#百鬼傳承記 - 妖魔総覧
目次

Data Catalog + Campaign Module + Reference Only。 本巻は
co妖魔図鑑を代替しない。既存の妖魔をより深く解釈し、時代別変形・強化背景・仲間化・妖魔PC運用を補助する。
核心の境界: 妖魔PCは
半妖の代替物ではない。半妖は二つの血の狭間にいる人間であり、妖魔PCは人間社会に入り込んだ怪異である。
#序文 - 百鬼が通り過ぎた道
戦が終わって三日目の夜、廃城の下の道にはまだ灯がともっていなかった。
僧は素足で泥を踏んだ。道端の田は乾いており、畦には折れた槍の柄が突き立っていた。彼はその槍の柄ごとに小さな紙を結んだ。名を知る者には名を、名を知らぬ者には「某」と書いた。
真夜中が近づくと、山の方から太鼓の音が聞こえた。初めは遠かった。次には近かった。最後には足元で鳴った。
黒い行列が道を渡った。頭に角の生えた壮丁、首が長く伸びた女、笑う面をつけた狐、折れた甲冑の中で燃え上がる青い火、水に濡れた笠をかぶった子ども。彼らは互いに似ていなかったが、同じ道を歩いた。誰も口をきかなかった。
僧が数珠を握って問うた。
「どちらへ行かれるのか。」
行列の端で、古い太鼓を背負った小さな鬼が振り返った。
「人々が我らの名をつけてくれた所へ。」
その言葉が終わると風が吹いた。紙に記された名が一斉に揺れた。僧はそこでようやく悟った。死んだ者の名だけが道の上に残ったのではなかった。人々が恐れたものごとに名がつき、名がついたものごとに夜の道が与えられた。
その夜から、その道は百鬼の道と呼ばれた。
#香 - 百鬼の書
この書は妖魔を目録としてのみ扱わない。妖魔は名、場所、噂、霊界の門、人間勢力の対応の中で生き返る。同じ鬼であっても戦場にいれば軍霊を食らい、山門にいれば禁忌を試し、怪談の中にいれば名となって帰ってくる。
百鬼傳承記はその差異を読むための書である。
#法 - この書の使用体系
本巻のすべてのデータと変形は coの妖魔図鑑 の上に載せる。既存の妖魔の戦力・防備・活力・制圧力は原文を優先し、fc08は次の四つの場合にのみ数値と規則を加える。
| 場合 | 処理 |
|---|---|
| 時代変形 | 平安・戦国・江戸・現代の情趣と小さな補正。 |
| 場所変形 | 戦場、山道、井戸、倉庫、駅のような場所ギミック。 |
| 強化背景 | 名、領域、門、眷属、怪談の増殖、人間との契約。 |
| 妖魔PC | 既存の妖魔の技法をPC用の職業特技へ下げて変換する。 |
#運用 - 章別の読み方
fc08は速い妖魔事件、戦国配置、データ変形、長期の敵手、妖魔の仲間とPCの運用を段階的に読むよう構成されている。必要な章だけ選んで使ってもよいが、妖魔PCと技法変換は必ず07章を併せて読む。
| 必要 | 読む場所 |
|---|---|
| 速い妖魔事件 | 01章と02章 |
| 戦国配置 | 03章 |
| 時代変形 | 04章 |
| データ変形 | 05章 |
| 長期の敵手と組織 | 06-02, 06-03 |
| 妖魔の仲間とPC | 07-02, 07-03, 07-04 |
#メタカード
| 項目 | 値 |
|---|---|
| シリーズ | fc 第08巻 |
| 題名 | 百鬼傳承記 |
| 性格 | 妖魔解説 + 怪談運用 + 変形データ + 妖魔組織・仲間・PC補助 |
| 中心時代 | 戦国 |
| 補助時代 | 平安、江戸、現代 |
| 依存 | co 必須 / fc02・fc04・fc07・ex3 参照 |
| 権威 | Data Catalog (妖魔データ) + Campaign Module (妖魔PC・仲間規則) + Reference Only (怪談解説) |
| 現在のバージョン | v1.3.1 (fc08-VERSION) |
#制作およびAI告知
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制作者 | シェルマン |
| 問い合わせおよびフィードバック | X(旧Twitter)@ds62hg, @trpg_ds62 |
| 生成AIの使用告知 | 本資料の相当部分は、企画・初稿作成・文章整理・校正の過程で生成AI(LLM)の補助を受けて制作された。画像生成の過程にはGPT Image 2モデルを使用した。日本語版・英語版の翻訳にはClaude CodeとCodexを使用した。最終編集と公開責任は制作者にある。AI活用著作物に関する国内外の法律変動がある場合、該当法律に従う。 |
| ライセンス | 別途表記がない限り CC BY-NC-SA 4.0 に従い配布される。 |
#範囲宣言
本巻は次を扱う。
- 妖魔とは何か。
- 妖魔は何を望むのか。
- 妖魔にとって霊界の門とは何か。
coの主要派閥は妖魔の類型をどう扱うか。- 怪談を場面、手がかり、戦闘、交渉、後続の結果へ変える方法。
- 戦国の妖魔の生態と、戦場・城・村・山道・寺院・川・海の妖魔運用。
- 平安原型、江戸怪談型、現代妖魔型の変形。
- 既存の妖魔の時代別・特色別の変形データ。
- 妖魔をより強く扱う背景と妖魔の大悪党。
- オリジナル妖魔組織。
- 妖魔を仲間に使う方法、帯同分隊、妖魔PC汎用職業、技法変換。
本巻は次を扱わない。
co妖魔図鑑の正本数値の全面差し替え。- すべての日本の妖怪・都市伝説の完全な目録化。
- 現実の怪談・現代創作物固有のキャラクターの直接的な複製。
- 人間の戦争の原因を妖魔のせいにする解釈。
半妖職業の削除や代替。
#書の骨組み
#00. メタ
fc08-00-00-index.md- 本文書。fc08-00-01-about.md- この書の目的と使い方。fc08-00-02-terms.md- 百鬼傳承記の用語。
#01. 妖魔の本質
fc08-01-01-what-is-yoma.md- 妖魔とは何か。fc08-01-02-gate-factions-desires.md- 妖魔は何を望むのか、霊界の門と派閥対応。
#02. 怪談の趣
fc08-02-01-kaidan-as-play-material.md- 怪談をプレイ素材として使う。fc08-02-02-scenes-and-d100.md- 場面の手順とd100表。
#03. 戦国の妖魔
fc08-03-01-sengoku-yoma-ecology.md- 戦国の妖魔の生態。fc08-03-02-battlefield-castle-yoma.md- 戦場と城の妖魔。fc08-03-03-village-road-mountain-yoma.md- 村、道、山の妖魔。
#04. 時代変形
fc08-04-01-heian-edo-variants.md- 平安原型と江戸怪談型。fc08-04-02-modern-yoma.md- 現代の都市伝説・インターネット怪談型の妖魔。
#05. 百鬼データ
fc08-05-01-yoma-variant-index.md- 既存の妖魔変形の索引。fc08-05-02-oni-tengu-kitsune.md- 鬼・天狗・妖狐系列。fc08-05-03-spirits-undead-curses.md- 怨霊・死霊・呪い系列。fc08-05-04-beasts-objects-places.md- 獣・物・場所の妖魔。fc08-05-05-modern-urban-legend-statblocks.md- 現代妖魔のデータ。
#06. 強化妖魔
fc08-06-01-stronger-yoma-masterminds-orgs.md- 強化妖魔ハブ。fc08-06-02-yoma-masterminds.md- 妖魔の大悪党設計。fc08-06-03-yoma-organizations.md- オリジナル妖魔組織の設計。
#07. 妖魔の仲間と妖魔PC
fc08-07-01-yoma-allies-pcs.md- 妖魔の仲間と妖魔PCのハブ。fc08-07-02-yoma-companion-squads.md- 妖魔の仲間と帯同分隊。fc08-07-03-generic-yoma-class.md- 汎用妖魔職業。fc08-07-04-yoma-technique-conversion.md- 既存の妖魔技法の変換。
#99. 参照
fc08-99-00-quick-reference.md- クイックリファレンス。
#他巻との連結
| 巻 | 連結点 |
|---|---|
co | 妖魔図鑑、半妖、勢力、戦闘・分隊規則の基準。 |
fc02 | 戦国時代の妖魔事件の空気、民衆の反応、霊界開放の感覚を補強するときに参照。 |
fc04 | 平安原型の妖魔、百鬼夜行、陰陽道、玉藻前系列の変形を扱うときに参照。 |
ex3 | 江戸怪談型の妖魔、百物会、幕府の隠蔽体系、妖魔組織を扱うときに参照。 |
fc07 | 魔人と妖魔、暗面組織と妖魔組織、悪役プレイと妖魔PCの境界を分けるときに参照。 |
fc01 | 神性・祟り・妖魔の境界を判断したり、妖魔が神格化された事例を扱うときに参照。 |
#結びの句
「妖魔を斬る前に、その名がどこから来たのかを聞いてみよ。」
妖魔は夜からのみ来るのではない。人々が恐れに名をつけた所ごとに来る。