日本語版 v1.3.3

#総合ランダムテーブル索引 — 五冊の参照書

目次

このセクションは何か。 20-openworld セクションが「イベント中心」であるなら、このセクションは参照中心だ。イベントが一度起きた後、GMが具体(妖魔、気候、戦利品、行人)を手に取らなければならないときにd100を振る五枚のテーブル。

本編参照

- 必須: 妖魔図鑑 · 戦利品表 · 遭遇設計

- 参考: 遭遇表本編 · 敵図鑑 · NPC性格表

- この補充内: 核経済 · 霊界環境 · 気候・災害 · オープンワールド索引


#香 — イベントと具体の分業

GMの手にはいつも二つの袋がある。

一つはイベントの袋だ。オープンワールド(20-xx)がそれだ。一週間の領地で何が起きたか、結界の辺縁に誰が現れたか、夢で何を見たか。状況・場面・事件はここから出てくる。

もう一つは具体の袋だ。この30-xxセクションがそれだ。イベントが「妖魔に会った」で終わったとき、その妖魔がどの地獄のどの等級の何なのか — d100を振って手に取る。「戦利品を得た」で終わったとき、それが鎖の欠片なのか黒く染まった金貨なのか何かの骨片なのか — ここから手に取る。

二つの袋を同時に探ってはいけない。

オープンワールドを一つ振ってイベントが確定したら、その流れの中で具体が必要な地点にのみ30-xxを振る。サイコロを投げすぎるとセッションが判定で崩れる。GMの直感が先、サイコロは詰まったとき。

この索引は、その五枚のテーブルがどこでどのように使われるかを整理した地図だ。


#法 — 20と30の役割分担

#20-openworldとの関係

20-openworld30-tables
中心イベント(何が起きたか)具体(それは何か)
振り頻度週1~2回イベントごとに0~3回
サイコロd100主に、2d10補助d100 · d10
読み方場面のフック場面の小道具
代表例「北門に妖魔が現れた」「その妖魔は黒縄練級の鎖覆面だ」

#使い方の原則

  1. イベント先、具体後。 20-xxが先に進み、必要なときに30-xxが進む。
  2. 一イベントに具体3回以上振らないこと。 妖魔+戦利品+気候程度が上限。
  3. 公開振りを好むが戦利品は非公開可。 プレイヤーの期待を壊さない範囲で。
  4. 結果が場面に合わなければ振り直し。 サイコロより物語が先。
  5. すべての結果は数値・叙事の両面で記録。 来週に戻ってこられるように。

#参照 vs イベント区別例示

状況どのテーブルを使うか
「今週の領地で何が起きた?」20-01 領地週間イベント
「斥候隊が何を見た?」20-02 偵察遭遇
「結界の辺縁に異変があったか?」20-03 結界辺縁イベント
「妖魔が一体現れたが、何か?」30-01 地域別妖魔遭遇
「核を一つ得たが、特殊か?」30-02 特殊核変種
「今日の地獄の天気はどうか?」30-03 地獄別気候
「戦闘が終わった。何が落ちた?」30-04 霊界戦利品(本編11-06の上位互換)
「道で誰かに会った。誰か?」30-05 偶然のNPC

#表 — 五文書の深化要約

#30-01 地域別妖魔遭遇 — 5地獄 × d100 × 5章

霊界で妖魔が一体登場したとき、どの地獄のどの等級の何なのか手に取る5章のd100テーブル。地獄ごとに分布が異なる。

地獄主な等級基調主級
等活卒~練(蘇生型)蘇生・死体・回復蘇生暴君(第1章)
黒縄練~将(捕縛型)鎖・束縛・縛り黒縄のナーガ/大母(第2章)
叫喚将多数(裂傷型)沸騰水・悲鳴・水中叫喚大王(第3章)
焦熱将~主(業火型)炎・灰・柱焦熱の大法王(第4章)
無間主・将(選択強要)無限・選択・名前無明(第5章)

振りタイミング: 遭遇が確定した瞬間。オープンワールド20-02「卒妖魔一体」などで具体の妖魔が必要なとき。

等級分布略式:

  • 雑(01~30): 使役級。戦闘価値低い。叙事中心。
  • 卒(31~60): 一般戦闘。一分隊で相手できる。
  • 練(61~85): 強敵単独。一分隊+緊張。
  • 将(86~98): 場面の中心。主人公級の脅威。
  • 主(99~00): 主級。本編章妖魔。任意出現はほぼない。

#30-02 特殊核変種 — d100 特殊核

核が落ちたが通常の核ではない場合がある。霊界では核が汚染されたり特別に結晶化したりする。変種40種+通常等級細分60種。

主要変種(例示):

  • 双生核(01~05): 妖魔2体の合核。結界HP +11~16。変質+1週遅延
  • 侵食核(06~15): 焦熱の影響。結界HP +10。使用者の露出度+2
  • 純粋核(16~20): 等活の無罪者。結界HP +10~16。稀少
  • 時間核(21~25): 無間の影響。結界HP +15。d10時間揺らぎイベント

振りタイミング: 核が落ちたときGM裁量。通常は振らず通常核として処理。将妖魔以上の戦闘直後にのみ振る。

本編連携: 核経済の核加工規則を基本前提とする。


#30-03 地獄別気候 — 5地獄 × d10 × 5章

霊界で一日が始まるとき今日の天気を振るテーブル。地獄ごとに10種の気候がある。

地獄代表気候3種
等活灰色雨 · 風の嗚咽 · 蘇生の夜明け
黒縄鎖雲 · 鉄風 · 縛りの夜
叫喚沸騰霧 · 雨の悲鳴 · 酸性雹
焦熱灰雪 · 柱の影 · 業火の息吹
無間静止した空 · 音なき風 · 名前の突風

振りタイミング: 霊界に入る夜明け、または二日に一度。

本編連携: 気候・災害の一般気候規則がこのテーブルの具体項目を代替する。


#30-04 霊界戦利品 — d100 霊界特化

本編11-06 戦利品表の霊界専用版。様式準拠。霊界にのみ出る100種。

本編11-06との違い:

  • 金貨の代わりに核・結晶・符
  • 装備の代わりに妖魔素材・霊界の欠片
  • 勢力報酬の代わりに異界の好意・霊的手がかり
  • 99・00に霊界鬼物(神器の手がかり → 霊界鬼物の手がかり)

振りタイミング: 霊界戦闘終了後。通常の戦闘は本編11-06を振る。


#30-05 道で出会うNPC — d100 偶然の出会い

領地外の霊界を移動するとき道で出くわす人・幽霊・商人・さすらいの妖魔。100種。友好・中立・敵対・謎めいたに分布。

主要タイプ:

  • 漂流者(15種): 別の領地から流れ着いた人間
  • 幽霊(25種): 霊界に閉じ込められた魂
  • 商人(15種): 霊界の商売人(一部妖魔)
  • さすらい妖魔(20種): 領地なき孤立妖魔
  • 修道者・巡礼者(10種): 霊界を巡る者
  • 正体不明(15種): 正体を明かさない存在

振りタイミング: 霊界移動中、間合3経過時。またはオープンワールドの結果が「道で誰かに会う」のとき。


#起 — 使用例示

#例示1: 斥候隊が卒妖魔に会った

  1. 20-02 偵察遭遇 d100 = 26 → 「卒妖魔一体(草むら)」
  2. 30-01 等活 d100(斥候の方位が東)= 45 → 「灰まみれの子(卒級、蘇生型)」
  3. 戦闘後 30-04 霊界戦利品 d100 = 30 → 「異界の灰塵3つかみ」
  4. 記録: 灰まみれの子1、灰塵3、露出度変化なし

#例示2: 霊界遠征3日目の夜明け

  1. 30-03 焦熱気候 d10 = 4 → 「灰雪(露出度+1/間合)」
  2. 20-02 偵察遭遇 d100 = 73 → 「練妖魔遭遇」
  3. 30-01 焦熱 d100 = 77 → 「業火亡霊(練級、炎)」
  4. 戦闘後 30-02 特殊核変種 d100 = 12 → 「侵食核(結界HP +10、露出度+2)」

#例示3: 領地外移動中の交差点

  1. 状況: 霊界横断中。GM判断で行人振り。
  2. 30-05 偶然のNPC d100 = 58 → 「鎖を背負った商人(妖魔)」
  3. 取引選択肢展開。プレイヤー判断。

#圓 — 振り経済の限界

この五章はGMの袋であり、PCの権利ではない。 GMが必要なときに取り出す。プレイヤーが「今日の天気を振ってください」と要求する場ではない。

一セッションでの30-xx振り総量:

  • 標準: 2~4回
  • 長い遠征: 6~8回
  • 短いセッション: 0~1回

それ以上振ると、GMは物語を書かずにテーブルを読むことになる。テーブルは穴を埋める道具であり、物語の代替品ではない。


#和 — 本編・補充連携地図

#本編テーブルとの関係

本編このセクション関係
11-05 遭遇表30-01霊界特化拡張
11-06 戦利品表30-04霊界専用版
11-08 NPC性格表30-05道で出会う者特化
11-14 敵図鑑30-01 · 30-02妖魔・核詳細
08-01 遭遇設計30-01遭遇均衡原則提供
08-02 妖魔図鑑30-01 · 30-02テンプレート基準

#この補充内テーブルとの関係

この補充このセクション関係
01-03 核経済30-02変種核経済加工規則
03-04 気候・災害30-03気候一般規則
03-00 霊界索引30-01 · 30-03 · 30-05地形・距離・境界
20-02 偵察遭遇30-01 · 30-05イベント → 具体連結
20-04 噂の間30-05NPCの口から出る噂

#合 — 五冊の手

GMがサイコロを振るとき最も手近に置くテーブル五冊。

  • 妖魔の名前が思い浮かばないとき → 30-01
  • 核が何か特別なものかもしれないとき → 30-02
  • 今朝がどんな天気かわからないとき → 30-03
  • 戦利品が必要なとき → 30-04
  • 道で誰かが話しかけてきたが名前がないとき → 30-05

この五冊がGMの手にあれば霊界が生きているように語る。


具体は物語より小さいが、具体がなければ物語もない。五冊のテーブルが物語の骨の間に肉を満たす。