。
- 三道六心分岐を成績表のように扱わない。偏向は静かに記録し、プレイヤーに「君はいまX心 +1」と宣言しない。
#準備不足時の緊急対応
GMが準備不足で困ったら:
- 会議室場面を「アキヒサの長い沈黙 + ゲンショウの短い状況報告」に短縮。
- 巡回を「結界端の一点」に縮約。
- 雑鬼遭遇をこのセッション唯一の戦闘として使う。
- 夜場面をスキップ。
この短縮版は2時間で終えられる。
#セッション終了宣言
| 信号 | 台詞例 |
|---|---|
| 時間到達 | "今夜はここまで。次回、皆さんは城門を開ける。" |
| 自然な感情クライマックス | "寝床に入る。眠りは来ない。最初の夜だ。" |
| フェードアウト | "結界の青い光が天井に揺れる。次回、私たちはその光の向こうを見る。" |
#結界内部の最初の災難 — 構造分析
この幕の核心事件は、結界内に妖魔がいるという衝撃である。これは漂流が単なる「移動」ではなく、霊界が領地を呑み込む過程であることを示す。
#なぜ結界内に雑鬼がいるのか
漂流の瞬間、領地の位相が霊界へ移行し、領地内部の邪気(邪氣)が物質化した。つまり領地そのものが妖魔を生んだ。この雑鬼は「外部侵入者」ではなく、「領地が脱ぎ捨てた殻」である。
ゲンショウの事後説明 (セッション後半):
"この雑鬼は外から来たのではない。領地の中に潜んでいた。領地の影、住民の暗い記憶、家臣の古い怨み — そうしたものが霊界に落ちたことで形を得た。我々はこれから、こういうものを何度か見るだろう。"
#プレイヤーに伝える意味
この解釈をセッション中に直接説明しない。ゲンショウの短い言葉と雑鬼の顔のない姿で示唆する。プレイヤーがこの解釈に到達するのは、セッション後半または2幕開始時でよい。
#この最初の災難が開くもの
- 収穫判定の無価値: 雑級核は収穫不可。この最初の失敗が「卒級以上が必要」 → 外へ出なければならない → 2幕へ。
- 領主の決断: 雑鬼目撃直後、アキヒサの「明日、外へ」宣言に重みが乗る。
- 住民士気変化: この遭遇が住民の目に入れば士気 -1。目撃有無の物語分岐。
#幕内選択肢 — プレイヤー行動空間
#プレイヤーがしたがりそうなこと
- 領地地図を直接描く → GMは簡略地図を共有する。家臣・施設配置を表示。
- 家臣それぞれの背景質問 → GMは02-03 家臣6人要約を使う。
- 結界に手を触れてみる → 結界が手を柔らかく押し返す。判定目標値 10に成功すれば、結界の「脈拍周期」を感覚で知る。
- ゲンショウと単独会話 → 結界詳細・核詳細・衰弱度共有。ゲンショウは数値を隠さない。
- アキヒサに忠誠を誓う → 物語イベント。心偏向 忠 +1。
- 領地住民の全数調査 → 時間消費4間合。住民士気 +1、または隠れた病を発見。
#プレイヤーが試みそうな「無理な」行動
- 一人で結界を突破して出る → GMは止める。制止失敗時、結界HP -3、住民士気 -2。この強行はセッション3まで影響。
- 雑鬼核を無理に掻き集める → 無意味。雑級核は床に触れると散る。
- アキヒサに反逆する → 物語調整が必要。GMはプレイヤーと相談後、分岐を再構成する。
#この幕の物語の種 — 次セッションへの予告
#植える種 (プレイヤーに露出)
- アキヒサが兄の脇差を会議室の机上に置いていた — 4幕決断の伏線。
- ゲンショウの右手が会議中ずっと袖の中にあった — 衰弱の兆候。
- 巡回中、家臣ヤマグチの目が長く結界外を見ていた — ヤマグチの「古い戦場への郷愁」。
- 結界内部雑鬼の顔の位置に、かすかな「ㅇ」の痕 — 等活の鏡の前兆。
#植える種 (GMのみ把握)
- 結界HP減少公式が公開された。プレイヤーは以後、数値を注視する。
- 雑鬼核の収穫失敗は、2幕の卒級収穫成功と対照になるよう設計されている。
- アキヒサが「明日、外へ」と言ったのは、彼が会議前から決めていたことを意味する。会議はPCを巻き込む儀式である。
- ゲンショウが神社裏庭へ雑鬼を「誘導」した可能性 — プレイヤーへ見せるための意図的設定。
#安全技法 — この幕で確認する安全信号
#セッション開始前信号
| 信号 | GM反応 |
|---|---|
| プレイヤーが雰囲気に適応しようと沈黙 | 開始朗読速度を調整し、短くもう一度 |
| プレイヤーが冗談で緊張を解く | 許容。トーン復元は2幕で |
| プレイヤーが「このジャンルで合っているか」と不安 | 30分休憩 + トーン再合意 |
#セッション中信号
| 信号 | GM反応 |
|---|---|
| 特定PCがずっと後ろへ下がる | そのPCに一場面集中提供 |
| パーティ内対立が現実の対立になる | 休憩 + 再調整 |
| 復活テーマでプレイヤーが一時硬直 | Xカード確認 · 場面即時転換 |
#セッション終了後信号
| 信号 | GM反応 |
|---|---|
| プレイヤーがキャラクター愛着を表現 | 2幕で該当NPC/状況を強化 |
| プレイヤーがルール混同を表明 | 次セッション前にルール要約共有 |
| プレイヤーが主題への不快を表明 | 2幕トーン調整 + 必要なら主題差し替え |
#次へ
- セッション2 (2幕): 10-02 2幕 — 閾を越える最初の一歩
- NPC詳細: 10-05 章NPC
- 等活GMガイド: 03-06 地獄ガイド
- 結界システム: 01-02 結界
"今日までは、そなたたちが命令を聞く席だった。今日からは、そなたたちが決める席だ。" — カミジョウ・アキヒサ、漂流翌朝の会議で。
"結界の中に妖魔がいた。それは我々が連れてきたものだ。" — ホシノ・ゲンショウ、最初の雑鬼退治の後。