日本語版 v1.3.3

#GM開始ガイド — どこから読むか

目次

混世霊妖譚のGMが何を先に読み、セッション中に何を開いておき、どの文書を後で参照すればよいかを案内する最初の入門書。


#この文書は誰のためのものか

この文書は二人のためのものである。

  • 初めてマスターを担当する人
  • ルールは大まかに知っているが、どこから何を取り出せばよいか迷う人

混世霊妖譚は文書数が多い。最初から全部読む必要はない。 よいGM運営は「すべての規則を暗記すること」ではなく、今必要な文書をすぐ見つけることから始まる。


#先に理解すべき一つのこと

混世霊妖譚の文書は大きく四つの層に分かれる。

  1. ゲームの約束
  • 何がこのゲームの基本哲学なのかを定める。
  1. プレイ手順
  • 戦闘と非戦闘が実際にどう進むかを説明する。
  1. ビルドとデータ
  • 職業、技能、流派、装備、妖魔、分隊などの選択肢を提供する。
  1. 運営ツール
  • GMが遭遇、戦場、シナリオ、キャンペーンを組み立てられるよう助ける。

初めてのGMが最もよくする失敗は、4番から読むことである。 遭遇設計やバランスから見ると数字は見えるが、何をどんな感覚で回せばよいかはむしろぼやける。


#初回セッション前、この8文書を先に読む

#1. ゲームの正体をつかむ

ここで確認することは、きっちり三つだけである。

  • このゲームは2d10を使う。
  • このゲームの核心資源は活力 / 戦力 / 制圧力 / 結束力である。
  • このゲームは個人乱闘ではなく、区域戦場 + 分隊戦術を前提にする。

#2. 実際のプレイ順をつかむ

初めてのGMなら、規則文書を先に深掘りするより、戦闘が実際にどう流れるかを体に入れるほうがずっと速い。

特に下を確認せよ。

  • 間合とカウントがどう始まるか
  • 一呼吸の中で何を何回くらいできるか
  • 前列/後列/外郭/心府がどのように圧を作るか
  • 分隊命令と個人行動がどう混ざるか

#3. 戦闘核心規則だけ拾って読む

最初は03巻全体を読む必要はない。 初回セッション前に必ず押さえるべきものは下だけである。

  • 行動コスト
  • 攻撃/防御/無防備
  • 奇襲と戦場離脱
  • 区域別の戦術差

#4. 戦場構造だけ別に読む

混世霊妖譚の戦闘の半分は、誰がどこに立っているかで決まる。 特に狭路高所霊界接面心府タイプは初回セッションの体感が大きい。


#初回セッション当日、机の上に開いておく文書

実際にセッションを開くときは、下の文書をタブのように開いておくとよい。

重要な原則は次の通り。

  • クイックリファレンスは流れ確認用
  • 正本本文は判定衝突解決用
  • データ文書は選択肢確認用

つまり、まずクイックリファレンスを見て、曖昧なら正本文へ上がり、必要なときだけ細部データ文書を開く。


#プレイヤー構成を見て追加で読む文書

パーティ構成を受け取った後は、全部読むのではなく、そのパーティが実際に使う軸だけ補強すればよい。

#前列武士が多いなら

#呪術・退魔系が多いなら

#商人・学者・工人・芸人が多いなら

#外人・英霊・天人・半妖がいるなら


#最初のシナリオを選ぶ方法

初めてのGMなら、下の順序を勧める。

#最も安全な開始

このシナリオは入門用である。 分隊、封鎖、奇襲、非実体、変装妖魔まで、「混世霊妖譚らしいもの」をほどよい密度で見せる。

#初キャンペーン開始用

#特殊な好みがあるとき


#シナリオ案に詰まったらどこを見るか

混世霊妖譚のシナリオ案は、たいてい五つの場所から出る。

#1. 地域

#2. 勢力

#3. 戦闘例とフィクション

10巻は規則正本ではなく、トーンと場面の参考書である。

#4. キャンペーン種

#5. 外部レファレンス

外部作品を参考にするときは、次の系統が特に合う。

  • 戦国軍談
  • 怪談・民談
  • 仏教/道教/神道説話
  • 商業・航海の物語
  • 悲劇英雄譚

重要なのは、一作品を丸ごと持ってこないことである。 混世霊妖譚に合うアイデアは、たいてい「戦乱構造一つ + 妖魔の怪異一つ」を混ぜるとき最もよく出る。


#初めてのGMが最後に覚えること

最初から完璧なGMである必要はない。 混世霊妖譚で初回セッションに必ず成功すべきことは、下の四つだけである。

  • 戦場が区域としてよく見えること
  • プレイヤーが一呼吸のあいだ何をするかすぐ選べること
  • 敵と妖魔がなぜ戦うのか明確であること
  • セッションが終わったとき「次もまたやりたい」というフックが残ること

→ 次に読む: co-08-08. GM組立ガイド — 一セッションを作る